希有な体験・タイ田舎のお葬式 その１ 　ロイカトンでにぎわうチェンライへ

2007/11/21 - 2007/11/22

　１年半前の旅行記「チェンライ田舎でホームステイ」の続きとなります。
　お世話をしてくれたＳさん、そしてあの家族はどうしているのかな・・？
　また会えるかな？
　淡い期待を胸に、再びチェンライをめざしました。
　１０年も前のでき事ですが、あまりにも強烈で忘れがたい体験のため、報告したいと思います。

エリア チェンライ(タイ)

　到着したチェンライ空港は夜の７時過ぎ。
　平行誘導路もボーディングブリッジもない地方空港だけど、この寂しさは何ともいえない旅愁を感じさせます。

チェンライ国際空港 (CEI) 空港

　バンコクからはLCCのエアアジア機。
　１時間ほどの飛行で到着します。

　ホームステイの紹介してくれたＳさんのいたホテルに泊まるが、Ｓさんは別のゲストハウスに移っているとのこと。
　近くの屋台で腹ごなしをし、翌日に訪ねることにしました。

　翌朝、Ｓさんが働いているゲストハウスに移ります。
　バスターミナルに接した場所にゲストハウスが並んでいて、その一つでした。
　ナイトバザールもすぐそばで、立地条件は文句なし。
　３８０バーツ（１０００円）と格安なのも気にいりました。

　窓の下ではバスが出入りしています。
　もちろんＳさんにも出会えました。
　以前ホームステイしたザックさんに連絡をとってくれ、午後のソンテオ（トラック型バス）を待って、再びホームステイさせてもらうことになりました。

　町中の至る所にロイカトンの歌が響き渡り、人々は浮かれ、ざわめいています。
　２日後の満月の夜がロイカトンの本番です。
　チェンライの会場はコック川の広場と聞き、その会場を見に行きました。

　広場に近づくにつれて、多くの屋台が繰り出していて、

　広場にはステージが設営され、椅子が並べられ、

　周囲には臨時の屋台街が作られていて、

　店主たちが準備に大わらわ。　　

　この祭りはタイ全土で繰り広げられますが、タイだけでなく、周辺の国々でも行われるらしい。
　１週間も前から準備が進められ、町全体がお祭ムード一色になるのです。

　教えられたソンテオに乗り、教えられた場所で下車し、懐かしのザックさんの家に到着したのは、既に暗くなってからでした。

　小さな田舎町だけど、ここでもロイカトンのイルミネーションがあちこちで輝き、前夜祭の真っ最中でした。

　挨拶もそこそこ、用意されていた夕食をご馳走になります。
　相変わらず親切な家族で、早くも私はその一員になっています。
　正体不明の外国人を、何の抵抗もなく受け入れてくれるタイって、不思議な国です。

　向かいにある塀の内側は小学校で、そのグランドがロイカトンの会場となっていました。
　煌々とした灯りの中から、前夜祭のざわめきが聞こえてきます。

　９歳になったニムちゃんは、シャワーを浴び、少しばかりおめかしして出かける準備をし、

　１３歳となり、中学生となったルンちゃんは
　「明日は、私、ステージで踊るんだよ。」と自慢げな表情を見せます。

　ポリスのザックさんは、会場警護のお仕事に出かけます。
　お母さんのイェンさんは部屋の片付けで、

　かくして子どもたちが案内役となって、前夜祭に連れて行ってくれます。

　ステージ付近は人だかりで、

　歌と踊りで盛り上がってます。

　出番を待つ人たちはプロの踊り子ではなく、地域の仲良しグループとか、学校や職場の団体から選ばれた人たちです。

　プロではないけど、プロ顔負けの熱意を持っていて、
　田舎とはいえ住民の文化度は非常に高く、そんな人たちの力によって、ロイカトンは盛大に運営されていきます。

　正装して特等席に陣取る人たちは、町のお偉方で、ステージの審査員も兼ねています。

　偶然にもイェンお母さんの妹さん（トゥックさん）に出会いました。
　家は近くの農家で、前回はその家に泊めてもらったのです。

　ニムちゃんはトゥックさんが大好き。
　近所のおばさんもやってきました。
　「明日、稲刈りの手伝いをしてみない？」
　とトゥックさんが言うので、面白そうだと、即座にOKの返事をしてしまいました。

　会場には露店やゲーム屋が並んでいます。

　ダーツを投げて風船割りに挑戦しますが、これがなかなか命中しません。
　楽しむどころか、イライラ度が増すばかりです。

　今夜はゆっくりと休むことにしました。
　ベッドに横たわっても、会場からの歌や賑わいが、ずっと響き渡っていました。

この旅行記へのコメント （1）

• trat baldさん 2017/08/21 15:07:52

  ガーン・ソップのお参りはPart2かな。

  良いお友達に恵まれましたね、タイ人でも全員が善人って訳にはいきませんから。
  外国人、特に日本人の国民性と経済力から現地の人が頼ってくる事を多く経験する近年ですよね。
  ロォーイ・ガトン(クラトン)でもタイ旧暦12月の最初の満月に限定されるので貴重な体験です！昨今はお祭りの方がメインになりつつも田舎ではお寺を中心に供養が行われ厳かに燈篭(日本の精霊流し)が流されれる光景はコム・ロォーイとは少し雰囲気が違ってますよね！