たっぷりボルゲーゼ　2014真冬のウンブリア 38

2014/12/21 - 2015/01/05

久しぶりに行ったボルゲーゼ美術館で、作品と建物、堪能♪

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

バス待ってたんだけど、なかなか来ないから、タクシー乗っちゃった。

予約の時間があるから、遅れられないのよ。

ボルゲーゼ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

前に来たときは、どしゃぶりの雨で、しかも修復中。

足場の間から、見学したんだったわ。

早く着いたから、ガイドブック買って、

ジュース飲みながら予習。

荷物預けて、お部屋に入ったら、すぐベルニーニ。

プロセルピナの略奪よ。

プロセルピナちゃんが気に入っちゃった、冥界の王様プルトーネ。

捕まえて、無理やり冥界に連れて帰っちゃおっていうところ。

すっごくイヤがっても、この筋肉質のおじさんには、かなわないわね。

太ももに食い込む手が痛々しいわよ。

これ作ったときのベルニーニ、２３歳だって。

思いっきり想像力が豊かか、超経験豊富か、どっちかね。

バレーの練習でも、

盆踊りでもなくって、アポロとダフネ。

ストーカーのアポロから逃げるダフネちゃん。

パパ、助けて～ってお願いしたら、パパが月桂樹に変えてくれたっていうお話。

あのね、パパ、もっと他に助けようがあったんじゃ？

正面からぐるっと２人の周りをまわってみると、

ダフネちゃんが、ちょっとずつ月桂樹に変わってくところがよくわかるのよ。

映像見てるみたいよね。

こういうところが、ベルニーニってすごいって言わせるのよね、きっと。

お部屋の天井もアポロとダフネよ。

ミケランジェロのダヴィデは、静かな闘志。

ベルニーニのダヴィデは、やる気満々。

これから石投げようかっていうところ。

安定した下半身は、いいピッチャーの必需品ね。

鏡見ながら、自分モデルに掘ったっていうダヴィデの顔と、

自画像。　結構なナルよね。

ベルニーニったらね、17歳のときには、こんな作品も作ってたらしいわ。

ヤギを食べる子供。　おしりがかわいいわ。

20代の作品、姥捨て山。

パパのピエトロさんが、そんなにうっとうしかったのかしら。

日本だったら、おんぶか背負子で、肩に担ぐとかないわよね。

40代後半の作品は、もう法王はころがせない。

法王が、お仕事いっぱい回してくれたウルバーノ８世から、インノチェンツォ10世に変わって、お仕事干されちゃったベルニーニ。

残念な気持ちを作品にしたらしいわよ。

なんて解説だったらびっくりよね。

ボルゲーゼ美術館、カラヴァッジョもいっぱい。

アンブロシアーナで、ブドウの絵見て、カラヴァッジョってすごい！って思ったのよね。

今は、わざわざ込んだ展覧会行ってまで見たいと思うけど、最初は暗くってヤダなって思ってたのよ。

生々しいしね。

ジョヴァンニさまは、弱々しいし、また見たいと思うような絵じゃないわよね～って。

だけど、こういうのを見ると印象変わるわね。

もともとサン・ピエトロのために描かれた作品。

聖アンナがみっともないおばあさんで、マリア様の胸見えすぎって理由で、サン・ピエトロに飾られたのは２日間。

前歴があるんだから、頼まなければいいのに。

キアロスクーロって、光と陰はっきり分ける表現とか確立したって言われてるけど、実は暗い色が好きなだけじゃないかと、今でも思ってるのよ(笑)

すっごいなで肩のお嬢さん、ペットはつぶらな目の一角獣。

ベルベットのお洋服ってことは、秋冬物だと思うけど、外で肩出しって寒くない？

白目向いたジェズ様。

そんなちっちゃい切れっ端で、死体運ぼうっていうのが無理でしょ。

倒れたマリア様助けたり、ジェズ様に駆け寄ったりね、重い物持ってふんばったりしてる中、カメラ目線の君は誰？

ティッツィアーノ、ボルゲーゼにあるのは、聖愛と俗愛。

どっちが聖愛で、どっちが俗愛だと思う？

白いドレスだから聖愛？　それとも、お洋服なんか来ちゃってるから俗愛？

色っぽいから俗愛？　天使みたいな笑顔だから聖愛かな～

ボッティッチェッリとか、

コレッジョとか、

クラナッハとか、ボルゲーゼ、まだまだ見るところがいっぱい。

個人的に、ライオン巻いたディレクターに案内してもらいましょ。

プロデューサーは、お金数えるのに夢中だから。

みんなには秘密だよ。

ボクがテレビに出してあげるからね～

なによ、あの女。　わたしのほうが魅力的なのに！

ねえねえ彼女、お茶でもどう？

えっ、わたし！？

ボルゲーゼ、お部屋もきれいよね。

シエナ出身のシピオーネ・ボルゲーゼさん、

遊びに来たお客さんに、自分のコレクション自慢したくってお屋敷建てたのよ。

まったくの個人の趣味で集めた作品。

これっていう物見つけたら、スッポンみたいに離さなかったらしいわ。

ナポレオンの妹パオリーナちゃんと結婚した、ボルゲーゼさんちのカミッロ君。

お金に困ってたのか、ご機嫌取りか、コレクションからナポレオンに400点も売ったってお話。

だからルーブルにイタリア物がいっぱいあるのね。

そして、いっぱいフランスに売ったり持っていかれちゃったりしてても、まだこれだけ残ってるのよ。

パオリーナちゃんって言えば、お兄ちゃんのナポレオンの力使って、わがままし放題。

恋愛スキャンダルもいっぱい。

お金もあって、きれいだったら、探しに行かなくっても男の人が寄ってくるわね。

ミルクみたいな白いお肌がご自慢で、ミルクのお風呂が大好き。

どう？

いやいや、肌よりね、ベッドのお布団が大理石でできてるっていうほうがびっくりよ。

２時間なんて、あっという間のボルゲーゼ。

だけど、すっごく疲れちゃった。

集中してるしね。

ボルゲーゼ公園 広場・公園

バールも込んでて座るとこないし。

乗せて～