2016/09/24 - 2016/09/25
226位(同エリア612件中)
RAINDANCEさん
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大分県北西部、中津市の中南部の山国川流域に連なる渓谷、耶馬溪を訪れました。今回の旅では、耶馬渓の中でも「本耶馬溪」「深耶馬渓」と呼ばれる流域を中心に巡ってみました。
★本耶馬渓の中心である「競秀峰」「青の洞門」周辺を散策。
★深耶馬渓の温泉オーベルジュに宿泊し、お湯とフレンチと「一目八景」を愉しむ。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎中津からあげ
◎りゅうきゅう
◎とり天
◎だんご汁
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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由布院温泉から、北西の中津方面へ向かいます。
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「道の駅なかつ」にて休憩。
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中津を通って周防灘に流れ込む山国川沿いに進むと、耶馬渓が姿を現します。
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「青の洞門」付近に到着しました。
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耶馬渓の中でも、いわゆる「本耶馬渓」と呼ばれるエリアの中心となる場所です。
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駐車場やお食事お土産店が並ぶ、観光の拠点となるエリアに架かる「禅海橋」。
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橋から見下ろす山国川。
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そして、「競秀峰」の断崖の下、山国川に沿って掘られたトンネルが、「青の洞門」です。
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洞門の向こう岸に渡り、対岸から洞門を眺めた後、北側から入ることにしました。
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洞門がちょっとわかりにくいですが、明かり取りの窓が見えます。
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途中には神社。
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耶馬渓橋(オランダ橋)が見えます。大正時代に造られた、日本最長の石造アーチ橋なのだそうです。(県有形文化財、日本百名橋のひとつ)
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で、ここが洞門の北側、バス停があります。
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早速入ってみましょう。
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入口には堂々たる石碑「青の洞門」。
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江戸時代までこのトンネルは無く、人々は通行のため鎖を頼りに絶壁を渡る難所だったそうです。
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と言っても、今のトンネルはあとに整備されたもので、オリジナルはこっちの横穴。明治時代の大改修で原形はほぼ無くなってしまったのですが、入り口の横穴の明り取り窓に和尚の手掘り部分が残っているそうです。
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江戸時代の享保20年(1735年)に、旅の僧である禅海和尚が、難所で命を落とす人馬を見かねて、このトンネルを掘ることを決意したそうな。
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資金を集めて石工を雇い、ノミと鎚だけで約30年(!)かけて掘り抜いたのだとか。偉業!
が、この角部分は、ちょっと間違って掘っちゃったようです。 -
洞門はところどころが途切れて大国川を望めます。
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カワウなんかも居たりして。
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南側の出口。
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張り出した岩が迫力あり。
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南側にも手掘りの洞門跡があります。
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人馬が通れる穴を手掘りとなると、やはりこれくらいの大きさなのでしょうね。
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大正時代の小説「恩讐の彼方に」(by菊池寛)では、この洞門の成り立ちをヒントに、人を殺めてしまった償いで洞門を掘る男が描かれています。(フィクション)
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殺めた相手の息子が仇討にやって来るのですが、洞門を掘る男の志に心を打たれるという話です。(フィクション)
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駐車場近辺に戻ってきました。和尚の像が鎮座、禅海さま、Good job!
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青の洞門を後にし、羅漢寺へ向かいます。
...が、その前に小腹が空いたので、”ある所”へ寄って行きます。 -
中津に来たからには「中津からあげ」...ということで「川部精肉店」。
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その場でからあげを揚げてくれます。
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小腹を満たすには丁度良い!かつ、醤油&ニンニクベースで美味!
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そんなこんなで、「羅漢寺」へ到着。
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羅漢寺は曹洞宗の古刹で、日本三大五百羅漢のひとつとされています。
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階段を上ると「禅海堂」。
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青の洞門を掘った禅海和尚が使用したノミなどが展示されてます。
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禅海堂の横から「羅漢寺リフト」で山上へ。
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リフトを降りて少し歩くと「山門」が見えてきました。
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山門は、室町幕府三代将軍の足利義満が建てたと言われているそうです。なお、写真撮影は、人物を入れた山門と本堂の記念撮影のみ許可されてます。(戸口に人物)
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山門の前にある「千体地蔵尊」。
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こちらが「本堂」。(2階に人物)
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この寺は、大化元年(645年)にインドの僧が開いたとされ、延元2年(1337年)に臨済宗の僧が羅漢像を洞窟に奉ってから羅漢寺と呼ばれるようになったのだとか。
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「指月庵跡」近くの展望スペースからの景色。
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さて、陽も傾いてきたところで、さらに南下し山深く入って行き「深耶馬溪」へ。本耶馬渓からは10km以上はありますでしょうか。
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ここに、この日お世話になる宿「オーベルジュ 楓乃木(ふうのき)」があります。
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本耶馬溪を形成する山国川の上流かつ支流であり、深耶馬渓を形成する山移川の傍に佇むオーベルジュです。
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フロント。
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小上がりの付いた広いラウンジ。
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庭園を囲む和風モダンな宿泊棟。
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客室は、和のリビングに...
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快適そうなベッド。
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広縁からは、深耶馬渓の森。
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広々とした洗面台。
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バス付き。(温泉があるので入りませんが)
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と言うわけで、さっそく温泉へ。湯量たっぷりの源泉かけ流し、「美人の湯」系の気持ち良い温泉でした。
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露天風呂。大浴場は二つあり、もう一つの方にはもう少し大きな露天風呂が有ります。
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さて、温泉満喫の後はディナーです。(画面中央がレストラン)
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フランスで修業されたシェフによる「耶馬溪キュイジーヌ」、楽しみです。
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前菜は、海老とメロンと白菜を使った一品。
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前菜その2は、海の幸の香り焼き。
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魚料理。
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ヤマメのホイル焼き、ホタテムース添え。
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肉料理は、ビーフのシャンピニオンソース。
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デザートは、クリームブリュレ。
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カフェ。地の物を使った素朴なフレンチでした。その分、インパクトは控えめですかね...
ですが、さっぱりして美味しかったです。ごちそうさまでした。 -
翌朝...
朝食は、お座敷の部屋で数組一緒に。 -
特にインパクトはない、普通の朝食でした。
この宿は、料金もそれなりにしますし、深耶馬渓のオーベルジュということで景色や料理に期待しすぎた分、ちょっと残念な感がありました。が、温泉は良かったですし、深耶馬渓の中で自然と共にゆったりと過ごすには良い宿です。 -
チェックアウト後、深耶馬渓を少し散策。大きな駐車場がありますので、ここに車を置いて少し歩きます。
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深耶馬渓と言えば「一目八景(ひとめはっけい)」、一目で八つの景色を楽しめることからそう呼ばれています。
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「一目八景展望台」。深耶馬渓といえば紅葉の季節が有名ですが、緑の季節も中々です。
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群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山といった岩峰と、そこから突き出る奇岩を見渡せます。ちょっと霞んでるのが残念ですが。
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「鳶ノ巣山」。
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鳶ノ巣山と群猿山の間に…
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「夫婦岩」。
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こちらは「仙人岩」。
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「仙人岩」は、仙人が立っていたり座っていたりに見えるらしいのですが...
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...これは、座っている?
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「烏帽子岩」…などなど、展望台をぐるりと回ると、八景が広がります。
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山移川にかかる橋。
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下に目を向けると、山移川の渓流。
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ニジマスが沢山。
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ニジマスの餌、売ってます。
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展望台近辺には、古民家風の食事処。
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こちらも食事処。
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朝早いので店はまだ開いてませんが、街並みも風情があります。
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そろそろ深耶馬渓を後にします。
道路に沿って「ひさしもみじ」、紅葉シーズンにはさぞ鮮やかなシェードになることでしょう。 -
深耶馬渓を後にし、大分空港へ向かう途上、宇佐市の「龍岩寺」に立ち寄り。
このお寺の脇に、龍岩寺への階段があります。 -
これです。
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階段を上ると本堂があり、こちらははっきり言ってどうでも良い感じですが、奥へ進むにはここで200円を払う必要があります。
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で、山道をしばらく登って行き...
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このような洞門をくぐっていくと...
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岩窟に張り付く建築物が見えてきます。
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これが「龍岩寺奥院礼堂」です。このように岩窟に投げ入れたかのような懸造の建物は”投入(なげいれ)堂”と呼ばれ、ここは日本三大投入堂のひとつとされているのだとか。
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また、県内唯一の鎌倉時代の木造建築とされ、平安末期に一本の楠の大木から彫られたという三尊像が奉られています。(国の重文)
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これがその仏像のひとつ。
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龍岩寺を後にし、大分空港へ到着。
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帰りのフライト前に、空港のレストラン「なゝ瀬」にて、最後に大分グルメをエンジョイ。
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魚の切り身を醤油ダレに漬け込んだ大分の郷土料理「りゅうきゅう」。
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そしてやはり、ビールのお供に欠かせない大分名物「とり天」。
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さらに郷土料理の「だんご汁」で締めて、搭乗へ。
これでもう悔いはありません。 -
大分県は温泉だけではない!…耶馬渓&中津はそれをしっかり証明してくれました。
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