2017/12/23 - 2017/12/23
305位(同エリア997件中)
るびこんさん
2017年6月から毎月開催している豊洲市場の見学会に参加しました。
昨年8月から築地市場からの移転が延期されていましたが、見学会3日前に、来年10月にオープンすることが再決定しました。
世の中で騒がれていますが、見学会に参加してみると、「積極的に公開し現状を知ってもらいたい」という現場の姿勢が伝わってきます。
見学時間は2時間弱。場内の写真撮影、ネット公開は自由。但し、業者の屋号は開業前につき不可。
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臨海副都心線「ゆりかもめ」市場前駅
まだほとんど利用客はなさそう。 -
豊洲大橋(環状第2号線)
9年の歳月をかけて2017年1月に完成したが、選手村の建設工事が本格化することから、2月に工事車両に限定して先行供用している。延長550m -
見学会の前に待機室で説明がある。
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地下水管理システムの概要(見学会場のパネルより)
地下水はこのシステムによって管理されていることを表している。 -
豊洲市場地上部の空気中のベンゼン濃度は、全て環境基準を満たしており、23区内と変わらない水準であることを表している。一方で、地下水では大きく環境基準を超えていることには触れていない。
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地下ピット(6街区水産仲卸売場棟)
盛り土がされなかったとされる地下空間は、安全上の理由から見学できないとのことで、写真が展示されいた。 -
地下ピット(7街区)
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地下ピット(6街区加工パッケージ棟)
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地下ピット(5街区青果棟)
当初はコンクリートが全面に敷かれていない。
地下ピット底面から揮発性物質が低減するよう、追加対策工事でコンクリートを打設する。 -
場内見学へ
土足で歩く廊下は養生されたままで、場内ではシューズカバーを着用する。 -
地下ピット内排水処理プラント
2016年12月より排水を開始し、現在はピット内に地下水は貯留していない。
汲み上げた地下水は、pHを下水排水基準値内に調整し、下水道に放流されている。
処理水は、右のマンホールから最終貯留槽に排水しているとみられる。
【処理フロー】
地下ピット→[原水槽→pH処理装置→放流槽]→最終貯留槽→下水道 -
水産卸売場棟(7街区)へ
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見学デッキのマグロの展示
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見学デッキより
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水産卸売場内
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排水別にマンホール蓋のデザインが異なっている。
水産卸売場棟内
「目利き」生活排水、「魚河岸」事業排水、「粋」厨房排水 -
水産卸売場棟搬入口(ドックシェルター)内側より
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水産卸売場棟・車両搬入口(トラックバース)
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待機車両用の電源スタンドがあり、エンジンを止めて待機する。
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共同加工場
マグロの切断機だけが設置されている。 -
公道下の連絡通路を通って水産仲卸場棟(6街区)へ
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水産仲卸場棟
せり落された鮮魚は、仲卸店舗で加工し、卸される。 -
仲卸業者のスペース
狭くて作業性が悪いという意見から、食品衛生法の連帯責任を組合で負うことを条件に仕切りを撤去できるとした。
つまり、食中毒が発生した場合は、組合で責任を負うことになる。 -
水産仲卸場棟の屋上は、芝生と低木で緑化されている。
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晴海埠頭には客船が停泊している。
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東京オリンピックの選手村の建設も進んでいる。煙突は中央清掃工場。
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レインボーブリッジを望む。
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ターレスロープ
水産仲卸場棟をターレが移動するためのスロープ -
青果棟(5街区)
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青果棟見学用入口
フルーツの色を表しているらしく、青果仲卸売場の通路の色分けにも使われている。 -
見学者デッキより青果棟卸売場を見下ろす。
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自動立体低温倉庫
パレットが992個収納できる。温度帯は10℃と0℃。 -
青果棟仲卸スペース
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排水別にマンホール蓋のデザインが異なっている。
青果棟内
「筍の絵」と「葡萄の絵」の2種 -
青果棟・車両搬入口(トラックバース)
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「地下水管理システム」浄化施設(5街区)入口
汲み上げられた地下水の水質は常時モニタリングされており、基準値を超えた場合には排水施設で処理され、超えなければそのまま下水道に排出される。
地下水管理システムは、2016年10月14日より本格稼働している。 -
「地下水管理システム」(地下プラント)
【処理フロー】
原水槽→油水分離処理→曝気処理(+活性炭)→アルカリ塩素処理→シアン還元銅処理→共沈処理・金属イオン捕集処理→凝集沈殿処理→砂ろ過処理→中和処理→放流槽 -
「曝気処理装置」原水に空気を送り込んで揮発性物質(ベンゼン等)を分離する。
「活性炭槽」揮発した有害物質を活性炭で吸着する。 -
「砂ろ過塔」粒子状浮遊物質を取り除く。
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「中和槽」基準値内にpH調整して放流槽へ
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「揚水井戸マンホール」
場内に58個所設置され、中にポンプが2台格納されている。 -
完成したばかりの見学用ターレ。
場内は衛生上、電動ターレしか走行できない。築地市場で使っているエンジン車は、豊洲市場では使用できないことになる。
約1000台稼働する予定であるが、充電個所は半数くらいしかなく、コンセントの取り合いになるかもしれない。 -
市場の間を「ゆりかもめ」が走る。
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メーカー職員の運転でターレに試乗する。
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青果棟の入口
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海沿いに海浜公園が造られていたが、まだ開放されていない。
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東雲運河より
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隣の「東京電力新豊洲変電所」
世界最大規模の地下型変電所 -
【開業に向けての経緯】
2016年8月
小池知事が11月に予定されていた市場の移転延期を表明する。
2016年9月
建物下に盛り土されず、地下空間であることが発覚。また地下空間には水が溜まっていることが判明する。(通称=モニタリング空間)
2016年10月
地下水管理システム本格稼働
2016年11月
9回目の地下水モニタリング調査で、環境基準を大きく上回るベンゼン(最大79倍)、ヒ素(最大3.8倍)、シアン(基準は検出されないこと)が検出される。モニタリング井戸201個所のうち72個所。
→「地下水管理システムが稼動し、帯水層下部を中心に地下水流動に変化が生じたことが影響した可能性がある。」と専門家会議は結論付けている。
2017年7月
東京都は土壌や地下水の汚染を環境基準値以下にする「無害化」の方針を断念し、「地上の安全に万全を期する」などとする新たな方針を発表する。
2017年12月
地下ピット床面等追加対策工事開始(コンクリートが敷かれていなかった青果棟)入札不調により遅れていた。
2017年12月
2018年10月11日の開業を再決定する。(当初予定2016年11月7日)
(写真:見学会場のパネルより)
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