2017/03/09 - 2017/03/23
1027位(同エリア10333件中)
tadさん
2017年3月に訪問したロンドンのナショナル・ギャラリーの写真を見直している。既に4本の旅行記を作成したが、そろそろ、歴史順に紹介していこうかと思っていたら、この写真を見た。この一連のフラ・アンジェリコの卵テンペラ板絵の精密な仕上がりの素晴らしさを思い出したのだ。中央の一枚は、31.7 x 73 cmの大きさしかないが、接近して何枚も撮影している。これらの写真はぜひ紹介したい!
フラ・アンジェリコはファンは多いだろう。フィレンツェのサン・マルコ修道院を訪問したことのあるかたなら、忘れ難い記憶をお持ちだろう。階段を登ったところに正面に見えるフラ・アンジェリコの静謐な「受胎告知」は一度現地で見たら、絶対に忘れないだろう。あの修道院の内部を見て歩くと彼の作品が壁画となってあちこちに残っている。ヴァチカンにも作品は多く残る。
ロンドンにあるフラ・アンジェリコの作品はもともとフィレンツェ郊外のフィエゾーレにあるサン・ドミニカン修道院の祭壇画の下にある台を飾る絵画だったもので、1423-4年ごろの製作とある。祭壇画自体は今もその修道院にあるそうだが、1424年作とされていて、初期のフラ・アンジェリコを代表する作品のようだ。フィエゾーレには一度行ったことがあるが、残念ながら、この修道院には行かなかった。で、この小さなロンドンの祭壇画の下の台を飾る作品は、まことに精密に描かれている。
ウィキペディアには、この小さな作品のことを「ロンドンのナショナル・ギャラリーには列福されたドミニコ派修道士ら250人以上の人物に囲まれるキリストの栄光を描いた祭壇画が完品の状態で収蔵されており、フラ・アンジェリコの才能を示す好例となっている。」と説明している。これはフラ・アンジェリコの初期の名品なのだ。彼の初期の作品はかなり失われているだけに貴重なもののようだ。
今回は、この作品とその周囲にあった絵も含めて、拡大写真も載せよう。キリストを祝福する、様々な修道士や楽士らの姿が細かく描かれている。あのヴァザーリはフラ・アンジェリコの人物と作品を褒めちぎっているという。なおフラ・アンジェリコの生年は不明のようだ。1417年には収入のある画家として活動を開始した。1455年没。
なお、ナショナル・ギャラリーのホームページの説明では、木板に描いたEgg temperaとある。「卵テンペラ」という技法。色あせていない。フラ・アンジェリコは後援者に恵まれていたので、最高の品質の絵の具が使用できたようで、確かに色あせしていない。
ナショナル・ギャラリーの第53室にある。小さくても名品だ。
それぞれの写真の色調がかなり違う。赤味が強すぎる場合が時々ある。部屋の照明のタイプにカメラが過剰反応しているのだろうと思う。角度によっても変わるようだから。。
- 旅行の満足度
- 5.0
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この絵の説明。
ナショナルギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー
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最初の絵の左側にこの絵が続いている。
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前の絵の一部を拡大。
サイズは32x64cm -
最初の絵の右側にこの絵が続く。
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前の絵の一部を拡大。
サイズは31.9x63.5cm -
最初にだした中央部分の絵をもう一度。最初とは別の写真。
サイズは31.7x73cm. -
中央部分の拡大。
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少しぴんぼけ。
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1400年代初頭までに使用された楽器がたくさん描かれており、音楽趣味の私にはとりわけ興味深い絵画なのだ。
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1400年代初頭までに使用された楽器がたくさん描かれており、音楽趣味の私にはとりわけ興味深い絵画なのだ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Keiさん 2017/08/26 09:42:47
- やはり完成形が一番良いと思います
- tadさん、ナショナルギャラリーイイですね!
フラ・アンジェリコも大好きです。
こういったプレデッラはイタリア国内のみならず、海外に数多くの作品が分散されてしまっています。
多翼祭壇画なども解体されて持ち出され各地の美術館で展示してあるケースが、非常に多いですね。
オヤジとしては是非オリジナルの完成形で、もともと飾られていた教会でじっくり堪能したいといつも思います。
Kei
- tadさん からの返信 2017/08/26 11:12:56
- RE: やはり完成形が一番良いと思います
- まったくおっしゃる通りです!現地でちゃんと教会のなかで、あるべき位置で、祭壇画やプレデッラなど、すべて、鑑賞するのがベストです。教会や大聖堂のデザインなども考えて、そこに相応しい祭壇画なども作成されるでしょうから。。。
Keiさんの旅行記を見ていつも驚かされるのは、私などが聞いたこともない町の教会でも、とんでもないレベルの作品が無数にあることですね!ナショナル・ギャラリーも、あの手の美術館としては、非常に良心的だとは思いますが、イタリアの現地に勝ることはありえません!
先ほど、ロンドンもいいですよと書いたばかりですが、でも、Keiさんのスタイルなら、「一度、話のタネに立ち寄ってください」くらいの勧めでいいのかもしれません。
あのフラ・アンジェリコも断片です。。。あれを見ると、サンマルコ修道院に戻りたくなりますから。。。
私は音楽会でも、同様に思いますね。ウィーンのムジークフェラインでないと、ウィーン・フィルの音がしないのです。ロンドンや東京の鉄筋コンクリートのホールで聞くと、まったく別物なのです。。
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