2017/08/11 - 2017/08/14
64位(同エリア424件中)
PHOPHOCHANGさん
- PHOPHOCHANGさんTOP
- 旅行記858冊
- クチコミ2008件
- Q&A回答27件
- 1,031,333アクセス
- フォロワー155人
8月11日が山の日として祝日となり、曜日の並びから、今年はお盆休みが無くても3連休となりました。が、倉敷まで青春18きっぷを使うとなると、行き帰りにそれぞれ丸1日費やす事になるので、月曜日も休むと決めて(去年一昨年もそうしてました)、3泊4日の旅程としました。
満奇洞、羅生門、井倉洞と廻った後は新見市から高梁市へと移動し、鍾乳洞やら洞門やらからは離れて、嘗てベンガラで栄えた吹屋の町並みをゆっくり散歩しよう、古い民家のカフェでも在れば、其処で時間を潰すのも有りだななどと考えてはいたのですが、結局吸い寄せられたのは‥。
鉄ちゃんの気持ちがホントに良く判ります。好きなモノは好きなんですよね!
-
笹畝坑道。
吹屋銅山の発祥は平安時代、町に伝わる古文書には「大同年間(806~808年)鉱山師在り」という記述が有ります。南北朝末期(1400年頃)という説も有りますが、いずれにしても中国山地は古代から砂鉄や銀、銅を多く産出して来た所です。吹屋もその一つで在ったのでしょう。
吹屋銅山が活況を呈するのは江戸時代になってからで、現在の町の基礎が形成されたのもこの頃です。大坂の豪商、泉屋吉右衛門(後の住友の祖)が幕府から銅の生産を請け負い、産出量を大いに増やし西国一の銅山の名声を得ます。各地から人が集まり、働き手は1,000人を超え、山中に賑やかな鉱山町が出来ました。
が、泉屋はわずか20年ほどで新たに発見された四国の別子銅山へと移りました。その後は地元の銅山師が請け負いましたが、明治6(1873)年に三菱の創始者・岩崎弥太郎が吹屋銅山の経営に着手します。
三菱は莫大な資本と近代技術を鉱山に注ぎました。自家水力発電による排水ポンプを導入し、洋式溶鉱炉による精錬、さらに専用のトロッコ軌道を敷設するなどして、吹屋銅山は明治から大正にかけて従業員1,300人以上を数える日本三大銅山の一つとして最盛期を迎えました。
ところが第一次大戦後の不況とその後の世界恐慌で、三菱は昭和7(1932)年に銅山を閉鎖。第二次世界大戦後に再び生産されたものの、昭和47(1972)年に閉山され、吹屋銅山の長い歴史は幕を閉じました。
笹畝坑道はその中でも初期の坑道で、昭和53年度吹屋ふるさと村整備事業として復元整備(延長320m)され,昭和54年11月から一般に公開されて坑内を見学出来るようになっています -
更に詳しい歴史はこちらをご覧ください
-
結局またまた洞内へと向かうPHOらで有りました、いやいや此処の存在は知らなかったのですよ、ホント。
入場料300円がかかります。笹畝坑道と広兼邸、ベンガラ館、旧片山家住宅・郷土館の4施設を廻れる周遊券は850円で、お得です。
この時既に2時半を過ぎていたのですが、お盆休み中は閉館時間を6時まで延長しているので余裕と言われ、全て見ておく事になりました -
三つ枠組みって検索しても良いサイトが見つからず★三つ留枠組みって言い方がポピュラーなんじゃないかなぁ、天井と左右の壁の逆コ字型の丸太
-
閉鎖坑道。閉山時に三菱が全て埋めて行ったそうですよ
-
こっちも
-
トンネル内が2層に分かれてるの、何て言ったっけ?
-
広い!
-
何故マネキンの彫りが深いのでしょう?同じマネキン会社なのかな?お隣、兵庫県の生野銀山、瀬戸内海を渡った愛媛県の別子銅山も、此処と同じくややエスニックな外国人風です
-
地質の説明
-
現在地は右上端です
-
黄銅鉱の露頭
-
硫化鉄の露頭
-
何だか綺麗
-
斜坑
-
洞内と言うか通路の先の坑内は結構広く、高さも在ります
-
二股に分かれる通路
-
1年中温度が一定なので有りがちですね。でも中はほぼ空でした
-
さっきは下から見上げていましたが、ほぼ同じか高い位置まで上って来ています
-
こういう横穴が在ると覗いて見たくなりますが行かれません
-
こっちも
-
更に上へ。此処にも掘り屋
-
PHOとツレはヘルメットをかぶって来るのを忘れました。人の大きさでこの坑の巨大さが判ります
-
何本かの坑が在ります
-
ドンドン上へ
-
三つ留枠組みが在ると、もう出口は近いって経験則
-
10mじゃ行きますよ!多分100mでも行ったと思いますが
-
上坑道沿いに掘り進んでるってどういう事?
-
らしきモノは此処だけ
-
此処を下りて駐車場へ
-
ベンガラ館。
ベンガラは赤色顔料として江戸中期の宝永4(1707)年に全国で初めて吹屋で開発・生産され、以来、江戸末期、明治、大正にかけて特産地として大いに栄え、吹屋町並みの基礎をつくりました。このベンガラ館は、明治の頃の弁柄工場を当時の姿に復元したもので、製造工程の紹介をしています -
天然緑礬(硫化鉄鉱石を自然乾燥させたもの)。
これがベンガラの原料です -
左、焼く前
右、焼いた後
ベンガラの製造工程は
1. 本山鉱山から掘り出した硫化鉄鉱石を薪と共に積み、30~50日焼鉱する。(この時、鉱石に含まれる硫黄などが燃える。)
2. 1の焼石を水槽(溶解槽)に入れ、溶液を作る。
3. 溶液を釜で煮沸、乾燥する。(これを緑礬;ローハという。)
4. ローハをホーロク(素焼きの皿状の器)に盛り、焼釜にて1~数日焼く。
5. 焼いたものを、階段式水槽にて撹拌水洗する。
6. 水洗したものを粉末調整を行い、さらに石臼(水車動力)にて微粉となす。
7. 微粉を水槽で清水により数十回撹拌、脱酸する。
8. 7の微粉を干板にて干棚に並べ、天日乾燥または、火力乾燥する。
9. トンコと称する製粉機にて粉状を揃え製品とする。 -
ベンガラとは、インド地方に産する黄土(天然酸化鉄)より命名されたと伝えられています。日本でも古く装飾古墳時代から使われ、徳川初期の長崎輸入品控には、スホウ(蘇芳、スオウか?)その他の色素と共にその名が記されています。
吹屋のベンガラは、宝永年間に銅山の捨石の中から、硫化鉄鉱を拾い出し、家内工業として極く素朴な製品を少量ずつ作り始めたものです。その後緑礬ローハ製造その凝結に成功し、このローハを原料とし、弁柄の製造も工業化の折柄、寛宝年間に早川代官が地場産業として将来性を認め、仲間組合が作られ、御免町人としての許可を得ました。
その製造販売を援助奨励されてより、個々には隆退交替が有りましたが、組合としては、製品の優秀さと仲間組合の合理性により、明和年間、大阪で一時盛んに製造されたダライコ弁柄(鉄丹弁柄)との競争にも勝ち、以来、徳川、明治、大正、昭和中期まで、200年間、日本でただ1ヶ所の産地として繁栄を続けました。現在、邸宅、調度などに、そのを面影を残しています -
窯場です。平たい皿が焙烙です
-
窯場の工程の説明
-
奥に資料館
-
紀念状。
記念の古い(別の)言い方です。余談ですが、台湾の中正祈念堂はこの紀念ですよね。台湾では紀念が良く使われているそうです、結婚紀念日とかみたいに -
ベンガラの主な用途
-
染料の色々。
上段左の三角錐の中身はハイブリッド染料と書かれています。上の説明を全く読んでいません★ -
中央通路(そんな大層なモノでは有りませんが)を挟んで反対側に続き
-
水洗碾臼室。
文字通り、水洗いと碾臼イコール不純物の除去が目的です -
階段状になっています
-
此処では2つの作業が行われるのですね
-
最後に石臼で細かくします
-
脱酸水槽室
-
数十回から百回繰り返して脱酸って、どんだけ水を使うんでしょうね。いやいや水だけでなく手間を考えるととんでもない・・
-
実際にどうやって水を捨てるのかとか、見てみたかった(せめて聞いてみたかった)ですが、そういった係の方はいらっしゃいませんでした
-
この栓から水抜き?
-
右から見て上がって、左に下りて来ました
-
排水の貯水場と思われる場所
-
干棚。
此処で天日干しにします。
乾燥したベンガラは粒子を整え、「吹屋弁柄」としての製品になります。
一周して新しい知識が増えました☆
次こそ、岩石系から離れて観光したいと思いますw -
オマケの登り窯。
これは隣接する陶芸館でベンガラ焼きの陶芸教室と絵付け体験の為の物です
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
行き先別;岡山県
-
前の旅行記
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅〈第2日目part3~井倉洞〉
2017/08/11~
新見
-
次の旅行記
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅 〈第2日目part5~広兼邸〉
2017/08/11~
備中高梁
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅 プロローグ〈出発から到着まで〉
2017/08/11~
ミナミ(難波・天王寺)
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅〈第2日目part1~満奇洞〉
2017/08/11~
新見
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅〈第2日目part2~羅生門&井倉峡〉
2017/08/11~
新見
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅〈第2日目part3~井倉洞〉
2017/08/11~
新見
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅 〈第2日目part4~笹畝坑道&ベンガラの館〉
2017/08/11~
備中高梁
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅 〈第2日目part5~広兼邸〉
2017/08/11~
備中高梁
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅〈第2日目part6~吹屋ふるさと村〉
2017/08/11~
備中高梁
-
お盆休みは無いけれど★山の日よ、有難う!倉敷3泊4日の旅 〈第4日目~青春18きっぷで帰京〉
2017/08/11~
倉敷
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
備中高梁(岡山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 行き先別;岡山県
0
53