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張家口「雲泉禅寺」「察哈爾都統署」を見学。<br />

2017・8 フフホト・大同・張家口・宣化・北京の旅(13)~張家口「雲泉禅寺」/「察哈爾都統署」

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2017/08/05 - 2017/08/17

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HOUKOU

HOUKOUさん

張家口「雲泉禅寺」「察哈爾都統署」を見学。

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配
  • 次にバスを乗り継いで「雲泉禅寺」へ行く。<br /><br />地球の歩き方に載っているとおり「賜儿山」というバス停で降りると,はるか山の中腹にそれらしいものが見える。<br /><br />何度か「引き返そうか」と思うほどの延々と続く坂を上る。<br /><br />想像していたとおり,再現ものの建物で,ほとんど興がわかない。<br />大同での華厳寺・善化寺を堪能した目から見ると,こうした作り物めいたお寺はやはり物足りなく感じる。<br />

    次にバスを乗り継いで「雲泉禅寺」へ行く。

    地球の歩き方に載っているとおり「賜儿山」というバス停で降りると,はるか山の中腹にそれらしいものが見える。

    何度か「引き返そうか」と思うほどの延々と続く坂を上る。

    想像していたとおり,再現ものの建物で,ほとんど興がわかない。
    大同での華厳寺・善化寺を堪能した目から見ると,こうした作り物めいたお寺はやはり物足りなく感じる。

  • 山の稜線を登るごとに,段々畑のように平地が現れ,それぞれに御堂が配置されている。<br />特に興趣を削いでいるのが,その段差を覆ういかにも安っぽい岩肌のイミテーションである。<br />ところどころに穴が開いており,薄い張りぼてであることがわかる。<br /><br />

    山の稜線を登るごとに,段々畑のように平地が現れ,それぞれに御堂が配置されている。
    特に興趣を削いでいるのが,その段差を覆ういかにも安っぽい岩肌のイミテーションである。
    ところどころに穴が開いており,薄い張りぼてであることがわかる。

  • こうしたいくつかの層を登って,最上層にたどり着いたら,今度は対照的に草むした「戒壇」があった。

    こうしたいくつかの層を登って,最上層にたどり着いたら,今度は対照的に草むした「戒壇」があった。

  • ここからの張家口の眺望は素晴らしいと聞いていたのだが,これもやや期待外れ。<br />中国の街に共通している白っぽい(しかも微妙に煤けている)中高層ビルが整然と並んでいる風景が視界の大部分を占め,これはおそらく戦前多くの日本人が暮らしていた当時そうであったと思われる自然に包まれたのどかな街とはかけ離れた風景なのであろう。<br /><br />

    ここからの張家口の眺望は素晴らしいと聞いていたのだが,これもやや期待外れ。
    中国の街に共通している白っぽい(しかも微妙に煤けている)中高層ビルが整然と並んでいる風景が視界の大部分を占め,これはおそらく戦前多くの日本人が暮らしていた当時そうであったと思われる自然に包まれたのどかな街とはかけ離れた風景なのであろう。

  • 一旦街までバスで戻り昼食を取る。<br /><br />カード式フードコートを見つけて定食を食べる。<br /><br />どうも,このカード式フードコートというものは,便利ではあるが,各コーナーの厨房が狭いため,作り置きの食べ物を出されることが多いためか,味のレベルが低いことに徐々に気が付いてきた。<br />それと,ジャガイモが豊富にとれることもあってか,おかずがジャガイモで水増しされているようにも感じる。<br />

    一旦街までバスで戻り昼食を取る。

    カード式フードコートを見つけて定食を食べる。

    どうも,このカード式フードコートというものは,便利ではあるが,各コーナーの厨房が狭いため,作り置きの食べ物を出されることが多いためか,味のレベルが低いことに徐々に気が付いてきた。
    それと,ジャガイモが豊富にとれることもあってか,おかずがジャガイモで水増しされているようにも感じる。

  • 街で見かけた「人工散霧車」。<br />こんな車初めて見た。<br />中国の街を歩いていると散水車を見かけることはある。<br />水を勢いよく横方向に放出し,汚れやごみを道端に飛ばしていく。<br />人々がトバッチリを受けないよう,必ず軽快な音楽を警報として鳴らしながら運行している。<br /><br />しかるに,この車は斜め後方に霧を盛大に放出しながら走っている。<br />この霧が歩いている私にも少し降りかかってきて,それがヒンヤリとして気持ちよかったので,最初はそういう目的かと思った。<br />しかし,この車の目的は,どうも空中に浮遊する有害スモッグ対策にあるらしい。<br /><br />

    街で見かけた「人工散霧車」。
    こんな車初めて見た。
    中国の街を歩いていると散水車を見かけることはある。
    水を勢いよく横方向に放出し,汚れやごみを道端に飛ばしていく。
    人々がトバッチリを受けないよう,必ず軽快な音楽を警報として鳴らしながら運行している。

    しかるに,この車は斜め後方に霧を盛大に放出しながら走っている。
    この霧が歩いている私にも少し降りかかってきて,それがヒンヤリとして気持ちよかったので,最初はそういう目的かと思った。
    しかし,この車の目的は,どうも空中に浮遊する有害スモッグ対策にあるらしい。

  • 少し遠かったが,次の見学地である「察哈爾都統署」にたどり着く。<br />察哈爾(チャハル)とは,内モンゴル東部,河北省等にまたがる,もともとチャハルというモンゴルの一部族の支配地域であった。<br />清の時代に清の統制下におかれ,ここ張家口に清の官僚である察哈爾都統が派遣された。<br />我々日本人には「チャハル作戦」で耳にする地名である。<br />

    少し遠かったが,次の見学地である「察哈爾都統署」にたどり着く。
    察哈爾(チャハル)とは,内モンゴル東部,河北省等にまたがる,もともとチャハルというモンゴルの一部族の支配地域であった。
    清の時代に清の統制下におかれ,ここ張家口に清の官僚である察哈爾都統が派遣された。
    我々日本人には「チャハル作戦」で耳にする地名である。

  • 一部は展示室になっている。<br /><br />最後の察暗爾都統である高維岳。<br />大境門に掲げられている「大好河山(または山河好大)」の文字は,この人物の手になるものである。<br />

    一部は展示室になっている。

    最後の察暗爾都統である高維岳。
    大境門に掲げられている「大好河山(または山河好大)」の文字は,この人物の手になるものである。

  • 北京から庫倫(ウランバートル)等まで伸びる街道の要衝に位置する張家口は,異文化の接点であり,北からは毛皮,中国からは絹や茶などが取引された。

    北京から庫倫(ウランバートル)等まで伸びる街道の要衝に位置する張家口は,異文化の接点であり,北からは毛皮,中国からは絹や茶などが取引された。

  • 日本軍進駐時の解説パネル。<br />タイトルには「偽統治時代」とある。<br />日本軍の指導の下,3つの自治政府が統合し,蒙古聯合自治政府が成立した。<br />初代主席は,ジンギスカンの子孫を名乗る徳王である。<br /><br />日本軍を利用しながら内蒙古の独立を図るが,日本の敗戦とともにその望みは潰えた。<br />(日本も独立を望んでいなかったのだが)<br />

    日本軍進駐時の解説パネル。
    タイトルには「偽統治時代」とある。
    日本軍の指導の下,3つの自治政府が統合し,蒙古聯合自治政府が成立した。
    初代主席は,ジンギスカンの子孫を名乗る徳王である。

    日本軍を利用しながら内蒙古の独立を図るが,日本の敗戦とともにその望みは潰えた。
    (日本も独立を望んでいなかったのだが)

  • 「中日友好万歳!」というスローガン(これも中国の経済成長につれて聞かれなくなってしまったが)の一方で,中国ではありとあらゆる反日宣伝が行われている。<br />「抗日ドラマ」が放送されていない日はないと言っていいほどであるし,地下鉄のなかでも見かけたことがある。<br />これだけ反日キャンペーンが盛んな割には,旅をしていて表立った「反日」に出会わないのは不思議なくらいである。<br />これは中国人の大陸的おおらかさなのか,共産党のプロパガンダが大衆に見透かされているのか・・私にはわからない。<br />

    「中日友好万歳!」というスローガン(これも中国の経済成長につれて聞かれなくなってしまったが)の一方で,中国ではありとあらゆる反日宣伝が行われている。
    「抗日ドラマ」が放送されていない日はないと言っていいほどであるし,地下鉄のなかでも見かけたことがある。
    これだけ反日キャンペーンが盛んな割には,旅をしていて表立った「反日」に出会わないのは不思議なくらいである。
    これは中国人の大陸的おおらかさなのか,共産党のプロパガンダが大衆に見透かされているのか・・私にはわからない。

  • 買い物をしてホテルに戻る。<br /><br />酢を買ってきた。<br />わずか3元である。<br />昨日買って冷蔵庫に入れている羊の頭が少し塩味が薄かったので,酢をつけて食べようと思ったのだ。<br />今日は残っている羊の目玉などを食べる。<br />遊牧民は客をもてなすとき,その主賓には羊の目玉をすすめるという。<br /><br />それぐらい貴重な部位なのだ。<br />噛んでみると,結構弾力がある。<br />昨日の耳の繊細な味ほどではないが,不思議なかみごたえと味がある。<br />ただ,やはり料理してから時間がたっているので,風味は少し抜けているような気がする。<br /><br />白酒は山西省特産で「清香型」の「汾酒」。<br /><br />しばらく「濃香型」白酒ばかり飲んでいたので,少しすっきり味の白酒が飲みたくなったのだ。<br />

    買い物をしてホテルに戻る。

    酢を買ってきた。
    わずか3元である。
    昨日買って冷蔵庫に入れている羊の頭が少し塩味が薄かったので,酢をつけて食べようと思ったのだ。
    今日は残っている羊の目玉などを食べる。
    遊牧民は客をもてなすとき,その主賓には羊の目玉をすすめるという。

    それぐらい貴重な部位なのだ。
    噛んでみると,結構弾力がある。
    昨日の耳の繊細な味ほどではないが,不思議なかみごたえと味がある。
    ただ,やはり料理してから時間がたっているので,風味は少し抜けているような気がする。

    白酒は山西省特産で「清香型」の「汾酒」。

    しばらく「濃香型」白酒ばかり飲んでいたので,少しすっきり味の白酒が飲みたくなったのだ。

  • 夜飯は「広州バオザイファン」(釜飯)を食べる。<br />北方中国料理が続いたので,これも少し気分を変えようと思ったのである。<br />

    夜飯は「広州バオザイファン」(釜飯)を食べる。
    北方中国料理が続いたので,これも少し気分を変えようと思ったのである。

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