ぽかぽか　ピクニック日和のシタデル

2017/12/10 - 2017/12/10

カイロからこんにちは！

エジプトにも冬が到来しましたが、晴れてる日中はぽかぽか気持ちのよい天気。

観光地としても人気のシタデルへ行ってきました。

エリア カイロ(エジプト)

シタデルとはアラビア語で「城塞」のこと。

十字軍を破ったことでアラブの英雄となったサラーフッディーンが1176年に建てた城塞です。

その後、19世紀のムハンマド･アリ王朝時代まで現役として使われてきた為、様々な時代の建物が残っています。

シタデルの入場料のみで、全てを見学することができます。

写真はシタデルの敷地内から入口を撮ったところ。

シタデル 史跡・遺跡

シタデルというよりは、ムハンマド・アリ・モスクの方が有名でしょうか。

丘の上に建つこの大きなモスクは、かなり遠くからでも見ることができます。

入場は昼間しかできませんが、夜はライトアップされていて、とてもきれいです。

ガーマ・ムハンマド・アリ 寺院・教会

ぽかぽかいい天気だったので、外国人観光客だけでなく、エジプト人のファミリーやカップル、学校の授業かな？と思われる子供達の集団などで、結構混んでました。

とにかく自分撮りが好きなエジプト人達。

アラビア語で「アッラー（唯一神）」と成形された植木の前で写真を撮る女子達。

シタデル 史跡・遺跡

写真ではあまりわからないかもしれませんが、すっごいボロボロの建物があります。

ガウハラ宮殿です。

ガウハラとは、ムハンマド・アリの最後の妻の名前。

シタデル 史跡・遺跡

残念ながら、現在、内部の見学はできない為、外からのぞき見るだけしかできませんが、大きな立派な宮殿だったんだと思います。

シタデル 史跡・遺跡

宮殿沿いの階段を上っていくと、

ガーマ・ムハンマド・アリ 寺院・教会

ババーンと現れるムハンマド・アリ・モスク。

大きいので離れないと全景が撮れません。

ガーマ・ムハンマド・アリ 寺院・教会

個人的には、シタデルがおすすめな理由は、ムハンマド・アリ・モスクではなく、高台にある為、カイロの街を見渡すことができるからです。

中東・北アフリカで一番の人口を抱えるカイロ・ギザの街。

このごちゃっとしたカイロらしい街並みが壮観！

シタデル 史跡・遺跡

というわけで、大人気のスポット。

今回はモスクの中へは入らなかったので、これは昔の写真。

こちらも昔の写真。

モスク内部です。

ムハンマド・アリ・モスクはトルコのモスクを真似て造られた為、エジプトのモスクとはデザインが大きく異なります。

アンマン（ヨルダン）のブルーモスクにも似ていると思う。

個人的にはエジプトのモスクの方が好き。

ムハンマド・アリ・モスク前の庭園に、公衆電話がありました！

日本と同様、携帯電話の普及により、カイロでもあまり公衆電話をみかけることはありません。

が、近付いてみると…

すっごい汚いし、受話器ない！！

というわけで、使えませんので、ご注意を。

ムハンマド・アリ・モスクを過ぎると左手に見えてくるのが警察博物館。

立派な門をくぐって中へ入ります。

ムイッズ通り南端のフトゥーフ門によく似ています。

門をくぐって最初にあるのが、牢獄博物館。

なんだかおどろおどろしい名称ですが、要は過去に使われていた牢獄が
今は見学用に公開されています。

独房の入口は鉄の扉で、扉の小さな窓から中を見ることができますが、
一部の独房は扉ではなく、鉄格子になっています。

その鉄格子の独房をぜひのぞいて見てくださいね！
何があるかはお楽しみ Ψ(｀∀´)Ψ

牢獄博物館を過ぎた後は、レストランがありました。
（牢獄の中にあるわけではないのでご心配なく）

シタデル内で唯一のレストランです。
お腹がすいたらぜひ。（味は未確認）

こちらの建物、何かはわかりませんが、エジプトの中世の建物らしくてステキです。

こちらが警察博物館。

内部は写真撮影禁止です。

拳銃やサーベルなどの実物が展示されていました。

その他、オスマン朝時代の警官達の絵が展示されていましたが、
みんな、トサカですか？みたいな巨大な帽子を被っていて、
どうして警官がこんなサーカスみたいな帽子を被っているのか不明です。

（黒柳徹子さんが髪にアメちゃんをしまっているように、
　帽子の中に何か秘密兵器があるのか）

警察博物館前から振り返って見たムハンマド・アリ・モスク。

逆光でもシルエットが美しい。

右に見えるのは時計塔です。
これは、ルクソール神殿のオベリスクを贈ったお返しに、フランス政府からもらったもの。
でも、壊れてしまっています・・・
エジプトが贈ったオベリスクは今でもパリのコンコルド広場に立派に建っているので、エジプト人は「フランス人にだまされた」と冗談を言います。

そして、警察博物館前からもカイロの街を見渡すことができます。

超巨大なスルタン・ハサン・モスクとリファーイーモスク。

ちょうど警察博物館の裏にある感じなので、ムハンマド・アリ・モスク前からよりもよく見えます。
（シタデルから行くには、ぐるっと回らないと行けないので、ちょっと遠いんですけどね）

大きすぎて近くへ行くと全体を見ることができないので、
ここから全景を見るのはとてもおすすめです。

スルタン・ハッサン・モスク 寺院・教会

警察博物館の門を出ると、正面にあるのがインナーセル・ムハンマド・モスクです。

ムハンマド・アリ・モスクばかり有名ですが、他にもモスクがあるんです。

ムハンマド・アリ・モスクに比べたら小さいですが、それでも大きなモスクです。

さらにムハンマド・アリ・モスクが1857年完成なのに対し、
こちらのインナーセル・ムハンマド・モスクは1318年築。
ずっとずっと歴史のあるモスクです。

ご紹介した通り、ムハンマド・アリ・モスクはトルコのモスクを真似て造られた為、エジプトのモスクとはちょっと趣が異なります。
インナーセル・ムハンマド・モスクは、典型的なエジプトの中世のモスクで
個人的にはこっちの方が好き。

モスクの中で、イスラームに関する小冊子を無料配布しています。
一部日本語の冊子もありますよ。
アハランというボランティアチームが運営しています。
ぜひお気軽に声をかけて下さい。

お次は、軍事博物館

…のはずが、なんと博物館はクローズしてました。

エジプト国立軍事博物館 博物館・美術館・ギャラリー

でも博物館の前には、戦車などが展示されていて、それだけでも好きな人にはたまらないかも？

国籍問わず、男の子はこういうのが好きですよねー。

カップルも楽しんでるもよう。
（2人でいるだけで楽しいのよね）

というわけで、再び古い写真。

エジプトをはじめとするアラブ各国の歴代の国旗があったり、

人類史上初の大砲があったり、

（崎陽軒のお弁当についているしょうゆ入れに見えてしまう、神奈川出身の私。わかる人、わかりますよね！？）

博物館の建物は、ハーレム宮殿といって、名前の通り、ムハンマド・アリと、その妻達（ハーレム）が住んでいた宮殿でした。

その為、建物自体を見るものおもしろい。

ちなみにこの写真は建物を撮ろうとしたのではなく、
まだ旅行者として来ていた際、男同士で肩を組んでのが物珍しくて撮ったもの。

（エジプトでは年齢問わず、同性同士が手をつないだり、腕を組んだりするのが普通の為、今では全く物珍しく感じなくなりましたが）

歴史的な場面が再現されていたり、

この時点で既に失脚していましたが、ムバラクの絵があったり・・・。

現在、軍事博物館がオープンしていない理由はわかりませんが、
めまぐるしく変わる昨今の世界事情に対応しきれないからかもしれません。

というわけで、古い写真でした。

軍事博物館へ行く途中にあったこちら。

城壁なんかを破る為に大きな石を投げる為の投石兵器。

…なんですが、一緒にいた同僚が、

「あ、これ知ってる。あの先端の棒を肛門に挿すんでしょ」

とすごい怖いことをのたまいました。

いや、肛門に挿せるような太さじゃないって・・・

絶対彼女に拷問されたくない・・・(ll゜д゜ll)

どこかの壁にさりげなく貼ってあったシタデルの空中写真。

白黒だから古いものと思われますが、いつのだか不明。

でも、とっても広いことがわかります。

建物はたくさんあるのですが、見学できるのはごく一部です。

今後もっとたくさんの建物が公開されることを期待！

この旅行記へのコメント （2）

• スイカさん 2017/12/27 02:59:33

  こんばんは

  「カイロからこんにちは」
  懐かしいですね。覚えていらっしゃるでしょうか、スイカです。
  シタデル懐かしいです。あのカイロの街を見下ろせる場所。あそこからギザのピラミッドが見えるのはもちろんご存知ですよね。
  私は知らなかったんですが、たまたまギザで会った女性の旅行記を見ると、あそこからの写真の彼方にピラミッドがハッキリ写っていて驚きました。
  その女性は「普通のこと」だと思っていたのか、ピラミッドが見えていることに驚いていませんでしたが(^_^)
  私はまさかピラミッドが見えるなんて思ってもいませんでしたから、遠くを凝視もしませんでした。後日写した写真を確認したのですが写っていませんでした。
  現在、私はパンダ好きが効じて中国に住んでいます。
  また、ピラミッド見に行きたいですね。
  
  スイカ

  スカイバードトラベル（旧：日通ペリカントラベルネット エジプト店）さん からの返信 2017/12/27 16:39:15

  RE: こんばんは

  スイカ様
  
  ご無沙汰しております。
  お元気そうでなによりです。
  メッセージありがとうございます。
  中国に住んでらっしゃるのですね！
  
  ギザのピラミッドはかなり遠くからでも見られるのですが、
  ご存知の通り、カイロの空気はあまりきれいでないこともあり、
  なかなか実際に見ることはできません。
  
  シタデルから見られた女性はラッキーでしたね。
  
  ぜひまたエジプトへもいらして下さいね。
  
  
  日通ペリカントラベルネット エジプト店
  担当：綱島