2016/10/29 - 2016/11/02
742位(同エリア3874件中)
Keiさん
あわただしいオヤジ一人旅シリーズ。華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
勤めている会社に花井さんという名のオヤジがいます。オヤジと花井さんは会社の席が窓際で隣同士、右にオヤジ左に花井さんという並びで「リストラ予備軍コンビ」と陰ながら噂されています。
そんな花井さん、優しくて気の良い人なのですが、一つだけ悪い癖があります。くしゃみをする時決まって右を向いて、つまりオヤジに向かってくしゃみをするのです。
オヤジのイタリア出発3日前、花井さんは風邪をひいていました。仕事中例によってオヤジに向かってくしゃみをします。「花井さんさぁ、マスクくらいしてよぉ~。移ったら困るよ」
花井さん
「いやぁゴメンゴメン、さっき洗面所でマスク落として濡らしちゃったんだよねぇ、だから捨てちゃった。それにKeiさん、人間じゃないから俺の風邪なんか移る心配いらないって、アハハハ」
オヤジ
「・・・・」
出発前夜遅くまで仕事をして帰るとどうも喉が痛い。これはマズイと葛根湯やら風邪薬を飲んで寝るが翌朝起きてみたら熱っぽい。旅を諦めるかどうか悩んだが、ありったけの薬を持って出発強行。
飛行機搭乗の頃には咳も鼻水も出始めた。席はエコノミーの一番前を陣取っていたが、周りが気になるので後ろの方で連続して空いている席がないかキャビンアテンダントに聞いてみるが、「お陰様で満席を頂戴しておりますぅ」と表面上申し訳なさそうに言われる。
飛行機用のマスクは持参していたが、頻繁に「ゴホゴホッ、ジュルジュル」しているので、周りからは怪訝な目で見られ、食欲もなくあまり眠ることもできず、花井さんを恨みながらひたすら耐える時間が特に長く感じました。
パリ経由でなんとかフィレンツェに夜到着、ホテルまでたどり着き食事もせずすぐに寝ました。1日目は何も食べずに終了。
2日目、当然ながら1日寝て治る筈もなく更にひどくなっている感じ。午前中ピサ郊外のサン・ピエロ・ア・グラード聖堂に行って帰ってくる予定にしていましたが、あえなく断念。この日宿泊予定のピストイアのホテルはもうキャンセルできないので頑張って行くとして、残りの日程は予定を白紙にしてフィレンツェ泊に変更、この旅の予定は大幅に狂うことになりました。
今回の旅行記はプロローグ等と気取っておりますが、殆どが行き当たりばったりの風邪ッ引きオヤジの一人旅第一弾です。いつもにも増してつまらない内容になっておりますのでご容赦下さい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ピサ行をあきらめて午前中をどうしようか考えていました。SMN教会は以前この旅行記で取り上げているし、「フィレンツェの少しマイナーな観光スポット」シリーズも紹介しましたので悩むところです(何のために観光しているのか本末転倒ですね)
今日は日曜日、マイナーな観光スポットシリーズで日曜日じゃないと開かない教会に行こうと思い立ちます。 -
ヨロヨロしながら靴を履くと痛みが。ボーっとしていて気づきませんでしたが、新品の靴を履いて旅に出ていました。靴擦れ酷くならなきゃいいけどと思いつつ、サン・レオナルド教会を目指します。ここは同じ年の春に日曜日しか開かないのを知らずに中に入れなかった教会です。
場所がミケランジェロ広場と同じくらいの高さにあるので歩くのが辛い。オヤジはなるべく歩くのをモットーとしていますが、体調も悪いのでタクシーで向かいます。フィレンツェでタクシーを使うのは恐らく初めての経験です。 -
タクシーだと早いですね。今日は開いていますが、前回オヤジを小馬鹿にしたネコのレオナルドは見当たりませんでした。
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ロマネスク様式の面影が残るファサードで創建は11世紀、20世紀になって修復されました。
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単廊式の小さな教会です。ミサで人が集まり始めています。この教会で見るべきものは写真の左側側壁に密着して、2本のコリント式円柱で支えられている説教壇。
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説教壇は12世紀末に作られたそうで、6枚の浮彫レリーフに目が行きます。
左側は「東方三博士の礼拝」、右側は分かりません -
正面左側は「十字架降下」、右側は「エッサイの木」系図のような場面
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奥側左は良くわかりません、右は「キリスト降誕」だと思います。
写真バチバチとっていたらミサに参加する人に怒られてしまいました。撮影禁止なのかもしれません。
フラフラ外に出ます。この後、ベルヴェデーレ要塞傍のサンジョルジョ通りの急坂を下りました。踏ん張りながら下っていたので、途中で靴擦れがひどくなります。 -
デ・バルディ通りにあるサンタ・ルチア・デイ・マンニョリ教会。ここも前回は空いていませんでしたが、今日は開いています。
ルネッタには2天使にはさまれたサンタ・ルチアのテラコッタ。
デッラ・ロッビアの弟子ベネデット・ブッリオーニ作と言われています。 -
ここも小さな教会です。
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現在のこの教会の目玉はこれです
ピエトロ・ロレンツェッティの「聖女ルチア」1332年 -
聖女ルチアは4世紀の初めにシチリアのシラクーサで殉教した聖女で有名ですよね。
アトリビュートは棕櫚の枝と燃える油のランプと両目です。 -
写真が飾ってありました。15世紀半ば、ドメニコ・ヴェネツィアーノの作品で、昔はこの教会の祭壇を飾っていたようです。現在はウッフィッツィ美術館にあります。
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祭壇画は聖母子と聖人達です。16世紀のフィレンツェの学生による作品のようですがなかなかの出来だと思います。
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サント・スピリト教会、以前紹介しているので今日は入りません。
この教会前の広場はいつも人が多いです。 -
大きなタベルナコロです
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サンタ・マリア・デル・カルミネ教会に向かっていますが
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少しだけ寄り道をします
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サンタ・モナカ通りからアルディッリィオーネ通りを左折して真っ直ぐ行くと小さなトンネルを過ぎて右側にフィリッポ・リッピの生家があります。
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ただレリーフがあるだけです
再びカルミネ教会を目指します -
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会、ここも有名ですね
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今日は教会から入ります
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教会からでもブランカッチ礼拝堂は見えますが、傍には行けません。
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相変わらず素晴らしいですね
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季節は秋ですが、このイタリアの青が好きです
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行いが良いので、天候には恵まれます。
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しかし体調がこんなんではまともな観光になりません。オネエチャンを物色する元気もありません(何しに行ってんだ?)
本当に行いが良いのかわからなくなってきます。 -
オンニッサンティ教会ですね。ギルランダイオの「最後の晩餐」でも見ようかと思いましたが、もう昼になってしまいました。
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ヨタヨタ歩いてホテルに戻り、ピストイアに向かいます
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ピストイアの駅舎です。フィレンツェからは30分程で着きます
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駅からチェントロまでは15分位でしょうか、しかし今日は20分以上かけてやっとチェントロ手前のホテルにチェックイン。
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靴下脱いだら足の裏が靴擦れで血だらけ、急いで足を洗います。
多分こうなっているだろうと思い、フィレンツェ駅の薬屋で買っておいた軟膏を塗り、昼食代わりに葛根湯やら風邪薬を摂取します。
昨日一日何も食べず、今日もホテルの朝食はコルネット1個。食べても味が分からないのも忘れて、チョコレートとカスタードクリームどっちにするかでしばらく悩んでいるような有様でした。 -
熱も出ているし足も痛いし、体を休ませたいのですが、一度ベッドに横になったらもうピストイア観光しないだろうなと思い、きれいなベッドはそのままに。
再び戦場に赴きます(なんのこっちゃ?) -
ピストイアは人口約9万、トスカーナ州ピストイア県の県都です。
そうそう、コルネットはチョコレートを食べました(遅い!) -
都市国家で14世紀の城壁に囲まれた街ですが、現在城壁は一部しか残っていません。
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ドゥオモ広場にやってきました。
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午前中しか開いていないと思っていたドゥオモが開いていました。
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鐘楼は67mで建てられたのは1000年頃だそうです。
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元は11世紀創建でその後火事や地震の度に建て替えられ、現在は15世紀のピサ・ロマネスク様式です。ファサード上部の列柱回廊がピサっぽいですよね。
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中央の柱廊玄関にはトンネル状のヴォールトになっていて、
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ルネッタ部分にはアンドレア・デッラ・ロッビアの「天使に囲まれた聖母子」があります。
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内部は三廊式で思ったより天井が高いです。
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内陣は盛り上がっていて下にクリプタがありました。
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クリプタに行ってみましたが、装飾もなく特に面白味はありません。
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ドゥオモの見どころの一つ、サン・ヤコポ礼拝堂です。奥に見えるのが銀製の聖ヤコブの祭壇です。
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写真では見れませんが、この祭壇にはフィリッポ・ブルネッレスキが制作した預言者像があります。
彼の最初の作品で1399年に作られたそうです。 -
ここは別料金でガイド付きでしか入れないようでしたが、参加する元気がありませんでした。
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教会で見るこういう差し込む光が好きです。
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光の先に磔刑図がありました。
この磔刑図も地味に見所です -
コッポ・ディ・マルコヴァルドとサレルノ・ディ・コッポ親子の磔刑図(1274年)
コッポ・ディ・マルコヴァルドはジョットよりも前、チマブーエとほぼ同時代の芸術家です。 -
ビザンチン芸術の影響下では磔刑図も「勝利のキリスト」スタイルでしたが、少しずつ「苦しみのキリスト」スタイルが出てきます。
身体も歪んで来てますね。大袈裟ですが磔刑図の歴史の変遷がうかがえますね -
写真暗くて分かり辛いですが、ロレンツォ・ディ・クレディ作の「聖母子と洗礼者ヨハネと聖ゼノ」(1485年)
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洗礼盤は上部に浮彫の「キリストの洗礼」があります。1499年頃の作品ですが、ベネデット・ダ・マイアーノ作と言われていますが、アンドレア・フェッルッチ・ダ・フィエーゾレが制作したという話もあります。
-
ドゥオモを出ました。プロローグなどとしながら長くなりましたので次回、ヨレヨレオヤジの一人旅は続きます。
今回の旅で改めて気づいたことですが、日本人は特に若い方が体調不良でもないのにマスクをしているのが目立ちますね。
因みにオヤジは体調不良でも、マスクは飛行機の中でしか着用しませんでした。西欧ではマスクをしていると重病人と思われかねないので着用しないことにしています。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- sanaboさん 2017/09/25 01:34:55
- 風邪っぴき旅行記の始まり始まり〜♪
- Keiさん、こんばんは
こちらが噂(?)の「風邪っぴき旅行記」ですね〜(笑)
行きの飛行機からお辛い思いをされたのはお聞きしていましたが
全ての元凶が花井さんのクシャミだったとは!!!
(花井さんはこの旅行記を読まれているのでしょうか?読んでませんよね?!)
私は花井さんに、どうしてKeiさんの方を向いてくしゃみをするのか聞いてみたいデス。
それにしてもお二人のやり取りがアニメのシーンのように目に浮かび、
可笑しくてたまりませんでした!
Keiさんに旅程変更を余儀なくさせた花井さんのクシャミではありましたが、
「Keiさんは人間じゃないから風邪は移らない」と思っていた花井さんに
『人間の証明』ができただけでも良しとしましょう♪
でもお風邪だけでなく、靴擦れで血だらけに???@@;
「弱り目に祟り目」「泣きっ面にハチ」「踏んだり蹴ったり」の3択から
お好きなものをお選びください。
よく頑張りましたね!(って、もうお母さんの心境になっちゃいました)
それから、「コルネットはチョコレート」のご報告、ありがとうございました(#^.^#)
PS:次回はもう少し高尚なコメントに努めますので、今日のところはお許しください。
sanabo
- Keiさん からの返信 2017/09/25 12:10:59
- RE: 風邪っぴき旅行記の始まり始まり〜♪
- sanaboさん、コメントありがとうございます。
花井さんがどうしてオヤジの方を向いてくしゃみするのか?以前聞いたことがありました。
花井さん 「俺右利きなんだよねぇ〜」
オヤジ 「・・・・んな アホな」
「泣きっ面にハチ」を選びます。
今回の旅行記は風邪と靴擦れによる苦痛で、凄い顔になっていたんだと思います。(いつもにも増して)
よく教会の入り口に座り込み、紙コップ等を持って喜捨をねだる輩がいますが、「ゴホゴホ、ジュルジュル」しながら、片足を引きずって、脂汗を垂らしながら凄い顔で近づいて来る東洋のオヤジがよほど怖かったのでしょう、唖然として見送られました。
きっとその時のオヤジの半泣き顔にはハチがとまっていたに違いありません。
Kei
- sanaboさん からの返信 2017/09/27 00:51:19
- RE: RE: 風邪っぴき旅行記の始まり始まり〜♪
- Keiさん、こんばんは
>「ゴホゴホ、ジュルジュル」しながら、片足を引きずって、脂汗を垂らしながら凄い顔で近づいて来る東洋のオヤジがよほど怖かったのでしょう、唖然として見送られました。
↑怖過ぎたのか、不気味過ぎたのか、可哀そうだと同情されたのか・・・
この3択問題は私の独り言ですので、無視して下さい。
> きっとその時のオヤジの半泣き顔にはハチがとまっていたに違いありません。
これ、面白過ぎます!!!(爆)
sanabo
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