建築の宝石箱～プラハの街を巡る③　アールヌーボーの建物たち

2016/08/09 - 2016/08/16

プラハにはアールヌーボーの建物がたくさん残っていますが、ガイドブック

などにはほとんど載っていません。

歩きまわっていろいろな建物を見てきましたが、パリ通りなどは時間がなく

て、きっともっといろいろあるんだろうなあとちょっと心残りがあります。

エリア プラハ(チェコ)

ヴァーツラフ通りにあるホテルエブロバ（黄色い建物）とメランホテル（エブロパの横の白いこぶりな建物。)

どちらもファサードがアールヌーボーらしい華やかな装飾で飾られています。

メランホテルのほうは修復されたのかきれいでしたが、エブロバ(ヨーロッパ）は
一階に板が打ちつけられていて、これから改修するのかなと思いました。
プラハに行ったのは一年前なので今頃改修中かもしれませんね。

ペテルカの家

ヴァーツラフ広場沿いに建っています。

人物像の間を結ぶピンクの花がかわいらしい。

薔薇の花？

ペテルカの家の下層部分は街路樹に隠れて良く見えませんが、近づいてみると、上部と同じピンクの花模様が施されています。

いかにもアールヌーボーらしい優美な装飾

地理的に近いウィーンのユーゲントシュティールの影響が大きいのかなと思われます。

ヴァーツラフ広場からヴォデツォーコヴァ通りに入ると見えてくる

ウ・ノヴァークの家

ファサードの壁に描かれている絵は柔らかい色調で、のどかな春をイメージさせます。
中央は女神でしょうか？神話の世界を描いているのかとおもいきや、
描かれている人物はごく普通の服を来た男女の若者たち。

窓の下にはカエルがひっついています。

真ん中の人物も何か怒っているような表情にも見えます。
何かの寓話でしょうか？

左側の窓の下にもカエルが・・。

孔雀もいます。

壁に張り付いた葉、立体的にテラスへ伸びていく植物。
金色の鳥は鷲？

壁に描かれたピンクの花と金属でできた立体的な花は同じモチーフ

からみあい、増殖する鉄の細工はいかにもアールヌーボーらしい。

こちらは、ナロードニ通りの元プラハ保険会社の建物。

花や果物の装飾絵の中に「ＰＲＡＨＡ」の文字

女性像のレリーフが壁にあります。
保険会社の建物に？

その横には元トピチョ出版社の建物。

プラハ本駅の旧駅舎です。

外側は改修中でブルーシートがかけられ見えませんでしたが、

内部は修復済みのようでとてもきれいでした。

ドーム天井。

葉が立体的になっているのがおもしろい。

ブルーシートに覆われているのが修復中の本駅外観、

日本人に見える顔がありますね。

いたるところに世界のいろんな民族の女性の顔があります。

どこの地域の女性でしょうか？

旧市街から伸びているパジースカー通りはユダヤ人街を再開発した際にできた通りで、パジースカー＝パリに倣って造られた通りです。

現在は一階はヴィトン、エルメス、ディオールなどの高級ブランドが入っていますが、２階以上はアパートとなっているそうです。

ネオ・ゴシックや、ネオ・バロック、それにアールヌーボーが混ざり合い、一言で何様式とは言えない建物が立ち並ぶ通りになっています。

玄関部分にこのようなモザイクタイルを張った建物もありました。

それに、彫刻や、

塔屋、バルコニーなど、装飾過多気味の建物も多いです。

アップで見ると、竜を退治している騎士像です。
セント・ジョージでしょうか？

塔屋、バルコニー、彫刻など装飾過多気味な建物も。

パジースカー通りから少し入ったところにあった建物。

ヴァーツラフ広場に面して建つルツェルナ。

入り口はヴァーツラフ通りに面した所以外にも複数あり、中はパサージュになっています。

天井部分。明かり取りになっている。

この逆さに吊るした馬の像見るために来る観光客がけっこういました。

アーチ窓のところはカフェ・ルツェルナで、この像を見ながらお茶する

こともできます。

カフェ　ルツェルナ

階段の踊り場にもテーブルがあって、
建物の内部を見ながら、そこでコーヒーを飲みました。

天井部分

装飾もけっこう凝っていました。

コルナ宮殿。

ヴァーツラフ広場とナ・プシーコピェ通りの交わる角地にたっています。

塔屋が冠みたいなので「宮殿」と呼ばれるそうですが、言われてみれば、白い球が

真珠みたいですね。

３体の彫像は女性のようですが、それにしては腕は筋骨隆々で、腹筋も割れているように見えます。

角に円い塔屋があるのはルツェルナに似たデザイン。