
2017/11/03 - 2017/11/11
552位(同エリア1074件中)
クリスさん
4回目のスペイン。今回タラゴナ県には立ち寄らなかったが、仏領カタルーニャを含めたカタルーニャ地方のロマネスクの教会を訪ね歩く。
【旅程】--------------------------------------------------
11/3(金)~11/11(土) 7泊9日
1日目 羽田→バルセロナ(カルドナ泊)
2日目 アルティエス
3日目 フォア
4日目 アルジュレス=シュール=ラメール
5日目 アルジュレス=シュール=ラメール
6日目 ベサルー
7日目 ペラタリャーダ
8日目 ペラタリャーダ→バルセロナ→フランクフルト→羽田
9日目 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ボイ谷から約55km。元来た国道N230まで戻りボイ谷と別れ北上する。トンネルを抜けると今度はアラン谷に出る。
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ヴィエラ(Viella)はアラン谷一のリゾート地。これまで寂しい村ばかりが多かったが、それに比べると物凄い人通りだった。
人口はおよそ5,000。カタルーニャに所属しているが歴史的な繋がりはアラゴン家の方が強かった。 -
また、アランと言う名はバスク語源。公用語もスペイン語、カタルニア語の他アラネーズ(aranés)と呼ばれるオクシタニア語系の現地方言が使われている。
斯様に様々な民族の混じりあった地域である。
ちなみにviellaはカタロニア語、Vielhaという表記もあるが、これはアラネーズ語の表記で、Vielha e Mijaranというのがアラネーズの正式名称らしい。 -
オクシタニア語は南西フランスで使われる言葉。この谷はトゥールーズから3時間半で来れる距離にありフランスからのアクセスが良い。冬になるとフランスからのスキー客も大勢訪れる。この時期の観光客は、温泉施設の利用客が多いそうだ。
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市役所や郵便局等のある町の中心にある教会は「Parròquia de Sant Miquèu」書かれている。カタロニア語表記であるが日本語に直すとサン・ミカエル教区教会という事だ。
建築は12~13世紀。その後の改築を経ているので、ゴシック的要素の強い教会となっている。 -
八角形の鐘楼。建設年代は14世紀という事だ。
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ロマネスク的な要素が強いのは、この写真の教会左側面。
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扉口は13世紀後半から14世紀初頭にかけての物。半円アーチのロマネスクと尖頭アーチのゴシックが混ざっている。
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だいぶ摩滅しているが、リュネットの彫刻は大天使ミカエルのドラゴン退治。左はキリストの鞭打ちの場面のようであるが、左はよくわからない。
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内部は肉眼で見るにはだいぶ暗かったが、写真だと結構明るく撮れる。中央祭壇には大天使ミカエルを中心としたゴシック期の板絵祭壇。
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左側祭にあった板絵は最後の晩餐であったが、この絵はだいぶ新しい。
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右にあったのは、この教会の至宝ともいうべき13世紀ロマネスクの木造彫刻「ミジャランのキリスト(Crist de Mijaran)」と呼ばれるキリストの十字架降下像である。
元は2mを超える大きさだったというが、1472年この地に侵攻したフランス軍により破壊されこの部分が残された。
スペイン内戦時に行方不明となったが、1940年にスイスで見つかりこの地に戻された。
表情豊かな顔は、ピレネー地方の木の彫刻の傑作という事だ。
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