2017/09/08 - 2017/09/09
928位(同エリア4416件中)
あおしさん
30年ぶりに宮崎日南海岸にやってきました。
海の美しい青島、「小京都」飫肥、野生馬の都井岬。
電車とレンタカーを使って、2日間堪能してきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
10時の飛行機で、昼前に宮崎到着。
やっぱり飛行機って早いなあ。
30年前の学生のときは夜行列車で24時間、まる1日かかったもんです。
宮崎空港駅から18きっぷ、最後の1枚でまず日南線というローカル線で宮崎県の「小京都」飫肥へ。JR宮崎空港線 乗り物
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JR日南線は日南海岸に沿って南へ向かいます。
車窓からは「鬼の洗濯板」が見えます。JR日南線 乗り物
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1時間ほどで、飫肥藩の城下町・「小京都」飫肥に到着しました。
飫肥駅 駅
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飫肥駅は「小京都」らしい駅でした。
駅前でレンタサイクルを借りて城下町めぐりへ。
電動アシストは500円。 -
まずは、まず飫肥城へ。
飫肥城前の豫章館に自転車を置いて、共通入館チケットを購入。
600円のところがJR利用者は500円。
天守閣などは残っておらず石垣など城郭が残るだけの城跡。飫肥城跡 名所・史跡
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飫肥城のあった飫肥藩5万石の大名は伊東家。
もともとは、「伊東に行くならハトヤ」の静岡県伊東市の豪族で、源頼朝時代からの名門武家大名です。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ではヒロインであるガッキー八重の父・伊東祐親を浅野和之さんが演じていました。
頼朝の御家人から明治維新まで生き残った大名は、他に薩摩藩島津家、水戸から秋田藩の佐竹家(現在の秋田県知事も佐竹さん)くらいしかありませんので、武家の中では名門中の名門ということになります(細川、毛利、京極などは鎌倉時代中期ごろ、足利本家、大江本家、佐々木本家からの分家なのでやや古さでは負けます)。
まずは飫肥城内の歴史資料館で飫肥藩の歴史をお勉強。飫肥城歴史資料館 美術館・博物館
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本丸跡。
天守閣は再建されず、林のような場所になっていました。
頼朝は伊豆の流人時代に北条政子と夫婦になり、政子の父・北条時政は頼朝を助けて平家を打倒し、鎌倉幕府の最高権力者になりましたが、その前に頼朝は伊東祐親の娘(「13人」ではガッキー八重)と恋仲になり、男の子が産ました。
が、当時の伊東祐親は平家を恐れて頼朝と娘の仲を裂き、男の子を殺してしまいました。
頼朝が天下を握ると、祐親は降伏しその後自決しましたが、一族の甥が頼朝の御家人になり、やがて日向に領地を得て、明治維新まで生き残りました。 -
飫肥城内で再建された松尾の丸。
当時の藩主の暮らしていた屋敷を再建したものです。
鎌倉幕府の権力者と地方の小豪族という意味では、北条氏=勝ち組、伊東氏=負け組。
もっとも北条氏は鎌倉幕府とともに滅亡する一方、伊東氏は九州の端っこでほそぼそと小大名として現代まで生き残ったわけですので、その意味では伊東氏=勝ち組、北条氏=負け組かもしれません。松尾の丸 名所・史跡
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飫肥城の周辺には家老や上級武士の屋敷跡があります。
武士らしい質素ながら風情のある家が今でも残っています。飫肥城下町武家屋敷通 名所・史跡
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飫肥藩の学校 「振徳堂」
往時の3割くらい程度ですが、建物が残っています。振徳堂 名所・史跡
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この武家屋敷通には、明治時代の小村寿太郎の生家が移築されて残っています。
ただ、中に入ることはできず、家の外から見るだけでした。小村寿太郎生家 名所・史跡
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小村寿太郎は明治時代の外務大臣。
かれは身長157センチと小柄で世界の外交官たちからは「ねずみ大臣」と言われたが、日英同盟、日露戦争、条約改正、日韓併合など明治時代後期の日本外交に大きな足跡を残しました。小村寿太郎記念館 美術館・博物館
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日露戦争の講和会議=ポーツマス条約が彼の一番の仕事。
日露戦争は旅順攻防戦、奉天会戦、日本海海戦と勝利しましたが、日本はもはや戦う力がなく、小村はロシアと賠償金無しの講和を結びました。
このことが当時の戦勝に浮かれる日本国民の怒りを買い、彼の家も放火されてしまいました。
政治家や外交官は時に国民を敵に回してでも、冷徹な判断のもと仕事をしなければなりませんが、そのお手本とされる人です。 -
明治以降の伊東氏のお屋敷だった豫章館。
小大名だったので、貴族(子爵・爵位は上から公爵→侯爵→伯爵→子爵→男爵の順)になったとはいえ質素で小さな屋敷です。豫章館 名所・史跡
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豫章館の庭園。
小規模とはいえ、さすがは元大名、貴族の庭園です。伊東家庭園(豫章館) 公園・植物園
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飫肥の商人の店舗が残っている商家資料館
商家資料館 名所・史跡
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当時の飫肥商人の店舗を再現しています。
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飫肥の商人の屋敷を今に伝える旧山本猪平宅。
ここは小村寿太郎の生誕の地。
小村の父が破産したあと、山本家がこの土地を購入し、屋敷を建てたものです。
山本猪平と小村寿太郎は幼馴染だったようで、小村が飫肥に戻った時まで待ってるつもりでこの家を建てたそうです。旧山本猪平家 名所・史跡
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九州の城下町は福岡、佐賀、大分、熊本、鹿児島と軒並み県庁所在地都市になってしまい城下町の風情はほとんど残っていませんが飫肥の町は僻地だったのでかえって昔の城下町の風情が残っていました。
なかなかいい町でした。 -
飫肥からは宮崎へ日南線でUターン。
途中下車して「鬼の洗濯板」を見るために青島に途中下車。
でも、満潮の時間で、海に沈んでいました。
宮崎駅に行って、レンタカーを借りて、再度日南に南下して、日南のホテル泊まり。ホテルシーズン日南 宿・ホテル
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土曜日9月9日。
日南のホテルはオーシャン・ビュー。
朝日が美しい。
今日もいい天気です。 -
まずは日南海岸最南端・都井岬へ。
ここには日本では珍しい野生の馬がいます。
都井岬のゲートでその野生馬を保護するための協力金として400円。
道路にその野生馬が出てきました。
馬との「交通事故」に注意。 -
野生馬を見る&撮るなら、青い海をバックにしたい!
昼間は馬は丘の尾根にいるとのことで、扇山に登って、野生馬を発見。都井岬 自然・景勝地
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大きな馬が2匹、小さい馬が2匹。
お父さん、お母さんとお子さん2匹?都井岬ビジターセンター(うまの館) 美術館・博物館
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都井岬灯台。
珍しく中に入れる灯台。
ただし、入場料は200円。都井岬灯台 名所・史跡
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灯台自体はたいしたものはありませんでしたが、景色はいい。
展望台ですね。 -
灯台から見た日南海岸。
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灯台したのお店で買った自家製のマンゴー。
凍っていましたが、車の中で溶けてちょうどいい食べ具合。 -
都井岬から日南へUターン。
海岸沿いの道路は快適なドライブ。
見えてきたのは幸島。 -
途中の南郷でグラスボートに。
遊覧船と案内されていましたが、ささやかなボートです。 -
グラスボートから見た日南海岸
奇岩やダイナミックな岩が見れました。 -
ただ、青い海ですが、透明度はいまいち。
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それよりもトンビの群れの方が見ごたえがありました。
トンビってワシやタカに比べると弱いイメージだけど、なかなか大きくて(羽を広げると1mくらいあるらしい)、なかなかの迫力でした。 -
グラスボートを降りて、日南からさらに北上。
きのうは満潮時間に青島に行って失敗したので、まずは干潮時間を狙って青島まで直行しました。青島 自然・景勝地
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青島の周りの「鬼の洗濯板」
干潮の時間なので、ダイナミックに見れました。青島神社 寺・神社・教会
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とても自然の造形とは思えません。
まるでガウディの作品のよう。 -
青島で干潮時の「鬼の洗濯板」を見たので、また南にUターン。
途中の堀切峠から見た日南海岸。堀切峠 自然・景勝地
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道の駅「フェニックス」の前の展望台から見た日南海岸
道の駅 フェニックス 道の駅
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で、最後は鵜戸神宮へ。
「神宮」なので、皇室のだれを祭ったのかなと思ったが、「ウガヤフキアエズ」という神様。
調べたら、山幸彦の息子で初代天皇・神武天皇のお父さんとか。
山幸彦(海彦の弟で山彦とも言われる)の神話は小学生の時に本で読んだし、神武天皇も初代天皇なので有名だけどその間の人は地味です。
この神宮は海の断崖沿いにあることで有名です。
神様は高いところにいるのが普通なので、普通神社神宮は登っていくものですが、ここは本殿まで降りていく珍しい神社。鵜戸神宮 寺・神社・教会
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本殿は断崖の空洞に置かれています。
なかなか神秘的です。
「鵜戸」とは「くうどう」の意味だそうです。 -
亀岩。
確かに亀に似てます。 -
今日は宮崎泊り。
宮崎の郷土料理は「地頭鶏炭火焼」「ちきん南蛮」「冷汁(つめたい味噌汁)」の定食に、「飫肥」という芋焼酎をつけて。宮崎風土 あっぱれ食堂 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (2)
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- hiro-miさん 2017/09/17 07:55:39
- 野生の馬
- こんにちは!こんな素晴らしい場所があるなんて初めて知りました。ありがとうございます。
いつか野生の馬に会いに行ってみたいです(^^)
- あおしさん からの返信 2017/09/26 23:23:07
- RE: 野生の馬
- こんばんは。
感想ありがとうございます。
野生の馬って珍しいですよね。
日本でもここだけのようです。
自分たちで子供を産み、育て、食べ物を探し、やがて死んでいく。
資料館にあったのですが、野生の馬はハーレムを作るそうです。
♂馬の周りには何頭もの♀馬。
うらやましいな、と男としては一瞬思いましたが、やがて♂馬は老いて弱くなると、若い強い♂馬にハーレムを乗っ取られ、1匹でさびしく死んでいくとか。
♀馬たちも弱くなった♂馬には用はない、と見捨ててそのハーレムで死ぬらしいです。
人間の♀は♂が置いても最後まで付き合ってくれますが(熟年離婚もあるけど)、野生の馬の世界は厳しいですね。
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