2017/08/06 - 2017/08/09
10位(同エリア138件中)
Rolleiguyさん
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- 旅行記68冊
- クチコミ2件
- Q&A回答11件
- 96,304アクセス
- フォロワー53人
2日目は、メルクからドナウ川両岸の見所をいくつか見学してウィーンに戻ります。
メルクは外せませんが、時間的な制約もあり、かなり駆け足になってしまいました。この地域ニーダー(下)・エースターライヒ州は、12世紀から沢山の城が築かれ、隣のオーバー(上)・エースターライヒ州の2州で、オーストリア全土の城の40%が集中しています。城のガイドブックで少し研究してから行こうと思っていましたが、十分準備出来ず、後悔するはめに。
もうひとつ楽しみにしていたのは、旧石器時代の2万5千年前の地層から発見された、ヴィレンドルフのヴィーナスが眠っていた場所を訪問することです。この旅行記の表紙写真がそれです。本物が展示されているわけではありませんが、太古の人たちがどんな場所に住んでいたのかと、当時の生活を想像するだけでも楽しいと思ったのです。その場所で思わぬ遭遇もありました。その後はデュルンシュタインを訪れて、最後はウィーン郊外のレオポルツベルクからドナウ川を見下ろしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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アルトシュテッテン城の朝。昨日とは打って変わった好天気で、今日の観光が楽しくなりそうな気分です。
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城に付属する教会堂。
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旅の朝は早起きです。朝食の前に、周辺をドライブしてみました。 ここはドナウ川よりも少し高い場所にあり、下方の朝霧がきれいに見えました。アルプスの高山とは違う趣もいいものです。
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気が付いたのは、霧はドナウ川の上方を覆っているようで、川面の気温が低いために発生しているようです。
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昨日は霧で見えなかった巡礼教会マリア・ターフェルルを遠望。
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教会は、東西に長く建てられていることが多いのだそうですが、この教会は、丘の上にあって、眼下にドナウ川の流れを眺望できる、素晴らしいロケーションを活かすために、南北に長くなっています。ファサードは南側にあり、その前が広いバルコニーで、ドナウ川とアルプス前山が広がって見えます。建物の設計者は、訪れる人がこの素晴らしい眺望に集中できるように、教会の正面は敢えて簡素にしたとのことです。
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ガイドブックに載っていた教会とドナウの眺望。
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丘のある景色の朝、霧がまだ残っていて爽やかな気分になります。
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村まで戻って来ると、お城が家々の向こうに見えました。ハプスブルクの皇位継承者の城としては、私たちのイメージでは民の家から離れた一等地にあるように思いますが、このように村の中にあります。
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宿泊したホテル。今回は2回目ですよと言ったら、3回目をお待ちしていますと、オーナーが小瓶に入った杏のマーマレードを下さいました。
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ドナウ川まで下り、メルクの修道院を見学します。駐車場から続く石段の上から見たところ。
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今日も忙しいので、ガイドツアーではなく、自分たちで回ることにしました。
沢山の旅行記に詳しく紹介されていますので、ここではほんの少しにします。 -
早い時間帯だったので、見学者でごった返しているほどではなく、このように外には誰もいませんでした。
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この建物の黄色は、マリア・テレジアが好きだったと言われており、シェーンブルンもそうですが、余り好きになれません。周りが自然であっても、街中であっても、周囲に溶け込む色彩ではないと思います。数多の国を従える帝国なのだから、敢えて自分の力を色などで見せつけるようなことはせず、もっと違和感のない色彩にすべきだったのではと思います。尤も、プロイセンでも似たようなもので、フランスの影響を受けていたのでしょう。あるいは、修道院や教会堂は、自然との調和などという人間的な考えによるのではなく、神を讃えるために、地上的な色ではないものにしたかったのかもしれません。
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皇帝の階段。メルク修道院を新築した時期の皇帝カールVI世のモットー、
Constantia et fortitudine(志操堅固と勇敢さをもって)と記されています。
カールVI世はスペイン継承戦争では失敗しましたが、代わりの領土を得て帝国は
大きく拡大しました。長男が夭折したため、長女マリア・テレジアへの継承を機に、長子相続原則による継承を決めた皇帝です。 -
メルクから見るドナウ川
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石段に書かれた言葉。どんな謂れがあるのかといろいろ調べました。聖ベネディクトの戒律書の、最初にある言葉と最後にあるラテン語の言葉、Ausculta et
perveniesをドイツ語で表したもので、「(神の言葉を)聞け。そうすれば(神に)受け入れられる」という趣旨のようです。階段は近年に出来たものです。 -
次に向かったのは、右岸下流のシェーンビュール城です。個人の所有のため、内部の見学は公開日だけのようで、まだ見たことはありません。ドナウ・クルーズでもハイライト的なお城です。川べりまで歩いて行けます。
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誰もここまでは来ないので、川べりで景色を楽しみました。
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更に少し下流に走り、アックシュタイン(Ruine Aggstein)城を見学します。
下から歩いて登る人が多いのですが、私たちは時間の制約もあり、車で上まで
行きました。歩いている人たちに申し訳ない気持ちでした。昔はなかったオフィス兼ショップの建物が出来ていました。 -
以前よりも見学コースが整備されて、効率よく回ることが出来るようになっていました。
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向こう岸に、これから行くヴィレンドルフの村が見えました。
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この城は、12世紀始めに建築されたのですが、完成後間もなく、ラポッテンシュタイン城と同じく、この地域の有力な支配者であったキューンリング候の所有となりました。その後、幾多の戦いで攻め落とされたりして、持ち主も替わり、荒れ果てていたのを、1430年前後に再建するとともに、ドナウ川を上流に向かう船の通行料を徴収するようになったそうです。動力のなかった当時、川上に向かう船は、牛馬や人力で岸から引っ張ったのだそうで、そのための道路の管理権を得たようです。
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先ほど見学したシェーンビュールの城が彼方に見えます。
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現在の所有者はシェーンビュール城と同じ家系の人です。一帯が世界遺産に登録されたのを機に、2001年から2004年にかけて大規模な修復がなされ、騎士の間などが整備されて、バンケットなどに使われるようになりました。結婚式にも使えるようですよ。
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大規模修復される前の1990年前後に何度か訪れましたが、当時は城跡という感じでしたので、見違えるように立派になりました。
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この城は、ドナウ川を見下ろす場所にあるので、ドナウ川を通行する船から税を徴収するには便利だったでしょう。
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こうした中世の山城を見ると、建物の寿命はないのかなと不思議です。
現在のコンクリートの建物でも、大体70年程度と言われており、寿命を延ばす工夫がなされていますが、この城のような建築はどのようなメンテナンスが行われているのか、知りたいところです。 -
中庭のレストランでの食事も楽しいのですが、今日は少し強行軍なので、
見学だけにしました。 -
人が座っていたのでギョッとしました。乞食かと思いましたが、この場所は「バラの小庭」と呼ばれて、城からせり出した岩があり、そこに捕らえた捕虜を放置して、秘密の情報を白状するまで、一切の飲食を絶ったのだそうです。
捕虜は、白状するか、己の不運を嘆いて断崖に身を投げるかの選択しかなかったそうです。昨日のラポッテンシュタイン城では井戸に閉じ込めたとのことでしたが、
どこでも考えることは似ていますね。 -
シグナル部屋。 ここは周囲の眺望が良いので、離れた場所にいる味方に合図を送るのに使われたそうです。同じ持ち主のシェーンビュール城との間でも、合図が
交わされたのでしょう。 -
ゆったりと流れるドナウ川。船でのんびり下るのもいいなあと思いましたが、あれもこれもという訳には行かないので、今回は見るだけにしました。
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石を積み上げて、ベトンと呼ばれるコンクリートで固めてあります。随分不揃いな石ばかりですが、多分適当な石切り場がなかったのでしょう。隙間があるので、雨水が浸み込み、冬季に凍結して収縮を繰り返すので、そのうちに破壊されると思うのですが、どうしているのでしょう。
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城門の傍に、人ひとりが通り抜けられるような穴が近年発見されました。
門を閉めた後は、外部との出入りはこの穴だけになったそうです。
これでお城の見物は終わりにします。 -
20分ほど走って一旦メルクまで戻り、ドナウ橋を渡って左岸に移ります。旧石器時代の地層から発見された、有名なヴィレンドルフのヴィーナスはこの村の出身です。
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資料を集めた建物はこっちとなっており、その方向に進みます。
残念ながら月曜日なので閉まっていました。 -
ヴィーナス発見場所はあっちへ50メートルだそうです。あっちへ行きます。
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これが発見場所の地層で、ヴィーナスが眠っていたのは、上の方にヴィーナスの絵が記されている地層です。2万5千年ほどの昔です。一番下の地層は4万年くらい前のものだそうです。1908年の鉄道工事の際に、大昔の炉の跡とみられる、灰が積もった地層から発見されました。後年、別のヴィーナスも発見されましたが、精巧さで最初のヴィーナスに及ばず、余り話題になりませんでした。
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このヴィーナスは、フランス以東、ロシア以西で発見された、旧石器時代のヴィーナスのなかで、最も精緻な作りなのだそうです。石灰岩を火打石(フリント)で削って作ったようです。
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本物は11センチと小さいのですが、訪れた人に愛でてもらうために、特大のコピーが
置かれています。このヴィーナスは、子宝を願う大昔の人々の気持ちを表わしているとのことで、お産と子育てに関わる体の部分が誇張されている一方、髪を編んだ頭には顔がなく、腕は殆どなく、足は上部だけです。元々は朱色に塗られていた跡があるそうで、当時の祭祀に関わる出土品と同じ色だったようです。本物はウィーンの自然史博物館にあり、極くたまに公開されるようです。とても親近感を感じるヴィーナスであり、理想の美と言われる、ミロのヴィーナスと比較などはすべきではないでしょう。尤も、旧石器時代にはギリシャ神話もなかったので、ヴィーナスとは呼んでいなかったでしょうね。 -
ヴィーナスの周りで10人ほどの人たちが、何か儀式みたいなことをしていました。初め怪しげなカルト集団かと思って、近づこうかどうか迷ったのですが、恐る恐るそばまで行ってみると、右手の男性が香炉を焚いて、集まった人たちにふりかけていました。ちょっと遠慮しながら写したので、余りよい写真ではありません。
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そうこうするうちに、見物人が増えて来たので、注意深く見ていると。
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皆で手をつないで歌い始めました。知らない歌でした。終わってから、先ほどの男性にこれは何かの儀式ですかと尋ねたところ、今日8月7日が、1908年にヴィーナスが発見された日にあたり、この日をヴィーナスの誕生日と定めて、毎年近隣の人たちで集まってお祝いしているのだとのこと。そういうことかと思いましたが、見ている限りでは少し怪しそうな雰囲気に感じられました。
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対岸には、さっき見て来たアックシュタインの城が遠望出来ました。
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次に左岸を走ってデュルンシュタインに行きました。「売ります」という大きな看板を掲げた家の向こうに城跡が見えます。こんな筒みたいな家だと、メンテナンスにお金がかかるだろうなと思いますが、これが買えるくらいの人には大した問題ではないのかも。
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石畳のメインストリートを歩くのは観光客だけでしたが、それでも家並みと
周囲の雰囲気は感じ良いものでした。 -
ドナウの流れはあそこで蛇行しており、こちら側は少し川幅が広いようです。
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川に通じる道。
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ドナウ川の氾濫の記録。近年では2013年です。この年の5月から6月にかけて、欧州で大雨が続き、私はドイツに行っていましたが、エルベ川が至る所で氾濫し、ベルリンからドレスデンに向かう列車は、まるで沼地のなかを走っているようでした。ドナウ川も過去2番目の水位だったようです。
オーストリアでは、1992年ころにも氾濫があり、蚊が大発生して、ウィーンの森の散歩が苦痛になるほどでした。 -
あの塔が青色なのは、天国に続く道を象徴したのだと言われています。
これも、最初はキューンリング家が、小さなチャペルを1372年に建てたのが始まりです。 -
このレストランで昼食をとりましたが、写真はありません。
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昼下がりの街角
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売りに出されている家と山上の城。
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アックシュタインも以前はそうでしたが、ドナウ川に沿った城(Burg)は破壊されたままになっているのが少なくありません。昨日見学したラポッテンシュタインのように、川筋から少し離れた場所の城には、持ち堪えたものが結構あるのとは対照的です。その理由は、川筋の城の方が、攻め落とすだけの価値があったからではないかと推測しています。物資の輸送に重要な役目を負った川筋と、迂回出来る内陸の城とでは、攻める合理性に違いがあったのではないかと思います。この城もキューンリングが最初に建てたものです。1650年に破壊され、その後そのままになっています。十字軍の遠征の帰途、捕らえられたイギリスのリチャード獅子心王が、幽閉されていた城としても知られています。
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ヴァッハウのブドウ畑。グリューナー・フェルトリーナーという白ワイン用の
ブドウで、さっぱりした、割と酸味のあるワインになります。 -
デュルンシュタインは街を見るだけでも楽しいですが、ワインの試飲が出来る店がいくつかあり、そこに行きたかったのですが、車を運転しているため、望みは叶わず。ローマ時代のワインボトル(陶器製)を模したのがあり、ワイン自体も美味しいので、次の機会に是非試したいと思います。
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この写真は多分この畝の持ち主でしょうね。
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ウィーンに戻る途中、レオポルツベルクの展望台に行き、今通って来たクロスターノイブルクの町を遠望します。クロスターノイブルクは、当初メルクを重要な拠点としていたバーベンベルク家が、その後こちらに本拠を移したもので、大変立派な建築です。
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ドナウの流れとクロスターノイブルクの町。 遥か彼方の丘の上に、クロイツェンシュタイン城が見えます。2009年のヴァッハウ旅行記に載せてあります。
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ウィーンのドナウ川。左手は国連の施設などがあるUNO City。川に挟まれているのはドウウ・インゼル(島)で、市民の憩いの場所になっています。
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対岸はビーザンベルクで、近年住みたいと言う人が増えています。
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彼方に見える風力発電塔。
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カーレンベルクのぶどう畑。ウィーンは東京都と同じく23の区があり、カーレンベルクの向こう側に位置する19,18区は割と高級な住宅地で、庶民的な区部とは
違うんだ、とウィーンの人は言いますが、そうした言い方を嫌う人も少なくありまっせん。特に、元々ウィーン人ではない人たちは、そうしたウィーン人をスノビッシュだと言い、私たち外国人に同意を求めたりします。そうかもね、と返事しながら19区に住んでいたりします。 -
グリンツィングのホイリゲのワインは、ここで採れるぶどうを原料にしているのが
多いです。 -
カーレンベルク一体は散歩道が整備されていて、歩いて下まで行くことも出来ます。ベートーヴェンさんも散歩したようですし、田園の作曲のインスピレーションを得たのもこの辺りと言われています。
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友人が、楽友協会のコンサートに行きたいと希望したので、夕方行ってみました。
オフシーズンなので、高いレベルのものは期待しにくいのは仕方ありませんが、
ウィーンの雰囲気を楽しむには十分です。 -
入場を待つ人たち。驚いたことに、90%以上はアジアからの人たちでした。
今はどこでもそうだから、驚くことではないかもしれませんが。 -
久し振りに来たホール。シーズンにはいろいろな演奏会があり、ウィーンフィルは難しいですが、それ以外であれば、年間通して同じ席で聴くことも出来ます。
私たちの後ろに座っていた女の子から珍しく声をかけられました。中国の成都からツアーで来たそうで、高校を卒業したばかりの18歳とのこと。私が静かに応対していたせいか、日本人はジェントルマンですねと言うので、中国の男性はどうですかと聞くと、中国人は大声で沢山しゃべってうるさいと言っていました。随分率直なので驚きましたが、中国の若い世代が変わってきていることを感じました。
卒業後は旅行関係の仕事に就きたいと言っていました。
慌ただしい一日が終わりました。友人は明日からひとりでザルツブルクやプラハに行くので、一緒の行動は今日で終わりです。
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この旅行記へのコメント (15)
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- blumentalさん 2019/12/31 00:40:42
- ヴァッハウ渓谷の古城
- Rolleiguyさん、
お邪魔します。私の旅行記にコメント下さりありがとうございました。今度はこちらの旅行記にコメントさせていただきます。
ヴァッハウ渓谷をレンタカーでの移動、大変羨ましく思います。実は、Rolleiguyさんが旅された8月の月末に、私も女房と共にヴァッハウ渓谷を訪れております。私共は公共の交通機関しか手段がないため、メルク、デュルンシュタイン、クレムスのスタンダードコースのみです。メルクからバスで対岸に渡り、ドナウ街道を北上しました。でも私自身が一番興味を持っているのはこちらの旅行記に登場するアックシュタイン城やシェーンビュール城などの古城です。この地域の古城に興味を持ちながらもまだ訪問は実現していません。こちらの旅行記のアックシュタイン城の写真や解説は特に興味深く拝見しました。私も歴史に興味がありますが、Rolleiguyさんの歴史への造詣の深さには感心しながら読ませていただきました。
ヴィレンドルフの方はお恥ずかしながら全くノーマークでした。上記のバスルートはこの村も通っていますが素通りしてしまいました。いつか再訪の機会があれば、ぜひこちらにも寄りたいと思います。
blumental
- Rolleiguyさん からの返信 2019/12/31 09:48:06
- Re: ヴァッハウ渓谷の古城
- blumentalさん、今日は。
ヴァッハウの旅行記を2009年と2017年、両方ご覧頂き有難うございます。
有名な観光地なので、訪れる人も多いところですが、ドナウ右岸や奥の地域は
ヴァッハウ何度目かの人たちが行くくらいかもしれません。その地方にご関心がおありとのことで、是非次回にでも目的地のひとつに加えられたらと思います。 いろいろごちゃごちゃ書き込んでいますが、私の知識では勿論ありません。歴史には興味が大いにありますので、帰国後写真や資料をもとにして旅行記を作っています。今は、ネットで随分調べが容易になりましたので、アックシュタイン城ひとつとっても、次から次と調べるに従って知識が広がるのは
とても楽しいと思っています。旅行の楽しみ方は人それぞれですが、異文化に
触れるだけでなくて、もっと知りたいと思うことが旅に深みをもたらしてくれると思っています。本当は、見学予定先を事前に勉強しておくと、現地でもっと楽しめるとは思うのですが、思うだけで実行したことがありません。
でも、同じ場所を2度、3度と訪れることで、知識も愛着も深まりますし、まだ行ったことのない、でも関わりのある先への関心が高まるという楽しみもありますね。
blumentalさんの旅行記、まだ全部拝見しませんが、ひとつひとつを楽しんでいます。また、来年もよろしくお願いいたします。
Rolleiguy
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- ねもさん 2017/12/25 21:49:10
- 城までとはさすが!!
- Rolleiguyさん あちらへのご返信&私へのご投票ありがとうございます。
姪御さんが北見とは奇遇です。たしかに寒い、とても寒い。姪御さんは何年くらいお住まいなのですか? もう勘弁って仰ってません!? 温暖な静岡に30年以上いると、もう静岡以外では暮らせません(笑)
オーストリア旅行記をご覧いただきありがとうございます。有名観光地が多くて、もう少し「努力」が必要ですね。
バッハウ渓谷は良かったです。ただもっとゆっくりすべきでした。
クルーズ船から見たシェーンビュール城やアックシュタイン城はこんなふうなんですね。Rolleiguyさんの旅行記のおかげで見られてありがたいです。
ウィーンの国立図書館の記述も、ああそうだったなと懐かしかったです。
お次は、スイスアルプスハイキング(お孫さんととても楽しそうです!)にコメントさせてください。わが家がスイスをウロウロしていたころに比べて、3割もスイスフラン高のようですね(@_@)
- Rolleiguyさん からの返信 2017/12/26 00:07:12
- Re: 城までとはさすが!!
- ねもさん
沢山ご覧くださり有難うございます。
姪は北見には4年になるようですが、北海道の生まれなので、多分寒さへの耐性があるのではないかと思います。私は学生時代寒さに震えましたが、その後スイスで暮らした時に、ああ、着るもので寒さは凌げるのだと分かりました。学生の時は普通のオーバー、スイスでは皮のオーバーでした。
ねもさんも山に登られるので、耐寒装備は万全でしょうね。
海外旅行は、初めての場所だと新鮮で感激することが多いですが、2度、3度と訪れると、じっくり見てみたくなり、発見することがあると嬉しくなります。スイスもオーストリアもこの1000年くらいの歴史を、
興味あることだけでもつまみ食いすると、知りたいことが増えて来て、
もう一度行ってみたいと思うようになりました。自然の美しさは申し分ないので、更に人の営みを知ることで旅行の楽しさが何倍にもなるのだなと思うようになりました。
スイスもご覧いただけること感謝です。引き続きよろしくお願いいたします。
Rolleiguy
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- sanaboさん 2017/12/20 23:09:48
- ヴィレンドルフのヴィーナス♪
- Rolleiguyさん、こんばんは
いつもありがとうございます^^
ヴァッハウ渓谷のクルーズではこのヴィレンドルフのヴィーナスに関するアナウンスがあったように記憶しています。 土産物屋の絵葉書でも見たことがありましたが、11センチの大きさ(小ささ?笑)とは知りませんでした。 いかにも多産系のお母さんという感じですね。 大地に根付いてる気がします。 本物は自然史博物館にあると聞いてましたので、今度ウィーンに行ったら見てみたいと思っていましたが、Rolleiguyさんの旅行記を拝読したところ、常設展示ではないようで残念に思いました。
アックシュタイン城は船から見上げただけでしたが、お城からの眺めも絶景ですね!
デュルンシュタインはヴァッハウ渓谷の中でも大好きな街です。 たしかハネムーンの時にシュロスホテルに泊まりました。 2011年にはWeissenkirchenに滞在し、デュルンシュタインに行ったら葡萄畑の中でおばちゃんがsturmを販売していて飲んだら、冷えていなくてガッカリでした(笑)
Kremsでは買ってこなくて後悔している園芸用品があり、この地域はいつか再訪してみたいです☆ そんな思いとともに懐かしく旅行記を拝見させていただきました^^
寒くなりましたのでご自愛下さいね。
sanabo
- Rolleiguyさん からの返信 2017/12/21 08:32:58
- Re: ヴィレンドルフのヴィーナス♪
- sanaboさん、お早うございます。
ヴィレンドルフのヴィーナスはとても親しみを感じる体形ですね。
本物ではありませんが、実物大のコピーがウィーンの自然史博物館に展示してあるのを見たことがあります。ヴィーナスの発見場所は、ドナウ川からそれほど上がっていない場所なので、2万5千年も前からドナウ川はそれほど浸食が進んでいないのだなと思いました。急流であれば、ずっと大きな変化になったでしょう。デュルンシュタインのシュロスホテルにお泊りになったのですね。川に面したホテルのレストランでヴァッハウワインを楽しまれたことでしょう。
シュトゥルムを葡萄畑のなかで販売していたのですか、それはちょっと驚きますね。シュトゥルムの前の段階はモストと呼んでいますが、ブドウジュースに近いもので、季節の風物詩のようなもので、ああ今年も秋になったのだなと思いつつ飲むと、それなりに味わえますので、今度お試しください。
クレムスで買いそこなった園芸品は何だったのでしょう。今ではネットで国外発送もしてくれることがありますから、お探しになっては如何ですか。もっとも、ローカル過ぎる品物だと探すことが難しいかもしれませんね。
いよいよ師走も押し迫って参りました。寒さにめげずご自愛くださいますよう。
Rolleiguy
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- ふわっくまさん 2017/12/04 08:32:00
- ヴィーナスの誕生日♪
- Rolleiguyさん、おはようございます。
表紙にもされたヴィーナスは、ぽっちゃりと何だか親しみのあるお姿で・・
手をつないで円陣を組み、あまり知られていない歌を歌って誕生日をお祝いする光景をご覧になったのですね・・
少し怪しくも感じられたそうですが、大事に祀られている様子が伝わってきました。
それにしても青空に白い雲がポッカリと、また絶景の数々を拝見して・・
ウィーンのドナウ川等々、一生に1回は見てみたい!と改めて思いました。
Rolleiguyさんは(日本人の)私も紳士的な方だと思いましたが、中国レディからも同様に思われたそうですね☆
中国人の方々も、最近自覚されてきたというか・・
ネット情報の浸透の影響でしょうか・・少し静かに行動されているようにも、思っている今日この頃です。
ふわっくま
- Rolleiguyさん からの返信 2017/12/04 14:39:14
- RE: ヴィーナスの誕生日♪
- ふわっくまさん、今日は。
ご覧下さり有難うございます。
こうした太古の作品(?)を見ると、その素朴さがとても素敵で、
後世の大芸術家の作品を愛でるのとは違う感激がありますね。
ぽっちゃり感はふわっくまさんがお持ちのクマ(?)さんに似ている気がします。
今年ももう師走ですね。 来年はもう少しいい年だといいなと思います。
近日中に、ウィーンの旅行記をアップしますので、是非ご覧くださいますよう。
妹さんはもうお元気になられましたか?
Rolleiguy
- ふわっくまさん からの返信 2017/12/05 07:52:18
- RE: RE: ヴィーナスの誕生日♪
- Rolleiguyさん、おはようございます。
妹は検査の結果 問題なく、すっかり元気になりました。
頼れるお医者さんが見つかって、それも良かったと思います。
気にかけて下さって、ありがとうございました。 ふわっくま
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- jijidarumaさん 2017/11/30 01:05:25
- ヴァッハウ渓谷は魅力的ですね。
- Rolleiguyさん
こんばんは。
2004年の春に20年ぶりに南ドイツからオーストリアを周遊しました。
東山魁夷画伯の本で知ったヴィレンドルフのヴィーナス像には驚きましたし、Burg Aggstein城址には行きませんでしたが、ヴィーナス像の高台から遠望した城址もたいへん絵になるようすでした。次回は城址に登ってみたいものです。
“ヴァッハウ渓谷の珠玉”と言われるDuernsteinデュルンシュタインは真にロマンチックな小さなまちですね。
また、この町の山頂にあるクエリンガー城址にはイギリスのリチャード獅子心王が十字軍遠征の帰路に捕らえられて幽閉されていた史実もあると、本項に書かれていますが、その後の事もご存知でしょうか?
こちらは2010年の秋にドイツワイン街道を走った時の事です。
Annweiler am Trifelsのアンヴァイラーの町を抜け、山中に入り、一方通行の道を長々と走るとBurg Trifelsトリフェルス城が出てきます。
トリフェルス城の名は三重に割れた岩壁の上にあることからTrifels の名になったそうで、シュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝の帝国城砦の一つです。
1192~1194年3月の間、イングランド王リチャード獅子心王(リチャード1世)が高額の身代金を支払うまで、城内の牢に幽閉されていたことがあり、それを説明した掲示がかかっていました。
イギリスのリチャード獅子心王が十字軍遠征の帰路に、オーストリアのウィーンの近郊で、レオポルド5世に捕らえられ(1192年12月)、ドナウ川・ヴァッハウ渓谷にあるDuernsteinデュルンシュタインの町の山上にあるクエリンガー城(今は城址)に幽閉されていた史実も残っています。
クエリンガー城が最初で、その後トリフェルス城に切り替えられたのか、帰国してから調べてみると、どうもそのようである。
ただ、様々な説明はクエリンガー城の幽囚で終わっていて、Burg Trifelsでの幽囚の事が書かれていないのが不思議でした。
<第3次十字軍とリチャード(Ⅰ世)獅子心王の幽閉(抜粋)>
1187年:「イスラム指導者サラディン」が聖地エルサレムを奪ったことから、
「教皇グレゴリウス8世」が第3回十字軍(1189-1191)を勧請する。
1191:当時フランス領土を戦いで次々と勝ち取っていた「イングランド王リチャード1世」は海路を遠征する。
1191.7.12:「フランス王フィリップ2世」「オーストリア公爵レオポルト5世」も遠征し、独仏英の三ヶ国軍でアッコン奪回した。このときリチャード1世はレオポルト5世の名誉を汚した。
1192.9.2:リチャード1世はエルサレム奪回ができず、サラディンと和約。
・リチャード1世は帰路途中に船が遭難し、陸路オーストリア領内を進む。
ウィーンの近くで捕えられレオポルト5世に引き渡される。
→1192.12-1193.3:クエリンガー城に幽閉される。
(主君を探していた忠実な吟遊詩人Blondelが城の下を通りかかり、歌で王の囚われの場所を見つけた)
→その後神聖ローマ皇帝・ハインリヒ6世に引き渡され、ラインラント・プファルツのトリフェルスの城Burg Trifelsに移され、さらに1年幽閉。
→1194.2:莫大な身代金(15万マルク)を支払って自由の身となる。
1199.4.6:リチャード1世急死・・・弟ジョンがイングランド王に即位。
・・・・・
長くなりました。旅をすると、歴史の何かにあたります。それを興味を持って調べてみると、なにやら点がつながって更に楽しみが生まれます。
jijidaruma
- Rolleiguyさん からの返信 2017/11/30 16:11:46
- RE: ヴァッハウ渓谷は魅力的ですね。
- jijidarumaさん、こんにちは。
リチャード獅子心王の幽閉について詳細なお話し有難うございました。
私自身は、そうしたことがあったという以上のことは、十分な知識がありませんので、
jijidarumaさんのお話しを受けて、ドイツ・ヤフーで検索してみたところ、Richard der
Loewenherzのウィキペディアに、極めて詳細な説明が載っていました。
海で海賊に襲われたら、偶々海賊の頭領と、リチャードの船のコックが知り合いで、
意気投合して変装して陸に降ろされたこと、ウィーン郊外の宿に逗留し、市内まで食糧の調達に部下を行かせたら、怪しまれて後をつけられ、捕まってしまい、デュルンシュタインに幽閉されたようです。しかし、この情報では、今山の上にある城に閉じ込められたのか、
今は無い別の城なのかは不明とのことでした。身代金だけでなくて、いろいろ条件を付けられた様子や、トリフェルスに送られたことなどが、説明されています。
東方の金貨を支払いに使ったり、宮廷風の振る舞いが疑いを持たれることに繋がったようです。物語としても面白く、当時の欧州諸国の王たちの、相互の人間関係などをじっくり勉強してみたいなと思いました。
そうした勉強をしたうえで再訪すれば、楽しさは幾倍にもなるでしょうね。
jijidarumaさんはドイツ語がお出来になるので、ぜひご覧になって下さい。
Rolleiguy
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- akikoさん 2017/11/27 00:20:46
- 再訪したいヴァッハウ渓谷周辺の町
- Rolleiguyさん、こんばんは。
オーストリアでは、ヴァッハウ渓谷沿いも巡られたのですね。
私もRolleiguyさんとは逆方向ですが、デュルンシュタインから船に乗ってメルクまで行ったことがあり、とても懐かしく拝見しました。
まず、早起きしてご覧になった朝霧の景色を見て、その空気感が伝わってくるような気がしました。
丘の上に立つ巡礼教会『マリア・ターフェルル』は初めて目にしましたが、色合いや2本の尖塔がある姿はメルク修道院に似ているような・・・ 何れにしてもとても素敵で、特に教会とドナウの眺望の写真には見とれてしまいました。
メルク修道院では、図書室の美しさに圧倒された記憶があります。大きなホールから見えるメルクの町もとても素敵で、時間があれば散策してみたいと思いました。結局、町を歩くことができなかったのが今でも心残りです。
Rolleiguyさんがこの旅で訪れたかったというヴィレンドルフのヴィーナスが眠っていた場所についてですが、表紙の写真がヴィーナスなんですね!最初、このふくよかな像は何??と思いましたが、これがヴィーナスだとわかり興味がわき、ググってみると「この小像は、写実的な肖像というより、むしろ理想化された女性の姿を表している。像の乳房、膨張した腹部は非常に顕著であり、多産・豊穣との密接な関係を示唆している」と書いてありました。なるほどふくよかな姿はそういうことだったんですね!
そしてデュルンシュタイン。あっという間に端から端まで歩いてしまえるメインストリートやバロック様式の水色の修道院の塔が紹介されていて、うれしくなりました。あの水色の塔は、天国に続く道を象徴したものだったんですね。
『レオポルツベルクの展望台』から見えるドナウ川岸の眺望も大変素晴らしく、一緒に楽しませていただきました♪
akiko
- Rolleiguyさん からの返信 2017/11/27 09:17:10
- Re: 再訪したいヴァッハウ渓谷周辺の町
- akikoさん、おはようございます。
メルクの図書館は本当に圧倒されますね。一冊でもいいから、本を手にしてみたいと思いました。修道院の性格も変わりつつあり、係の人に聞いたところ、今ではかなり大きな規模のギムナジウムを運営して、数百人の生徒が学んでいるとのこと。ギムナジウムは一般のそれと同じで、特別の宗教教育をしている訳ではないとのことでした。ドロミティさんから頂いた書き込みにも書きましたが、修道院の形だけが残るようなことにならないことを切に願っています。
ヴィーナスはいいでしょう? 大昔の人たちが、家族が増えることを願って作ったのかと思うと、とても親近感が湧きます。
レオポルツベルクからの展望の写真を是非拡大してご覧ください。
Rolleiguy
-
- ドロミティさん 2017/11/26 23:05:59
- 美しきドナウ♪
- Rolleiguyさん、こんばんは^^
ご無沙汰いたしておりますが、お変わりございませんか?
オーストリアの歴史を訪ねて、第二弾お待ちしておりました。
早朝の景色が毎回あまりにも美しくて見惚れてしまいます。
早起きは三文の徳(得?)とは良く言ったものだと納得です!
ドナウ川沿いに広がる素晴らしい景観にさすが世界遺産♪と
「美しく青きドナウ」の旋律をイメージしながら拝見しました。
Rolleiguyさんのコメントを読みながら、丘陵の上に点在する
堅牢な石造りの古城や修道院のお写真を見ていると、ふ~っと
中世の面影を感じました。
メルクの修道院の優しいイエロ-は、残念なことにRolleiguyさんは
あまりお好みではないのですね。。。
私はシェーンブルン宮殿の外観もそうですが、温かみが感じられて
好きなのです^^
ヴィレンドルフのヴィーナス、地元の方が誕生お祝いをされている
だなんて、何とも微笑ましいお話ですね。
でも事情を知らないと確かに怪しげな儀式に見えます(^◇^;)
寒くなりましたから、風邪など召されませんようにお過ごしください。
ウィーン編も楽しみにお待ちしております♪ ドロミティ
- Rolleiguyさん からの返信 2017/11/27 08:54:52
- Re: 美しきドナウ♪
- ドロミティさん
お早うございます。ちょっとご無沙汰してしまいました。今月は公私に亘りバタバタして、旅行記に取り掛かる余裕がありませんでした。
でも、ヴィレンドルフのヴィーナスはどうしても載せたかったので、週末に集中して作りました。メルクは大変な文化資産だと思いましたが、形として残っているものを素晴らしいと賞賛するだけでなく、その背後の歴史と信仰への思いが必要なのだと感じました。特に、修道院という存在の継承が難しくなりつつある現代社会にあって、ベネディクトが
千数百年前にたてたという戒律には、自分中心の人生にこれで良いのかと考える機会をもらったような気がしました。
ドロミティさんは黄色に温かみを感じられたのですね。それぞれの
受け止め方を知ることも、旅行後の楽しみ方ですね。
旅行記を作ることは、次の旅行の楽しみ方を考えるのにとてもいいなと
思います。
もうすぐ師走です。どうぞお風邪など召しませんよう。
Rolleiguy
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