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2000年の有珠山噴火で熱泥流で埋もれた建物が「災害遺構」として残されていると聞いて興味が湧いてきた。しかもその時の火口間近までいけるという。ますます行ってみたくなる。まずは、洞爺湖のビジターセンター・火山科学館を訪ねてみることにする。

洞爺湖フットパスB 金比羅と西山コース 有珠山噴火の災害遺構散策路を歩く

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2017/10/16 - 2017/10/24

135位(同エリア725件中)

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tono202

tono202さん

2000年の有珠山噴火で熱泥流で埋もれた建物が「災害遺構」として残されていると聞いて興味が湧いてきた。しかもその時の火口間近までいけるという。ますます行ってみたくなる。まずは、洞爺湖のビジターセンター・火山科学館を訪ねてみることにする。

交通手段
レンタカー

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  • 有珠山ロープウエイに乗ると雲が切れて昭和新山が見えてきた。<br />紅葉も美しい。

    有珠山ロープウエイに乗ると雲が切れて昭和新山が見えてきた。
    紅葉も美しい。

    有珠山火口原展望台 名所・史跡

  • 遊歩道を10分ほど歩み、展望台まで足を進めると一瞬、ガスが途切れて有珠山の山容が現れた。<br />外国からの団体客は、ここまではやってこない。<br />静寂の中の一瞬。

    遊歩道を10分ほど歩み、展望台まで足を進めると一瞬、ガスが途切れて有珠山の山容が現れた。
    外国からの団体客は、ここまではやってこない。
    静寂の中の一瞬。

  • 下山時には、洞爺湖も姿を見せ始めた。

    下山時には、洞爺湖も姿を見せ始めた。

  • ロープウエイの中で出会った地元のガイドさんから噴火口間近と熱泥流で埋まった建物を「災害遺構」として見学できる所があるときいた。<br />早速、教えられたとおりビジターセンター火山科学館を訪れると詳細な地図を渡された上に、散策路の入口まで案内してくれた。感謝

    ロープウエイの中で出会った地元のガイドさんから噴火口間近と熱泥流で埋まった建物を「災害遺構」として見学できる所があるときいた。
    早速、教えられたとおりビジターセンター火山科学館を訪れると詳細な地図を渡された上に、散策路の入口まで案内してくれた。感謝

  • 火山科学館の裏に巨大な砂防堤が整備されている。<br />その上に上がると災害遺構の建物が姿を見せる。<br />西に進んで行くと土手の下に仮設の案内所がある。<br />餌付けされた烏が出迎えてくれました。

    火山科学館の裏に巨大な砂防堤が整備されている。
    その上に上がると災害遺構の建物が姿を見せる。
    西に進んで行くと土手の下に仮設の案内所がある。
    餌付けされた烏が出迎えてくれました。

  • ここには管理人(?)さんがいて、詳しく散策路の状況を教えてくれた。<br />案内地図も置いてある。

    ここには管理人(?)さんがいて、詳しく散策路の状況を教えてくれた。
    案内地図も置いてある。

  • ここが金比羅火口災害遺構散策路のスタート地点

    ここが金比羅火口災害遺構散策路のスタート地点

  • アシのしげる沢をたどる。<br />木はまだ茂っていない。

    アシのしげる沢をたどる。
    木はまだ茂っていない。

  • このコースは洞爺湖フットパスBコースで必要最小限の道標が設置されている。<br />標識の示すとおり火口をめざす。

    このコースは洞爺湖フットパスBコースで必要最小限の道標が設置されている。
    標識の示すとおり火口をめざす。

  • 目指すは2000年の噴火でできた最大の噴火口だ。<br />有珠山から1文字いただき「有ちゃん火口」と呼ばれている。<br />もちろん「珠ちゃん火口」も近くにある。

    目指すは2000年の噴火でできた最大の噴火口だ。
    有珠山から1文字いただき「有ちゃん火口」と呼ばれている。
    もちろん「珠ちゃん火口」も近くにある。

  • センターラインのある道路に出てきた。<br />噴火以前の国道230号のようだ。<br />傾いたミラーや焼け焦げた除雪剤置き場が目に入ってくる。

    センターラインのある道路に出てきた。
    噴火以前の国道230号のようだ。
    傾いたミラーや焼け焦げた除雪剤置き場が目に入ってくる。

  • 振り返ると洞爺湖温泉町と中島が望める。<br />この谷を熱泥流が駆け下っていった。<br />それは後ほど訪ねることにして・・・

    振り返ると洞爺湖温泉町と中島が望める。
    この谷を熱泥流が駆け下っていった。
    それは後ほど訪ねることにして・・・

  • 幼木が育ちつつあるがまだまだ回復には遠い。

    幼木が育ちつつあるがまだまだ回復には遠い。

  • T7のポイントに導かれて「有ちゃん火口」への道をたどる

    T7のポイントに導かれて「有ちゃん火口」への道をたどる

  • 2000年3月31日午後1時7分、国道230号のすぐ横の西山山麓からマグマ水蒸気爆発。翌日には西山西麓や温泉街に近い金比羅山でも新火口が開き、付近に次々と新しい火口を形成した。火口に近い地域では噴石や地殻変動による家屋の破壊が多発した。同年8月になると深部からのマグマ供給が停止し、9月以降は空振や火山灰噴出の活動は衰えた。<br />

    2000年3月31日午後1時7分、国道230号のすぐ横の西山山麓からマグマ水蒸気爆発。翌日には西山西麓や温泉街に近い金比羅山でも新火口が開き、付近に次々と新しい火口を形成した。火口に近い地域では噴石や地殻変動による家屋の破壊が多発した。同年8月になると深部からのマグマ供給が停止し、9月以降は空振や火山灰噴出の活動は衰えた。

  • 有くん火口への最後の登り。地表は裸地のままだ。<br /><br />

    有くん火口への最後の登り。地表は裸地のままだ。

  • 有くん火口到着。スタートから20分少々。<br />深さは10㍍近くはあるという。エメラルドグリーンに見えると言うが空が曇っていたために鮮やかなグリーンとまではいかない。<br /><br />ここから散策路を登ると、西山山麓火山散策路にも続くが17時が「門限」。<br />ここから引き返すことにする。<br /><br />

    有くん火口到着。スタートから20分少々。
    深さは10㍍近くはあるという。エメラルドグリーンに見えると言うが空が曇っていたために鮮やかなグリーンとまではいかない。

    ここから散策路を登ると、西山山麓火山散策路にも続くが17時が「門限」。
    ここから引き返すことにする。

  • 次々と現れる火口からの噴火によって国道230号は通行不能となり、さらに溶岩の貫入による地盤隆起も起こり亀裂が発生し使用不可能になった。<br />また金比羅山火口からは熱水噴出により熱泥流が発生し洞爺湖温泉街まで流下、西山川に架かる2つの橋が流失した。

    次々と現れる火口からの噴火によって国道230号は通行不能となり、さらに溶岩の貫入による地盤隆起も起こり亀裂が発生し使用不可能になった。
    また金比羅山火口からは熱水噴出により熱泥流が発生し洞爺湖温泉街まで流下、西山川に架かる2つの橋が流失した。

  • 廃道となった旧国道230号まで引き返し、災害遺構の方へ足を進める。

    廃道となった旧国道230号まで引き返し、災害遺構の方へ足を進める。

  • 進行方向に洞爺湖温泉街と中島がすぐ近くに見える。

    進行方向に洞爺湖温泉街と中島がすぐ近くに見える。

  • 川の土手の上に団地が見えてきた。

    川の土手の上に団地が見えてきた。

  • 遠くから見ると人が住んでいるようにも思える。

    遠くから見ると人が住んでいるようにも思える。

  • しかし、近づいていくと大きな傷跡が残されており、1回は泥流で埋まっている。

    しかし、近づいていくと大きな傷跡が残されており、1回は泥流で埋まっている。

  • 団地の傷の原因は右手のこれ。<br />これが上流から流れてきてぶつかってここで止まった。

    団地の傷の原因は右手のこれ。
    これが上流から流れてきてぶつかってここで止まった。

  • この正体は?<br />国道230号に架かっていた「木の実橋」<br />熱泥流が橋を持ち上げ100㍍以上も流し、団地の2階部分に激突。<br />

    この正体は?
    国道230号に架かっていた「木の実橋」
    熱泥流が橋を持ち上げ100㍍以上も流し、団地の2階部分に激突。

  • 熱泥流は、その後洞爺湖温泉小学校も襲った。<br />当寺の写真がこれ。

    熱泥流は、その後洞爺湖温泉小学校も襲った。
    当寺の写真がこれ。

  • その下には噴火の前年に完成したばかりの町営温泉「やすらぎ荘」があった。<br />

    その下には噴火の前年に完成したばかりの町営温泉「やすらぎ荘」があった。

  • ここも1階奥まで泥流に埋め尽くされている。

    ここも1階奥まで泥流に埋め尽くされている。

  • 「災害遺構」という言葉を初めて耳にし、目にした。<br />災害遺構という形で残すことの意味を感じることができた。<br />言葉で噴火の恐ろしさを語るよりも、TVの映像で見るよりもその脅威を感じた。<br />ホラー映画よりも私にはインパクトがあった。

    「災害遺構」という言葉を初めて耳にし、目にした。
    災害遺構という形で残すことの意味を感じることができた。
    言葉で噴火の恐ろしさを語るよりも、TVの映像で見るよりもその脅威を感じた。
    ホラー映画よりも私にはインパクトがあった。

  • 翌日、洞爺湖の向こうに見えた光景。

    翌日、洞爺湖の向こうに見えた光景。

  • 羊蹄山は薄く雪化粧をしていた。

    羊蹄山は薄く雪化粧をしていた。

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この旅行記へのコメント (5)

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  • tabinakanotaekoさん 2017/12/06 22:50:50
    初めまして tabinakanotaekoです。
    私の足助編に いいね をしていただいたので、表敬訪問を致しました。
    先ずはニセコ編を拝見しました。次いで洞爺湖の災害遺構を拝見して、もっと読みたいのでフォロワーにさせていただきました。よろしくお願いします。
    私も8月に同じようなルートを歩きました。
    tabinakanotaeko
  • tabinakanotaekoさん 2017/12/06 22:50:49
    初めまして tabinakanotaekoです。
    私の足助編に いいね をしていただいたので、表敬訪問を致しました。
    先ずはニセコ編を拝見しました。次いで洞爺湖の災害遺構を拝見して、もっと読みたいのでフォロワーにさせていただきました。よろしくお願いします。
    私も8月に同じようなルートを歩きました。
    tabinakanotaeko
  • ottoさん 2017/11/30 04:51:10
    今日は!
    いつも旅ログで親しくして頂き有難うございます。
    足腰に不安を覚える年齡になり行動的なtono202さんのブログを楽しみに
    読ませていただいております
  • ottoさん 2017/11/30 04:40:20
    感動しました
    丹念なリポートを一緒に登っている感覚で拝読し,数年前に三宅島の噴火跡やイタリア.ポンペイの遺跡を訪ねた記憶がよみがえりました。心から犠牲者のご冥福をお祈りします。

    tono202

    tono202さん からの返信 2017/12/01 18:25:47
    Re: 感動しました
    読んでいただいてありがとうございました。
    あまり「書き込み」を頂いたことがないので、戸惑ったり、喜んだり・・
    今後ともよろしくお願いします。

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