2017/11/15 - 2017/11/17
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ちゃおさん
奄美に東京のような厳しい冬はないだろうが、目の前は11月の海。空っとした冬晴れではなく、どんよりと波打っている。西郷が鹿児島から押し船に乗せられ、この島にやって来たのも冬の海。こんな感じの沈んだ海だったかも知れない。お庭番のような役割をしていた西郷、ここへ押し込められるまでの間、盟友僧月照を途中の海で亡くし、無残にも彼一人生き残り、この果ての離島まで流された。傷心の彼を生き返らせたのは島娘愛加奈であり、再び生きる気力を得て、後年、新日本の開闢という偉業を成し遂げることになった。
どんよりと雲のかかった龍郷湾を後に、島の反対側、太平洋岸に出る。奄美空港はこちらのサイドだ。ここは島の中でも首のように一番細くなった場所で、東シナ海と太平洋を分ける陸地は、僅かに3キロ程もない。地峡のようなものだ。太平洋側に出るとやや明るさが戻り、陽も差している。リゾート風の浜辺が続いている。一昨日はこの道路を通らなかったので、こんな綺麗な海岸道路があるとは気が付かなかった。車を止めて浜辺に下りてみる。
真っ白の砂浜がずっと南の方角、北の方角に伸びている。北の岬は一昨日最初に立ち寄ったあやまる岬の方角だ。地形を見ていてそれかどれかは分からないが、途中に奄美空港があるので、多分ここからは見えないだろう。晴れたと思っていた空も又曇だし、パラパラと小雨も落ちてきた。南の島とは言え、今は矢張り冬の海だ。真夏には沢山の家族連れ、恋人同士で賑わっているであろうこの浜辺も、今は人っ子一人いない。嘘のような静けさだ。
美らの海。沖縄の浜辺だけに捧げる言葉でなく、この奄美の砂浜にも同じく捧げよう。サンゴが打ち上げられ、細かく砕け、星砂になる。手に取るとサラサラ指の間から落ちていく。こんな綺麗な浜辺が俗化もされずに残されている。打ち上げられた少し大きめのサンゴの塊を記念に拾い、持ち帰る。忘れ難い浜辺だ。
- 旅行の満足度
- 5.0
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