父＋娘二人（8歳、5歳）で欧州五か国の旅-07.ニースのビーチを楽しむ

2017/08/12 - 2017/08/21

今まで多くの国や町を旅したが、パリ以外のフランスの町を旅するのは今回の旅が初めて。自分がラテン系の言語を何一つ話せないコンプレックスもあり、中央ヨーロッパや東ヨーロッパを旅していたこともあり、フランス自体に興味すらなかった。

ところが訪れてみれば人は親切だし、旅がしやすかった。それでいて意外に安く旅ができる。特にファミリー向けのホテルが多く、家族で宿泊するなら日本の宿に宿泊するよりも安い印象がある。

今回訪れたニースの印象として残ったのは、やはり海の青さだ。この地域は「コートダジュール」と呼ばれ、日本語訳すると「紺碧海岸」という意味だ。訪れる前まではどんだけ盛った話なのかと思っていたが、飛行機からニース付近を見るとコバルトブルーの海が目に飛び込み鮮明な印象として残った。燦々と降り注ぐ太陽が良く似合う街で、海岸付近に広がる旧市街は、パリとは全く異なった雰囲気で、イタリアに近い印象を受けた。

ニースに訪れるなら、是非ビーチを楽しみたい。ニースの開放的な雰囲気を味わうことができ、日光浴だけでも楽しむことができるだろう。パブリックビーチには無料シャワーもあるので便利だ。

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8/12　ITM(大阪）10:30 JL112 - HND(東京）11:40
　　　コンフォートホテル東京東神田に泊
8/13　HND(東京）10:30 JL045 － CDG(パリ）16:10
　　　ノボテル・パリ シャルル・ド・ゴール・エアポートに泊
8/14　CDG(パリ）6:30 U2 3759 - LIS(リスボン）8:10
リスボン⇔カスカイス
　　　タグスロイヤルレジデンスに泊
8/15　LIS(リスボン）9:00 TP134 - BCN(バルセロナ）10:34
　　　センターエスプライホステルに泊
8/16　BCN(バルセロナ）11:15 Directbus - アンドララヴェリャ14:45
ノボテルアンドラに泊
8/17 アンドララヴェリャ15:00 Andbus - TLS(トゥールーズ）18:15
　　　イビスバジェットトゥールーズセンターガルに泊
8/18 TLS（トゥールーズ）10:20 AF5592 - NCE(ニース）11:30
ニース⇔モナコ
　　 NCE(ニース）20:05 #5776 -(寝台列車）-
8/19 -パリ7:35
　　　ノボテル・パリ・ガル・リヨンに宿泊
8/20 CDG 21:55 JL416 -
8/21 - NRT16:30
NRT 18:25 JL3007 - ITM19:50

エリア ニース(フランス)

トゥールーズからエールフランスのリージョナル部門を受け持つHOP!に搭乗し、ニースへ。
前回のモナコ編でも紹介したが、空から眺めるニース周辺の海の印象はコバルトブルー！

ニース周辺は「コートダジュール(紺碧海岸)」と呼ばれている。「普通、海って青いでしょ？何を大袈裟な」って鼻で笑ってたけど、こんな強烈に青々した海が目に入ってくるとは思ってもみなかった。

異名どおりの海の美しさに、娘も「何、この海！！青っ！」と感嘆。
海水浴が楽しみになる。

ニースに降り立つとトゥールーズとの気温差に驚かされた。トゥールーズの朝はじっと外に立っていると少し肌寒く感じるが、タラップに降りると、長袖なんて一切不要！めちゃ暑い。事実、日中は40度近くまで上がっていた。

ニース コートダジュール空港 (NCE) 空港

ニース国際空港からバスでニース中央駅へと向かう。。

エアポートバス バス系

20分程バスは走って中央駅に到着。駅には荷物預けがあり、20時まで営業しているので、荷物を預けたあと、券売機でモナコまでの往復切符を買って、モナコへエクスカーション。

ニース ヴィル駅 駅

モナコ方面の列車はかなり混んでいて、２階建て車両でも満席だ。

ニース ヴィル駅 駅

四時間後にモナコからニースに戻ってきた。ニースでは宿泊を考えておらず、20時過ぎの寝台列車でパリに向かう予定にしていた。ニースでの滞在は五時間弱。

ニース ヴィル駅 駅

中央駅前のニース国際空港行きのバス乗り場。切符は運転手から直接購入も可能。

モナコでは子供たちからすれば最もショウもない、F-1のモナコGPでロウズヘアピンとして使用される道路を見に付き合わせたので、ニースでは子供のリクエストを優先。それは地中海での海水浴。

ニース駅からビーチまでは約一キロあり、まっすぐ道を進むだけ。トラムが走るジャン・メドサン通りをあるく。

ジャンメンドウサン通り 散歩・街歩き

メインストリートに位置するニース・ノートルダム寺院。1868年に建設された。大通りに面しているので場所はわかりやすい。

ニース ノートルダム寺院 寺院・教会

大通りにはあらゆるショップが建ち並び歩いているだけでもワクワクする。

中央駅からビーチまではトラムに乗ると早く行くことができる。でもせっかくならば町の雰囲気を味わうために歩いて向かいたい。
ニースのトラムの路線はこの一本だけ

中央駅からビーチまでは緩やかな下り坂になっている。通りを10分程度あるくとマセナ広場にたどり着く。石畳の広場で、恐らく夜に訪れるとライトアップされた灯りが石畳に反射し幻想的な姿を見せてくれるだろう。

マセナ広場 広場・公園

町の開放的な構造はトゥールーズとは全く違う。トゥールーズの旧市街は密集度が高い。しかしニースは比較的オープンスペースが多い。

大通りはソレイユの泉に突き当たる。ビーチはここから徒歩三分程度。トラムはソレイユの泉を目安に下車すると良い。トラムはビーチを正面に見て大きく左に折れる。

マセナ広場 広場・公園

ソレイユの泉はマセナの噴水とも言われ、泉の真ん中に裸体のアポロ像がたつ。

マセナ広場 広場・公園

ソレイユの泉を抜けると、歩行者天国のオペラ通りを歩く。お土産物店やレストランが建ち並び、写真のように観光客でごった返す。ビーチはこの通りを抜け開けた場所にある。

二ース旧市街 旧市街・古い町並み

オペラ通りを抜けて辿り着いたところにパブリックビーチがあり、無料で開放されている。ビーチはロックビーチだ。

ニースのビーチ ビーチ

この旅2度目の海水浴。リスボンと比べると海は暖かいので。子供たちも海水浴に喜んでいた。

娘たちが海に入ってると色んな子供たちから話しかけられていた。しかし話しかけられた言葉はフランス語だったようで、娘はチンプンカンプン。女の子から話しかけられても逃げるようにしていた。

ニースのビーチ ビーチ

「英語で話しかけたら通じるかもよ」と言っても、なかなか話すことができない。「手振り身ぶりでやってみたら」といっても、子供には少し無理があったようだった。

ニースのビーチ ビーチ

無料のパブリックビーチにはポルトガルのカスカイスのビーチと同様にシャワーが設置されている。フィッティングルームはないが、暑いので暫く水着を着ていれば乾くし、着替えができるタオルをもっていれば割りと簡単に着替えもできるので、気軽に泳ぐこともできる。ニースに訪れるなら、是非ビーチには訪れたい。

ニースのビーチ ビーチ

夕刻のニース旧市街は路面に太陽光が反射してとてもきれいだ。
フランスの街って勝手に保守的だと思っていたが、ニースはとても開放的。今までパリとトゥールーズしか訪れたことないが、ニースは町の作りから雰囲気もまったくことなる。
ウォータフロントにはプロムナード・デ・ザングレという、遊歩道が走っている。在留イギリス人たちにより作られたので「イギリス人の散歩道」と言われている。

プロムナード デ ザングレ 散歩・街歩き

「イギリス人の散歩道」の遊歩道が走るウォータフロントには18世紀に建設されたオペラ座もある。入口は反対側の通りだ。

プロムナード デ ザングレ 散歩・街歩き

「イギリス人の散歩道」と平行して走るサン フランソワ ド ポール通りには多くのお土産店やレストランが並んでおり、街歩きでは外せない場所だろう。

ニースオペラ座の斜め向かいにある教会はÉglise Saint-François de Paule。間口が狭いので小さいのでどんな教会かとおもいきや。。。

サン フランソワ デ ポール教会 寺院・教会

教会の内部は、京都の長屋のような鰻の寝床のように細長くのびている。でもとても内装は素敵で、一見の価値はある。

サン フランソワ デ ポール教会 寺院・教会

ニースオペラ座の正面。地方の劇場とはいえ、正面は立派だ。

ニースオペラ座 劇場・ホール・ショー

元々は1776年に作られたが火災に遭い、現在の姿に再建されたのは1885年だ。
今回は残念ながら内部に入ることはできなかったが、馬蹄型で、内装は素晴らしいそうだ。

ニースオペラ座 劇場・ホール・ショー

旧市街の歩行者天国では多くの観光客が闊歩する

二ース旧市街 旧市街・古い町並み

細い路地がいつくもあるが、プラハのように入組んでいるわけでもないので、迷うことはないだろう。旧市街の縦横のメインストリートから細い小路があるだけなのでわかりやすい。

二ース旧市街 旧市街・古い町並み

旧市街の雰囲気はパリとは全く違う。

二ース旧市街 旧市街・古い町並み

夕方になると、レストランが軒を連ね、どこで食べようか迷ってしまいそうだ。今回は20時には列車で発つので悠長に夕食をとる時間もなく、眺めるだけ。

二ース旧市街 旧市街・古い町並み

旧市街の歩行者天国に面するChapelle de la Miséricordeという教会。

ミゼリコルド礼拝堂 寺院・教会

旧市街に位置する建物で一際目立つ建物がこのサヴォイ公爵の宮殿。サヴォイ家はサルディーニャ王を営む家柄。小さな建物が立ち並ぶなかに宮殿が構えられているのはとても変わった雰囲気だ。

サヴォイア宮殿 建造物

ピンク色の時計台が可愛らしい。

時計塔 建造物

重厚な石造りの建物が素晴らしい。

裁判所 (ニース) 建造物

ニース中心部の公園、Forum Torrin & Grassi。水が張られた場所では子供たちが水遊びをしていて、気持ち良さそう！

広場から教会が良く見える

三角柱のような建物でバルコニーがとても特徴的な建物なので、思わず注目してしまった。

ニース中心部のようす。旧市街でこんな派手な色はあまりみたことない。

海水浴を楽しんだ後はニース中央駅に戻りパリへと向かう。ニースの安宿は思いの外高かったこと、娘たちも列車で寝ることを楽しめると思い寝台列車を手配した。20:05に出発し、翌日の7:35にパリのオステルリッツ駅に到着する。

寝台車両に乗車する前に乗車券のコントロールがあり、乗り込む。チケットはEチケットだったが、ボーディングパスに引き換えの手続きは不要。
四人個室にはこんなアメニティも用意されている。

食事は持ち込みするか、注文制となっている。インターネットでプリオーダーも可能だ。ミネラルウォータは一人一つついているのがとても助かる。一つベッドが余ったが、結局オステルリッツ駅まで誰も入ってこなかった。

とはいえ、トイレにはシャワーブースが設置されているものの、利用はできない。ブダペスト～プラハを走る寝台列車は浴びることができたのに。
上の子はブダペスト～プラハの寝台列車以来2回目、下の子は初めてなので、興奮して階段を上がったり下がったりを繰り返し。
自分も小さい頃は広島から東京間をブルトレで往復していたので、気持ちは良くわかるわ。

寝台列車って停車すると目が覚めたりするけど、今回は疲れからか翌朝6時まで爆睡。
列車は結局20分遅れて7:55にパリ オステルリッツ駅に到着した。

ニースやトゥールーズと違いめっちゃ寒くて驚いた。気温は13度ほど。

オステルリッツ駅 駅