2017/10/07 - 2017/10/09
916位(同エリア1000件中)
jokaさん
楽しくも過酷だった9月末の北アルプス四泊五日の旅。
かつてない充実感を味わうと同時に、テント泊装備を担いで歩くキツさもこれまで以上に身に沁みました。下山直後は「今年は山はもういいかな」と思うぐらい。10月予定していた笠ヶ岳も延期するつもりでした。
が、三日ほどたつと「せっかくの連休に山に行かないのはもったいないんじゃないか」と思うほどまでに回復。かといってあまりキツい予定を立てるのも気乗りしない。
そこで「もっとお気軽で楽ちんな山登りもあるよ」ということを実感するためのリハビリ登山を思いつきました。
行き先候補は北沢峠からの甲斐駒ヶ岳&仙丈ケ岳または赤岳鉱泉からの南八ヶ岳周回。どちらもベースキャンプ型のお気楽テント泊です。
または今年のGWに悪天候で中止した蝶ヶ岳~常念岳縦走。こちらは終始テント担いでの移動になりますが一泊で行くのならそれほどきつくはありません。
その後、今年7月の白峰三山縦走をもって引退宣言をしていた同僚のHさんを引っ張り出すことに成功したことで、どうせなら一年前Hさんと挑んだものの強風&豪雨に撤退を余儀なくされた八ヶ岳へ再挑戦しようということで決定。
「好天時の稜線上の山小屋に泊まりたい」というHさんの要望で小屋泊を選択し、準備万端整った出発前日、やむを得ない事情でHさんがまさかの離脱。あれだけ張り切っていたHさんの無念たるや……
一人で山小屋泊は気乗りしないので急遽テン泊に切り替え、大慌てのうちにその日を迎えたのでした。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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20時過ぎ、会社近くで夕ご飯。
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今日は会社までザック持参なので、時間的にも気持ちの上でも余裕があります。
汁なし担々麺、よだれ鶏、マーラー水餃子などいろいろ頼んでゆっくり。
今思えば辛いものばっかりですね -
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毎度お馴染み、東西線竹橋駅直結の毎日新聞社ロビー。毎日アルペン号の始発集合場所です。
一般的には、この体育の日の三連休までが登山のハイシーズンとされていて、この日は最後の賑わいを見せていました。
三連休前日の昨日はもっと混んでいたのでしょう。 -
4時3分、登山口の八ヶ岳山荘にて下車。
この山荘は、毎日アルペン号の到着時刻に合わせて営業してくれるのでとても助かります。
さすが人気の八ヶ岳。 -
こちらを利用するのは、去年の9月に会社の山仲間Hさんと訪れて以来。その時は豪雨と強風に阻まれて山頂目前で登頂断念したため、今回はそのリベンジ登山でもあります。
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前回の経験でこの時間は一人体制で営業していることがわかっていたため、下車後受付に直行。一番で注文済ませたので無駄な待ち時間なしで朝食にありつけました。
このタイミングを逃すとかなり待つことになります。 -
珍しくデザートも。
食後あれこれ準備。なにより明るくて鏡のある洗面所でゆっくりとコンタクトを装着できたのが助かりました。 -
4時50分、満を辞して出発です。
まだ暗いのでヘッドランプをオン。 -
コースタイムで二時間近く平坦な林道が続くため、ハードソールの登山靴だと辛そうです。
わたしは12本爪アイゼンを想定する時以外は、底の柔らかいアプローチシューズかトレランシューズ(トレランはしません)しか履かないので問題なし。 -
5時39分、夜明け直後に赤岳山荘を通過。
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駐車場はすでにぎっしり。
三連休の中日なので、昨日からの登山客の車もあるだろうし。 -
昨晩まで小雨が降っていたせいで地面は若干ぬかるんでます。
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八ヶ岳山荘を出て約一時間半。堰堤広場を過ぎたところからやっと登山道らしくなります。
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個人的には、“いかにも八ヶ岳”な風景。
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これまでは“不便するくらいなら持ってっちゃえ!”精神で、あまりザックの重さを気にすることはありませんでした。
それゆえ一泊でも二泊でも、夏でも冬でも、テント泊の際はいつもパンパンの75Lザック。 -
しかし9月の北アルプス四泊五日の旅で“軽さは正義”という言葉の意味を初めて実感。
楽をするためではなく、楽しく歩くために装備を見直す必要があるなと。 -
というわけで今回は思い切って軽量化。
一泊しかしないということもあり、水1Lを含めてもおそらく15kg前後ではないかと思います。
いつもより5kg以上軽いので、歩くのが楽で楽で♪♪
やっぱり“軽いは大正義”!!! -
テント場が見えてきました。
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7時15分、赤岳鉱泉到着。
まずはテント場の受付です。 -
相変わらずの小洒落た外観。
この時間でも飲み物メニューはやってるみたいですね。 -
連泊の人もそれなりにいるようで、テント場は四割程度埋まってます。
タイミングよく集団が撤収して平らで開放的なスペースが空きましたが、好立地ゆえ午後になれば周囲にびっちり張られることは目に見えているので、敢えて少々マニアックな場所に決めました。 -
木々に囲まれているため日当たりは良くないけれど、小屋そばで比較的独立性が高い。
前回テン泊した時、穴場だなと思ってた場所です。 -
小屋の水場の正面からだとてっぺんが見えます。
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ここも静かそうでいいですね。
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なんだかんだで到着から一時間近く経ってしまいました。
そろそろ出掛けますか。 -
8時15分、アタックザックを背負って出発!
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山小屋多しといえど、こんな風情のあるヘリポートは珍しい。
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天気は上々。
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マムートマークと再会。
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8時41分、行者小屋に着きました。
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さすが赤岳直下のベースキャンプ。赤岳鉱泉よりずっと賑わってます。
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小屋に隣接した屋台風食堂。
なんだかワクワクするスペースです。 -
この時間からランチメニューが食べられるのがありがたい。
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おでん、もつ煮込み、ソーセージ!
完全に居酒屋メニューです。
次は行者小屋に泊まって酒盛りだな♪ -
小屋の受付で注文後、お土産を物色。
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無念の撤退を余儀なくされたHさんと自分用に手ぬぐいを買いました。
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なんだかよくわからないまま頼んだカモシー丼。
鶏肉の照り焼き丼+ピリ辛マヨネーズということでいいのでしょうか? -
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9時5分、行者小屋を後にします。
テン場の混み具合はこちらの方が上でした。 -
9時11分、中岳道と文三郎道との分岐点。
去年はこの辺りからすでに激しい風雨&ガスだったため、周囲の景色をまったく覚えていませんが、登りと下りで違うルートを通った気がするので、おそらく中岳道を登ったはず。
あの悪天候の中、距離もアップダウンもキツくなる中岳道を何故選んだのかは永遠の謎です…… -
階段地獄と言われることもある文三郎道ですが、個人的には渋滞地獄の方が気がかりです。
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9時29分、唐突に階段地獄終了。
これだけ渋滞して20分弱ということは、順調なら15分もかからないのでは。
これなら蛭ヶ岳北側の階段尽くしの方が数倍キツいと思われます。
以前山仲間のHさんに「これまで登った中で一番きつかったのは?」と尋ねたところ、「蛭ヶ岳!」と即答でした。 -
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尾根までもう少し。
最後にまた階段があります。
一年前に撤退したときには、ここを下っている最中に豪雨のためアイフォンが死んでしまい、バックアップを取っていなかった過去2か月分のあらゆるデータが吹っ飛んでしまったのでした。
中でも、その年のお盆休みに小学5年生の双子の姪さん達と敢行した『しまなみ海道自転車縦断の旅“村上海賊はみかん大福の夢を見るか”』(仮題)の写メを失ったのは痛恨の極み……… -
9時45分、尾根へ出ました。
あれ?予想よりずっと早い。
こんなことなら中岳道を登って阿弥陀岳に寄ればよかったな。
う~ん、いくらリハビリ登山とはいえ安全策を取り過ぎた……
一年前は風が一段と強まったためここで撤退。
とはいえ強烈な風雨で周囲三メートルほどの記憶しかないため、まったく見覚えはありませんが…… -
阿弥陀岳への道。
とても美しい稜線です。 -
いまさらピストンするのも面倒なので、そのまま赤岳を目指します。
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愛犬と登山中のお兄さん。
こんな愛玩犬でも元気に登れるんですね。動物って強いな。 -
グループの割合が高く、山慣れしていない人も多いので、なんでもない鎖場でも渋滞が発生しています。
何十人かに道を譲っていただいてトントン登ります。 -
下りの人もたくさん。
山での基本は“登り優先”ですが、これだけ人が多いとそういうわけにもいかず、自然とゆっくりに。
リハビリ登山にはちょうどいい。 -
10時1分、山頂直下の竜頭峰分岐。
ここまでくればあと少し。 -
ゴツゴツしてますね。
稜線に出てからの赤岳は、岩だらけで鎖場も多く一見取っ付きにくそうですが、実際には傾斜もそれほどではなく、手掛かり・足掛かりもしっかりしていてとても登りやすい。
高い所が大の苦手のわたしでも大丈夫です。
登山を始めたばかりの人が、岩山気分を味わうには最適の山だと思います。 -
竜頭峰分岐からすぐ、山頂が見えてきました。
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10時5分、赤岳山頂(2899m)
行者小屋から一時間、あまりに短くて少し拍子抜けしました。ここのコースタイムはかなり余裕を持たせた設定になっていると思います。
やっぱり阿弥陀岳行っとけばよかった…… -
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なぜか青空バックで撮影。
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登頂のご挨拶を。
赤岳山頂は北峰と南峰に分かれ、今わたしが立っているのは南峰。一等三角点とこの祠があります。 -
眼下には一時間前までいた行者小屋。その先にはテントを張った赤岳鉱泉。右上に目を転じるとこれから向かう硫黄岳への縦走路が見えます。
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手前が行者小屋。奥が赤岳鉱泉です。
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南峰から見た北峰。
幅2m、長さ10mの空中渡り廊下で繋がれた先の北峰には、赤岳頂上山荘があります。その名の通りまさに頂上に君臨。嘘みたいな立地です。
さして広くない山頂は人でごった返しています。 -
周囲三方が切り立った崖。
よくぞここに小屋を建てようと思ったものです。 -
北峰に移動して頂上山荘を見学。
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小さな小屋なので、入口から奥の食堂がよく見えます。あれだけ窓を広くとっていれば、室内に居ながらにして空中散歩気分でしょう。
当初の予定では「稜線上の小屋に泊まりたい」というHさんの希望で、赤岳天望荘か赤岳頂上山荘のどちらにするか迷っていました。
眺望では頂上山荘の圧勝ですが、繁忙期の詰め込まれ具合が激烈らしく、小屋慣れしていないわたしがビビって多少マシそうな天望荘に予約を入れた経緯があります。 -
しかし
こじんまりして居心地よさげな室内!抜群のロケーション!そして窓の外に広がる雲上の景色!
すべてが予備知識以上。
一目見てこの小屋が気に入りました。
ぜひ閑散期に泊まりたい小屋です! -
お土産用の登山バッチを購入して小屋を後にしました。
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小屋の目の前でこの景色!
西は青空が広がりますが -
東を向くと雲とガスで真っ白。
終日富士山は臨めませんでした。 -
何度見返して痺れる立地です。
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これから進む稜線。
東からの雲を山がせき止めているのがよくわかります。
西は快晴、東はガッスガス。
10時21分、山頂を後に。 -
赤岳の北側斜面は、ゴツゴツ岩場の南側と違い、ガレた急坂の連続。滑りやすくてあまり得意ではありません。
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さっそく渋滞につかまってしまいました……
牛歩で進むこと20分あまり。
少し開けた斜面で前方を見てみると、全員が補助の鎖をしっかり握って数珠つなぎ。
いやいや。それはあくまで補助用だから。足元に自信がない人が掴めばいいのであって、ルールみたいに前の人の真似する必要ないから! -
というわけで、数珠つなぎの横の広いスペースを通って数十人ごぼう抜き。
列の先頭に出ればあとは悠々一人旅です。
振り返れば、あの渋滞はなんだったのかと思うほど余裕のある登山道。 -
10時51分、赤岳天望荘着。
あれだけ渋滞にはまったにもかかわらず、赤岳山頂からコースタイムぴったり。まともに歩ければ15分もかからないでしょう。
やはり赤岳周辺のコースタイムはかなり甘めの設定のようです。 -
こちらは個室棟。先ほどの大部屋棟と地下のトンネル状通路で繋がっているという変わった形状。
ちなみに個室棟には、今見えてる一階だけでなく地下にも部屋があります。
大部屋棟も部屋は地下。一階は受付、売店、食堂のスペースです。 -
トイレを借りるついでに山荘内をちょいと見学。
大部屋棟の一階にある受付スペース。 -
その奥の食堂。合宿所みたいでなかなかよい雰囲気。
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秘密基地のような地下通路。
これはテンション上がる… -
個室棟地階の入口。
廊下の左右に部屋がずらり。 -
三人部屋でしょうか。
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11時前、雲が西側に零れ落ちないうちに出発しましょう。
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阿弥陀岳と中岳。
次は絶対に登ります。 -
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小屋から1、2分で地蔵の頭。地蔵尾根との分岐点です。
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ここを下りていくのが地蔵尾根。下った先は行者小屋です。
文三郎尾根以上に険しいと言われていますが、文三郎尾根がずいぶんと拍子抜けだったので、こちらも評判ほどにはきつくないのではと思います。 -
地蔵尾根には降りずに、そのまま直進します。
ここから硫黄岳まで、小さなピークをいくつも越えていく稜線歩き。
本日一番楽しみにしていた部分です。 -
赤岳を振り返ると、まだしっかり雲をせき止めてくれています。
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土が赤、というよりココア色。
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所々で渋滞が発生しています。
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杣添尾根との合流点、三叉峰。
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横岳です。
この距離からでも渋滞してるのがわかる…… -
11時53分、横岳山頂(2829m)通過。
頂上からの景色にそれほど執着がないため、ふつうは滞在しても5分程度。三千m峰でも通過してしまうことも珍しくありません。 -
横岳を過ぎると岩ゴツゴツの登り下りはなくなり、ひたすら緩やかなトレイル。
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12時17分、硫黄岳山荘に着きました。
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アタックザックの中に1Lのスポーツドリンクが入っていますが、ここまで四分の一程度しか飲んでいません。春先の日帰り登山の際には最初から最後まで(約7時間)水分を一滴も摂らなかったことがあるほど(良い子は真似しないでください)なので、体力的な負担がさほどでなければだいたいこんな感じです。
とはいえ冷えた飲み物の誘惑には勝てず… -
体力的に楽なコースだったのであまりお腹は空いてないけど、夕ご飯まではまだ間がある。
かといってがっつり食べてしまうと、赤岳鉱泉名物の豪華ディナーが満喫できないし。
というわけでうどんに決定! -
「本日の気まぐれカレーをください!」
一瞬で覆りました。 -
急須ごとお茶が出てくるという贅沢サービス。
仕方がないので冷たい飲み物でバランスをとってみました…… -
肝心のカレーはなかなか手の込んだ一品。
でも小屋で食べるなら、やっぱりじゃがいもゴロゴロのお母さんカレーみたいなのが一番旨いんじゃないかと思う今日この頃です。 -
テーブルに置いてあった八ヶ岳のコケ一覧。
コケをフューチャーするあたり、さすが八ヶ岳。 -
けっしてピカピカというわけではありませんが、フレンドリーで居心地よさげな小屋です。
実際、わたしの食事中にも女性の宿泊客が続々。 -
その秘密の一端がこちら。
地下棟の大部分を占める洗面所&トイレスペース。
木目も美しい快適空間が広がります。 -
①男性用、女性用、共用の三室に分かれている!
②夜間でも予備ランプが点いておりヘッドランプ要らず!!
③水洗(共用室は簡易水洗)!!!
④共用室以外ウォシュレット完備!!!!
⑤とても清潔*\(^o^)/* -
何度か山小屋泊の経験がある方には説明不要だと思いますが、実に夢のような贅沢空間です。
さらに有料ながら温水シャワーも設置されており、特に女性であればこれらの施設だけでも硫黄岳山荘を選ぶに十分な理由となり得る気がします。 -
本日訪れた五つの小屋すべてがハイレベル。この充実ぶりは凄い!
12時37分、硫黄岳山荘を出発。 -
本日最後のピーク、硫黄岳まではノッペリ広がるなだらかな斜面を登っていきます。
間ノ岳から荒々しさを削ぎ落として、さらに水で10倍に薄めた感じ、とでも言いましょうか。 -
振り返ると本日歩いた稜線が一望のもとに。
画面右端が赤岳です。 -
だだっ広い山頂付近には大勢の人が。
ピクニックには最適かもしれません。 -
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12時58分、硫黄岳山頂(2760m)
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硫黄岳の北斜面には迫力満点の爆裂火口が広がっています。
が、写メは撮り忘れ…… -
避難小屋。
なんだか凄い迫力です。 -
13時過ぎに下山開始。
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赤岩ノ頭
オーレン小屋方面への分岐です。 -
硫黄岳からの下り、特に赤岩ノ頭から下はひたすら単調な樹林帯の急坂で、本日の行程の中で体力的にも精神的にも一番疲れました。
この時間でもまだ登ってくる人がたくさんいましたが、みなさんキツそう。
わたしもここを登りで使う気にはならないな。 -
13時51分、赤岳鉱泉に返ってきました。
南八ヶ岳を代表する周回ルートをとりましたが、とても歩きやすく快適でした。
なにしろ小屋の充実ぶりがほんとに凄い。五つの小屋どれもが魅力的で、テント泊メインのわたしでも泊まってみたい小屋ばかりです。
赤岳も標高2899mという高峰でありながら比較的楽に登ることができ、硫黄岳への稜線もアップダウンが極めて少ないうえに縦走気分が味わえる極楽ルート。日帰り登山から小屋泊、テント泊へとステップアップしたいと考えている人に超おススメです。
また、コースタイムもかなり甘めに設定されている気がするので、体力に自信のない方でも大丈夫なはず。 -
ただしお手軽過ぎて、登山というよりハイキングという感じがするのも事実。
のんびり歩いた今日でも、いくらアタックザックとはいえ渋滞がなければ休憩込み4時間半ぐらいで周回できたと思うので、ガッツリ歩きたい人には物足りないはず。
阿弥陀岳を経由してあと1、2時間余分に歩けばちょうどよかったかも……
本格的に縦走気分を味わうには、テン泊装備を担いで八ヶ岳を南北縦断するぐらいしないといけないのでは。 -
テントもずいぶん増えてます。
これから下山後のお楽しみタイム。 -
ジャジャーーーン♪
ここ赤岳鉱泉は天然鉱泉完備。なにしろ小屋名に“鉱泉”と付くぐらいですから。
入湯料1000円で誰でも入浴可能。
一年前に続いての利用です。
入浴時間は14時~19時。
周回コースが思っていたより短かったので、途中から入浴開始の14時に間に合えばいいなと思いながら歩いていました。
結果、ドンピシャのタイミング。 -
当然男女別。シャンプー・石鹸も使用不可。
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断って撮らせてもらいました。
冷たい鉱泉をボイラーでガンガンに沸かしているため、表面が油のように熱い!
水を足してぐるぐるかき混ぜてから入ります。
気分爽快!生き返りました♪ -
テントに戻って1時間半ほどお昼寝。
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夕ご飯のため、17時前に小屋へ。
受付時にもらった食券をとくに確認するでもなく席に案内されました。
この日のように利用者が多い場合、夕食開始時間の17時を過ぎてから食堂に行くと入口の時点で大混雑。案内されて着席するまでに数分、着席してから着火してくれるまでにそれ以上というように余計な時間がかかるため、少なくとも5分前に到着していると、待ち時間なく快適に過ごせます。 -
豪華!!!
テント利用者でも2000円(生ビールは別料金)。
こんな価値ある2000円を他には寡聞にして知りません。
ご飯とポトフはおかわり自由です。 -
見よ!このボリューム。
山での食事は炭水化物に偏るので、タンパク質たっぷりのこのメニューは、味の面だけでなく栄養面からも大変ありがたい。 -
マムートジョッキで飲む生ビールは格別です。
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出来上がり♪
旨~~~~~~~~~~~~~い♪♪♪ -
山行中のたんぱく質は貴重ですが、さらに大切なのが野菜。
前回の北アルプス四泊五日の旅で実感しました。
特に山にいる時間が長くなるほど野菜に飢えてきます。
太郎平小屋や薬師沢小屋で売ってた野菜ジュース美味そうだったな。 -
わたしが食べ終わるころに最後の方が着席していました。
ごちそうさまでした。
大満足です♪ -
食後、小屋前のベンチでくつろぎタイム。
赤岳鉱泉名物“アイスキャンディー”が建設途中。
“アイスキャンディー”というのは、高さ15mほどの櫓に何重にも水を撒いて作った人工の氷壁のことで、アイスクライミングの練習に使用されます。 -
冬になるとこんな感じです。
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夕陽が沈んでいく。
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昼寝から覚めたらできてたお隣さん。
わたしが購入を検討しているテントの一つだったのでちょっと興奮。
設営されている状態を見たのは初めてだったので参考になりました。
18時過ぎにはシュラフに潜り込みました。
なかなか寝付かれないでいると、21時過ぎに小屋のテラスで数人の子供が飛び跳ねたり歌ったりの大騒ぎ。何分経っても親達が止める気配すらなく、けっきょく近くのテントの人が注意するまでずっとそのまま。
登山口から近いため、こんなおかしなのも湧いて出ます。ご注意を。 -
翌日は山ではかなり遅めの5時起床。本日は下りるだけなんでね。
もともとは仕事の都合で早めに帰宅しなくてはいけないHさんに合わせて二日目は下るだけの行程を組み、電車の予約をしていたため、単独行となった今では計画変更も可能。昨日からずっと考えていました。今日も快晴予報だし。 -
出した結論は計画通り下山。
これだけの人出なので、下山ラッシュ前に帰路に就きたいと。
ちょうど出発準備を終えていたお隣さんと少しだけおしゃべり。
とても小柄な女性で、テント泊なのに使用しているのは30Lぐらいのザック!
こんなに軽量化できるんだ!!
ちょっと衝撃でした。 -
コンビニで買ってきたパンとちょっとリッチなココアで簡単に朝食を済ませました。
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小屋も活気が出てきました。
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歯磨きしてテント撤収したら出発です。ただいま6時15分。
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眺望がイマイチなのと時折変な虫が湧いて出るのを除けば最高の山小屋です。
赤岳鉱泉また来るぜ! -
ほぼ平坦な道をひたすら下るだけ。
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おそらく15kg前後のザックは快適そのもの。
ふだんからこのくらい軽量化できれば厳しい縦走コースも問題ないのに。 -
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7時26分、美濃戸山荘を通過。
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8時5分、八ヶ岳山荘に戻ってきました。
計画では下諏訪まで移動して温泉&昼食のはずでしたが、まだ始発のバスの時間まで一時間半近くあるため急遽ここでお風呂に入ることにしました。 -
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当然ザック置き場もあります。
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まさに民宿の風呂場そのもので温泉でもありませんが、ゆったり浸かれればそれで十分。
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まだ50分以上あるのでなにか注文することに。
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山雑誌を読みながら至福のひと時♪
でしたが、このとき持参した文庫本をテーブルに忘れてしまい、後日山荘の方に郵送していただきました。
親切なご対応ありがとうございました。ほんとに助かりました。 -
9時30分、始発のバスに乗って美濃戸口をあとに。
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八ヶ岳山荘でお風呂に入ってしまったため、予定通り計画すると時間が余る。
あれこれ考えた末、特急の予約を取り直して帰宅を早めることにしました。
10時7分、茅野駅着。 -
上諏訪駅に移動して駅前の『秋月そば 本店 』へ。
名物“みそ天丼”を注文したかったのですが、店のお姐さんに30分後の電車に間に合わせるには時間が足りませんと言われてしまい、泣く泣く断念。
早く出せるという“大ざる”を頼みました。 -
-
おつかれさ~~~~ん♪
-
!!!
凄い…ほんとに大ざるだ……
これで880円。都内のスカした店なら4人前相当ですね。
なんとか食べきりました。
ごちそうさまでした。 -
すぐ目の前が上諏訪駅です。
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とてもわかりやすい。
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上諏訪駅の上りホームにはかなり本気の足湯が設置されています。
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更衣室や洗面台まであるという徹底ぶり。
素晴らしいサービス精神です。 -
スーパーあずさに乗って帰宅。
一泊二日のリハビリ登山。
同行予定だったHさんの直前での離脱で数々の計画変更がありました。
歩行距離も短く、行程もかなり楽だったので歩きの面では少々物足りない気もしますが、たまにはこのくらいユルいテント泊があってもいいのかなと。
それにしても八ヶ岳の山小屋の充実ぶりには目を見張りました。
これまで小屋泊は悪天候時の緊急避難という位置づけでしたが、もっと積極的に活用するのもアリかなと思えたのは収穫です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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