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久しぶりの京都旅行。ツアーを利用したのではないので、何よりも時間の制限がないのがよかった。自由に自分が行きたいところへどこへでも行くことが出来る。ただ、その反面事前に自分で何でも調べなければならない。これは大変だが、調べる楽しみも多い。<br /><br />京都滞在の最終日となり、この日は「大徳寺」と「金戒光明寺」へ出かけた。もちろんこの2つとも初めて訪ねる寺である。この日で京都は最後の日なり、明日には早朝帰京することになっていた。<br /><br />  ■ 「大徳寺」(北区紫野大徳寺53)<br />   京都駅から地下鉄烏丸線「北山駅」下車。市バスで大徳寺前下車。<br /><br />  ■ 「金戒光明寺」(左京区黒谷町121)<br />   京都駅から地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車。市バス93、204系で岡崎神社前下車徒歩6分。<br /><br />* この画像は宿泊していたホテル(イビス スタイルズ京都ステーション)  の部屋から撮った京都駅で、三条口である。ホテルは駅前に位置しているので、どこへ行くにも便利であった。

錦秋の京都を愛でる ③ ー 大徳寺から金戒光明寺へ

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2017/11/23 - 2017/11/26

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Weiwojing

Weiwojingさん

久しぶりの京都旅行。ツアーを利用したのではないので、何よりも時間の制限がないのがよかった。自由に自分が行きたいところへどこへでも行くことが出来る。ただ、その反面事前に自分で何でも調べなければならない。これは大変だが、調べる楽しみも多い。

京都滞在の最終日となり、この日は「大徳寺」と「金戒光明寺」へ出かけた。もちろんこの2つとも初めて訪ねる寺である。この日で京都は最後の日なり、明日には早朝帰京することになっていた。

■ 「大徳寺」(北区紫野大徳寺53)
   京都駅から地下鉄烏丸線「北山駅」下車。市バスで大徳寺前下車。

■ 「金戒光明寺」(左京区黒谷町121)
   京都駅から地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車。市バス93、204系で岡崎神社前下車徒歩6分。

* この画像は宿泊していたホテル(イビス スタイルズ京都ステーション) の部屋から撮った京都駅で、三条口である。ホテルは駅前に位置しているので、どこへ行くにも便利であった。

旅行の満足度
4.5

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  • この日、3日目は先ず大徳寺へ向かった。昨日3つの寺(常照寺、源光庵、光悦寺)を見学し、地下鉄烏丸線北山駅に戻って来た時、この駅からすぐのところに大徳寺があるのを知った。そこで翌日はぜひ大徳寺を訪ねてみたいと思ったからである。<br /><br />大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都五山の一つである。この寺に来て初めて気がついたのは、大徳寺は大徳寺そのものと数多くの塔頭(たっちゅう)で成り立つている寺ということであった。<br /><br />ここは二層の山門(三門)で、重要文化財。連歌師・宗長の寄進で1529年(享禄2)にまず下層のみが竣工し、1589年(天正17)、千利休が上層を完成させて「金毛閣」と名づけられた。利休の恩に報いるために寺は上層に雪駄を履いた利休の木造を安置したが、このため門を通る者は利休の足下をくぐることになり、これが豊臣秀吉の怒りを買い、利休切腹の一因となったと伝わる。

    この日、3日目は先ず大徳寺へ向かった。昨日3つの寺(常照寺、源光庵、光悦寺)を見学し、地下鉄烏丸線北山駅に戻って来た時、この駅からすぐのところに大徳寺があるのを知った。そこで翌日はぜひ大徳寺を訪ねてみたいと思ったからである。

    大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都五山の一つである。この寺に来て初めて気がついたのは、大徳寺は大徳寺そのものと数多くの塔頭(たっちゅう)で成り立つている寺ということであった。

    ここは二層の山門(三門)で、重要文化財。連歌師・宗長の寄進で1529年(享禄2)にまず下層のみが竣工し、1589年(天正17)、千利休が上層を完成させて「金毛閣」と名づけられた。利休の恩に報いるために寺は上層に雪駄を履いた利休の木造を安置したが、このため門を通る者は利休の足下をくぐることになり、これが豊臣秀吉の怒りを買い、利休切腹の一因となったと伝わる。

  • 確かに20以上の寺(塔頭)があり、それぞれ独立して存在しているような感じである。どの寺もひっそりして、人気がない寺が多かった。中には茶会が行われていて、にぎやかな寺もいくつかあったことはあったが。一般公開されていない寺の方が多いようであった。<br /><br />

    確かに20以上の寺(塔頭)があり、それぞれ独立して存在しているような感じである。どの寺もひっそりして、人気がない寺が多かった。中には茶会が行われていて、にぎやかな寺もいくつかあったことはあったが。一般公開されていない寺の方が多いようであった。

  • 「興臨院」<br /><br />1521年より1528年にかけて(大永年間)にかけて能登(現在の石川県北部)の戦国大名畑山義総(よしふさ)が仏智大通禅師を開祖として建立し、自らの法名を寺号としたという。

    「興臨院」

    1521年より1528年にかけて(大永年間)にかけて能登(現在の石川県北部)の戦国大名畑山義総(よしふさ)が仏智大通禅師を開祖として建立し、自らの法名を寺号としたという。

  • 興臨院の近くに「千躰地蔵塚」があった。およそ700体ほどの地蔵像があり、どれもなかなり古そうである。室町から江戸時代のものだと言われる。

    興臨院の近くに「千躰地蔵塚」があった。およそ700体ほどの地蔵像があり、どれもなかなり古そうである。室町から江戸時代のものだと言われる。

  • 顔が欠け、よくわからない地蔵像もたくさんある。それだけ古いということなのだろう。

    顔が欠け、よくわからない地蔵像もたくさんある。それだけ古いということなのだろう。

  • 「総見院」<br /><br />「信長公廟所」と書かれた石碑のある「総見院」に来たが、ここは門が閉じられ中に入ることは出来なかった。<br /><br />この寺は豊臣秀吉が本能寺で死をとげた織田信長を弔うために建立した寺で、1878年(明治11)大徳寺本寺に合併されたが、大正期に再興された。

    「総見院」

    「信長公廟所」と書かれた石碑のある「総見院」に来たが、ここは門が閉じられ中に入ることは出来なかった。

    この寺は豊臣秀吉が本能寺で死をとげた織田信長を弔うために建立した寺で、1878年(明治11)大徳寺本寺に合併されたが、大正期に再興された。

  • 「高桐院」<br /><br />1601年(慶長6)、利休七哲の一人細川忠興(三斎)の創建による大徳寺塔頭の一つ。表道は、両側に楓が植えられ、庭園にも楓が多く、紅葉の名所として知られている。<br /><br />書院は千利休の住まいを移築したもので、一見の価値があると言われている。さらに、茶室松向軒は秀吉の北野大茶会に用いたものを写したと伝得られる。<br /><br />今回は門が閉まっていて、入ることが出来なかった。年に1度だけ交配されるようである。

    「高桐院」

    1601年(慶長6)、利休七哲の一人細川忠興(三斎)の創建による大徳寺塔頭の一つ。表道は、両側に楓が植えられ、庭園にも楓が多く、紅葉の名所として知られている。

    書院は千利休の住まいを移築したもので、一見の価値があると言われている。さらに、茶室松向軒は秀吉の北野大茶会に用いたものを写したと伝得られる。

    今回は門が閉まっていて、入ることが出来なかった。年に1度だけ交配されるようである。

  • 江戸初期に造られた庭には三斎と細川ガラシャ夫人の墓がある。

    江戸初期に造られた庭には三斎と細川ガラシャ夫人の墓がある。

  • 背後には鬱蒼とした山林があり、静かに風になびいていた。

    背後には鬱蒼とした山林があり、静かに風になびいていた。

  • 「大仙院」<br /><br />1509年(永正6)六角近江守政頼が、その子古岳宗亘和尚を開祖として創建した寺で、本堂は創建当初の建物。禅宗の方丈建築としては最も古い遺構の一つで国宝となっている。

    「大仙院」

    1509年(永正6)六角近江守政頼が、その子古岳宗亘和尚を開祖として創建した寺で、本堂は創建当初の建物。禅宗の方丈建築としては最も古い遺構の一つで国宝となっている。

  • 「真珠庵」<br /><br />通常は一般公開されておらず、内部は見学できないが、この寺は永亮年間(1429年~1441年)に頓知で有名な一休宗純禅師が創建したものである。長谷川等伯の方丈壁画があり、方丈や茶室など国宝に指定されている。

    「真珠庵」

    通常は一般公開されておらず、内部は見学できないが、この寺は永亮年間(1429年~1441年)に頓知で有名な一休宗純禅師が創建したものである。長谷川等伯の方丈壁画があり、方丈や茶室など国宝に指定されている。

  • 「芳春院」<br /><br />1608年(慶長13)、前田利家の夫人松子(芳春院)が玉室宗珀を開山として建立され、前田家の菩提寺である。

    「芳春院」

    1608年(慶長13)、前田利家の夫人松子(芳春院)が玉室宗珀を開山として建立され、前田家の菩提寺である。

  • 「三弦院」<br /><br />1589年(天正17)、浅野幸長、石田三成、森忠政による創建。開祖は春屋宗園(しゅんおく そうえん)。

    「三弦院」

    1589年(天正17)、浅野幸長、石田三成、森忠政による創建。開祖は春屋宗園(しゅんおく そうえん)。

  • 「金戒光明寺」へ移動した。今回、伊藤若冲の「群鶏図屏風」を見ることと市内を一望できる「山門」が特別公開で登ることが出来るということでやって来た。<br /><br />この寺はいくつか見どころがあり、上記の2点を始め、伝運慶作「文殊菩薩像」、山門天井画「蟠龍図」、紅葉が見事な回遊式庭園などがあって、大いに興味のある寺であった。<br /><br />「大方丈南庭」と「勅使門」が見える。

    「金戒光明寺」へ移動した。今回、伊藤若冲の「群鶏図屏風」を見ることと市内を一望できる「山門」が特別公開で登ることが出来るということでやって来た。

    この寺はいくつか見どころがあり、上記の2点を始め、伝運慶作「文殊菩薩像」、山門天井画「蟠龍図」、紅葉が見事な回遊式庭園などがあって、大いに興味のある寺であった。

    「大方丈南庭」と「勅使門」が見える。

  • 今回特別公開ということで、登ることが出来る「山門」である。

    今回特別公開ということで、登ることが出来る「山門」である。

  • 「勅使門」

    「勅使門」

  • 「紫雲の庭」

    「紫雲の庭」

  • モミジがちょうど黄色く色づき、見事なほどであった。

    モミジがちょうど黄色く色づき、見事なほどであった。

  • 黄色や緑色が混じり合い、美しいばかりだ。

    黄色や緑色が混じり合い、美しいばかりだ。

  • 茶室があったので、中をのぞかせていただいた。

    茶室があったので、中をのぞかせていただいた。

  • 茶室の外にはつくばいがあり、時折かすかな音を響かせていた。

    茶室の外にはつくばいがあり、時折かすかな音を響かせていた。

  • 竹林もあり、庭園ではいろいろな自然の表情を見ることが出来た。

    竹林もあり、庭園ではいろいろな自然の表情を見ることが出来た。

  • 最後に「山門」に登ってみた。高台にあるため京都の街並みを見ることが出来た。

    最後に「山門」に登ってみた。高台にあるため京都の街並みを見ることが出来た。

  • 今回の旅行ではすべて博物館と寺社を巡るのに終始していたので、ショッピングなど一切しなかった。しかし、この日は最終日であり、少々錦小路やその付近を歩いてみた。

    今回の旅行ではすべて博物館と寺社を巡るのに終始していたので、ショッピングなど一切しなかった。しかし、この日は最終日であり、少々錦小路やその付近を歩いてみた。

  • 夕食をとるために入ったレストランで「ヤングメンランチ」というのがメニューにあったので、ランチでなくとも可とのことで注文してみた。

    夕食をとるために入ったレストランで「ヤングメンランチ」というのがメニューにあったので、ランチでなくとも可とのことで注文してみた。

  • 「ロンドンヤ」という風変わりな名の店があり、カステラ饅頭を売っていた。

    「ロンドンヤ」という風変わりな名の店があり、カステラ饅頭を売っていた。

  • いかにも華やかな髪飾りの店があり、京都以外のところではほとんどないものと思われる。

    いかにも華やかな髪飾りの店があり、京都以外のところではほとんどないものと思われる。

  • これは始めて見るものだ。

    これは始めて見るものだ。

  • 錦小路を歩いてみた。夕方6時過ぎると、店を閉めるところが割と出てきて、人通リも多くなかった。

    錦小路を歩いてみた。夕方6時過ぎると、店を閉めるところが割と出てきて、人通リも多くなかった。

  • 漬物屋の店先には独特な漬物のにおいが漂う。思わず何種類もの漬物を買ってしまった。

    漬物屋の店先には独特な漬物のにおいが漂う。思わず何種類もの漬物を買ってしまった。

  • 何だと思ってよく見たら、スマートフォンを入れるケースが販売されていた。

    何だと思ってよく見たら、スマートフォンを入れるケースが販売されていた。

  • 錦小路の真ん中に「錦天満宮」があり、小さいながらも人で賑わっていた。

    錦小路の真ん中に「錦天満宮」があり、小さいながらも人で賑わっていた。

  • たくさんの提灯がぶら下げられていて、華やかだ。

    たくさんの提灯がぶら下げられていて、華やかだ。

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