2017/11/01 - 2017/11/01
54位(同エリア239件中)
naoさん
兵庫県たつの市龍野町は、揖保川の清流に抱かれた脇坂藩5万3千石の城下町で、歴史と伝統に培われた風雅さから、「播磨の小京都」と言われています。
城下町の町割りがそのまま残る龍野には、敵の進入に備えた枡形、当て曲げ、丁字路が随所に設けられ、その戦略性の高さがうかがわれ、町並みに点在する武家屋敷や白壁の土蔵を備えた商家が風格のある姿を見せています。
天正年間(1573年~1592年)に始まったと言われる龍野の醤油造りは、原料の大豆、小麦、赤穂塩が手近から調達でき、さらに揖保川の良質な水に恵まれたことによるものだと言われていて、今も多くの醤油醸造場が醤油造りに励んでおられます。
また、童謡「赤とんぼ」の作詞者として知られる三木露風は、明治22年(1889年)に龍野で生まれた人で、生家が保存されているとともに、町中には赤とんぼがデザインされた公共物が散りばめられています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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播磨の小京都、龍野にやってきました。
こちらは町の玄関口のJR姫新線本竜野駅です。 -
龍野は童謡「赤とんぼ」の作詞者、三木露風が生まれた所で、町中には赤とんぼにまつわる物が散りばめられています。
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旧龍野市の汚水桝の蓋。
旧龍野市の市章の周りを赤とんぼが飛んでいます。 -
側溝のコンクリート蓋にも赤とんぼ。
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車を停めさせてもらった所との位置関係で、北側から町歩きを始めます。
こちらの町家には本卯建が上げられています。 -
本瓦葺の町家がありました。
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2階に大きな桝格子のある町家です。
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龍野の町並みです。
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瓜型の虫籠窓が風雅さをアピールしています。
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本瓦葺きの町家は、大屋根を持ち送りで支えています。
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ここまでの町並みを振り返って見たところです。
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名栗加工の外格子を巡らせた町家です。
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龍野の町並みです。
道はここで大きく弧を描きながら曲がっています。 -
醤油醸造場のレンガ煙突が顔をのぞかせています。
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白漆喰を塗籠めた格子のある虫籠窓がまぶしい町家です。
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太い格子が整然と並ぶこちらの建物は・・・
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醤油醸造場さんです。
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暖簾の掛かった入口の右手にあるのは・・・
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事務所棟のようです。
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醤油醸造場一帯の町並みです。
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手すりのある窓の上に銅板晒し葺きの庇を設けた町家。
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街灯のポールに赤とんぼが止まっています。
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この威容は迫力に満ちています。
この辺りは枡形になっているんですが、ここで左折して東側に延びる町並みを歩きます。 -
お隣の迫力にも負けることのない、伝統を身にまとっているのは・・・
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こちらの町家群です。
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先ほどの醤油醸造場の工場です。
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工場の背後にそびえるのは鶏籠山です。
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では、この辺りで引き返します。
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枡形まで戻ってきたので、先へ進みます。
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3ヶ所も板戸が取り付けられた町家です。
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川添いの石垣の上に連なる・・・
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伝統的な町屋です。
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その川は町の人々に潤いを与えるとともに・・・
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憩いの場を提供しています。
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ボランティアさんでしょうか・・・。
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別の醤油醸造場のレンガ煙突が見えています。
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では、ここで西の方に曲がって、坂の上にある三木露風の生家へ向かいます。
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レンガ煙突のある風景には、なぜか哀愁をそそられます。
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かわいい下地窓が開けられた土塀のある町家。
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龍野の町並みです。
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三木露風の生家にやってきました。
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この生家は広く一般に公開されています。
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三木露風の生家の向かいにある坂道を上ると、龍野城の大手門にあたる「埋め門」がそびえています。
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では、町並みに戻ります。
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では、ここで右手(南)に曲がって、緩やかな坂道を下ります。
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南に曲がると、和洋折衷の町家がありました。
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洋風部分は坂道の下の方に位置しているので、道路から見上げるとそびえているようです。
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坂を下ってきたところの四つ辻を、今後は左手(東)に曲がります。
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こちらは印鑑屋さん。
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印鑑屋さんの先に連なる町並みです。
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こちらはヒガシマル醤油の建物です。
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この辺り一帯は・・・
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龍野で400年に亘って伝統の醤油を作り続けている・・・
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ヒガシマル醤油のかつての本社工場があったところです。
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路地から見た光景です。
この路地もヒガシマル醤油の敷地の一環です。 -
この郵便ポストも、ヒガシマル醤油の歴史とともに歩んできたんでしょうね・・・。
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かつての本社工場は、本瓦葺きの屋根や白漆喰塗籠めの虫籠窓など、伝統的な姿をとどめていますが・・・
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現在の本社工場は揖保川の東側に移転しています。
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こちらは、ヒガシマル醤油の元本社だった「うすくち龍野醤油資料館」です。
館内には、龍野醤油協同組合各社が保管する、江戸時代から使われてきた貴重な醤油醸造用具や資料などが展示されています。 -
「うすくち龍野醤油資料館」の駐車場。
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水路に沿って弧を描く外壁。
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「しょうゆ饅頭」って、どんな味がするんでしょうか・・・。
第一感では香ばしい香りがするような気がします。 -
名栗加工の外格子を巡らせた風情ある町家に・・・
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丸い下地窓がやわらかい表情を与えています。
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レンガ煙突のある風景。
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東に向かって歩いてきた町並みを、この交差点で北に曲がります。
結果的に元に戻る方角なんですが、道が違うので・・・。 -
こちらの「たつの市立かどめふれあい館」は、明治後期に建てられた町家を参考に再建された建物で、市民の集会所や休憩所として使用されています。
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では、先へ進みます。
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消防団や公園の附属建物も本格的な伝統様式で建てられています。
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重厚な本卯建の上がった町家です。
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醤油醸造場のレンガ煙突の全容が見えます。
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こちらは本屋さんです。
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2階建ての建物は総吹き抜けになっていて、四周に回廊がめぐらされています。
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北側に向かって延びる町並みです。
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犬矢来をしつらえた町家。
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瓜型の虫籠窓千本格子が、町家に落ち着いた表情を与えています。
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龍野の町並みです。
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古いガス灯をお店の看板にしているのは・・・
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これまた風情ある町家を使ったカフェです。
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外格子の一部に竹を使った町家です。
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その町家の一角でも赤とんぼが飛んでいます。
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軒先の看板から想像するに、こちらは酒屋さんのようなんですが・・・。
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こちらの町家は、基本的に1階の下屋は持ち送りで支えているんですが、外格子の柱で補強しているようにみえます。
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簾掛けと手すりのある町家。
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この通りの町並みもこの辺りまでなので、ここで引き返します。
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「たつの市立かどめふれあい館」を東に歩いたところにある町家です。
楼閣のようにそびえる部分も居室として使われているようです。 -
仲良し五人組。
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ここからは「たつの市立かどめふれあい館」の南に延びる町並みを歩きます。
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こちらの町家は、古い町には「必ず」と言っていいほどある糀屋さんです。
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こちらの町家のショウウィンドウには、シーズンに備えてかモミジが飾られています。
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こちらの工房は、兵庫県立龍野北高校定時制(商業科)が授業の一環として取り組んでいるもので、印刷、陶芸、皮革、食品の4つの部門で活動を展開しておられます。
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「たつの市立かどめふれあい館」の方を振り返って見たところです。
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木戸の桝格子と幕板の直線との対比を強調した町家です。
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木戸を全て閉じておられますが、空き家のようには見受けられないんですが・・・。
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白漆喰塗籠めの大きな虫籠窓が特徴的な町家です。
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風格のある看板をあげておられるこちらの町家は、和菓子屋さんです。
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とても間口の広い、風情のある町家です。
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ベンガラ塗の名残が見られるこちらの町家はギャラリーです。
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かつてのガス灯を掲げているのは練羊羹のお店です。
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龍野の町並みです。
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電気のメーターボックスにも格子で覆いをした町家。
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浅黄色で外壁を仕上げておられる町家です。
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こちらの信用金庫は、来年1月で廃止されるようです。
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入母屋屋根の出隅部分を持ち送りで支えている町家です。
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とても大きな虫籠窓のある町家です。
この虫籠窓を開けようとしたら、これだけ背が高くなるのもうなづけます。 -
右側の建物は一見それとは思えないんですが、やっぱり土蔵ですよね~。
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趣のある町家が連なる町並みの中に・・・
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和洋折衷の個人住宅が佇んでいました。
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ナマコ壁の土蔵のあるお屋敷には・・・
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駒寄がめぐらされています。
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こちらは「ヒガシマル醤油第二工場」の看板が掲げられた建物です。
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ヒガシマル醤油のHPにも「第二工場」の表記がありますが、門を閉ざしていたので、現在は使われていないような気がします。
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「ヒガシマル醤油第二工場」から細い道を抜けて、北側の町並みに向かいます。
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北側にも風情ある町並みが続いています。
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こちらのカフェは、板に店名を彫り込んでおられます。
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こちらの町家は、板張りの妻壁の一部に焼き杉板を使っておられます。
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2階の手すりが中々おしゃれです。
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龍野の町並みです。
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すっきりとした佇まいが魅力的な町家です。
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こちらの町家のショウウィンドウには、季節の風物詩を伝える小さな絵が飾られています。
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橋を渡った先に連なる町並みです。
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天正年間(1573年~1592年)に始まったと言われる龍野の醤油造りは、この辺り一帯を所有していた「幾久屋」によって始まったのが最初だそうで、明治26年(1893年)には「菊一醤油」が設立されます。
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昭和17年(1942年)には、その「菊一醤油」と「淺井醤油」が合併して「龍野醤油」が設立され、現在のヒガシマル醤油社へと発展しました。
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こちらは、酒の販売店として生まれ変わった現在の菊屋商店さんです。
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ヒガシマル醤油の前身としての誇りを胸に、今も「菊屋」の名を掲げておられます。
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3連の大きな虫籠窓のある町家です。
2階の袖壁にも見るべきものがあります。 -
こちらは和菓子屋さんです。
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本瓦葺き屋根に瓜型の虫籠窓を備えた、正統的な町家です。
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軒下に趣のある看板を掲げておられるこちらは茶舗です。
さて、龍野の町もひと通り歩いたので、車を停めさせてもらっている所に戻って帰路につきます。 -
そろそろ紅葉が始まる季節ですね。
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醤油醸造所のレンガ煙突。
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道路に埋められた「童謡の里」のレリーフ。
もちろん赤とんぼがモチーフになっています。 -
では、「播磨の小京都」とお別れです。
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閑話休題、せっかく龍野まで来たので、ちょっと足を延ばしてこちらの造り酒屋さんを訪れました。
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ご存知の方も居られると思いますが、播磨の銘酒として名高いこの日本酒を購入しました。
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