一生の間に味わう事の無い経験でした。

2017/09/22 - 2017/09/22

多くの方が評価をして下さるのにお礼を書く時間がありません、この概要欄を借りて前号への感謝の気持ちとさせて下さい。
さて本題のワーイ・ポー(故ラーマ9世への参拝)です、運命の9月22日は未曾有の人手になりました理由は不明ですがG.Fの娘や親類、知り合いの話と大違いでした。(G.Fの娘は3時間で完了)
現地部分は地図で説明をしますが、朝3時前に起床-スリウォン通りで流しを拾い71Bでサナーム・ルアン北に03:45分到着-途中数回のインチキを経て15:30にワット・プラケオ突入です、この時点で既に12時間が経過です、ワイ・ポーを終えてタノン・ターイ・ワンに出たのは16時を15分過ぎました。(肝心のワイ・ポーはお写真の前で5秒間のワーイです)
公式発表では過去最大の人出は9万1000人との事でしたが僕が感じたのは並んだ時点が10万人目、インチキで追い越した人数は万を軽く超えました、この日の最後尾は20万人目と予測しました。(推定10Km位歩いたから)
今までに個々のタイ人と触れあい理解をしてましたが、タイの国民性や彼らの本性を知る一生に一度の経験でした、でも皆さんには問題は有りません、観光客として訪れて観光客値段を払う限りはアジア一の微笑みの国です。
毎度の事で写真と記事が一致しません＋地図の説明で撮影できなかった分を補います。
Ps.火葬の儀が終わり一般人の墓参が始まればもう一回行く事になりそう、、、、今度は亡きポーが喜んでくれる並び方をしたい。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 2.0
• 観光: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

写真1.もう既に明るくなっています、表題とほぼ同じ場所ですが最初はG.Fから撮影を控える様に言われて自粛でしたが皆さんがスマホ撮影してるので僕も参加。
約2Kmを並んで2時間以上が経過しましたが一応入場門は通過できました、収拾のつかないごった煮状態で身分チェックもいい加減だし人数調査なんかは無理。

サナーム・ルアン北から民主記念塔手前までは逆方向に進みその後Uターンです、
ホテルに沿って運河の橋を渡った噴水の位置に参拝入場門が有りました、10分間隔でヨーイどんのフルダッシュです、二人がはぐれない様にするので後塵を拝する結果になります、警備担当者がうるさく4列を指示しますがその時だけの従順ですから余計にグチャグチャになります。

写真2.最高裁の北端辺りでしょうかね、何故か学生達は時折に引率者が来て列の左外から前方に連れて行きます。
少し進んでは止まるを繰り返していますが一瞬でも油断すると割り込まれます、特に4列に警備員がさせた後に立ち去る瞬間が勝負です、競艇で云うなら大外捲くり一発！です、尚表題と写真1.は同じ地点です、後の地図で示します。

写真3.タイ人がマナーの悪い行為を見ても微笑む理由、自分もチャンスが有れば人を押しのける事を良しとしているから。
ルール、常識は通用しません、先に行った者が勝ちです、恥じると言う感性はアジアでは通用しません。
既に民主記念塔近くでもそうですが体調不良者(主にお年寄り)は脱落です。

どうも合点がいかない、明らかに参拝が終わった(朝8時)人達が柵の外と云いながらも反対方向に歩いて行く、そして手馴れた感じのオバチャンが先に向かっている。
この時点で彼らが取り決めを守らない厚顔無恥である事をいや程思い知らされているので行列から外れてオバチャンの後ろを追跡です、そして列の先端で起きている事を知りました、初めてワー・ポーをする人が受ける洗礼を。(写真4.)

これは写真5.です、10分おき(?)に車道を閉鎖して横切ります、当然徒競走が始まりますから順序はメチャクチャです、並ばなくても止められた先端まで行って走ればO.K!、更にしぶといのはワット・プラケオの屋根と左の街路灯の間に小さく見えるテント下に立って待つ一団です、大量の観光バスで来て民主記念塔西の行列を強引に横切った連中に違いありません(食事に行くと言っていたっけ)。

ここで地図2.です、番号は写真の位置ですが並んだ経路そのものがイイ加減と云うか推測です、今度はサナーム・ルアンの柵が左ですから警官や兵隊が追い越しを見張りますが言い訳は簡単！水を貰いに行くorトイレに行くです。
7番8番はかなり厳しくて誰も前に行けません、後で理由が判明！お昼が過ぎる事が確定したので椅子に座らせて食事(無料)を取らせる準備です、9番以降だけね。

写真6.ここからは右が車道で強固な鉄柵で左はサナーム・ルアンの柵が有りますが縁石が区切りなので兵隊に叱られる度に水を貰うとかトイレとか言って前に出て行きますが(実際に僕が大量に水を貰いまわりに配った)お姉ちゃんはお喋り相手の母娘を見つけて団扇までを借りたので止む無く共同歩調(インチキの)で前進です。
ボランティアが水や食料を配りますが絶対量が違いすぎる！

写真7.段々判明してきました、柵の向こう側に反対方向(ワット・プラケオ)に向かう隊列が見えてきました、警備員が4列に矯正した後で6~8列になるので前が空く、事情を知らない兵隊が次の集団を前に送る繰り返しです。
その度に我々4人は必死にポジションを守ります、でも先頭は動かないので押し競饅頭です、柵の横で休憩の振りをして人達も一気呵成を狙っています。

写真8.多分道路の向こうは国立博物館です、バスに架装されたトイレを汲み取るローリーも待機中、只今午前十時！団扇を貸してくれた母娘は遥か先ではぐれました、、、、ここからはおいそれとインチキできません、厳しく兵隊が見張りますが反対側(サナーム・ルアン内)で動きが慌しい！物凄い勢いで椅子を並べだした！位置的には何とかあの場所に潜り込めそうな気がする、、、、

写真9.正直言って自分が居る場所が解りません、旅行記のためにおぼろげな記憶や写真を照らし合わせての説明です、間違いが有るなら誰か厳しく訂正してね。
ともあれ10時半に4列並んだ椅子の有る場所まで辿り着きました、G.Fの指示で団扇を返しに(ホテルまでは持って来たし入場門の外では売っていた)母娘を探しに前方探索に出撃です、なっ何と100m先ではボランティアが飲食物の配布をしてます。

写真10.ここで冷や汗物の事件？を紹介、4列に並んだ椅子の横に4列の行列を誘導してヨーイどんで座らせます、なっ何と僕の並びには椅子が3個しかない！立ちすくむ僕を見て兵隊が後ろの集団に戻れと言います、お姉ちゃんとはぐれちゃう！ここで鉄砲を持っている奴に猛烈抗議です、椅子が3個しかないじゃん！警備員用の青い椅子(全員白い椅子)を貸してくれました、下手なタイ語で日本人とバレたか？

見て下さる方の便利を考え同じものをここに掲載をします(地図.2)。
(付録)10月29日以降でポーへの墓参を考えておられる方が有るならば、参考になるかもしれません、天上におわすポーに叱られそうですが行列テクを少々、、、
このケースではサナーム・ルアン入場ゲート＆No.5＆No.8＆王宮入場がターニングポイントでした、行列の外を前方に歩く不貞の輩を見つけたら追跡です、きっと何か有る！前が途切れる場所が有れば競争発生(警備が居ても)、それがタイ人です。

写真11.段々と事情が飲み込めてきました、一定時間内に参拝できる可能性は0です、椅子に並んだ全員に飲食物の配布とゴミの回収が頻繁に行われています。
ここに辿り着けなかった人は椅子が無いので地面に座るか立ったままで並びます、自力で動けば飲食物＆トイレは可能ですが同時に並んだとするなら既に7時間が経過してます、誰かが携帯で確認したら今だに行列は民主記念塔が後尾らしい、、、

写真12.チョー暇！結果を先に書きましょう、10:30~13:30お食事休憩ですねぇ、、、、ここまで辿り着けなかった人達はどうなったのかしら？
途中にも体調不良でギブアップの人が居ましたが僕自身もこのままでは今日中に参拝できないかもしれないと考えて撤収したかったけどG.Fは隣の人と楽しくお喋りです、3/5程度は進んだ様だけどこの先インチキが出来そうもないしね。

写真番号こそ13.ですが先の見えない右カーブからして実際はNo.9の位置かもね。
タイを地域の中核として日本の製造業の多くが参入したのに貧富の差を作っただけで経済振興が達成できなかったのは先を読まない能天気な国民性と強制されないと守れない秩序が原因かもしれない、、、、どこから湧いて来るのか知らないけどこの状況でも前を目指す人が時折居るからね。

写真14.雨季ですから当然の事です、唯一の救いは全員を立たせて行列が始まりました、さすがに喪服を着てテントの外を歩く人は少数派ですが既に6~8列で押し競饅頭状態です、テントの幅に合わせて鉄柵が並んでいますから大外捲くりを敢行する人はズブ濡れになります、その状態で王宮内に入れるのかしら？
＊僕の推測、先頭は動いていないけど4列→8列で詰まって行くだけ、、、、

写真15.なんとな～く街路樹の向こうの青い屋根はタンマサート大学の屋根の様な気がする、とすると後5~600mでサナーム・ルアンの南端のはずだ！
横殴りの雨にも負けずに気合と根性で並びますが僕の前には女性を含む軍人と警察官が10人程並んでいます、彼らを追い越そうとする立派な人は誰も居ません僕をも含めてね。

これでかなり確信が持てました、googlemapのビューに合致した建物構成とサナーム・ルアンを南北に分ける横断道路に掛かった「ご迷惑をお掛けしします＝タイ語」の看板で位置が特定できました、地図で示した16番からのビューでした。
僕は人混みがチョー苦手なので進行方向の右端に並んでいます、行列の大半が女性(平日だから？)で身体を密着するので参っています、、、、

写真17.ググッてみました、ホー・プラチュム・シー・ブーラ・パー(偉大なる東の会議場)、、、、大学の校舎と勘違いしてた、マハーウィッタヤーライ・タムマサート・タム・プラヂャンとは別の小規模？会議場なのね。
この先には建物(旅行代理店)が有ってそこからは右側からはパスは出来ません、代わりに左側が大きく拡けて通路が有りトイレや休憩ベンチが有りました。

写真18.我慢の限界です写真に時間(16:57)を入れます、時間設定が狂っています1時間半を差っ引いた時間が正しいかな、持ってた時計では15:30分でしたから。
重要な事では有りますが無秩序に12時間並ぶのは日本人には辛い、G.Fを促して列を離れ左側の通路をトイレ名目で前進します、悔しいからせめて行列の先端を見てからの撤収としようかな、、、、、

写真19.に該当します、丸印が列を離脱した場所で赤い線に沿って進みました、右の緑の斜線枠はトイレや休憩椅子ですが雨が土砂降りなのでテント側に運んだら警備員に叱られた！紺色の斜線枠は4列に並ぶ椅子でこれ以外に待機できません。
B地点まで行ってインチキが出来ないと悟りA地点でG.Fと相談中にオバチャンが携帯持って叫ぶ！パーイ・レオレオシ・ルーム・レェーオ！左は警備員が居て通れませんからさっきの隙間を知らないオバチャン誘導して全力疾走です。
最前列の椅子に座った集団を道路を横切って王宮内に誘導してます、全員が走っているので紛れ込みです、これが万を数える追越の全貌です。

疲れきったお母さんの後ろで衛兵の交代です、時刻は表記で17:46分です、偶然の出来事で王宮に潜り込めましたが1時間の消費は当然でしょう、ここまでの経路は想像を元に最後の写真枠で上げますが王宮前に来るまでは殆ど走っていました。
多分この集団の先頭が前の集団に追いついて行列が形成されて止まったのでしょう、こんなワー・ポーでいいのかしら、、、、(No.20)

列が止まればいっせいにスマホタイムです、ロープの柵で観光客とは一線を画する内側に居ますが心境は同じです、しかも一般人が入れないエリアですから。
推定マニー・ナプラート門？から入場してこの王宮までは時間が有ればじっくり観たいレベルの仏教寺院の廊下を競歩状態で抜きつ抜かれつでG.Fとはぐれない様にするのが精一杯です。(No.21)

達人登場、お参りの場所や手順なんかを事細かく教えてくれています。
何を言っているのかサッパリ分からずG.Fに聞き直しながらも内心はこの人は僕等以上にインチキ技を駆使してココに辿り着いたのだろうと考えていた、イカンイカン神聖な場所で不埒な考えはラーマ９世に申し訳ない。
それよりも衛兵の交代を間近で見られるチャンスは滅多に無い。(No.22)

タイの王室(国王)の資産は世界有数と聞いた事が有りますがこの威容を見ると頷けそうです、王宮エリアに入って写真が撮れるチャンスはここしか有りませんでしたからただただシャッターを押す僕です、旅行記に書き入れる文言が絵と相違するいつものパターンだなぁと思いつつ、、、、13時間以上を費やしてやっと目鼻が付いて少し心に余裕が出来たぼくです。(No.23)

ここで恐らく競歩大会を疾走したであろう経路を書いてみました、道路を挟んでサナーム・ルアンに接する門から入りワット・プラケオを取り巻く木製の回廊を歩いて南西の降り口から王宮に向かう経路ではなかったかな？この間は絶えず観光客よりも建物の内側と通行しました(柵等で仕切られていた)
王宮より先の部分では斜線枠でワーイ・ポーが行われ図の様に退出でした。

王宮を通り過ぎて参拝会場に向かう通路は儀仗兵の巡回路を横切るので衛兵の通過時は慌てて道を空けます、入場門前ではより厳しく4列を指示しますが中に入ると靴を脱いで裸足になるエリアが有るので列が乱れますが担当者がすぐに4列に絞ります、参拝会場前では10m程の長さに区切られた4列が形成されます。
この行事に関わる人の数と対応時間を考えると気が遠くなる。(No.24)

参拝会場に誘導されると1～2階に分かれ各2列で順番に入場です、一度に参拝できるのは20～30人かな、ポーのお写真が壇上にあり整列すると実質5秒間のワーイです、終われば直ちに退場ですが出口には80人程の偉い人が椅子に座り見届けをしていました、退場門までの通路で飲食物やお写真を配布していました。
あっ！ポーのお写真はダメだけどタイ中央銀行のパンフをU.Pしましょう。

故ラーマ9世のお写真は不敬罪になろうかと考えますからポーがお若い時からのお姿が紙幣に使われていたパンフをU.Pします、発行は中央銀行ですがネ！
僕はこの文化を好みます、そうか！だからタイが空きなんだ。
ずうずうしくて怠け者、ルールやマナーどころか社会秩序すら足蹴にする馬鹿者だけど憎めない、1000人の内に一人だけ心優しい人が居れば満足です。

この旅行記へのコメント （5）

• Charlielongさん 2017/11/06 21:32:45

  ものすごい体験ですね

  おそらく何人かの日本人も参列されたと思いますが、trad baldさんは
  日本人の民間外交代表ですね！

• 川岸　町子さん 2017/10/23 14:14:36

  大変お疲れ様でした！

  trat baldさん、サワディカ
  
  いゃぁー、拝見していて、いったいいつワーイ ポーできるのかしらと、ドキドキしました。
  延々と長い時間ひたすら待ち続ける、それだけで苦痛なのに、インチキを見たら、うんざりしますよね。
  あぁ、コンタイの真の姿を教えられちゃいました(笑)
  微笑みの国のみなさん、だけど、そうじゃないことも多々なのですね。
  私は単純にワーイ ポーに行きたいと思いつつ、教えられた内容では、くじけそうです。
  見せて頂き、コープクンマーク マーク カ
  町子

  trat baldさん からの返信 2017/10/23 15:58:19

  只今第4部の準備中、今度はシンプルにね。

  9月22日は偶然が重なった日だと思っています。
  ひょっとして表現が彼等を貶める様に読めたかもしれませんが僕はだからタイ人が好きなんです、経済的合理性や知性＆教養なんか生きて行くための絶対要素ではありません、例えて言うなら上着でしょう、安物でも寒さを凌げます。
  たった一つを挙げるなら心の有り様だと考えています。
  Ps.今回の旅？で田舎者のG.Fが都会人と世間話ができる様になっただけで価値が有った！未だ物事を聞く力は備わりませんが何を聞いてイイかが解らないから仕方が無いけどね(^o^)

• hidezouさん 2017/10/22 20:00:48

  お疲れ様でした。

  12時間以上って凄い忍耐でござるね、お疲れ様でござる。
  
  ラマ9世は拙者も大変尊敬しておりますが、
  国民に愛された偉大な神様である事が良く判ります。
  
  大変貴重な画像をありがとうございました。
  
  hidezou

  trat baldさん からの返信 2017/10/23 06:06:21

  急所では駆け足or撮影禁止でしたから、、、、

  投票を有難う御座います。
  以前から気付いてはいたんですが百聞は一見にしかず！写真が無いから長文でお茶を濁す、今回の記事のU.Pで思い知りました。
  しかしタイ人の能天気には敗けました、多分「時は金なり」は日本だけの観念ですね。