今年の夏もベトナムのホイアンとダナンでのんびり　　3日目 世界遺産ミーソン遺跡

2017/08/13 - 2017/08/18

昨年の夏訪れたベトナムのホイアンとダナン。
すっかり気にいってしまい、今年は女房を誘ってみたら、珍しく一緒に行きたいとのことで、夫婦で行ってきました。
ここ数年、海外の旅のスタイルは基本一人旅。
女房と海外に行ったのは、２０１０年の１２月の台湾以来、約７年ぶりのこと。
何故こんなに長いこと一緒に海外に行かなかったかというと、旅のスタイルが全く違うため、旅先で必ずと言ってよいほど大喧嘩になってしまうため。

私の場合、とりあえずエアのチケットとホテルの予約だけして、現地では足の向くまま、気の向くままに自由に歩く、そして食事とホテルにこだわりがないのが、旅のスタイル。

女房の場合は、何処を見て、どこで食事をして、お土産は何を買う、すべてにおいてきっちり決まっていないとダメなタイプ。当然ホテルもレストランもそれなりのグレードを要求。
こんな感じなので合うわけがなく、無駄なトラブルを避けるため、国内の旅は一緒に行っても長い間、海外に一緒に行くことをしなかったのです。

何故今回珍しく一緒に行くことになったかというと、ベトナムと台湾だけはお気に入りのようで、私が９月に定年を迎えることも理由の一つだったようです。
定年と言っても、会社を辞めるわけでなく仕事は継続するので、単なる通過点でしかないて定年ですが、久しぶりに夫婦水入らずの旅を楽しんできました。
こちらでは、３日目の世界遺産ミーソン遺跡を紹介します。

エリア ホイアン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 船 徒歩

旅先で欠かすことのない習慣は朝の散歩。
3日目のこの日はかみさんも一緒に歩きました。

市場を抜けてその先の橋を渡って対岸に
牛が寛いでますね。

ホテルに戻ると朝食の準備が整ってました。
昨日申し込んだミーソン遺跡のツアーのピックアップが８時半なので、早めに切り上げて出かける準備を。
ピックアップといっても車の入れない旧市街地。
お迎えも徒歩なので、バスまでアンホイ橋を渡って歩いていきました。

ホイアンから車で一時間ほどの距離にある、世界遺産のミーソン遺跡。
遺跡へ行くためには、タクシーで行くか旧市街地にある旅行社のツアーで行くかいずれかの方法になります。
今回は英語ガイド、ランチ付のツアーに申し込みました。
料金は一人700円足らず。
入場料の１０万ドン(500円）は別途になります。

入口から遺跡のあるところまでは１キロ弱あるので電気自動車に乗って遺跡の入口まで移動します。

世界遺産に指定されているミーソンは、2世紀末から17世紀までの長きにわたりベトナム中部に栄えたチャンパ王国の遺跡。

チャンパ王国は、9世紀以降は東南アジアの海上交易の担い手として中心的役割を果たしたそうです。

ミーソン遺跡はこのチャンパ王国の聖地として、王とシヴァ神を祀るために、初期は木造、のちに多くのレンガを用いて4～13世紀の間、継続して建設されたものです。

東南アジアで、900年もの長きにわたり宗教建築が継続的に造営されることは、とても珍しいことだそうです。

初期の木造建築は自然に朽ち果て、レンガ造りの一部の建物はベトナム戦争の際に解放軍の基地として使用されたため、アメリカ軍の空爆目標として攻撃を受けてしまい、かなり崩壊してしまい、初期に建設されたものはほとんど残っていません。

現存するものは8～13世紀に建てられたもので、70を超える遺跡群が残っていて ホイアンの街並みと同じく1999年に世界文化遺産に登録されたそうです。
船を逆さにした屋根は、チャンパ王国が交易で栄えたことから、船をイメージして造られています。

四方を山に囲まれ、北に聖なる山、マハーパルヴァタがそびえる盆地の中央に遺跡は広がっています。

お隣の国、カンボジアのアンコールワットの遺跡と比べると、大分小ぶりです。

ヨニ（女性のシンボル）の上に乗った頭のないシヴァ神。

ミーソン遺跡に頭がない彫刻が多いのは、かつて宗教紛争により首を切られ盗難にあってしまった為です。

シヴァ神は、ヒンドゥー教で最も影響力の強い3柱の主神の中の1人。

破壊の神シヴァは、最高神に位置づけられているそうです。

ベトナム戦争の際にアメリカ軍が落とした爆弾の爪痕。
今は水がたまって池になっています。

あまり知られていませんが、日本の七福神の一人「大黒天」は、シヴァと大国主が融合した神格なんだそうです。

そして恐い顔をした「不動明王」は恐ろしい姿のシヴァを表したものなのだとか。ヒンドゥー教は日本の神道・仏教へも影響を及ぼしているのですね。

最後にこちらはリンガ。
カンボジアのアンコールの遺跡にもたくさんありましたが、ヒンドゥー教のシバ神の男性器をシンボル化したもの。

行きはバスでしたが、帰りは途中から船になります。

小さな船ですが屋根の上はルーフデッキになっていて、気持ちよくクルージング

ランチはこの船の中でいただきました。ツアーの料金を考えると当然かもしれませんが、食事の画像がないのはあまりにも質素だったため絵にならないので省略。

ホイアンの町が見えてきました。

この鉄橋は人道橋のようです。

向こう岸に見える建物は、昨日ローカルフードを食べに行ったビンフンリバーサイドホテル＆スパ
かみさんが言う通り、2日目以降はこちらにしておけばよかった。
ちょっと後悔

ホテルに戻ったのは2時半頃
シャワーを浴びてすっきりした後は、お気に入りの2階のテラスでビール休憩

一息ついた後は、人気のお店カーゴクラブへ
ベトナムスィーツのジェラートを
去年来た時もそうでしたが、ここアイスクリーム溶けすぎ

船のランチがあまりにも質素だったので、小腹が空いてサラダを
ここ日本のガイドブックに紹介されているせいか2階のテラス席にいるのは9割がた日本人
なんか日本のお店にいるようなので早々と退散

しばらく部屋でのんびりするというかみさんを残してアンホイ島をぶらぶら

おやつ代わりにカオラウを
ベトナム風汁なしうどん
これいけてました

トゥボン川の暮れなずむ景色を眺めながらのんびりまったり

川沿いのギャラリーでは地元の女性たちの写真が展示されていました

おばあちゃんもいれば子供たちもいて
不思議なことに若い女性の写真はありませんでした

やはりホイアンの町が一番美しく輝きだすのはこの時間帯ですね。

日中見るとよどんで濁った水をたたえる川面も、ひときわ美しく見えるのが不思議

一度ホテルに戻り、かみさんとともに街歩き
ベトナムはなかなかドラフトビールのあるお店がないのですが、ホテルの2，3軒隣で見つけたこちらのお店で、ようやく生ビール見つけました。
サンミゲール　　やっぱり生はうまい

夕方からずっと食べ通しの感じですが、この時間は町をぶらつくか食べるしかないので軽くつまみながらビールを

シーフードクリスピーフライドヌードル　　海鮮方焼きそばです

人ごみの中をナイトマーケットをぶらつく気にならずに日本橋のほうに行くと定番の結婚式のための写真撮影
中国でよく見かける光景ですが、ベトナムもこの手のカップル写真多かったですね

不自然にライトアップされた日本橋を眺めた後は、スパでマッサージを受けておとなしくホテルに戻りました。