2017/06/05 - 2017/06/05
160位(同エリア327件中)
ポポポさん
1年に一度この時期にのみに咲き、天空の山々をピンク色に染め上げるミヤマキリシマ。
ピンクの絨毯ともピンクの雲に分け入るとも言われ、多くの山岳ファンに愛されてきたのが大分県九重連山のミヤマキリシマです。
この時期になると、ミヤマキリシマの花付きの状態が気になり、いまだにそわそわしてくるから不思議です。
今から15年前にこの花に魅せられて以来、毎年開花時期に九重連山に登山することが私の定例行事になりました。
たまたま最初に九重に登った時が10年に一度あるかどうかと言われるほど大咲きした時で、周囲の山がピンクに染まりそれは見事でした。
その後は尺取虫の虫害の影響で花付きが悪く、古木の立ち枯れも進んで山全体がピンクに染まることが難しくなりましたが、昨年熊本大地震の後は虫害が少なかったため近年では珍しく花が大咲きしたそうです。
その情報は事前に掴んでいたのですが、一般道が地震の影響で通行止めや片側通行になっていたため、夜間の走行には不安があると判断し山登りを中止しました。
今年の事前情報では虫害が少ないため昨年並みの開花が予想されるとのこと。それならば今年こそは登ってみようと決意しました。
但し、私と同様昨年地震の影響で登山を断念した登山客が今年は大挙して押し寄せるはず。情報では満開の時期は6月7日~10日頃と予想されていました。
6月3~4日(土、日)は山開きもあり登山客数がピークになるだろうと予想していたので、この両日は除いて平日に登ることにしました。後はいつ登るか?
天気予報では6月7日が雨の予報、さらに7日及び8日頃が梅雨入りになりそうとのことで満開の時期は雨の可能性が高いので6月5日(月)に登ることに決めました。
前日午後11時30分に自宅を車で出発。真夜中に山陽自動車道、九州自動車道、大分自動車道を下り玖珠サービスエリアで仮眠を取って長者原登山口に向かいました。
九重インターからのルートは九酔渓に向かう県道が通行止めなので筋湯温泉経由を通ることにしました。
予想や事前情報によれば虫害が少ないので花付きが良いだろうとのことでしたが、予想に違わず大咲きでした。
欧州の旅行記の作成を優先させたため作成がずれ込んでしまいましたがようやく掲載できました。
<当日のルート>
長者原ー雨が池ー坊がつるー大戸越ー平治岳ー大戸越ー北大船山ー段原ー
坊がつるー雨が池ー長者原
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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前日午後11時半に自宅を出発、高速道路を下って早朝5時10分過ぎに長者原の駐車場に到着。例年この時期は朝6時半ごろには駐車場が満杯になること、さらに昨年は熊本大地震の影響で来れなかった登山客が今年は大挙して押しかけるだろうと予想して例年よりも早めに駐車場に到着しました。
ミヤマキリシマの群落地としては霧島、阿蘇、長崎の雲仙とここ大分県の九重が有名ですが、自然のままの大群落があるのは九重連山です。
特に本日登る平治岳は山の中腹から頂上にかけてミヤマキリシマの大群落があり、天空の大花園ともピンクの絨毯とも呼ばれ、期間中は九州一円から中国・四国地方はては関西から毎年フェリーに乗って訪れるご夫婦もいらっしゃいます。
花が描き揃った九重の美しさを知ってほしいと何度も妻や子供達を誘ったのですが、登山だけはイヤだと同行してくれません。今年も例年通り一人で登ることになりました。
ここは九重登山口、長者原ビジターセンターの横です。九重連山は活火山で正面の噴煙を上げている山は硫黄山、右の山は星生山 (1702m)、左は三俣山(1744m)です。長者原 自然・景勝地
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写真はタデ原湿原です。登山ルートはこの湿原に架かる木道を進みます。
現在5時30分すでに周囲は明るくなっており、早朝の湿原は少し肌寒いくらいでした。朝の天気は晴れ、雲一つありません。この調子だと今日一日天気は持ちそうです。
タデ原湿原は山岳地域に形成された中間湿地としては国内最大級で坊がつる湿原とともにラムサール条約に登録されました。
この湿原には多くの花が咲くそうですが、木道の近くで見た記憶はありません。広い湿原なので花が咲く場所は別の所なのでしょう。タデ原湿原 自然・景勝地
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硫黄山(1580m)と右にある星生山(1762m)に朝日が当たっていました。星生山にもミヤマキリシマの群落があります。
朝日で見難いのですが山の斜面に多くの花が咲いていることが分かるでしょうか。
星生山は牧ノ戸峠から登りますが、現在は植生保護のため登れません。硫黄山 自然・景勝地
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こちらは黒岩山(1503m)方面、温泉の湯煙りが立ち上っています。九重連山の周囲には多くの温泉がありますがここは長者原温泉、ホテルや保養所など宿泊施設の温泉は日帰り温泉として利用することができます。
長者原温泉 温泉
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ここには寒の地獄温泉という摂氏13度の冷泉の温泉もあります。冷たいため利用できるのは6月~9月の季節限定。皮膚病や神経痛に効用があるそうです。この冷泉は飲用もできるそうですよ。
長者原温泉 温泉
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木道を通り抜けた先が登山道の入口です。そこからはタデ原湿原を見渡すことができます。早朝なので一部朝靄に覆われている所もありました。
雨ケ池までの登山道は九州地区の集中豪雨により斜面が崩落し何度かそのルートが変更されました。
ここから雨ケ池までは上りのルート、途中の登山道は火山岩がゴロゴロした道や勾配がキツイ上りの道がありますが、谷沿いはロープが張られているので危険な箇所は目視できるようになっています。
この時期途中で法華院温泉山荘という山荘に宿泊された70歳前後の団体グループによく出会います。ご高齢にもかかわらず皆さん溌溂とされ元気です。
私もかくありたいと出会う度に元気を頂いています。九重は高齢者の方が多く登山される山ですので危険は少ない山です。タデ原湿原 自然・景勝地
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雨ケ池手前の展望所から見た景色です。早朝朝靄が少しかかったくらいでしたが、麓は雲海に覆われていました。
現在6時35分、1時間もかかってしまいました。ほとんど写真も撮らず歩いてきたのに予定よりも時間オーバー。
以前は1時間以内で登ってきたのに、寄る年波には勝てないようです。
さて、この展望所を過ぎると見えて来るのが雨ケ池。 -
雨ケ池は三俣山の麓にある湿地帯。ここもタデ原湿原と同じく木道がありますがこの季節は干上がっていて木道の下も歩けます。
ここには開花したミヤマキリシマがありましたが、中にはピークを過ぎている花も見られました。
ミヤマキリシマが最も早く咲くのがここと平治岳南壁です。
またここでは春リンドウが咲くのですが、訪れた時は見つけられませんでした。
例年6月初めには咲いているのですが、今年は咲き終えたようです。雨ケ池 自然・景勝地
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雨が池を過ぎると左手に平治岳が見えて来ました。山の中腹から頂上にかけてピンク色に染まっています。
花付きの状態は良さそうで期待が持てます。 -
雨ケ池を過ぎ山を下ると大船林道と坊がつる湿原が見えてきました。
ここまで来ると坊がつるまでは後少しです。頑張れ。 -
登山道の右に連なる山は三俣山南峰の山裾です。
九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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中央の山は白口岳(1720m)、山の緑が美しい。
九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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坊がつる湿原と九重連山。登山道をまっすぐ進むと法華院温泉山荘があり、その前の登山道を上って行くと三俣山や久住山の登り口にたどり着きます。但しこの登りはキツイので久住山方面に登る場合は牧ノ戸峠から登る方がいいです。
登山道側にあるのは登山ルートの案内板。九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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法華院方面と大船・平治岳方面の分岐点。
左の道を進んで行きます。 -
川に架かる橋を渡ると坊がつるですが、写真は坊がつるから硫黄山方面を写したものです。
大船山 自然・景勝地
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「四面山なる坊がつる」と歌にも謳われている坊がつる。歌の歌詞の通り四面を九重連山に囲まれた窪地です。
ここはキャンプ場になっていてこの時期多くのカラフルなテントの花が咲きます。
ここにはトイレがあるので登山前には必ず用足し準備万端のうえ登山を開始しましょう。坊がつるキャンプ場 キャンプ場
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法華院温泉山荘方面、左の山は中岳(1791m)で麓の赤瓦の2階建の建物が法華院温泉山荘です。
山の斜面にはピンク色のミヤマキリシマが点々と咲いています。ミヤマの花付きがいい時はこの斜面にも花が咲いているので今年はかなり期待が持てます。法華院温泉山荘 宿・ホテル
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こちらは三俣山南峰の様子。こちらの斜面にもミヤマキリシマが咲いていました。
九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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こちらはスガモリ越方面。三俣山の登り口です。
こちらの斜面も花が咲いており、この様子では平治岳のミヤマキリシマは期待大だと思われます。
坊がつるでしばらく休憩を取り、いよいよ平治岳に登りましょう。 -
8時に坊がつるを出発しました。
こちらは中岳、白口岳方面です。早朝の澄みきった空気の中で見る景色はまた格別に美しいものですね。 -
左の矢印方向は大船山の登り口です。そちらの登山道は帰りのルートとして使います。
九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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平治岳の登山道から振り返ると硫黄山の噴煙が見えてきました。
ここから大戸越まで途中までは泥濘の道が続き、それを過ぎると傾斜のきつい山道に変わります。
以前はさほど休憩を取らずに登れていましたが、昨今はこの区間で何度も休憩を取らないと前に進めなくなりました。
登山には毎回1・5リットルの水やスポーツ飲料をザックに入れてきますが、この区間で500ml飲み干しました。 -
苦しい思いをしてやっと大戸越(ウントゴシ)に到着しました。大戸越はウントゴシと読むんですよ。とてもそう読めませんよね。へんな名前、私はオオトゴシと呼んでいて笑われたことがあります。
それはさておき、ここまで来ると山頂付近に咲くミヤマキリシマが目視できます。
この峠にも多くのミヤマキリシマ咲いていましたよ。
現在8時45分、ここまで45分かかりました。ペースとしてはいいと思います。土日はここに9時半以降に到着すると大渋滞に巻き込まれます。上りの登山道には行列ができ頂上に登るまでかなり時間がかかりますが、ゆっくり登るので疲れることはありません。
今日は山の中腹から行列ができているので、そんなに時間はかからないと思います。
ここで写真タイム、ミヤマキリシマを入れて平治岳南峰をカメラでパチリ。 -
大戸越からは頂上付近の岩場に立ってる人や登山道を登っている人の列が見えました。
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この峠からは坊がつるや、坊がつるを囲んでいる九重の山々の姿を見ることができます。
天気は快晴、ミヤマキリシマの鑑賞には絶好の好天気です。写真右の山が三俣山(1744m)。山の頂が3つに分かれていることからそう呼ばれています。
中央の噴煙を上げている山が硫黄山、そのすぐ左が星生山、さらに左が天狗ケ城(1780m)一番左の山が中岳(1791m)です。九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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右から硫黄山、星生山、天狗ケ城、中岳の各山々、中央下の窪地が坊がつる。
これらは九重連山中核の山々です。
大戸越で休息を取り9時に再び登山開始。九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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平日にも関わらず登山道の中程から渋滞。但しビッタリ止まるという訳では無く少しづ進むのでありがたい。
さらに待つ間に休息できるので疲れも少ないのです。以前は岩場に架け渡されたロープを掴んでよじ登っていましたが、現在は遠回りだが安全なルートが開かれていますのでお年寄りや子供さんも楽に登ることがでます。 -
後ろを振り返ると登山者の行列。
大戸越はかなり下に見えているので随分登って来ました。周囲はすでにミヤマキリシマが咲き誇っていますが、ここからピンクの絨毯と呼ばれている所まであと少し。 -
周囲はピンク色に染まっています。確かに虫害が少ないためか花付きがいいようです。
頂上からの眺めが楽しみですね。
朝は抜けるような青空だったのに雲が多くなってきました。天気予報は一日晴れだったんだけど・・・。夕方まで崩れないでほしいな。 -
イチオシ
ミヤマキリシマと九重連山の写真の定番です。
曇り空になってしまいましたが、緑は鮮やかでした。九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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中央に見える平地が坊がつる。こうして見ると「四面山なる坊がつる」という歌詞の情景が良く理解できると思います。
「坊がつる讃歌」は芹洋子さんが歌って全国的に広がりましたが、元歌は広島高等師範学校山岳部の部歌「山男の歌」です。
昭和27年に坊がつるにあるあせび小屋の小屋番をしていた九州大学の3人の学生によって元歌をベースに替え歌が作られました。歌詞のあちこちを九重に置き換えられたのが「坊がつる讃歌」、この歌は山男の間に瞬く間に広がりました。
元歌の歌詞は9番までありますが、芹洋子さんが、そのうちの4番までを歌謡曲として歌ったためこの歌は全国に広がりました。九重山 (九重連山) 自然・景勝地
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ただこの歌は早くから学生の間では知られていたのではないかと思います。なぜなら当時音楽の授業で使用していた歌唱集(何という名称だった覚えていませんが世界の愛唱歌集が収められていました。)に載っていたので私たちも歌っていました。
歌詞の意味など詳しいことは何も知りませんでしたが、曲調が大変歌い易かったのを覚えています。
私が新入社員として入社した年に先輩職員が新入社員や若手社員を連れてハイキングに連れて来てくれたのが九重連山の久住山であり坊がつるでした。
そしてその先輩が坊がつるで歌い出したのが「坊がつる讃歌」でした。私をはじめ何人かはこの歌を知っていたので一緒に歌ったことが昨日のように思い出されます。
この時初めて「坊がつる」の場所と歌の意味を理解したのですが、ここを再び訪れたのはそれから20年以上も経ってからでした。 -
イチオシ
山の斜面はミヤマキリシマで覆いつくされています。ピンクの雲の中を泳いでいるような感じでした。ピンク色の花は薄い色から濃い色まで微妙に変化していました。
ミヤマキリシマ越しに見えているのが黒岳(1587m)です。 -
上空の雲がさらに厚くなり青空が隠れてしまいました。
山の天気は変わり易いので天候の回復を祈るほかないようです。 -
ミヤマキリシマと黒岳。
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黒岳をズームアップ。
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南峰の頂上まであと少し。
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頂上周辺もピンクの花盛り。
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下の方を眺めて見ると大戸越は雲の中。南峰南壁は一面ピンク色に染まっていました。
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イチオシ
南峰頂上付近の様子。岩の上に立って写真を撮る人達。
雲が切れて上空には再び青空が戻ってきました。 -
下方の雲もいつの間にか姿を消してしまいました。
本当に山の天気は変わり易いですね。 -
それでも三俣山から硫黄山方向はまだ雲の中。
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三俣山の麓も雲に覆われていました。
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イチオシ
一方大船山方面は雲がありません。大船山も明るくなったようです。
大船山 自然・景勝地
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黒岳方面は次第に雲が切れてきました。
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三俣山方面も雲が薄くなってきました。硫黄山周辺の雲はほぼ消えました。
雲に覆われたのも早いが回復するのも早い。 -
南峰頂上付近の岩場に陣取っている登山者たち。
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頂上付近は一面ピンク色に染まっています。
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雲が去り青空が戻ってきました。坊がつるもはっきり見渡せます。
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岩場の上で写真を撮っている登山者。頂上付近は岩場が多いのでこのような光景がここかしこで見られました。
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平治岳北峰南壁のミヤマキリシマです。こちらはほぼ満開、山全体がこのように色づくのは10年に一度と言われているので、山が2年続いてこの様にピンク色で覆われるのは極めて珍しい現象だと思います。
情報では昨年は今年以上にミヤマキリシマが咲き誇り、かつてないほどに花が咲いていたとか・・・。 -
南壁のズームアップ。
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レンズを広角にすると北峰の南斜面全体がピンク色に咲き染まっていることが分かると思います。
この景色が見たいがために年に一度西日本各地から登山者が集まって来るんです。
一度この光景を目にした者は、また見たいと再び訪れるようになります。そして病みつきになり、また同じ景色が見たいと毎年この時期に九重を訪れるようになるのです。
私がそうでした。このように全山がピンクに染まるのは、やはり10年以一度くらいしかありませんでした。
再び同じような光景に出くわした時の感動は言葉では言い現わせません。
素晴らしいという表現しか表現の仕様が無いのです。 -
以前大咲きした時に知り合った大学生は、「日本には美しいと言われる山がいくつもあるけれど、山の頂上が花で埋まる山は他には無い。まるでピンクの雲の絨毯の中を歩いているみたいだ。だから僕は九重が好きなんだ。」と表現していました。
確かに九重連山は九州の山で一番登山家に愛されている山に違いないと私も思います。 -
そうそう見れない景色なので何枚も写真を撮ってしまいました。
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平治岳南峰はこの様な岩場がいくつもあります。写真好きの人にはたまらない場所でしょうね。
アマチュアカメラマンはカメラバッグを背負い、大きな三脚を肩に背負って急な坂道を登って来るんです。
あるカメラマンは「この時期にしか見られない花に会いに来るんだから、これしきの事何も苦にならないよ。」と話されていました。
確かにこんなきれいな光景を見にしたら疲れも吹っ飛びますからね。 -
岩の上で写真を撮る男性。立ち上がっていないので少し怖いのかな。
南峰の写真を撮ったので平治岳本峰(北峰)に登りましょう。
南峰から北峰に行く途中には人の身長以上の高さのミヤマキリシマの群落があって、その中を通り抜けて北峰に向かっていました。そこは正にピンクの雲の中をかき分けて進むとという表現がピッタリだったのですが、尺取虫に葉を食いちぎられて枯れてしまいました。
白い枯れた幹や枝の身が残っていましたが近年全て伐採されてしまい、今は全く違う景色になってしまいました。 -
平治岳北峰の麓から見た景色。ここは南峰と北峰の中間で丁度平治岳の鞍部に当たる所です。
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ここからは正面に三俣山が見えます。三俣山の右裾には登山道があり、この登山道を朝登って来たのです。
現在11時、昼には少し早いのですがここで昼食タイム。私はこの景色が好きでいつもここで昼食を食べることにしています。 -
上空が雲に覆われたので周囲が暗くなりました。今日の天気は晴れたり曇ったり、目まぐるしく天候が変わります。
昼食を食べて一息入れたので元気が出ました。
さあ、平治岳の頂上を目指しましょう。 -
平治岳本峰の登り口です。
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ここは人一人が通れる程度の道幅で急な坂のため、お互い譲り合って離合しながら登って行きます。ここを登り切って道なりに進むと本峰の頂上です。
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平治岳頂上(1643m)に到着しました。
北峰のミヤマキリシマはそれはそれは見事です。ミヤマキリシマの群生地を見に行きましょう。 -
頂上から数歩下に降りるとそこは一面ピンクの絨毯を敷き詰めたように花が咲き揃っていました。
ここはミヤマキリシマが密集していて人の腰辺りまで高さがある木もあります。ミヤマの中に埋まって身動きできない場所もあるので、群落の中には足を踏み入れない方がいいです。
では先の方まで下りてみましょう。 -
北峰の斜面は一面ピンクの絨毯。
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南側に見えるのは平治岳南峰(山の頂が少しピンクがかっている所)と左は大船山。
左端からは雲が沸き上がっていました。また雲に覆われそう。 -
沸き上がる雲と大船山を望む。
大船山 自然・景勝地
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大船山遠望。中央にピンク色のミヤマキリシマが点在している所が平治岳の鞍部で私が昼食を食べた所です。
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再び三俣山に目を転ずると、こちらも雲に覆われ始めていました。雲が無く青空だったら景色が大変美しかったでしょうに。
肝心な時に雲り空になってしまって残念です。 -
頂上方向を振り返るとこんな感じです。雲が広がったためなのかピンクのミヤマが赤紫のような色に写ってしまいました。
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こちらはさらに下った所で頂上方向を写した写真です。光線の具合だったのかピンク色に色が戻りました。
山の頂上がこのようにピンク色で染まる山はそうそう無いのではないかと思います。
この景色に会いたいがために遠方からはるばる訪ねて来られるんでしょうね。
かくいう私もその中の一人なんですが・・・。 -
九重で人気の風景です。今見えている景色が九重連山の中心部、代表的な風景です。
人が写っていなければもっといいのですが、この時期では難しい注文だということはもとより承知。 -
イチオシ
ここはミヤマキリシマと坊がつるのみ撮っておいて、人が動いた隙に写真に挑戦しますぞ。
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ミヤマキリシマのズームアップ。ツツジ科ツツジ属ですが花はサツキに似ていると思います。
この2色が主だった色で濃淡のグラデーションが色模様を描いているのですが、中には純白のミヤマキリシマもあります。白色のミヤマキリシマは突然変異と思われますが、数が少ないので貴重です。
これで前編は終わりです。後編では平治岳北峰の続きと北大船山、段原のミヤマキリシマ、九重に咲くいくつかの高山植物を紹介したいと思います。
アップまで暫しおまち下さい。
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旅行記グループ 天空に咲くピンクの大花園
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