2017/11/03 - 2017/11/11
146位(同エリア453件中)
クリスさん
4回目のスペイン。今回タラゴナ県には立ち寄らなかったが、仏領カタルーニャを含めたカタルーニャ地方のロマネスクの教会を訪ね歩く。
【旅程】--------------------------------------------------
11/3(金)~11/11(土) 7泊9日
1日目 羽田→バルセロナ(カルドナ泊)
2日目 アルティエス
3日目 フォア
4日目 アルジュレス=シュール=ラメール
5日目 アルジュレス=シュール=ラメール
6日目 ベサルー
7日目 ペラタリャーダ
8日目 ペラタリャーダ→バルセロナ→フランクフルト→羽田
9日目 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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トゥールーズから約80km程南に位置してる、アリエージュ県の県庁所在地フォア(Foix)人口は、9756(2011年調べ)とある。
この日泊まるホテルについた。 -
ホテルの部屋から撮った眺め。ホテルの横をアリエージュ川(Ariège)が流れている。
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県の名前にもなったアリエージュ川はガロンヌ川の支流。ピレネー山脈に源流がある。
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ホテル=レストラン=ロンス(Hotel restaurant Lons)は、ホテル併設のレストランで地方の伝統料理を売りにしている老舗である。
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古めかしい建物でクラシックな旅籠スタイルであるが、バス付のシャワー室があったのには少し驚いた。
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写真がぼけているが、雨が当たってきた。
チェックインの後、暗くなるまでにと思って急ぎ町の散策にでる。正面に見えてきたのはサン=ヴォルジアン修道院(Abbatiale Saint-Volusien)。フォアの町は849年に創設されたこの修道院から発展してきた。オリジナルは12世紀に遡るが、現存する主な建物は1670年に復興再建された物が中心である。 -
教会の横にはマルシェの屋根がかかっている。
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朝になるとここに屋台が並ぶのだけれど。
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ロマネスクとして見るべきは、側身廊にあるこの扉口。
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左右の柱頭がロマネスク風。
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アーキヴォールトの外周部分にも文様があるけれど、これはかなり摩耗している。
中にはいろうとしたら、中から人が出てきて今閉めた所だと。明日の朝また来なさいといったが俺たちに明日はない。 -
諦めてお城に向かう。もちろん時間が時間なので中には入れない。
フォア城(Château de Foix)は起源は10世紀。1002年カルカソンヌ伯のロベール1世の遺言状で息子ベルナルドに相続させるという記述が残っているのが歴史に現れた最初になる。ル シャトー ドゥ フォワ 城・宮殿
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これが城の入り口。
アルビジョワ十字軍に対しては、最も抵抗を示した領主であった。
しかし、形勢の悪化により1241年に領主ロベール4世はトゥールーズ伯レイモン7世と共にルイ9世に恭順。モンセギュール陥落の際は国王側についていた。 -
せっかく登って来たので街を眺めてみる。明るく撮れているのはカメラのせい。
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さて夕食時のレストラン。8時からなんですが、もちろん一番のり。誰もいない内に撮影してます。
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ここの名物料理はカスレ=ド=アリエージュ。カスレはラングドックの名物料理。カステルノーダリ(Castelnaudary)の町が最も有名だが、この地も田舎風という事では負けてはいない。
念のため↓ホテルのサイトを書いておきます。
http://www.hotel-lons-foix.com/index.php -
こちらは朝のテーブル。
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食べたのはこれだけ?
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朝はやはりお城を見ないと。
余談になりますがイタリア史のお好きな方へのメッセージ。
カンブレー同盟戦争の時にフランス軍の司令官として活躍したガストン・ド・フォワ(Gaston de Foix)。墓はミラノのスフォルツァ城にありますが、時のフランス王ルイ12世紀の甥、父はここの領主ロベール4世。若くしてラヴェンナで戦死したので、ここの領主にはなれませんでしたが、名前のフォアとはこの土地の事です。
なお、この地は酷寒の地なので領主といえども、もっぱら暖かい土地で過ごす事が多かったとか。まあ名前だけの領主ぽかったんですけれどね。 -
3つの塔はそれぞれの時代の物で奥の塔が最も古く13世紀、中が14世紀で、手前の丸い塔は15世紀なんだそうです。
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この旅行記へのコメント (6)
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- shinkaiさん 2017/12/14 01:05:57
- フォア
- 折角の教会が目の前でとじられて残念でした。 明日朝はもう立つので、と言ってほんの少しでも見せて頂けると良いのですけど、そういう雰囲気の人でもなかったのかな?
教会の正面もなかなか良い雰囲気ですけど、町の中も良さそうですね?
晩御飯のカスレは美味しかったですか? お肉たっぷりにインゲン豆だと、食べ応えがありそうです。
お城の3本の塔がそれぞれの時代の特徴で面白いですが、まさに街を睥睨する位置ですねぇ。ホテルのサイトにそれが良く分かる写真がありました。
ミラノのスフォルツァ城にガストン・ド・フォアの素晴らしい墓碑がありますが、やはりあれから惹かれて、そうなんだ、この地の領主になるべき身だったんだ、とクリスさんに教えて頂きましたが、・・いつか見に行けるチャンスがあるでしょうか?!
そうなんだ、ルイ12世の甥にあたるのですね。
- クリスさん からの返信 2017/12/14 18:31:39
- RE: フォア
- 見れたとしても、真っ暗で何も見えなかったと思います。あと出てきたのは数人で忙しそうだったので遠慮しました。
あのカスレは私一人分です。もちろん完食しました。美味しかったですよ。
果たしてshinkaiさんはフランスに行くチャンスあるのかな?
イタリアでも行きたい所がたくさんある状態ですし。私も最近はあと何回行けるか考えるようになりました。食べ物などもこの量を毎日はきつくなりますし経済的にもね。
- shinkaiさん からの返信 2017/12/17 16:00:54
- Re: フォア
- はい、そうなのです。 私もロマネスクは好きですし、新しい良さそうな、興味深い土地の写真を拝見すると行きたくなります。
ですが、実際の所自分の興味、好奇心で旅をする経済的、そして時間の余裕がないのです。
つまり今の旅は、まず描ける場所に、モチーフを得られる場所に、時間や季節をずらしてあの場所は?という様なのが第一目的になっていて、それにまたそれが楽しいので、他はどうしてもその次の次、という様になってしまいます。。
でも、今回拝見するこの辺りは、やはり、気持ちがそそられますです・・!
- クリスさん からの返信 2017/12/17 19:31:21
- RE: Re: フォア
- sinkaiさんのモチーフを得られそうな場所って、どんか所なのか興味沸きますね。
歳をとってくるとやはり体もいけなくなってきますし制約が多くなって、絞り込みの難しさを感じるようになりました。若い頃は次の機会を考えられても、今は本当に難しい。この地方はあまり知られてないけれど、よい風景がたくさんありますね。
-
- マリアンヌさん 2017/12/12 04:23:14
- フォア城
- クリスさんのアップが早くてなかなかついていっていません。
一目みてわぁフォアだ‼
オクシタニアで出て来たよな、詳細忘れてしまってるんですが…
アルビジョワ十字軍との攻防の地、私は行けそうもなく、拝見させて頂き、感動です。
ガストン・ド・フォワの所縁だったんですね。
カンブレー同盟戦争あたりは国や教皇が複雑にからみあって煩雑すぎてわかりにくいです。
マリアンヌ
- クリスさん からの返信 2017/12/12 17:56:45
- RE: フォア城
- マリアンヌさん、書き込みありがとうございます。
フォアのお城は若い時に一回見た事があるんです。あの当時はこの町がどんな町か良く知らずに通り過ぎただけなんですが、とても印象に残る姿で、帰ってから色々と調べなおして、この地の歴史を知った次第です。
アンドラ公国はこの領主とセオ・デ・ウルヘルの司教との共同統治という事でも、フォア伯がとても権力の強い領主だったことがわかりますね。
カンブレー同盟戦争は、教皇庁の権力志向と相手同士を互いに戦い合わせて漁夫の利を得ようとする姑息な政策で、コロコロと同盟相手が変わって行くので、ついて行けないですよね。この時代振り回された人たちはお気の毒だったと思います。
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