2017/10/05 - 2017/10/05
136位(同エリア575件中)
naoさん
東海道四日市宿と石薬師宿のほぼ中間地点にある日永の追分で東海道から分岐し、伊勢湾に沿って南下する伊勢街道は、延べ十八里(70km)余りある伊勢神宮への参詣道です。
三重県鈴鹿市白子(しろこ)は古くから知られた港町で、江戸時代には紀州徳川藩の東の玄関港として白子代官所などを置くほど重要視され、伊勢商人の流通拠点として、また、伊勢街道の白子宿として繁栄しました。
伊勢国、尾張国、三河国の木綿輸送を担っていた伊勢商人は、輸送体制を確保するため白子の廻船問屋を支配下に置き、紀州徳川藩の権威を背景に江戸にまで進出していました。
それら廻船問屋のお屋敷が建ち並んでいたと言われる現在の江島本町から白子本町にかけては、今も、栄華を誇った頃の姿を留める重厚な佇まいの商家が多数見られます。
一方、南側の白子1丁目から2丁目にかけての伊勢街道沿いには、宿場町時代の風情をしのばせる町並みが残されています。
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白子宿の北の入口にあたる、江島六丁目自治会の集会所にやってきました。
集会所の敷地には、鎌倉時代に作られた「六體地蔵菩薩」が祀られた地蔵堂が建っています。
では、集会所の駐車場に車を停めさせてもらって町歩きを始めます。 -
集会所と県道6号線を挟んだ東向かいには・・・
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修験道の開祖、「役行者神変大菩薩」が祀られたお社が建立されています。
では、町並みへ向かいます。 -
屋根は葺き替えらえていますが、かつての面影を感じさせてくれる町家です。
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枡形状に曲がりながら延びる伊勢街道。
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こちらの町家の出窓の基礎には石を使っておられます。
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屋根の一部が高くなった町家。
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こちらの町家は、格子の中に板を打ち付けてしまっているので、窓として使っておられないようです。
この町家の角を東へ入ると、文政3年(1820年)に建立された江島若宮八幡神社の常夜燈が立っているようなので行ってみます。 -
江島若宮八幡神社の鳥居の南側にある常夜燈です。
江戸時代には、この常夜燈は白子港へ出入りする船の灯台の役割を果たしていたようです。 -
では、町並みへ戻ります。
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白子宿の町並みです。
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屋根瓦が半分葺き替えられているのが見えます。
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2階建てと平屋建てが一棟になった大きな町家です。
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それぞれ別々に見ても・・・
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独立した建物と言っても遜色のない規模です。
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この電柱、位置的には町家を使ううえで支障は無いんですが、でも、どうなんでしょうね~。
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2階の手すりが旅籠屋の風情を感じさせますね~。
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こちらの町家も出窓の基礎に石を使っておられます。
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2階に壮観な手すりのある町家は・・・
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戸袋に見事な鏝絵が施されています。
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黒漆喰塗りの大きな虫籠窓のある立派なお屋敷は・・・
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江戸時代以来の豪農で、明治時代には干鰯商なども商っていたというお宅です。
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1階下屋の全幅にわたって幕板を設けた町家。
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2階の窓ガラスから、内側にある障子の桟が透けて見えています。
いろんなバリエーションが見られて面白いですね。 -
町並みの真ん中辺りにある枡形です。
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1回、2回と折れ曲がって・・・
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枡形の完成です。
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かつて枡形に面して高札場があったようで、説明板が設置されています。
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玄関先をたくさんの花鉢で飾った町家です。
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明治維新で県政が敷かれたことに伴い、この地に「旧河藝(かわげ)郡役所跡」が設置されていたことを示す石標が立てられています。
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白子宿の町並みです。
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こちらの町家は、厨子2階部分に小さな格子窓が開けられています。
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こちらは酒屋さん。
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直行する1階の下屋が面白い納まりを見せています。
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資料館的な存在になっているこちらの古道具屋さんは・・・
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元々は材木店だったようです。
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間口の広い、2ヶ所の出入り口のある町家です。
以前は店舗をされていたんでしょうね・・・。 -
入母屋造りの妻入りの町家です。
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小川を泳ぐメダカがモチーフになっている鈴鹿市の雨水枡の蓋。
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白子宿の町並みです。
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建物にいろいろ手を加えておられますが・・・
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どちらの町家も、のし瓦の漆喰塗りなどにかつての姿が表われています。
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黒漆喰塗りの町家です。
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今まで見たこともないほど大きな黒板壁の土蔵のあるお屋敷です。
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こちらは老舗の墨屋さんのお屋敷そうで、その一角には当家のご主人が建てた道標があります。
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道標面に「さんぐう道」と「神戸四日市道」と刻まれているのが見て取れます。
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白子宿の町並みです。
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2階の手すりが風情を添えている町家です。
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玄関が2ヶ所あるのは何か意味があるんでしょうか・・・。
片側は勝手口・・・? -
鈴鹿市の汚水枡の蓋。
鈴鹿山脈から流れ出た清水が、白砂青松の伊勢湾に注ぐ様がモチーフになっています。 -
ここにも黒漆喰塗りの町家がありました。
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こちらの町家は、道路に面してガードポールを立てて、下屋に車が接触しないよう注意喚起しています。
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こちらの町家は、出窓に庇を設けて出幅を大きくしています。
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こちらの町家は新しく建て替えられたようですが・・・
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伝統様式を守った、風情ある建物になっています。
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この辺り一帯に同心屋敷があったようです。
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この辺りには、旗本、御家人、幕府役人の監察を業としていた「目付役所跡」があったようです。
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厨子2階部分に小さな窓を開けた町家です。
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建物全面に手すりが取り付けられた町家。
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こちらの町家の手すりは、効果的なワンポイントアクセントとして使われています。
白子宿の町並みもこの辺りまでなので、ここで引き返します。 -
「さんぐう道」並びに「神戸四日市道」と刻まれた道標の北側に続く町並みです。
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1、2階とも同じデザインの格子で統一された町家。
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こちらの町家は、玄関に板戸が使われています。
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片側の屋根を入母屋造りにした町家です。
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こちらの町家も、玄関に板戸を使っておられます。
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ここまでの町並みを振り返ったところです。
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鈴鹿市立白子小学校には、江戸時代に紀州徳川藩の白子代官所など、藩の中枢機能が置かれていたようです。
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では、白子宿はこの辺りで切り上げて、帰路につきます。
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最後に、近鉄名古屋線白子駅に寄道しました。
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