2017/07/29 - 2017/08/02
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2017年7月
自分史上、初の九州上陸。
奄美大島、加計呂麻島、そして五島列島には行ったことがありますが、いわゆる九州には初めて。
長崎といえば教会、龍馬、ちゃんぽん、カステラ、そして夜景・・・
炎天下を歩いて、観て、食べて、楽しんだ4泊5日。
真夏の長崎旅行記です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月31日 旅行3日目 朝9時。
今日の朝食は「珈琲 富士男」でモーニング。
昭和21年(1946年)創業の老舗純喫茶。 -
「白い砂浜で三人、ねころびながら、すき通る海を眺め、波うちぎわで砂の城を作って遊んだ思い出はまだはっきり覚えている。」(「砂の城/遠藤周作」より)
遠藤周作の「砂の城」にも登場する喫茶店。
今では少なくなった、昭和の香りを残す名店の一つです。 -
2人ともモーニングサービスのセット。
バタートースト、ゆでたまご、サラダ。
ブレンドコーヒーも美味しくて、気持ちの良い一日の始まり。 -
朝食のあと、思案橋駅から市電に乗って市民病院前駅まで。
-
「旧長崎英国領事館」
国指定重要文化財。
明治41年(1908)年の建築。
・・・ですが、現在修復中のため正面からは見えず、裏側の外観だけを見学。
修復が終われば、また見に来たいなあ。 -
「オランダ坂」
江戸から明治に時代が移っても、長崎の人々は東洋人以外を「オランダさん」と呼んでいたようです。
「オランダさん(欧米人)が通る坂」という意味で、居留地にある坂をオランダ坂と呼ぶようになったという説があります。 -
日本で最初の女学校「活水学院」。
大正15年(1926年)の建築、昭和8年(1933年)増築。
本館と講堂はウィレム・M・ヴォーリズによる設計。
女子大に入るのが憚られたので、外側から写真だけ。 -
「東山手十二番館」
国指定重要文化財。
明治元年(1868年)の建築。 -
刻まれてきた歴史を感じる床板や建具。
今は長崎市旧居留地私学歴史資料館として使われていますが、竣工当時はロシア領事館でした。 -
その後、アメリカ領事館や宣教師の住宅としても使われ、昭和に入ってから活水学院の所有になり現在は長崎市が管理。
活水学院をはじめ、東山手にあったミッションスクールの歴史を紹介した資料が陳列されています。 -
幅広いベランダを持つのも、この建物の特徴。
今は高い建物に遮られていますが、少し前までは長崎湾や三菱の造船所が一望できたのでしょうね。 -
入り込んだ路地。急な坂道。
煉瓦塀。石畳。洋館。
長崎の町並みがぎゅっと凝縮された景色。 -
「東山手洋風住宅群」
明治20年代後半に建てられた7棟の洋館が、町中にそのまま残されている一角。
この界隈は東山手重要伝統的建造物群保存地区。 -
「日本基督教団長崎教会」
大正14年(1925年)の建築。 -
「日栄湯」
こう見えて現役の銭湯。
約100年の歴史を持つ激渋銭湯です。 -
今日のランチはここで。
明治32年(1899年)創業の「四海樓」。
長崎を代表する中華料理の名店。 -
四海樓は、ちゃんぽんと皿うどんの発祥と言われている店です。
メニューには創業時の写真。 -
「ちゃんぽん」
初代「陳 平順」氏によって考案されたものです。
あっさりしてコクのあるスープと、やわらかめの麺、たっぷりの野菜や海鮮が入って最高に美味しい。 -
「皿うどん」
細麺と太麺から選べるのですが、創業当初の皿うどんは太麺を使っていたとのこと。
そう聞いたら、やっぱり発祥時のものを食べたくなる。
ボリュームも適量だし、ちゃんぽんも皿うどんもどちらも絶品。
ご馳走様でした。 -
ランチを食べ終えて、午後の観光へ。
青くて広い夏の空が気持ちいい。 -
「旧長崎税関下り松派出所」
国指定重要文化財。
明治31年(1898年)の建築。
今は長崎市の特産物「べっ甲工芸館」として公開されています。 -
「旧香港上海銀行長崎支店」
国指定重要文化財。
明治37年(1904年)の建築。 -
2階から3階へと貫くコリント式の大列柱。
柱頭はアカンサスの葉。
屋根の前面には巨大なペディメント。 -
現在は「旧香港上海銀行長崎支店記念館」として公開。
明治時代の建築家・下田菊太郎の現存する唯一の建物です。 -
バブル絶頂期の1980年代には解体寸前までいったようですが、10万人に及ぶ市民の署名で生き残った明治の遺産。
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内部には、香港上海銀行時代のものを復原した長いL字型のカウンターが、往時の銀行風景を再現しています。
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1階と2階をつなぐ木製の螺旋階段。
このカーブの具合が滑らかで、何というか色っぽい。 -
螺旋階段を上から。
明かりが射し込むと、また違う表情を見せている。 -
2階は中国の革命家・孫文と長崎出身の実業家・梅屋庄吉の業績や、二人の友情の歴史をはじめ、明治以降の華僑の人々の活躍を紹介しています。
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3階の手すりから身を乗り出せば、1階へと螺旋状に続く階段までも見下ろせます。
-
3階は、西洋と東洋が交ざり合う国際貿易都市としての長崎と、居留地での暮らしを紹介。
さらに建築家・下田菊太郎の業績を展示しています。 -
バルコニーから見た長崎の海。
150年前までは、この建物が海岸沿いにありました。
今は埋め立てと開発で海岸線が向こうの方に。 -
「宝製綱株式会社」
旧バンザイ炭酸水工場。
明治35年(1902年)の建築。 -
「須加五々道美術館」
明治中期の建築。
旧南山手乙9番館。 -
歩いて坂道を登って、そろそろ暑さの限界。
南山手のお洒落なカフェレストラン「キズナ」でちょっと休憩。 -
天然氷を使用した「いちごミルク」のかき氷。
一気に体温が下がって、体が元気になっていくのがわかります。 -
穏やかな長崎湾。
対岸は「三菱重工業長崎造船所」。
かつて「戦艦 武蔵」が製造された場所です。 -
JR長崎本線の終着駅「長崎駅」。
旅行客が行き交うターミナル独特の雰囲気には、旅心をくすぐられてしまいます。 -
江戸の吉原、京の島原と並ぶ三大花街と謳われた「長崎丸山」。
丸山遊郭の妓楼であった「松月楼」といわれる築100年以上の古い建物が、かつての姿のまま長崎検番として残されています。 -
ちょうど夕食の予約の時間。
寛永19年(1842年)創業、長崎を代表する料亭「花月」。 -
丸山遊廓随一の太夫屋「旧引田屋」の建物と庭園を引き継いだのが「料亭花月」。
門をくぐると石畳。打ち水。
大きな式台玄関では仲居さんのお出迎え。
久々に緊張。 -
若い仲居さんに導かれて。
通していただいたのは、江戸時代中期の思想家 頼山陽が好んで使っていた「山陽の間」。
硝子障子と葭戸の向こうには、見事な庭園が眺められる粋な部屋です。 -
広い床の間。螺鈿の香炉台。掛け軸。活花。
品があって、数寄があって。 -
窓の向こうの右側には、日本最古の洋室「春雨の間」。
今日は別のお客さんが使われているので、見学が出来ないとのこと。
ちょっと残念ですが、仕方ない。 -
冷たいお抹茶と干菓子。
仲居さんの所作が素敵すぎて、こちらも思わず正座で背筋を伸ばして。 -
お抹茶をいただいたあとは、館内を案内しながら見学させてもらえます。
まずは2階の大広間。
国賓の晩餐会にも使われるという「竜の間」。 -
丸山芸者さんたちが踊るための舞台も備えられています。
昔からこういう場所では、ついつい豪遊してしまうものです。
「長崎に丸山という所なくば、上方の金銀、無事に帰宅すべし」(「日本永代蔵」/井原西鶴) -
元禄時代作庭といわれる庭園は、実に800坪の広さ。
大広間からも座って楽しめるよう、2階の高さにも庭が作られています。 -
床の間の上には、有栖川宮熾仁親王の書が飾られています。
-
幕末には多くの志士が訪れた「料亭花月」。
坂本竜馬もその一人。
床柱に残された刀傷は、龍馬が酔ってつけたといわれているものです。
歴史の浪漫ですね。 -
江戸から幕末、明治にかけて国際人の社交場だった「料亭花月」。
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階段にも廊下にも柱にも、江戸時代や幕末の息吹を感じとれるようで。
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長崎の歴史や伝統を肌で感じられて。
この空間にいられることが幸せに思う、そんな場所です。 -
昭和35年には長崎県の史跡に指定され、全国でも珍しい「史跡料亭」となっています。
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これ以外にも、料亭花月の所有する文化財を展示した「集古館」では、竜馬直筆の書簡や廃窯になってしまった「亀山焼」の器など、花月の歴史を見せていただきました。
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「山陽の間」に戻ると、ほどなく料理が運ばれて、いよいよ料理の始まり。
卓袱(しっぽく)料理は、女将の「御鰭(おひれ)をどうぞ」の言葉から始まります。
お碗のふたを開けると... -
御鰭のお吸い物。
鯛の身、たけのこ、魚のすり身、丸い小餅。
お出汁の優しい味。 -
鯛、アジ、車海老のお造り。
-
鯨のさえずり、ベーコン。
もみじおろしとポン酢で。 -
日本酒は、天保10年(1839年)創業の諫早市の杵の川酒造の「杵の川」。
少し柔らかみのある香り立つお酒です。 -
黒豆。
ふっくらとして、甘さの抑えた美味しい味。 -
鴨肉クリームチーズ、平目の昆布〆、ずいき、卵焼き。
日本酒がいくらでも呑めそうな一皿です。 -
鱧の梅肉ジュレと瓜。
夏らしく、見た目も涼やかに。 -
じゅんさいの冷製茶碗むし。
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そしてこれが、卓袱名物「パスティ」。
中はフカヒレ、すっぽんの湯葉巻き、九条ねぎ、生麩の入ったスープ。
碗には網目のパイ生地。 -
パイ生地を砕いて、スープと一緒に。
パイの食感も楽しいですが、スープの美味しさは絶品。 -
芋茎の酢のもの、ずんだ豆。
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賀茂なすの煮物。
なすの上には、鮑、魚、湯葉、ぎんなん。 -
食べているうちに、日がどっぷりと暮れて。
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メインの豚角煮。
長崎ではいろんな場面で食される豚角煮。
初日の「陶々亭」みたいに饅頭で食べてもいいし、今日みたいに角煮だけでも美味しい。 -
〆のスープ。
やや中華よりの滋味深い出汁と、きのこ類。 -
ご飯とお漬け物も出てきます。
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スープとご飯はそのままでも、このようにお茶漬け風にしても良いとのこと。
お茶漬け風で食べられる方が多いようです。
せっかくなので、スープをかけて。 -
デザートはフルーツとゼリー。
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そして、卓袱料理の最後は決まっています。
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お汁粉。
卓袱料理は「尾鰭」にはじまり「汁粉」に終わる。
満腹で大満足。
ご馳走様でした。 -
会計も終えて、そろそろ帰ろうとした時に仲居さんから、「『春雨の間』のお客様がお帰りになられたので、今なら部屋の見学ができますよ。」との嬉しい一言。
思ってもないサプライズ。
「春雨の間」に入って、再度驚き。 -
紅柄の壁。
国風の丸窓。
赤地に花々が描かれた折り上げ格天井。
年代もののランプシェード。 -
和室の方は、細かく全面に組まれた網代天井。
節を際立たせた数寄風の床柱。
なんて素敵な部屋。
この部屋で、どんな歴史的な人物が会食をしたのかと想像するとわくわくする。
次は絶対この部屋で予約しよう。 -
はじめての卓袱料理は、ジャンルにとらわれない独特の料理でした。
それは、日本の中で長崎だけに与えられた歴史的な位置づけと全く無関係ではないのでしょうね。 -
そして、史跡料亭「花月」。
国内でも類を見ない老舗料亭として、歴史的建造物として、幕末を彩る1ページとして、長崎を知るには絶対に訪れなければならないお店でした。
3日目終了。
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