老舗カフェと美しい書店＠４月でも蒸し暑いブエノスアイレス散策

2017/04/01 - 2017/04/02

カサ・ロサーダの内部見学をしたかったのですが、事前にインターネットからの予約が必要だという事で撃沈～。

では、その周囲にある大聖堂やカビルドを見学してみましょう。
その後、老舗カフェや「世界で２番目に美しい書店」に選ばれた書店にも行ってみます。

アルゼンチンでは物価がものすごく高く、ペットボトルの水（500mlか２リットルかは不明）が日本円換算で500円もするなどと聞いたので、物価の検証もしてみます。

そうそう、河畔の街ブエノスアイレス、初秋の４月でもものすごく蒸し暑かったです。気温も２５度以上になりますし、なにより湿度が高いですね。

手持ちの服では足りなくて、ノースリーブのシャツを２枚も買っちゃいました。シャツ１枚50ペソ・・・高くないじゃん？

エリア ブエノスアイレス(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

では、大聖堂の見学を。

外観は教会っぽくないですね。
パンテオンみたいです。

1827年に完成したという大聖堂。
すっきりした外観と異なり、内部は装飾的です。

十字部分の右側から左の祭壇をみたところ。

右の側廊からの主祭壇。

右側の側廊には、この大聖堂の特徴として必ず説明されている「サン・マルティン将軍」のお墓があります。
護衛兵に守られ・・・

アルゼンチン、チリ、ペルーの守護聖女に見守られています。

サン・マルティン将軍については以下のリンクをご参照ください。
　　　　　　　　↓
http://www.y-history.net/appendix/wh1201-034.html

左側の側廊には、マリア像の祭壇の横に、昔の書物などを展示している所もありました。

そろそろ外に出ようかなと思ったところ、カツカツと護衛兵が入って来ました。

サン・マルティン廟の護衛兵の交代のようです。
わあ、タイミングが良かったなぁ。

護衛兵はきっちとしていますが、見学や写真撮影はかなり自由でした。
私ももう少し近づけば良かったかもしれません。

次はカビルドを見学してみましょう。入場料は１５ペソ。
これは中庭の写真です。

カビルドとは「アメリカ大陸のスペイン植民地における市（町村）議会) 」のこと。
同じく中庭にて撮影。

カビルドの建物の２階は５月革命歴史博物館になっています。
金と銀製で作られた「Lamina de Oruro」・・・これは日本語だとなんと言えばいいのかな？

カビルド時代から使用されてきた椅子とテーブル。
かつての執務室の様子ですね。

1810年５月25日に独立宣言がなされたバルコニー。
５月広場越しにカサ・ロサーダが見えます。

後ろに高いビルを従えてどっしりした大聖堂。

カビルドを出て、５月大通り（Av. de Mayo）を北上していたら・・・

うん？　アイリッシュな服装の人達が？

食べ物やハンドクラフトの小物などを売る屋台が並んでいます。

う～～ん、何かのお祭りなのだろうか。
いずれにしても、英国かアイルランドの香りがしますね。
私は横目で見ながらずんずん歩いて・・・

1858年創業の老舗カフェ・トルトーニの前へ。

このカフェは観光名所で、いつでも行列ができていることでも有名です。
今日も大勢並んでいますね～。

・・・と、思ったら、数人が待っているだけなのかな？
それなら、私も少し待ってみます。

15分くらい待って、店内に案内されました。
意外と席は空いていました。ウエイターの対応状況も考慮してお客を入店させているみたいです。

壁側の落ち着いた席に案内され、素敵なメニューが渡されました。

天井も美しい店内です。

デコレーションコーヒーと樽詰めのシードルが名物だということで・・・

当然、シードルを注文。８８ペソ。
ピーナッツがついてきました。

15分も待ったのだから、お昼も食べちゃおうかな。ピザを注文。１０５ペソ。
そうかっ、南米の不味いピザ（固めのパンの上にチーズなどがのっている）だ！！　失敗だ。

ああ、懐かしい不味さ！　ハンバーガーにすればよかったなぁ。

いったんホテルに戻って休むかなぁ。
フロリダ通りで安いノースリーブシャツ（タンクトップ）を購入しました。

ホテルで昼寝をした後、涼しくなった夕方に活動開始。

2008年にイギリスの新聞で世界の美しい書店第２位に選ばれたアテネオ・グランド・スプレンディドにやって来ました。

まず、かつてのステージにあるカフェでお茶をします。
エンパナーダ（40ペソ）とアイスコーヒー（70ペソ）で110ペソと少々お高め？

お茶を飲みながら店内をゆっくり眺めます。

1919年に建てられた「グランド・スプレンディド劇場」が書店となっています。

天井も当時のまま。

２階席、３階席。
今は本が並んでいるみたい。あとで行ってみますね。

２階、３階からステージ（カフェ）を見ている人たち。

お茶を終えて店内散策開始です。
まず１階。クロークだった場所はお会計の場所になっています。

２階から入り口を。
こんな美しい書店で働けるって幸せだなぁ。

２階からステージ（カフェ）の眺め。

元座席があった場所に本棚が並んでいて、なんとも美しい。

ここは、ポルト（ポルトガル）のリヴラリア・レロ（世界で最も美しい書店に選ばれたことがある＝内部に写真撮影が禁止になったとのこと）と違って、誰でも自由に入店でき、写真も撮り放題で、トイレも利用ができるなど、とても良いお店でした。

リヴラリア・レロの写真はこの旅行記に
　　　　↓
http://4travel.jp/travelogue/11023888

アテネオはチェーン展開している普通の本屋さん（※）。
普通の本屋さんなので猫の本も売っています。

※　フロリダ通りの店舗も歴史のある建物に入っていて素敵でした。

本棚の本をカフェに持って行って読むのもOKらしいのです。
なんとも自由度が高い！　でも、誰かがカフェで読んだ本は買いたくないなぁと思ってしまいます。

３階から下を撮影。

う～ん、本当に美しい書店でした。

ちゃんと「書店」として、普通に営業しているのが素晴らしいです。

最後に舞台脇のバルコニー風の席も撮影。
アテネオ・グランド・スプレンディド、素晴らしかったです。

では、地下鉄で戻りましょう。

反対側（郊外）のホームは混雑していますね。

それでは、この２日で購入したものやその価格を書いてみます。
1ペソ7.3円で日本円換算してみますね。

飲み物や軽食
お水（２リットルペットボトル）＝30～40ペソ＝220～290円。
エンパナーダ１個＝18～25ペソ＝130～180円。
ジュース類（350～500ml）＝17～26ペソ＝125円～190円。　

交通関係
エサイア空港からセントロへの空港バス＝210ペソ＝1550円
地下鉄（SUBE発行＋２回乗車分のチャージ分）＝25ペソ＝185円
セントロからアエロパルケ空港へのタクシー（高速料金込み）＝150ペソ程度＝1100円程度。

食堂での食事は少し高めに感じました。

カフェ・トルトーニでシードルとピザ＝195ペソ＝1450円。
アテネオのカフェでエンパナーダとアイスコーヒー＝110ペソ＝800円
台湾食堂でランチメニュー（緑茶付き）＝180ペソ＝1300円
日本食堂（入船）でカツ丼（350ペソ）とビール（120ペソ）＝470ペソ＝3450円

和食はやはり高いですが、カフェなどでの昼食メニューは100～150ペソ（750円～1100円）程度から用意されています。

あまり皆さんに役立たない情報
洗濯屋さんでの洗濯（長ズボン１本、長そでシャツ２枚、Ｔシャツ２枚）＝50ペソ＝365円。
安いノースリーブＴシャツ（メイドインチャイナ）＝50ペソ＝365円
路上販売の天然石のペンダント＝100ペソ程度＝730円程度。

物価が非常に高い（ペットボトルの水が500円とか・・）との前評判だったブエノスアイレスですが、相対的には日本より少し高いかな？と言った印象でした。

明日は１泊でウルグアイに行きます。

この旅行記へのコメント （9）

• すずかさん 2017/05/17 15:38:36

  そっかーヨーロッパ経由

  れいろんさん、こんにちは。
  
  そっかー、ヨーロッパから南米。
  これ全然ありっすよね！
  南米行きたいけど、アメリカ経由だと嫌だなーと思ってたんです。
  なんせアメリカのイミグレがマジで嫌いで。
  イベリアなら紅組だし（＾＾）
  今度リサーチしてみます。
  
  ブエノスアイレスって一度行きたいんです。
  なんか響きが好きで（＾＾；
  すっごいヨーロッパぽい町並みですねぇ。
  ところで、南米のピザってまずいんですか？
  ピザはどこで食べても比較的安全だと思ってたんです。
  ブエイノスアイレスに行ったら私肉ばっかり食ってそうですが・・・
  
  続きも楽しみにしてまーす。
  
  すずか
  

  れいろんさん からの返信 2017/05/20 10:19:14

  RE: そっかーヨーロッパ経由

  すずかさん、こんにちは。
  
  南米の南部はアメリカからも遠いので、ヨーロッパ経由がお勧めです。
  私もアメリカのイミグレが嫌いなので、経由しない方向で考えてしまいますね。
  
  今回、サンチアゴから直通（乗り換えなし）でヨーロッパに戻りたかったので、イベリア航空にしましたが、南米南部の東側（サンパウロやブエノスアイレス）は中東経由も良いですよ。
  
  ブエノスアイレス、すずかさんに似合いそうです。特にタンゴとか似合いそう。
  ちゃんとシェラトンホテルなどのチェーンホテルもあるので、快適ステイも問題ないです。
  不味いピザは絶滅危惧種かもしれません。ちゃんとしたイタリア式のピザを出すところも沢山あります。
  カフェ・トルトーニは老舗カフェなので、昔スタイルのピザだったのかもしれません。
  懐かしい「不味さ」でした。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん

• Mirabellaさん 2017/05/15 00:58:42

  また行きた〜い、アルゼンチン

  れいろんさん
  
  ブエノスアイレスって、すごく大きな町な印象がありまして、ほんの一部分しか見ずに帰ってきたという感想。一番観光できる日が日曜日だったので、行きたかったお洒落地区（もう名前思い出せませんが）もお店営業してないだろうな、とコースから外したり、思いのほかバス移動に手間取ったり。
  ブエノス出身の友人達が絶賛していたピザ屋に行ったら好みじゃなかったので、やっぱり当初の予定通りに肉を食べておけば良かったとの後悔もあります。
  
  あと興味あったのが、ゲルニカの木があるというバスクセンター。（アルゼンチンって、バスクからの移民が多かったので。）
  ただ、ここも日曜日で休みかな？と思ったのと、同行していた友人が全く興味ないだろうと思ったのと、誰でも訪問できるのか情報不足だった理由等から、コースから外しました。
  
  ウシュアイアでは中国系ホテルでの両替、ブエノスでは闇両替と呼ばれるストリートでの両替のおかげで、思っていたより安く旅ができたように思います。れいろんさんの書かれている通り、レストランでの食事は、それなりの料金だったかも知れません。
  ちなみに、日本食好きアルヘンティーノス達のお気に入り日本食レストランINブエノスアイレスは、『いちそう』です。
  
  今年はアルゼンチンから友人が２組ほど日本に旅行に来る予定です、どちらも日本リピ組。遠いのに、また日本に？と驚いてしまいますが、きっと楽しいんでしょうね、日本が。嬉しいことです。友人の一人は、とうとう転勤でNYから東京に引っ越ししてきましたよ。
  
  みらべい
  
  
  
  

  れいろんさん からの返信 2017/05/15 19:12:31

  RE: また行きた〜い、アルゼンチン

  みらべえ、こんばんは！
  
  アルゼンチンは遠いので行きにくいですが、アルゼンチンのご友人がたくさんいらっしゃるみらべえなら、是非是非、再訪ください。
  
  ブエノスアイレスは巨大ですよね。南米一の大都会だそうです。
  私もセントロ（ボカも含む）の他はティグレ以外知らないですよ。
  
  お洒落地区ってパレルモ地区かな？
  私はお洒落エリアに興味がないので、未訪問です。
  
  南米のピザは「ピザ」じゃないですよね〜。イタリアからの移民も多いのに、なんでああなっちゃったのだろう？
  私がチリに住んでいた２０年前は、みんなあんな感じだったけど、今はちゃんとしたピザを出すお店もあるそうです。
  
  入船はセントロにある老舗の日本料理屋さんで、お値段お高めなので、アルゼンチンのビジネスマンの利用が多いようでした。
  
  フロリダ通りの両替屋の呼び込みは、鳥の鳴き声みたいですよね。
  「カンビオ、カンビオ〜〜」「カンビオ、ドラレース」「カンビオ、カンビオ」ってずっーと囁かれるのが面白い。
  客引きさんはお客さんを連れて行って手数料をもらうので、直接、ビル内の両替屋に行くのがお勧めです。
  
  バスクセンターの存在は知りませんでした。
  というか、私はスペインのバスクにも行ったことないのです。
  みらべえは、確か、バスクのご友人もいらっしゃいましたね。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん

• お黙り！さん 2017/05/13 21:30:34

  きゃ〜〜〜〜素敵！！

  れいろん様、こんばんは。
  何なんですか・素敵すぎます。
  そもそも、スペイン語が堪能なれいろん様。
  良いな、良いな、羨ましすぎです。
  
  私の最近のヒットは図書館＆本屋
  
  ここは、ポルト（ポルトガル）のリヴラリア・レロ（世界で最も美しい書店に選ばれたことがある＝内部に写真撮影が禁止になったとのこと）と違って、誰でも自由に入店でき、写真も撮り放題で、トイレも利用ができるなど、とても良いお店でした。
  
  あ〜〜〜〜〜〜〜、行ってみたいです。
  凄く、素敵ですね。
  マリー

  れいろんさん からの返信 2017/05/15 18:53:37

  RE: きゃ〜〜〜〜素敵！！

  マリーさん、こんばんは。
  
  メッセージありがとうございます。
  
  マリーさん、ポルトガル旅行記完成したんだっけ？
  ポルトでリヴラリア・レロに行かなかったかな。
  コインブラの大学図書館へ行ったんだっけ？
  
  ところで、この書店は本当に綺麗で、ちゃんと本屋さんで素敵でした。
  
  ちょっと、セントロからは離れた所にあるのですが、観光名所になっているので、地下鉄を降りて、地図を見ながらきょろきょろしていたら、地元の人が「アテネアに行きたいの？」と、生き方を教えてくれました。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん
  
  
  
  

  お黙り！さん からの返信 2017/05/15 19:18:48

  RE: RE: きゃ〜〜〜〜素敵！！

  りいろんさん、こんばんは。
  
  > マリーさん、ポルトガル旅行記完成したんだっけ？
  > ポルトでリヴラリア・レロに行かなかったかな。
  > コインブラの大学図書館へ行ったんだっけ？
  
  いやいや、完成しておりません（恥ずかしい）
  コインブラだけです。なんせ、ツアーですから（涙）
  でも、ポルトへはもう一度、絶対行きたい街なので、何時か行きたいです。
  
  > ところで、この書店は本当に綺麗で、ちゃんと本屋さんで素敵でした。
  
  羨ましいです、今度、絶対行きます。
  マリー
  

• ムロろ～んさん 2017/05/12 21:02:30

  劇場が本屋さん\(◎o◎)／！？

  れいろんさん
  
  引き続き、ムロろ〜んです。
  ブエノスアイレスを散策された旅行記を拝見しました。
  
  アテネオ・グランド・スプレンディドにビックリしてしまいました。
  書店とのことのようですが、劇場？に驚きました。
  私は本屋さんや図書館が好きで、本の世界から新鮮な気分で旅行気分に浸れるので、ついつい長居してしまいます。
  
  しかも、カフェもあるのですね(^_-)-☆。
  でも、図書館の本ならまだ分からないではないですけれど、きちんと買ってからコーヒーブレイクしてみたいなと(^_^;)。
  ちょっと万が一、売り物なのに濡れちゃったらと思うと…。
  自分がドジなのでそう考えてしまいました。
  
  
  ムロろ〜ん(-人-;)

  れいろんさん からの返信 2017/05/13 08:52:56

  RE: 劇場が本屋さん\(◎o◎)／！？

  ムロたん、引き続きありがとう！！
  
  そうなんですよ。この書店。
  普通のチェーン展開している本屋さんなのですが、このアテネオ・グランド・スプレンディドは、「スプレンディド劇場」を改装したものなんです。
  美しいですよね〜。
  
  そしてステージ部分がカフェになっています。
  ちょっと価格は一般的なカフェより高めですが、一服する価値はあると思います。
  
  日本でもカフェを併設していて、販売してる本や雑誌を読める書店もありますが、私もムロたんと同じように、汚してしまうかなぁと思ってしまいますね。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん