言葉はわからなくてもチュニジアは楽しめる (3)　歴史に興味はなくてもカルタゴを目指す

2017/10/13 - 2017/10/18

毎年正月に旅行先候補として10ほどの国・地域を挙げています。
その時にはあげていなかったのに5月に知り合いのFPの方がチュニジア観光局関係者と知り急に興味が湧いてきました。
アラビア語、フランス語が話され英語はあまり通用しないと知ったのは航空券購入後。
ということでコミュニケーションは苦労しましたがむしろそれを楽しんだ旅でもありました。
10/14
正直歴史、特に世界史にはあまり興味ありません。それでも何故か旅行前からカルタゴに足を延ばしたいと思ってしまった私。それが歴史の魅力なのか、それとも単なる廃墟好きなのか。スース行き列車に乗るため十分な時間はありませんでしたが駆け足でまわってきました。

エリア カルタゴ(チュニジア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

シディ・ブ・サイドから5分程で着いたのがカルタージュ・プレジデンス駅です。
私だけでなく20代ぐらいの若者も何人か下車していました

カルタゴ遺跡群から少し離れた駅で降りたのはこのあたりの雰囲気を知りたかったからです。TGM沿線を歩いていたら降車した若者たちが入って行ったのがここでした。
モザイクで書かれていたのはアラビア語のみ。雰囲気から判断して大学でしょう。
今日が移動日でなければしれっと中に入って行ったかもしれません。
この通りをさらに進んで行くと特殊な格好をした二人が警備していました。
後でわかったですがそこが大統領府だったということです。写真を摂っていたら没収されていたかもしれません。

「ローマ人の住居」入口前の通りです。
この周辺は高級住宅地の様でしたが特にここはその上をいっている感じでした。
差し詰め東京でいう「田園調布」でしょうか。

ポルトガル大使館の隣にカルタゴ遺跡のひとつ、ローマ人の住居(Villas Romaines)の入口があります。
入場料10Dとカメラ撮影の為プラス1Dを払って入場ですがチケットは他の遺跡群にも有効です(当日のみ)。

ローマ人の住居遺跡 史跡・遺跡

この時ここを訪れていたのは私以外に中国系の観光客2人のみでした。
おかげで静かにまわれました。

正直歴史は詳しくありません。
もちろん入場料を取っているのでしっかり管理されているのでしょうが少しずつ風化していく感じが特別な感じを覚えさせてくれます。

黒い雲が出てきましたが雨が降る感じは全くありませんでした。
確かにこの旅行中全く雨にあいませんでした。

修復が進んでいると感じられるのが「ヴォリエールの別荘」と言われるもの。
回廊もありました。

何故かこの光景が気に入ってしばらく黄昏ていました。

この日がずっとカルタゴ遺跡めぐりだったら30分もしかしたら1時間ぐらいいたかもしれません。

ここがこのローマ人の住居で一番高いところです。
このあたりに住んでいた人は比較的お金持ちだったのでしょうか。
高台の住居はボリビア以外お金持ちの住む場所という先入観があります。

海とは反対側にはモスクがみえました。

石畳の坂を下りて戻りました。

滞在時間は25分程でしたがゆっくり回れたので満足です。

ローマ人の住居の近くにあるローマ劇場に来ました。
丁度団体客が出て行った後でした。

何かのイベントの準備をしている途中の様です。
こういう遺跡を利用したイベントは雰囲気があってよさそうです。

観客席の一番上からの眺めです。
急なのでのぼるのは大変ですが見やすさ重視です。

沿いにカルタゴ遺跡マップがモザイクで表示されていました。

アントニヌスの共同浴場の入口。
その前に訪れた２つにはなかったセキュリティチェックがありました。

ローマ人の住居にいた中国系の2人も見かけましたがここは多くの入場者がいました。

歴史に興味なくてもカルタゴに行きたくなる理由がこれです。
遺跡と海と空。このコントラストが惹きつけます。

シディ・ブ・サイド同様欧米の団体客が多く見られるようになりました。

これらの建築物の歴史的意義などよりも単純に「どうやって建てたのだろう」「どんな暮らしをしていたのだろう」と単に思いに耽るだけで楽しいです。

ここでも少し思いに耽っていました。

雲も少しずつとれてきて青空がより一層遺跡を引き立ててきました。

歴史に興味のある人ならここを見て回るだけで１日を要するかもしれません。

ここも20分ほどの滞在でしたが時間がゆっくりと流れていく感じでした。

カルタージュ・ハンニバル駅に着きました。
駅近くに店を見つけようやく水分補給できました。

チュニスとは反対のシディ・ブ・サイド方面行のTGMが先に到着しました。

私の乗るTGMが到着しました。
近くに学校があるのか多くの子供たちが乗り込んできました。
ここチュニジアでも男の子は腕白です。
女の子はしっかりしています。

チュニスに戻りました。
13時過ぎ。
昼食がまだなので荷物をピックアップする前に食べる所を探します。

夕食がいつ食べられるかわからないので昼はボリュームを求めましたが結局行きついたのは昨日食べた食堂でした。
「サンドイッチ？」と聞かれたので「違うもの」というと(たぶん伝わったと思う)、昨日と同じものが運ばれてきました。
美味しいから問題なし！

食後支払いを済ませるとまたも「写真を撮って」と言われました。

「この人も撮って」と言われたので。
この人がオーナーなのかといった感じでした。

昼食を終えてもまだ少し列車まで時間がありました。
ならば「市場へ行こう」というのが私の中では当然の結論です。

土曜昼過ぎの中央市場です。
賑わっているところとそれほどでもないところがありました。

一角にデイツを売っているところが並んでいました。
日本では見られないものがこれだけ並ぶと圧巻です。

見慣れている野菜も高さを利用してダイナミックに陳列されていました。

この時の市場で一番賑わっていたのがチーズのコーナーでした。
来るまではチュニジアとチーズは結びつかなかったのですが日本以上に食べている印象です。

こちらも日本以上に食べられている、というかチュニジア名産のオリーブの店。
こんなに種類があるのかと驚きです。

ホテルに戻って荷物を受け取り鉄道駅へ。
すぐにスースへのチケットは買えました。
ただ想定していた運賃の倍でした。
Expressに乗るからでしょうか。
でも30分しか違わないのですが。
それでも日本に比べたらかなり安かったです。

スース行の列車は7番線です。

チュニスの人の列車の待ち方がわかりました。
日差しを避け反対側のホームに座り込むというものです。

15分程待って入線してきました。

停車するなり我さきと乗り込んでいました。
チュニジアでは列車で並ぶということがないようです。

スース行きはほぼ満席でした。
車内は禁煙でしたが乗降車するドア付近で吸っている人が何人もいてその煙が入ってきました。

最初に停車した駅の時点で時刻表によると15分の遅れでした

チュニス・スース間の車窓で多く見られたのがこのような光景でした。
おそらくオリーブの木だと思います。

16時50分、20分遅れでスース鉄道駅に到着です。

スース駅　
立派な駅舎ですが周りに店がありません。

歩いて5,6分でメディナの入口に到着しました。
日が暮れはじめています。
今日の宿泊先をこれから決めなければならないのでちょうどいい時に着いたようです。

バックパックを担ぎながらですがこの人ごみの中を進んでいきます。

ガイドブックを見ながら最初に飛び込んだのがこのホテルです。
エミラ(Emira)。

最初に部屋を見せてもらいました。
ホテルのフロントは2階にありますが部屋は3階です。

壁のタイルが印象的な部屋でした。
1泊20D。1,000円もしません。

シャワー、トイレもついています。
お湯が出るのもありがたかったのでここに決めました。

早速荷物をいて外出です。
でも暗くなり始めているためメディナ入口をウロウロした程度です。
グランドモスク前。

メディナ入口付近ではあまり食べる所がありませんでした。
多くの人が店頭で並んでいたのが菓子屋でした。
それ以外はファストフードが数件程度です。
その中の1軒の店内でシュワルマが夕食となりました。

夕食を食べた店の向かいにカフェがありました。
多くの人がコーヒーを楽しんでいたので私もエスプレッソを楽しみました。
高かったですがちょっとした旅先でのちょっとした贅沢です。
と言っても4D(190円ほど)ですが．．．

日がのぼっていたときは賑わっていた通りも19時半を過ぎるとひっそりとしていました。
ゴミなどが散乱していますが危険という雰囲気はありません。

ホテルに戻るとフロントには誰もいません。
奥の共同スペースにあるソファでテレビを見ていたスタッフが一人。
このゆるさが良いですね。