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ロンドンのナショナル・ギャラリーをこの3月に訪問した際の写真を見直すシリーズの第6弾。20世紀初頭までの絵画作品のみに限定している美術館だが、私の興味の上からも、どうしてもイタリア・ルネサンスに注目してしまう。<br /><br />フラ・アンジェリコ、ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリを紹介した以上、ミケランジェロとラファエロを外すのは妥当ではないだろう。ただ、ミケランジェロの2作品は、今回の訪問時にはなかったようだ。ラファエロも教皇を描いた有名な作品がなかったが、一応、とりあげておこう。<br /><br />ラファエロ(1487~1520)はRaffaello Santiで、カタカナではいろんな形で日本では紹介されている。普通にはイタリア語では、ラッファエッロだろう。一般的にはダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並んでイタリア・ルネサンスの3本に入れることもあるようだが、整いすぎた作風はかなり批判の対象になったこともある。イギリスのラファエロ前派のラスキンなどは厳しく批判した。(参照; Wikipedia)<br /><br />なお、工房をラファエロは持っていたので、37歳の短い人生にしては残された作品は多い。ルーベンスと同じで、大抵の大きな美術館だと数点のラファエロがある。整いすぎた作風で、反発は感じないが、酷く共感することもあまりない。。。フィレンツェのピッティのラファエロはよかった思い出がある。<br /><br />最初に出した写真は1505年の作で、師のペルジーノの影響がなくなり始めたころだと言われている。次の写真からは、最初期の1502年の絵から始める。第60室にこれらはある。<br /><br />最後の方に、3年前にVictoria &amp; Albert Museumで撮影したラファエロの晩年の作の大型のカルトンも紹介する。<br /><br />(追加版:ラファエロの師であるペルジーノの祭壇画が同じ第60室に展示してある。その祭壇画も追加した。確かに似た要素がある。。)<br /><br />

ロンドンのナショナル・ギャラリー(NO.6) ―ラファエロー(師ペルジーノ追加版)

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2017/03/09 - 2017/04/23

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tad

tadさん

ロンドンのナショナル・ギャラリーをこの3月に訪問した際の写真を見直すシリーズの第6弾。20世紀初頭までの絵画作品のみに限定している美術館だが、私の興味の上からも、どうしてもイタリア・ルネサンスに注目してしまう。

フラ・アンジェリコ、ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリを紹介した以上、ミケランジェロとラファエロを外すのは妥当ではないだろう。ただ、ミケランジェロの2作品は、今回の訪問時にはなかったようだ。ラファエロも教皇を描いた有名な作品がなかったが、一応、とりあげておこう。

ラファエロ(1487~1520)はRaffaello Santiで、カタカナではいろんな形で日本では紹介されている。普通にはイタリア語では、ラッファエッロだろう。一般的にはダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並んでイタリア・ルネサンスの3本に入れることもあるようだが、整いすぎた作風はかなり批判の対象になったこともある。イギリスのラファエロ前派のラスキンなどは厳しく批判した。(参照; Wikipedia)

なお、工房をラファエロは持っていたので、37歳の短い人生にしては残された作品は多い。ルーベンスと同じで、大抵の大きな美術館だと数点のラファエロがある。整いすぎた作風で、反発は感じないが、酷く共感することもあまりない。。。フィレンツェのピッティのラファエロはよかった思い出がある。

最初に出した写真は1505年の作で、師のペルジーノの影響がなくなり始めたころだと言われている。次の写真からは、最初期の1502年の絵から始める。第60室にこれらはある。

最後の方に、3年前にVictoria & Albert Museumで撮影したラファエロの晩年の作の大型のカルトンも紹介する。

(追加版:ラファエロの師であるペルジーノの祭壇画が同じ第60室に展示してある。その祭壇画も追加した。確かに似た要素がある。。)

旅行の満足度
5.0
  • 1502年か3年のまだ19才の時の作で、師のペルジーノの作風そっくりとされる。(最後にペルジーノの絵を追加した。)<br /><br />参照したWikipediaとウィキペディア両方のRaffael,ラファエロの説明を比較すると、本文はほぼ同じだが、使用される絵画の選択が相当異なる。英語版の方が面白いと思う。<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />The Crucified Christ with the Virgin Mary, Saints and Angels (The Mond Crucifixion)<br /><br />Oil on poplar<br />サイズ:283.3 x 167.3 cm

    1502年か3年のまだ19才の時の作で、師のペルジーノの作風そっくりとされる。(最後にペルジーノの絵を追加した。)

    参照したWikipediaとウィキペディア両方のRaffael,ラファエロの説明を比較すると、本文はほぼ同じだが、使用される絵画の選択が相当異なる。英語版の方が面白いと思う。

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    The Crucified Christ with the Virgin Mary, Saints and Angels (The Mond Crucifixion)

    Oil on poplar
    サイズ:283.3 x 167.3 cm

    ナショナルギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー

  • 上の部分図

    上の部分図

  • 上の部分図

    上の部分図

  • 1504年の作。<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />An Allegory (&#39;Vision of a Knight&#39;)<br /><br />Oil on poplar<br />サイズ:17.1 x 17.3 cm<br /><br />この絵のカルトンが大英博物館にあるそうだ。針穴があり、実際にこの絵の作成に使用されたもの。

    1504年の作。

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    An Allegory ('Vision of a Knight')

    Oil on poplar
    サイズ:17.1 x 17.3 cm

    この絵のカルトンが大英博物館にあるそうだ。針穴があり、実際にこの絵の作成に使用されたもの。

  • 1505年の作。<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />The Madonna and Child with Saint John the Baptist and Saint Nicholas of Bari (&#39;The Ansidei Madonna&#39;)<br /><br />Oil on poplar<br />サイズ:16.8 x 147.6 cm

    1505年の作。

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    The Madonna and Child with Saint John the Baptist and Saint Nicholas of Bari ('The Ansidei Madonna')

    Oil on poplar
    サイズ:16.8 x 147.6 cm

  • 1504~5年の作。上の祭壇画の下にある台に飾った絵。<br /><br />上はゴルゴタの丘への行進。<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />The Procession to Calvary<br /><br />Oil on poplar<br />サイズ:24.4 x 85.5 cm<br /><br />下は洗礼者ヨハネの説教の場面。<br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />Saint John the Baptist Preaching<br />GroupThe Ansidei Altarpiece, San Fiorenzo, Perugia<br /><br />Oil on poplar<br />サイズ:26.2 x 52 cm

    1504~5年の作。上の祭壇画の下にある台に飾った絵。

    上はゴルゴタの丘への行進。

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    The Procession to Calvary

    Oil on poplar
    サイズ:24.4 x 85.5 cm

    下は洗礼者ヨハネの説教の場面。
    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    Saint John the Baptist Preaching
    GroupThe Ansidei Altarpiece, San Fiorenzo, Perugia

    Oil on poplar
    サイズ:26.2 x 52 cm

  • 上の拡大図

    上の拡大図

  • 上の拡大図

    上の拡大図

  • 1506~7年の作<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />The Madonna of the Pinks (&#39;La Madonna dei Garofani&#39;)<br /><br />Oil on yew<br />サイズ:27.9 x 22.4 cm

    1506~7年の作

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    The Madonna of the Pinks ('La Madonna dei Garofani')

    Oil on yew
    サイズ:27.9 x 22.4 cm

  • 1507年の作。<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページより:<br />Saint Catherine of Alexandria<br />(Oil on poplar)<br />サイズ:72.2 x 55.7 cm<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページより:<br />The torsion and the pose of the saint, turning enraptured towards a heavenly light, reflect Raphael&#39;s study of both the sinuous grace of Perugino&#39;s paintings and the dynamic compositions of Leonardo.

    1507年の作。

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページより:
    Saint Catherine of Alexandria
    (Oil on poplar)
    サイズ:72.2 x 55.7 cm

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページより:
    The torsion and the pose of the saint, turning enraptured towards a heavenly light, reflect Raphael's study of both the sinuous grace of Perugino's paintings and the dynamic compositions of Leonardo.

  • 1509年の作<br /><br />ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br />The Madonna and Child with the Infant Baptist (The Garvagh Madonna)<br />Oil on wood<br />サイズ:38.9 x 32.9 cm

    1509年の作

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:
    The Madonna and Child with the Infant Baptist (The Garvagh Madonna)
    Oil on wood
    サイズ:38.9 x 32.9 cm

  • 追加として、ロンドンのVictoria &amp; Albert Museumにあるラファエルの大型のカルトンの原画を2014年3月に撮影したものがあるので、並べて掲げたい。<br /><br />ラファエロは、ローマ法王の命で、システィナ礼拝堂の内部の壁にかけるタペストリの原画を10点作成した。下書きの大型のカルトンが現在7点残っているそうだが、ここに写真が6点ある。非常に部屋が薄暗いので、はっきりは写らない。なお、タペストリは、ベルギーで製作されたそうだ。<br /><br />これらの原画は1515年に作成され、ラファエロ晩年の作品だ。<br /><br />

    追加として、ロンドンのVictoria & Albert Museumにあるラファエルの大型のカルトンの原画を2014年3月に撮影したものがあるので、並べて掲げたい。

    ラファエロは、ローマ法王の命で、システィナ礼拝堂の内部の壁にかけるタペストリの原画を10点作成した。下書きの大型のカルトンが現在7点残っているそうだが、ここに写真が6点ある。非常に部屋が薄暗いので、はっきりは写らない。なお、タペストリは、ベルギーで製作されたそうだ。

    これらの原画は1515年に作成され、ラファエロ晩年の作品だ。

    ヴィクトリア&アルバート博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • The Miraculous draught of fishes<br /><br />この博物館は、以前は写真はだめだったが、この時は、みんな撮影していたので、少しだけ撮影してみた。

    The Miraculous draught of fishes

    この博物館は、以前は写真はだめだったが、この時は、みんな撮影していたので、少しだけ撮影してみた。

  • なお、ラファエロの墓はローマのパンテオンの内部にある。<br /><br />1483年~1520年のラファエロは37才で死亡したことなるが、33才か34才で死去という説もあるようだ。

    なお、ラファエロの墓はローマのパンテオンの内部にある。

    1483年~1520年のラファエロは37才で死亡したことなるが、33才か34才で死去という説もあるようだ。

  • ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:<br /><br />Three Panels from an Altarpiece, Certosa<br />製作年:about 1496-1500, <br /><br />Pietro Perugino(living 1469; died 1523)

    ナショナル・ギャラリーのホーム・ページ:

    Three Panels from an Altarpiece, Certosa
    製作年:about 1496-1500,

    Pietro Perugino(living 1469; died 1523)

  • ラファエロの師だというが、ペルジーノの絵は確かに初期のラファエロとはかなり似ている要素がある。。。

    ラファエロの師だというが、ペルジーノの絵は確かに初期のラファエロとはかなり似ている要素がある。。。

  • 上の祭壇画の説明。

    上の祭壇画の説明。

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  • Keiさん 2017/08/30 12:26:52
    ラファエロ
    tadさん、こんにちは

    ラファエロ、好きです

    素晴らしい師を持ったこともありますが、彼の才能は吸収力と調和だと思っています

    ペルジーノに影響を受けていますが、ブレラにある「聖母の結婚」あたりでは、ペルジーノの手法を取り入れながらも広がりを感じます。

    時代的にもレオナルドとミケランジェロの戦い?と同時期にフィレンツェにいたおかげで、2人の偉大な芸術家から多くの物を学ぶことが出来た。
    模倣に終わらず、消化して自分の特徴である優美さと調和させていく。その部分が格段に上手だったのではないでしょうか?

    色々批判もあるのでしょうが、あの時代で考えれば、十分三巨匠と呼ぶに相応しいとオヤジは考えています。

    kei

    tad

    tadさん からの返信 2017/08/30 14:52:26
    RE: ラファエロ
    こんにちは。イタリア美術のプロの書き込み、感謝します!

    Keiさんは、ラファエロがお好きだとのこと、それには反論しません。おっしゃるように、当時のフィレンツェではダ・ヴィンチとミケランジェロが宮殿広間で絵合戦をやっていたのでしたね。そういうすごいフィレンツェにラファエロもいたのですから、歴史上もっとも強烈な美術の天才どうしの現場を目撃した可能性があるでしょうから、この影響は免れえませんね。

    私もあちこちでラファエロは見ていますが、結構、気に入る絵とそれほどでもない時があるのです。ただ、昔、システィナ礼拝堂を見て、さらにヴァティカンのラファエロの間を見た時の迫力は忘れません。あの水準を思い出すべきでした。ここに挙げたラファエロは彼のベスト作品群とは思えませんが。。ピッティのも気にいったものがあった記憶があります。というか、ピッティはラファエロを見たという記憶しか残っていません。

    最近のデジカメだとかなり写りますので、ぜひ、また、こういったイタリアの最高の場所に行って自分の写真をとってみたいものです。息子からも休暇をイタリアでとるから、合流しないかと誘いはあるのですが、家内が出かけにくい状況があるので、実現していません。







    tad

    tadさん からの返信 2017/09/05 20:31:00
    RE: ラファエロ
    RE: ラファエロ
    ラファエロの評価、厳しすぎました!実は、今日、kindle版のラファエロを最初からすべて鑑賞しました。すごい!!!

    タブレットで大きくしてみると、パソコンで見るより、ちゃんと鑑賞できますが、アマゾンでダウンロードできるラファエロ画集(世界の名画シリーズ)は出来のいいkindleです。時代を追って並んでいるので、作風の変化も分かりやすかったです。私がピッティのラファエロを記憶していたものも、並んでいますが、もう一度見たくなりました。北方作品に影響された時代もあったというのは認識不足でした。ただ、kindleは編者がよくわからないことが多いので、あまり説明は信用はできないのですが、並んでいる写真は十分な画質でした。

    37才で若死にですが、最後の作品などもエネルギーに満ちていると思いました。ピッティの祭壇画など、ぜひまた見に行きます!

    Kei

    Keiさん からの返信 2017/09/06 08:39:29
    RE: RE: ラファエロ
    tadさん、おはようございます。

    メールまで頂戴いたしましてありがとうございます。併せてこちらで返信させていただきます。

    オヤジもtadさん同様、全てのラファエロの作品が好きなわけではありません。中には物足りない作品もあります。アテネの学堂が凄いというのも同意見です。

    前回のコメントで彼の才能について調和と書きましたが、その能力の賜物か人付き合いについても長けていて沢山の芸術家と親交があったようですね。

    それにしてもtadさんの芸術に対する造詣の深さには敬服いたします。一口に絵画といっても様々なジャンルや時代がありますが、興味を持たれている範囲の広さとその知識の深さは素晴らしい、オヤジなど足元にも及びません。
    それが絵画だけでなく音楽やワインなど多岐に渡るのですからただただ尊敬いたします。


    ピッティについては素晴らしい美術館であることは間違いありません。ラファエロの中でもオヤジの一番好きな一枚がありますし。
    少し気に入らないのは展示が乱雑で詰め込み展示しているので、見るのが大変で首が痛くなります。

    ラファエロの作品は「大公の聖母」も1・2を争う人気作ですが、背景が真っ黒というのが気になったことはありませんか?実筆の時は背景があったそうですが、後代に塗りつぶされた(?)らしいです。元々の作品であの傑作を見てみたい今日この頃です。

    kei

    tad

    tadさん からの返信 2017/09/06 17:48:45
    RE: RE: RE: ラファエロ
    > tadさん、おはようございます。
    >
    > メールまで頂戴いたしましてありがとうございます。併せてこちらで返信させていただきます。
    >
    > オヤジもtadさん同様、全てのラファエロの作品が好きなわけではありません。中には物足りない作品もあります。アテネの学堂が凄いというのも同意見です。
    >
    > 前回のコメントで彼の才能について調和と書きましたが、その能力の賜物か人付き合いについても長けていて沢山の芸術家と親交があったようですね。
    >
    > それにしてもtadさんの芸術に対する造詣の深さには敬服いたします。一口に絵画といっても様々なジャンルや時代がありますが、興味を持たれている範囲の広さとその知識の深さは素晴らしい、オヤジなど足元にも及びません。
    > それが絵画だけでなく音楽やワインなど多岐に渡るのですからただただ尊敬いたします。
    >
    >

    こんにちは。

    このコメント、大げさすぎます!美術は昔から好きでしたが、ただ、この数年は、完全に仕事を辞めましたので、自由時間ばかりになり、自然と、好きなことに専念しています。美術や音楽、さらには専門と関係のない読書、それに旅行を大いに楽しんでいます。そういった趣味の分野に多少は、詳しくなっているかもしれません。Keiさんは、現役で、お仕事中ですから、私のようにはいかないでしょう。



    > ピッティについては素晴らしい美術館であることは間違いありません。ラファエロの中でもオヤジの一番好きな一枚がありますし。
    > 少し気に入らないのは展示が乱雑で詰め込み展示しているので、見るのが大変で首が痛くなります。
    >
    > ラファエロの作品は「大公の聖母」も1・2を争う人気作ですが、背景が真っ黒というのが気になったことはありませんか?実筆の時は背景があったそうですが、後代に塗りつぶされた(?)らしいです。元々の作品であの傑作を見てみたい今日この頃です。
    >
    > kei
    >
    >

    ビッティの「大公の聖母」、今、kindle版を見直しました。確かに優しさに溢れた女性像が大変に素敵な作品ですね。ただ、背景が黒に塗りつぶされたという説は、知りませんでしたが、確かに、ラファエロはダ・ヴィンチ風の風景画の背景をよく描いていますが、これは黒ですね。今、その点だけ注目して、kindle版を眺めてみましたが、その黒だけの単純な背景の作品は、肖像画などにはかなりあるようです。愛人を描いた「ラ・フォルナリーナ」もそうですし、ピッティの「ヴェールをかぶった婦人」も黒い背景です。

    その、後に塗りつぶされたという説は、「大公の聖母」だけについてのものでしょうか?

    Kei

    Keiさん からの返信 2017/09/07 08:59:27
    RE: RE: RE: RE: ラファエロ
    tadさん、おはようございます

    ご質問ありがとうございます。
    オヤジは専門家ではないので、断言できませんが、「大公の聖母」以外では背景が黒く塗りつぶされたという話は聞いたことがありません。

    フィレンツェの貴石修復研究所というところで「大公の聖母」を分析したところ判明したという事で、事実のようです。
    元絵の背景には両側に柱がある遠景が描かれていたようで、丁度ボルゲーゼ美術館のラファエロ作品、一角獣を抱いた女性の背景と構図が似ているようです。

    ボルゲーゼの作品も「大公の聖母」も描かれたのは同時代の1505年頃、この頃はラファエロがレオナルドから最も影響を受けていた時代と思われ、tadさんも仰るようにレオナルド風の風景画の背景が描かれた聖母の絵を沢山描いています。
    例えばルーブルの「美しき女庭師」やウィーンの「ベルヴェデーレの聖母」、ウフィッツィの「ひわの聖母」等、1506〜1507年頃にまとめて描かれており、いずれも背景は同じような感じです。

    ですので「大公の聖母」だけが背景が黒というのは確かに違和感がありますね。

    「ラ・フォルナリーナ」や「ラ・ヴェラータ」は1516〜1519年位の間に描かれています。
    その意味でレオナルドの影響による背景が描かれているとは考えにくいと思います。
    また直接関係はないと思いますが、所謂恋愛関係がある女性と、聖母という点でも大きく違うと思います。

    素人の推測ですので確証はありませんが。

    kei

    tad

    tadさん からの返信 2017/09/07 09:40:26
    RE: RE: RE: RE: RE: ラファエロ
    おはようございます。

    また、詳しいコメント有難うございます。

    黒い背景の絵という意味に単純にとらえたのですが、どうやら、Keiさんのおっしゃっている意味を勘違いしていたかもしれません。背景の絵を後に黒く塗りつぶした絵という意味なんですね?

    背景にダ・ヴィンチ風の絵が描いてあるのを黒く塗りつぶした絵という意味なんですね?
    それなら、了解しました。単に背景を黒っぽく描いて絵なら、肖像画などに何枚か見つかったので、そのことを言及してしまいました。

    その他のポイントについては賛成です。

    そういえば、一角獣を抱いているのはボルゲーゼとのことで、今、ボルゲーゼ美術館の絵を調べてみると、この絵は記憶にありませんでした。ラファエロは、今回、新たに認識したのは、人物の描き方も相当、実験を繰り返し、どんどん変化していったんですね。なんとなくル―ブルやウィーンにある優しい顔つきの絵のほうが、私の印象の中で目立っていたのですが、今回、あの短い37才という生涯の間に、濃密な時間を過ごした芸術家だと認識しました!

    今度、ヨーロッパにいったら、ラファエロは意識を変えて、鑑賞したいと思うようになりました。Keiさんとのやりとりのお陰です!時代ごとの変化、進化を意識して鑑賞したいです。ミケランジェロについては、昔から本をたくさん読んできたので、時代変化の知識もあったので、もう少し、深く鑑賞できたと思いますが、ラファエロについては、多分、今後、もう少し様式変化の知識を加えて、見たいものです。刺激と新知識を与えてくださり、いろいろ有難うございました。

    Kei

    Keiさん からの返信 2017/09/07 09:56:40
    RE: RE: RE: RE: RE: RE: ラファエロ
    オヤジの方こそ言葉足らずの説明でtadさんを困惑させてしまったこと、

    反省してお詫びいたします。

    kei

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