広島：世界遺産２ヶ所と呉・尾道まで１泊２日

2017/04/15 - 2017/04/16

広島県には二つの世界遺産がある。今回の旅行で一度に制覇してしまう計画をたてた。
西から東へ向かう行程で、厳島神社は満潮に合わせたい。これだと、一度岩国空港まで行き、山陽本線で宮島口まで行くルートをとった。
東は１泊２日の限られた日程で行ける限界は尾道までと考え、旅程を組んだ。
天気はおおむね晴れていたが、原爆ドーム辺りで突然の雷雨に見舞われた。

エリア 広島

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 ANAグループ JRローカル 徒歩

8：35に岩国空港に到着。
ここからバスで岩国駅へ。

岩国錦帯橋空港 空港

岩国から山陽本線で25分で宮島口へ。
徒歩数分で宮島行きのフェリー乗り場に着く。

路面電車にも乗れる「一日乗車乗船券」を購入。
フェリーはJRと松大汽船があり、この一日券が使えるのは松大のみなので注意。
ちなみにJRは青春18きっぷが利用可能。

宮島フェリー 乗り物

宮島に着いたのは10:20頃。
この日の満潮が11:35（中潮）だったので、満潮近くていい感じ。

宮島 紅葉

潮が満ちているときはろかい船が出る。
御笠浜から出港し、約20分のツアー。

両部鳥居越しの厳島神社。
古来より正しい参拝はこのように海から行うものとのことである。

厳島神社 寺・神社・教会

そのままろかい船で鳥居をくぐる。

厳島神社 寺・神社・教会

鳥居は自重で砂に突き刺さっているというのは有名な話。
しっかり撮影タイムも設けてくれる。

厳島神社 寺・神社・教会

満潮に近いので舞台近くまで潮位が上がっている。
会場に作られた能舞台というのは、日本で唯一。

厳島神社 寺・神社・教会

寝殿造りが神社に採用されるのは珍しい。それぞれの建物が渡り廊下でつながっている。
また、本殿は屋根のひさしを伸ばした向拝が両方にあるという両流造である。

拝観はほぼ一方通行となっている。

厳島神社 寺・神社・教会

厳島神社を出て緩やかな坂を登るとある大聖院。
観音堂には戒壇めぐりもある。

訪問時に境内で火渡りが行われていたので、混雑していた。
御朱印は授与所で頂ける。

大聖院 寺・神社・教会

厳島神社の出口すぐ近くにある大願寺。
開放的な境内の中央には伊藤博文の手植えと言われる９本に幹が分かれた松が立つ。
本堂は僧坊を改装したもの。
授与所隣に御朱印所がある。

大願寺 寺・神社・教会

厳島神社近くには五重塔や豊国神社本殿の千畳閣が立つ。
参道には桜も見られる。

豊国神社(千畳閣) 名所・史跡

島内には土産屋や飲食店が多く並ぶ。
店先でカキを焼くその名も「牡蠣屋」。
１１：３０の早めの入店であっても店内は混雑している。

牡蠣屋 グルメ・レストラン

カキフライ定食をいただく。
赤味噌仕立ての味噌汁も牡蠣が入っており、おいしかった。

牡蠣屋 グルメ・レストラン

松大フェリーにて宮島を離れる。
ＪＲフェリーとすれ違い、遠くに大鳥居を望む。

宮島口駅から路面電車に乗る。
低床のグリーンムーバー。どこの路面電車もこのタイプが増えてきた。

広電宮島口駅 駅

途中、廿日市市役所前で降りて、けん玉公園へ。

廿日市はけん玉発祥の地である。
公園の前にモニュメントがある。

アストラムに乗り換えて不動院前駅へ。

急に天気が妖しくなる。

不動院前駅 駅

不動院前駅から徒歩数分にある不動院。
ひっそりとしていて、観光客はいないが、国宝の金堂といくつかの文化財があり、立派な山門も特徴である。
中心から離れているため、ここは原爆の被害は無かったが、被災した人が逃げて境内にあふれたという縁起が描かれていた。
寺務所にて御朱印をいただいた。

不動院 寺・神社・教会

原爆ドーム。
日本で唯一の負の遺産。骨格の残ったドームのみならず、崩れてがれきになったレンガなどが生々しく残されている。

原爆ドーム 名所・史跡

元安川に架かる橋から見る原爆ドーム。
航行する船は宮島と原爆ドームをつなぐ世界遺産航路。

平和記念公園にて世界平和を願う。

平和記念公園 公園・植物園

路面電車を乗り継いで縮景園へ。
上田宗箇の作った庭園として多くの観光客を集める。
拝観目安は40分。

縮景園 公園・植物園

園内にある見事な枝垂桜。
外国人も足を停めるフォトスポット。

縮景園 公園・植物園

中央の大池をまわるように園内を一周。
ここは爆心地に近く、被災者も多かったとのこと。

縮景園 公園・植物園

縮景園からは15分ぐらい歩くが、広島城まで行ってみた。
築城は毛利輝元。鯉城の別名は広島カープの由来とも。

広島城 名所・史跡

17時に早めの夕食を、みっちゃんで。
みっちゃんは広島お好み焼きの有名店で、開店直後にもかかわらず既に先客がいたことに驚く。

お好み焼みっちゃん総本店 じぞう通り店 グルメ・レストラン

ピカピカに磨かれた鉄板でつくられたお好み焼き。
中にはキャベツがぎっしりと詰まっている。

お好み焼みっちゃん総本店 じぞう通り店 グルメ・レストラン

宿泊はホテル２８広島。
歓楽街近くで宿泊に特化したホテル。
シングルルームは風呂トイレ別だが、１階にある大浴場がなかなか良かった。

ホテル２８広島 宿・ホテル

２日目は呉からスタート。
黒島から呉まで鉄道で約１時間。

呉港 乗り物

まずは大和ミュージアムを開館直後に入館。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

1/10スケールの戦艦大和の模型。
入ってすぐにあるフォトスポット。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

大和と言うと最強の戦艦と言うイメージがあるが、完成当時はもはや航空戦へ戦争はシフトしており、大和はアシスト的な役割が中心だったようである。
沈没後引き揚げられた遺留品も数多く展示。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

テラスからは隣の「てつのくじら館」の潜水艦が一望できる。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

下から見る巨大な潜水艦。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

こちらのてつのくじら館は入場無料。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

館内は海上自衛隊の機雷掃海の説明や展示が多数。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

資料館からそのままあの潜水艦の内部に入ることができる。
ただの展示物でなく、内部も見学できるようになっている。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

通路や生活スペースの狭さに驚く。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

大和ミュージアムとてつのくじら館を見学した後は呉艦船めぐりへ。
ターミナル内部に簡素な受付がある。

呉艦船めぐり ビーチ

行きは左が港側になる。
この貨物船は建設中で、やや船底が見える。
前方に開いた穴は旋回を行うためのバウスラスター。
また、波をうち消して速度を上げるバルバスバウ構造になっている。

軍港近くへとどんどん観光船は進んでいく。

日曜の10時の便に乗ったが、それほど混雑していなく、いいポジションを船を見ることができた。

潜水艦が見えたあたりで折り返す。

船の装備や仕組みについても丁寧な説明がある。

時間は約30分。
呉港にもどって乗っていた観光船を見てみると、バウスラスターとバルバスバウがしっかりと備わっていた。

呉から鉄道を乗り継いで尾道を目指す。
瀬戸内マリンビューという観光列車だった。

呉駅の駅メロは「宇宙戦艦ヤマト」。

呉駅 駅

呉から約2時間で尾道に到着。

尾道駅 駅

尾道では「尾道七佛めぐり」に挑戦。
７つの寺院をめぐるのだが、専用の色紙などは無かった。

まずは駅から徒歩５分の持光寺。

持光寺 寺・神社・教会

尾道といえば階段や急斜面の小道が有名。
生活通路を通って寺から寺へ歩いていく。

細い道を歩いているとロープウエイが見えた。

天寧寺。
持光寺からは10分ぐらい。広い境内でゆっくりした。

天寧寺 寺・神社・教会

千光寺は尾道で最も大きな寺院の一つ。
斜面に立つ堂が特徴で参拝客も一際多い。

千光寺 寺・神社・教会

千光寺から少し山を登ると超城公園に出る。
尾道水道と瀬戸内海が眼下に広がる光景は随一。

千光寺公園 公園・植物園

ロープウェイに乗って一度下へ降りる。
片道３分ほどの短い空中散歩。

尾道ラーメンで最も有名な朱華園。
１４時で約２０分の行列だった。

朱華園 グルメ・レストラン

中太麺で固形脂の浮いた醤油スープが特徴。
味は濃いめだが、尾道の坂を歩いて汗をかいた体にはちょうどいいかもしれない。

朱華園 グルメ・レストラン

尾道七佛めぐりに戻って、坂を登っていく。
尾道は猫が多いともいわれるが、今回で会ったのはこの二匹だけ。

大山寺。
千光寺とはうって変わって静かな境内。

大山寺 寺・神社・教会

西國寺は大山寺から１０分ぐらい。
かなり広い境内だがここも参拝客は少ない。

西國寺 寺・神社・教会

浄土寺。西國寺からは１ｋｍぐらい離れている。
大きな寺院で、本堂や多宝塔は国宝の指定を得ている。

浄土寺 寺・神社・教会

浄土寺の隣にある海龍寺は浄土寺の塔頭寺院でこじんまりとしていた。
ここで尾道七佛めぐりは終了。
路線バスで尾道駅に戻る。

海龍寺 寺・神社・教会

尾道から白市まで鉄道で移動、白市から広島空港までの高速バスが出ている。鉄道との接続も良い。
尾道からの所要時間は７０分程度。

広島空港 空港

広島空港のカードラウンジ「もみじ」ではフリードリンクのほか、もみじまんじゅうも無料でサービスがあった。

ビジネスラウンジ もみじ 空港ラウンジ