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 プラハ滞在4日目は、プラハを離れて、スロバキアとの国境に近い南モラビアの草原へ撮影ツアー。<br />ゆるやかな丘が連なり電柱などの人工物がない麦畑が延々と続くモラビアは、絶景写真本や絶景旅番組でも時々登場する風景写真家あこがれの撮影スポットなのである。あたかも北海道の美瑛のスケールを大きくしたようなところ。<br />しかし、公共交通機関がほとんどなく、どこが撮影ポイントなのかの情報もないので、個人で行くにはレンタカーで時間をかけて探し回るしかない。そこで、地元旅行社主催の撮影ツアーをVERTLAで見つけたので、これを利用することにした。<br /> 

百塔の街プラハ滞在記(7) 大草原の絶景を求めて南モラビアへ

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2016/07/19 - 2016/07/19

18位(同エリア289件中)

旅行記グループ チェコ旅行記

4

49

玄白

玄白さん

 プラハ滞在4日目は、プラハを離れて、スロバキアとの国境に近い南モラビアの草原へ撮影ツアー。
ゆるやかな丘が連なり電柱などの人工物がない麦畑が延々と続くモラビアは、絶景写真本や絶景旅番組でも時々登場する風景写真家あこがれの撮影スポットなのである。あたかも北海道の美瑛のスケールを大きくしたようなところ。
しかし、公共交通機関がほとんどなく、どこが撮影ポイントなのかの情報もないので、個人で行くにはレンタカーで時間をかけて探し回るしかない。そこで、地元旅行社主催の撮影ツアーをVERTLAで見つけたので、これを利用することにした。
 

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配
  • ツアーと言っても英語を話すドライバーがバンで撮影ポイントに連れて行ってくれるだけで、客は我々だけである。観光ガイドをしてくれるわけではない。<br />写真は、ドライバーのフランクさんと現地のぶどう畑の前で撮った記念写真。

    ツアーと言っても英語を話すドライバーがバンで撮影ポイントに連れて行ってくれるだけで、客は我々だけである。観光ガイドをしてくれるわけではない。
    写真は、ドライバーのフランクさんと現地のぶどう畑の前で撮った記念写真。

  •  8:00にドライバーのフランクさんが、我らがホリデイアパート「U Cerneho Medveda」の前まで迎えに来てくれた。さっそく、車に乗り込み、いざモラビアへ。<br /> 高速道路E50号線に向かう途中、思いがけずプラハの現代建築の有名観光スポット「ダンシングビル」の前を通りかかった。

     8:00にドライバーのフランクさんが、我らがホリデイアパート「U Cerneho Medveda」の前まで迎えに来てくれた。さっそく、車に乗り込み、いざモラビアへ。
     高速道路E50号線に向かう途中、思いがけずプラハの現代建築の有名観光スポット「ダンシングビル」の前を通りかかった。

  • E50線に入り、一路ブルノを目指す。<br /><br />ドライバーのフランクさん、以前は建築会社に勤めていたが、今はプラハの旅行会社でドライバーの仕事をしているという。お兄さんから3年間、英語を習ってから、この仕事に変わったと言っていた。

    E50線に入り、一路ブルノを目指す。

    ドライバーのフランクさん、以前は建築会社に勤めていたが、今はプラハの旅行会社でドライバーの仕事をしているという。お兄さんから3年間、英語を習ってから、この仕事に変わったと言っていた。

  • プラハを出て2時間。トイレ休憩に立ち寄ったドライブイン。

    プラハを出て2時間。トイレ休憩に立ち寄ったドライブイン。

  • ブルノに近づくと、見渡す限りの草原が広がる美しい風景が見えるようになってきた。

    ブルノに近づくと、見渡す限りの草原が広がる美しい風景が見えるようになってきた。

  • ブルノの町には入らず、E50を直進。事前の下調べのしようもなく行先はドライバー任せなのでよく分からない。今となっては記憶は定かでないが、フランクさんに行先を聞いたところ、フルクという村の近郊だと記憶している。

    ブルノの町には入らず、E50を直進。事前の下調べのしようもなく行先はドライバー任せなのでよく分からない。今となっては記憶は定かでないが、フランクさんに行先を聞いたところ、フルクという村の近郊だと記憶している。

  •  やがて、こんな風景が次から次へと目に飛び込んでくる。このあたりで写真を撮りたい所があったら、そこに連れていくとフランクさんは言うが、どこがいいかなんて情報は持ち合わせていないというと、じゃあ、オススメのスポット5か所回りましょうということになった。

     やがて、こんな風景が次から次へと目に飛び込んでくる。このあたりで写真を撮りたい所があったら、そこに連れていくとフランクさんは言うが、どこがいいかなんて情報は持ち合わせていないというと、じゃあ、オススメのスポット5か所回りましょうということになった。

  •  黄色はヒマワリ畑。その隣は収穫期を迎えた麦畑。手前は、すでに麦が刈り取られ土がむき出しになっている。緩やかに波打つ丘の畑が、パッチワークのようにどこまでも続く風景は、美瑛を連想させる。ただし、一つの畑の大きさは圧倒的に大きいが、作物の種類は限られている。ほとんどが麦である。

     黄色はヒマワリ畑。その隣は収穫期を迎えた麦畑。手前は、すでに麦が刈り取られ土がむき出しになっている。緩やかに波打つ丘の畑が、パッチワークのようにどこまでも続く風景は、美瑛を連想させる。ただし、一つの畑の大きさは圧倒的に大きいが、作物の種類は限られている。ほとんどが麦である。

  • ちょうど、収穫真っ最中の麦畑。

    イチオシ

    ちょうど、収穫真っ最中の麦畑。

  •  季節としては4月から5月が良いということは分かっていた。とは言え、麦の収穫時期には、黄金色に輝く麦畑の光景が見られるのではないかと、期待していた。宇都宮近郊の麦秋の風景を連想していたのである。ところが、こちらの麦は茶褐色で、ちょっと色彩に乏しいのはアテが外れてしまった。

     季節としては4月から5月が良いということは分かっていた。とは言え、麦の収穫時期には、黄金色に輝く麦畑の光景が見られるのではないかと、期待していた。宇都宮近郊の麦秋の風景を連想していたのである。ところが、こちらの麦は茶褐色で、ちょっと色彩に乏しいのはアテが外れてしまった。

  • モラビア地方は、公共交通機関が乏しく、チェコの秘境と言われているらしい。バスはあるだろうが、たぶん一日に数本程度ではないかと思われる。あちこち走り回って撮影ポイントを巡ったが、一度もバスに出会っていない。

    モラビア地方は、公共交通機関が乏しく、チェコの秘境と言われているらしい。バスはあるだろうが、たぶん一日に数本程度ではないかと思われる。あちこち走り回って撮影ポイントを巡ったが、一度もバスに出会っていない。

  •  モラビアの田園地帯は、一般的な観光地ではないので、一般旅行者にはあまり知られていない。ここが風景写真家に知られるようになったのは、ポーランドのある風景写真家がその作品を世界に紹介してからである。<br /> 美瑛が、写真家前田真三の作品により脚光を浴びたのとよく似ている。

     モラビアの田園地帯は、一般的な観光地ではないので、一般旅行者にはあまり知られていない。ここが風景写真家に知られるようになったのは、ポーランドのある風景写真家がその作品を世界に紹介してからである。
     美瑛が、写真家前田真三の作品により脚光を浴びたのとよく似ている。

  • 麦の収穫に向かうトラクターが眼下を走っている。

    麦の収穫に向かうトラクターが眼下を走っている。

  • イチオシ

  • このショットが、一番のお気に入りかな・・・

    イチオシ

    このショットが、一番のお気に入りかな・・・

  • 雲の隙間からこぼれた日の光が、麦畑をスポットライトのように照らしている。

    雲の隙間からこぼれた日の光が、麦畑をスポットライトのように照らしている。

  • 所々、麦畑の海に浮かぶ島のように、小さなブッシュが散在している。

    所々、麦畑の海に浮かぶ島のように、小さなブッシュが散在している。

  • ブドウ畑も散見される。

    ブドウ畑も散見される。

  • 茶褐色の丘陵に彩りを添えるひまわり畑

    茶褐色の丘陵に彩りを添えるひまわり畑

  • どこまでも続く麦畑。

    どこまでも続く麦畑。

  • 3番目の撮影ポイントの近くにプラムの木があった。

    3番目の撮影ポイントの近くにプラムの木があった。

  • フランクさんが、落ちたプラムの実を拾ってきた。美味しいから食べてみろというので、食べてみた。よく熟していて、とても甘かった。

    フランクさんが、落ちたプラムの実を拾ってきた。美味しいから食べてみろというので、食べてみた。よく熟していて、とても甘かった。

  • こんな風景も美瑛そっくり。一本の木に何か名前を付けたくなる。ヴァーツラフの木?! 平凡だな・・・

    こんな風景も美瑛そっくり。一本の木に何か名前を付けたくなる。ヴァーツラフの木?! 平凡だな・・・

  • 赤い屋根の一軒家と麦畑。美瑛の新栄の丘のような情景。

    赤い屋根の一軒家と麦畑。美瑛の新栄の丘のような情景。

  • 4番目の撮影ポイントにて。

    4番目の撮影ポイントにて。

  • 麦畑に囲まれた三角形の藪。フランクさんによると、モラビアの大三角と呼ばれているそうな。

    麦畑に囲まれた三角形の藪。フランクさんによると、モラビアの大三角と呼ばれているそうな。

  • イチオシ

  • 麦畑の中にあった小さなキリスト教の祠

    麦畑の中にあった小さなキリスト教の祠

  • 小さな村を通り過ぎ、最後のポイントへ。

    小さな村を通り過ぎ、最後のポイントへ。

  • ここは牧草地のようだ。刈り取った牧草のラインがきれいである。

    ここは牧草地のようだ。刈り取った牧草のラインがきれいである。

  • イチオシ

  • 縞模様の畑はブドウ畑

    縞模様の畑はブドウ畑

  • モラビアの大草原をあとにして、午後はオーストリアとの国境の町、ミクロフへ向かう。このモラビア大草原撮影ツアーには、ミクロフ観光がセットされている。

    モラビアの大草原をあとにして、午後はオーストリアとの国境の町、ミクロフへ向かう。このモラビア大草原撮影ツアーには、ミクロフ観光がセットされている。

  • ミクロフへの道中も、美しい風景が次々と現れる。

    ミクロフへの道中も、美しい風景が次々と現れる。

  •  起伏に富んだ南モラビアの麦畑で、人の営みが作り出した美しい風景を撮影しながら、3年前に訪れた北海道美瑛の風景を頭の中で重ねていた。ここを再訪するのは、年金生活の身分ではハードルが高いが、美瑛にはまた行きたいと思いながら、次の目的地、ミクロフに向かったのであった。<br /><br />以下、ミクロフ散策記に続く。<br />

     起伏に富んだ南モラビアの麦畑で、人の営みが作り出した美しい風景を撮影しながら、3年前に訪れた北海道美瑛の風景を頭の中で重ねていた。ここを再訪するのは、年金生活の身分ではハードルが高いが、美瑛にはまた行きたいと思いながら、次の目的地、ミクロフに向かったのであった。

    以下、ミクロフ散策記に続く。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • こあひるさん 2017/05/13 20:29:21
    これはステキな風景!
    師匠、こんばんは。

    モラビア・・・こんな美しい風景が見られるなんて・・・ぜひにも次には見に訪れてみたくなりました。

    季節によっても、色々な顔がありそうですね。やっぱり春〜夏にかけてがベストなのかな。冬の雪景色もキレイそう〜〜!

    こあひる

    玄白

    玄白さん からの返信 2017/05/14 11:29:15
    RE: これはステキな風景!
    こあひるさん、こんにちは!

     モラビアのベストシーズンは今回のツアーのドライバーの話では4月下旬から5月初めの限られた期間らしいです。彼が撮影した写真をタブレットで見せてもらいましたが、茶色になった麦畑とは全然違う絶景でしたよ。新緑の麦畑が、緑の大海原のように延々と広がっているのが素晴らしい。そして、昼間ではなく、もやがかかった朝、夕暮れがベストタイム!
     とても不便なところで、特に観光タイムとはずれた早朝、夕暮れに行こうとすると、ほとんど日本では知られていない村の民宿に泊まってレンタカー使うしか手がなさそうです。でも、旅名人のこあひるさんだったら、なにかうまい方法を発見できるかもしれませんね。(^_^)

    玄白


  • クッシーさん 2017/05/11 10:25:10
    まさに美瑛!
    玄白さま、こんにちは。

    本当に美瑛を彷彿とさせる風景ですね!
    先日また美瑛に行ってきたので、私もついつい美瑛の丘と重ね合わせて見てしまいました。

    美瑛ではちょうど「美瑛 景観・写真国際フォーラム」というのをやっていて、複数の写真家の作品を同時に見ることができたのですが、やはり同じ丘といえども、撮る人によって切り取り方、見せ方が全く違うというのが如実に表れていて面白かったです。

    玄白さんの美瑛もまた是非拝見したいので、楽しみにしています(^o^)v

    クッシー

    玄白

    玄白さん からの返信 2017/05/11 14:14:24
    RE: まさに美瑛!
    クッシーさん、こんにちは!

    四季を通じて美瑛は魅力的ですよね。
    今度は、冬にいってみたいと思っています。夏とは違って装備も大変そうですが、
    なんとか、実現したいものです。
    クッシーさんの旅行記、参考にさせていただきます。

    玄白


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