「湯の峰温泉」　と　ちょっと「熊野古道」　

2017/11/03 - 2017/11/04

「忍者の里」から「湯の峰温泉」までの7時間半。
途中「道の駅」で休憩しながらではあるが、さすが疲れました。

たどり着いた「駅の道　奥熊野古道ほんぐう」は想像に反して狭く居心地良くなさそうだ。
ﾊﾟｰﾄﾅｰが良く覚えていました。しかもネットでも検索して2年くらい前の駐車場の状況を確かめていて「2年位前でも20年前と同じく駐車できる！」というのです。
息子家族からプレゼントされたタブレットが大活躍のﾊﾟｰﾄﾅｰである。

それでその駐車場に行ってみることにしました。

エリア 熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

自転車旅行のためにネットで調べておいた「本宮エリア」（熊野本宮観光協会）のパンフ案内。

道の駅から湯の峰温泉への道は結構な山道だった。

山道を抜けると「湯の峰温泉」のひなビタ温泉街だった、、、と言う言葉がぴったりな温泉町だった。

またまた熊野本宮観光協会のウェブパンフで事前に予習してきました。
黒点が11月3日夕方のアリヤンの移動軌跡です。

温泉町の駐車場。
すでに満車近かった。

山際で大型車用のスペース確保。
ゆったりとした雰囲気で、これでゆっくり車中泊ができそうだ。

アリヤン家族のドライブ＋キャンピング歴は長く、もう40年以上くらいになる。
当初から軽4とテント野宿を子どもたちとアチコチで楽しみ、子どもたち独立後、小生のお仕事退役後ではハイト・ワゴン車での車中泊。
特に退役後の10数年前には忍者の里から各地の道の駅をたどりながら、甲信越から関東まで3週間をかけて温泉巡りを楽しんだ。
それからはずっと2人で海外へのＢＰ（ﾊﾞｯｸﾊﾟｯｶｰ）旅行を毎年のように続けてきた。

ついにはユーラシア横断往復までやってしまい、海外ＢＰ旅行は一段落。
最近では自転車でのユーラシア横断往復をもくろんでいるのでアリマス。

今回の車中泊の友はこの「エブリー・ワゴン時々４ＷＤ」です。
フルフラットになりデコボコは段ボールを敷き詰めて矯正。
広げた四角寝袋2枚を重ねて敷布団として、マミー型シュラーフにくるまれば、あったか・ぐっすりです。
携帯ガス器具と調理器具で料理も可能。
今晩は家から持ってきたおにぎりと熱い味噌汁で済ませます。
さらに温泉たまごもあります。

夕方の「湯の峰温泉」街です。
ひっそりとしています。
（駐車場はいっぱいですが）

温泉宿の軒先に明りがともり始めています。

ウナギの寝床状の温泉街の真ん中あたりに「湯の峰温泉　公衆浴場」があります。
その手前に「小栗判官」を祀ったお寺があります。

温泉街の一本道のキワに「温泉たまご」ができる温泉池＝湯筒があります。
そのそばには湯の峰川がサラサラと流れています。

この湯筒に湧きいづるお湯は90度もあり、手を入れないでください。
卵なら10数分で「とろり温泉たまご」ができます。
その他サツマイモも「温泉さつまいも」になり、ホッコリしていて大変美味しいものです。

公衆浴場前の道路上にバス停があり、各地行きバスの案内があります。
どれも英語での説明もついています。

そう、外人さんが多くやってきています。

「湯の峰温泉　案内図」

川湯温泉ー渡良瀬温泉ー湯の峰温泉ー新宮駅を結ぶバス時刻表。
午前中に２本しかありません。

奈良交通バスは一日３本あります。

奈良交通バスのバス停図。

熊野本宮行バスもあります。

龍神バスの紀伊田辺駅方面バスもあります。

世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バスもあります。

登山の恰好をした外人さんが多くやってきます。
中には自転車でやってくる若者も時々います。

１０リッター　100円で湯の峰温泉水が買えます。
時間帯によりますが多い時は列ができます。
源泉が出ますので90度の温泉水です。

ワレワレはまずは公衆浴場にはいります。
男女別となっており「一般湯」（水を足して40数度くらいにしてある）は一人250円です。
源泉かけながしの「くすり湯」（パイプをくぐらせて温度を下げている）は一人390円です。
小栗判官が傷を癒したという「つぼ湯」は700円です。

湯の峰温泉は温泉街にくれば分かりますが、硫黄を含む炭酸水素塩なので、イオウの匂いが一面をおおっています。

温泉の効能書き。

250円を払って一般湯に入りました。

浴場内撮影禁止なのでホントは脱衣場も写してはダメです。

さすが、浴槽内までは写せませんでした。
40度以上のアツイ湯で白い「湯の花」がお湯の中を踊っています。
ﾜﾀｸｼは20分が限度でした。
この一般湯ではシャンプー、石鹸で体を洗う「洗い場」があるのでお風呂屋さんのお風呂と同じです。シャンプー、石鹸は持参するべし。
お湯にはタオルは決してつけられません。

「判官びいき」の語源となっている「小栗判官」がここの「つぼ湯」で休養して英気を養ったとのことです。

バス停の地図によれば、つぼ湯の裏側から本宮方面への熊野古道・中辺路があるとのことで、つぼ湯の裏側に行ってみた。

小さな橋のたもとに熊野本宮大社への古道の道しるべがあった。

古道への入り口を確認してから、観光協会のパンフに載っていたゲストハウスをチェックしに行った。

当方の温泉は20分で終わったがﾊﾟｰﾄﾅｰは最低でも1時間以上はかかるので、周辺散策をやっています。
J.Hoppers Kumano Yunomine Guest Houseは熊野古道の道しるべよりちょっと奥に行って、ちょっと山側に入ったところにあった。
周辺には～～屋と名前の入った民宿が結構あって、外人さんたちが多く泊まっているようだった。

ゲストハウスだから外人が良く来るものと思われる。

ゲストハウスには「小栗屋」という宿名が入っていた。
多分、元は「小栗屋」という民宿だったが外人の多い最近になってゲストハウスに衣替えをしたようだ。
外人相手のゲストハウスだからグローバル・スタンダードからして一般の民宿よりさぞかし安かろう、、、っと思い入ってみた。
中は新しく改築したらしく外人好みのつくりになっている。

「２人だけど、素泊まりでいくら？」と聞けば、
「4500円です。お二人で9000円です」と若いﾆｲﾁｬﾝが答えた。
当方、思わず「タカッ！！」とつぶやいて客の外人を見やった。
そして、このあたりの民宿の相場がつかめたようだ。
若いﾆｲﾁｬﾝに聞こえたのか？当方の後を追いかけてきた。
手にはこのゲストハウスのパンフがあった。
「相部屋でしたらおひとり3500円です！」
当方、心の中で「ソレデモ高いワイ！」

ゲストハウスが非常に安い東南アジアや中国を旅行してきたＢＰなんかは、この日本のＧＨの値段は「とてつもなく高い！」と感じるだろう。
それでバスで日帰りする外人若者が多いのだ。

宿の相場勘がついたので、ちょっとだけ熊野古道をチェックしてみる気になった。

今回のﾜﾚﾜﾚの旅行のメインは「熊野古道」を歩くことです。
ちょっと上ると「～～薬師如来」の赤い旗が何本も立っている。

道そのものは「古道」にふさわしい雰囲気だ。

そのまま登り続けると、「湯峯王子社跡」の看板。

これがそのヤシロ。

道はこのヤシロで終わっていた。

そうすると「熊野古道」はどこだ？

引き返すと「熊野古道」の道しるべ。
道しるべは左右を指しているが、目の前の板張りの小さな橋のある道がそうではないか？っと思い進んでみた。

なにやら「不動滝」の説明板と「金毘羅さん」の看板。

道はシダで覆われたうっそうとしたもので、この夕方では進み入りづらい。
あきらめて、熊野古道の道しるべまで戻り、左右を指しているのでその道しるべに従い左に分け入った。

そうすると、さっき値段を聞きに入った「小栗屋J.Hoppers Kumano Yunomine GH」が眼下に見えた。
そこが古道の入り口であることが分かった。

中年外人さん夫婦が降りてきたので聞いてみたら、本宮から山を越えてコチラ側に降りてきた、とのこと。
ゆっくり休みながら、写真など撮りながらで計1時間半くらいかかった、とのことだった。
ドイツからのホリデーメーカーで草津温泉にも3日滞在してからこちらに来たらしい。
「Ich sprechen Deutch !」とだけ言っておいた。
それ以上はしゃべれません。

ひなビタ温泉街は夕やみせまり、さびしくなるばかりでした。