2016/05/26 - 2016/05/26
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frau.himmelさん
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2016年5月、3週間のドイツ・オーストリアを中心とした旅をしてまいりました。
前半の2週間は平均年齢70歳超のシニア男女3人旅、後半の1週間は一人でベルリンを中心に回りました。
シニア男女3人旅の旅行記が難産の末やっと終わったばかりですが、その前にいくつかベルリン一人旅の旅行記を書いていましたので、今回はその続きです。
前半の旅行記もあわせてご覧くださるとうれしいです。
①http://4travel.jp/travelogue/11140206
②http://4travel.jp/travelogue/11142455
③http://4travel.jp/travelogue/11143704
④http://4travel.jp/travelogue/11144955
⑤http://4travel.jp/travelogue/11145633
⑥http://4travel.jp/travelogue/11147208
今回の話題はガス灯から。
夕暮れになると灯されるベルリンのガス灯、そのオレンジ色が醸し出す柔らかくあたたかい光は何とも雰囲気ありますよね。
これぞベルリンって感じがします。
それもそのはず、ベルリンは世界で最も多くガス灯が残っている街だそうです。
ところがベルリン市は、環境対策やコスト削減などの理由でLED電灯への移行を推し進めています。
私の今回のテーマの一つ、消えゆく前に、少しでも多くのベルリンのガス灯を目に焼き付けておきたい・・。
出発前に知ったのですが、ベルリンにはガス灯の野外博物館があるそうなのです。
ここではドイツ各地からだけでなく、ヨーロッパの各都市から集められた90基の歴史的なガス灯を見ることができるのだとか。
まずはティーアガルテンの遊歩道に立ち並ぶそれらのガス灯に対面したいと思います。
ところで、ベルリンの様々な歴史を見てきた「歴史遺産」「文化遺産」であるガス灯を残さなければならないと、ベルリン市民の間では保存運動が推進されているそうです。
私も、由緒ある多くのベルリンのガス灯を残してほしいと願います。
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5月26日、ベルリン中央駅。
今日は一日中ベルリン市内観光なので、券売機でABゾーンのターゲスカルテを購入します。
ベルリン市内交通を、1日中使えて7ユーロ。 -
刻印を忘れずに。
時間を打刻しなかったら、検札の時、不正乗車とみなされて高い罰金を払わなければなりません。 -
中央駅最上階のSバーン乗り場、16番線からポツダム方面行に乗ります。
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私が降り立ったのは、中央駅から2駅目のティーアガルテン駅です。
電車の屋根の向こうには、ベルリンで一番大きな公園であるティーアガルテンが広がっています。 -
駅前には、ティーアガルテンの真ん中を突き抜ける「6月17日通り」が伸びています。
今気が付きましたが、ここにもガス灯が見えますね(赤矢印)
道路の向こうにもズラーッと同じものが並んでいます。
これはナチス時代の遺物で大変珍しいものだとか。
今回ベルリンの街を歩いていても、いつもガス灯に注目していました。
他のガス灯や街灯については別途ご報告できたら、と思っています。 -
ここに案内板が見えました。ガス灯野外博物館はこっちだよ!って。
ベルリン市には2015年の統計では3万6千基のガス灯が残っているそうです。
これは全世界のガス灯のなんと半分を占めるのだとか。
「ガス灯の首都」ベルリンにガス灯博物館があるのはこういった意味もあるのでしょうね。 -
ティーアガルテンを通り抜けるサイクリングコースの案内
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ガス灯展示博物館の案内板。
25のドイツの市町村、それにヨーロッパの国々から集めた90基のガス灯が展示されています。 -
歴史的なガス灯の展示の横を、スイスイと自転車で通り過ぎる人々。
初夏の緑がまぶしいティアーガルテンの森の中を颯爽と通り抜ける・・・さぞかし爽快でしょうね。 -
野外展示場にはこういう風にガス灯がずらりと並んでいるのです。
この中を散策するのもいいですね。
静かな森の中、聞こえるのは小鳥のさえずりだけ。
時々行きかう人と挨拶を交わしながらのんびり散策する時間は、何事にも代えがたい贅沢な時間。
老化した脳細胞が生き返るようです。 -
ひとつひとつゆっくり見て歩きます。
まず豪華なガス灯が出迎えてくれました。
シャルロッテンブルク宮殿あたりに立っている豪華なガス灯。
3本の傘がついた灯りの部分も豪華なら、足の部分も豪華です。
説明文を読むと世紀末の華やかりしころに造られたもののようです。 -
ところで、シャルロッテンブルク地域辺りは、東西ドイツ分断時代は旧西ベルリンに属していました。
面白いことにガス灯が集中しているのは、分断時代の旧西ベルリン地域だったのです。
東ベルリンに囲まれた「陸の孤島」の西ベルリン地区、いつ何時電力供給が止められてもいいように、貯蔵しやすい石炭で燃料が供給できるガス灯が重宝されたのです。 -
実際に、1948年にはソ連により旧西ベルリンは完全に封鎖され、燃料や食糧物資・薬品までも不足する事態に陥りました。
西ベルリンへの物資輸送はベルリン空輸作戦に頼ることになりました。
今でも西ベルリン地区に多くのガス灯が残っているのは、こういう理由があったのです。 -
豪華なガス灯とは反対に、3本の何の変哲もない地味なガス灯。
それぞれに面白い名称が付いています。 -
まるでワラビの新芽みたいに曲がっているこのガス灯は・・。
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司教の杖。
なるほど・・。 -
大きな絞首台
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なぜだか「小さな絞首台」という名前。
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ボヘミアの飾り燭台(シャンデリア)という名前
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Wilmersdorfer Witwe(ヴィルマースドルファーの未亡人)。
どうしてこれが未亡人? -
一つ一つ名前を見ながら写真を撮っています。
ここからはドイツの街々のガス灯を見て歩きます。
これは「ドレスデン」。 -
「ボン」
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「ボン」
土台の装飾が素晴らしい -
アーヘン市。
カール大帝の町、鷲の紋章が鮮やかです。 -
フランクフルト市
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フライブルク市
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左より、ポツダム、ハーメルン、ハイデルベルク。
傘のないタイプ -
(左)ヴッパタール、(右)Frankenthal/falz
丸い傘のタイプ -
(左)マンハイム、(右)マインツ
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ほんとうに落ち着く空間。
サイクリングの人たちも自転車を停めてガス灯を見ています。 -
沿道に目をやれば、湖で静かに羽を休めている白鳥の親子
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どこからの旅行者なのでしょうね。
シニア夫婦が仲良く手をつないで、ハクチョウたちに見入っています。
ご主人の背中、佐々木小次郎風のたすき掛けの傘が何ともほほえましい。
楽しい旅にしてくださいね。 -
齢をとって老化した脳には、シャワーのようにはいってくるおびただしい情報より、美しい風景の方がボケ防止には効果的なのかも知れません。
私もしばらくこの風景に癒されて・・・。
再びガス灯の旅巡りを続けます。 -
(左)デュッセルドルフ、(右)ハノーファー
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(左から)ヴュルツブルク、ライプティヒ、ゲルゼンキルヒェン(サッカーで有名な街です)
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アウクスブルク市。
アウクスブルクにはフッゲライ(福祉住宅)に歴史的なガス灯が残っていましたね。 -
中にはガラスが壊された街灯もいくつか見られました。
野外展示場なので、心無い人が面白半分に壊すのでしょうね。 -
壊れた窓から、入りこんだ小鳥がさえずっています。(赤矢印)
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静かな森をなおも進むと、朝っぱらから大声を出して酒盛りをしている人達がいます。
かなり酔っているようであの女性、いい年をして頭に花を飾って、酒瓶片手にフラフラしています。
絡まれたら面倒なので、足早に通り過ぎます。 -
せっかくの穏やかな優雅な気分を削がれて、腹立たしい気持ちです。
ガス灯に灯りが入った様子を見てみたいと、夜暗くなってからもう一度訪れるつもりでしたが、女の一人歩きはやめたほうがよさそうです。 -
ここに展示されているガス灯はドイツ国内のものばかりではありません。
ヨーロッパの主要都市からのものもありました。
ここからはガス灯をめぐるヨーロッパの旅。
まずはロンドン(イギリス)。 -
チューリッヒ(スイス)
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左・ダブリン(アイルランド)、右・ライデン(オランダ)
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左・アムステルダム(オランダ)、右・ブダペスト(ハンガリー)
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左・コペンハーゲン(デンマーク)、右・ブリュッセル(ベルギー)
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ヨーロッパの最後はパリ(フランス)
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またまた面白いことがあったのです。
どこかで小鳥の鳴き声が聞こえるけど、姿は見えず。
ちょうど通りかかったマダムと顔を見合わせて、声の主を一緒に探しました。
そして見つけた時には二人して思わず、ほらあそこ!あそこ!って指さして喜び合いました。 -
やはり壊された窓から忍び込んで、まるでドイツ名物の「カッコー時計」のように美しい声で鳴いていたのです。
ちょっとだけその声を一緒に聴いて、「アウフ・ヴィーダーゼーエン!」と言ってマダムとお別れしました。
小鳥が取り持ってくれた、ささやかな心温まる交流でした。 -
ティーアガルテンはドイツで一番大きな公園です。
森の小路にも名前が付いています。
この道は「ブレーマー通り」。
ブレーメンから名前が付いたのでしょうね、石像のモニュメントは帆船です。 -
ティーアガルテンをランドヴェーア運河が横切っています。
この運河はシュプレー川とつながっています。
時折遊覧船が通ります。
そして向こう岸はベルリン動物園なのです。 -
橋の上からランドヴェーア運河を眺めます。
水門ですね。 -
水門が徐々に開き・・・
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待機していた遊覧船が動き始めて、こちらに近づいてきます。
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そして船1台分の狭い川幅を大きな遊覧船が通って行きます。
船の上から手を振る人・・。
こちらからも振り返します。 -
橋の袂にはビアホール・レストランが。
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それでは私も橋を渡って次へ移動します。
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見事にツタに覆われたこの建物は水質試験場?
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次に向かう戦勝記念塔(ジーゲスゾイレ)まではティーアガルテン駅から800mほど。
気持ちのいい森の中を歩いていきたいなーと心の声はささやくけど、サイクリングの自転車が時折通るだけの寂しい森の中。
何かあってからでは遅いので・・・ -
おとなしく6月17日通りを歩きます。
6月17日通り・・・、旧西ベルリン側にあり、ここから戦勝記念塔を過ぎてブランデンブルク門まで続いています。
それより先はウンター・デン・リンデン通りと名前を変え旧東ベルリン側になります。
東西ドイツ分断時代、東ベルリンの労働者が労働条件の改善を求めて暴動を起こしました。それに対しソ連軍の軍隊が鎮圧に乗り出し多くの労働者の命が奪われました。
この悲劇を後世に伝えるために6月17日通りと名付けられました。 -
戦勝記念塔(ジーゲスゾイレ)に着きました。
塔の高さは67m、てっぺんには勝利の女神である黄金のヴィクトリアが立っています。 -
勝利の女神ヴィクトリア。
この塔は、1864年のデンマーク戦争、1866年の普墺戦争、1870-71年の普仏戦争に勝利した記念に建てられました。 -
映画「ベルリン天使の詩」の中で、主人公のくたびれた天使がこの女神の像の上で羽を休めているところがありましたね。
旅行に出発する前に再度DVDを見たのですが、映画では女神ではなく男の顔のようにゴツかったように思ったのですが・・。
天使の姿を前から後ろからじっくり眺めます。 -
ここにもガス灯が。
ガス灯と女神のコラボ。 -
ここから塔の内部に登ることができます。
展望台に通ずる285段の螺旋階段が設けられているそうですが、ヘタレな私はパス。 -
塔に登って、女神の足元からベルリンの景色を眺めている人々。
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ここはロータリーになっていて、多くの車が通行しています。
車の屋根越しにガス灯と、モルトケの像。
「1858年から1888年にかけてプロイセン参謀総長を務め、対デンマーク戦争・普墺戦争・普仏戦争を勝利に導き、ドイツ統一に貢献した。近代ドイツ陸軍の父と呼ばれる。」人だそうです。 -
この像はビスマルクだと思い、かなり無理して遠くから撮ったものですが、台座には「Roch」と。
前の写真を取り出してみると、ビスマルク像はもっと奥にあったのですね。 -
ガス灯(街灯)が見えたので、ティーアガルテンの中に入ります。
釣り鐘型のガス灯。
向こうに見えるあの像は・・? -
手前は古代ゲルマン兵士の狩猟の様子、大きな水牛を仕留めているところ。
右はルネッサンス時代の狩りの様子。
そうか、ここティーアガルテンは、かっての王家の狩猟場だったところですものね。 -
2つの青銅の像の間から、勝利の女神ヴィクトリアの後姿が見えます。
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朝から張り切り過ぎて、足が疲れました。
ここから100番のバスが出ているので、これに乗って博物館島の方に向かいます。
普通の観光客は歩く距離なんですけどね。 -
目の前を走っていく真っ赤なド派手なバス。
観光バスでしょうか。
長くなりましたので、別編に続けます。
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この旅行記へのコメント (5)
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- ハッピーねこさん 2017/04/11 00:56:37
- ガス灯巡り!
- himmelさん、こんばんは。
ガス灯巡り!ベルリンにはそんな楽しみ方もあるのですね!
さすが、himmelさん。
鉄看板好きの私ですが、今年の初ベルリンではガス灯にも着目したいと思います。
素敵な情報をありがとうございました。
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2017/04/11 20:44:55
- RE: ガス灯巡り!
- ハッピーねこさん、こんばんは。
お出かけになる日が近づいてまいりましたね。今月末からですか?
うらやましいです。
今回はベルリンにもいらっしゃるのですね。
ティーアガルテンをのんびり散策するのは素敵ですよ。
いろんな彫像や広場があり、湖があり、運河があり遊覧船が通っている・・・。
そうそうハッピーねこさんは、素敵な看板フェチでいらっしゃいましたね。
ガス灯もいろんなものがあって面白いですよ。ぜひ博物館にいらっしてください。
もうベルリンのホテルは押さえられたのですか。
ベルリンには素敵なレストランやカフェなどもありますし、きっとハッピーねこさんもお気に入るのではないでしょうか。
ワクワクウキウキの計画策定、楽しんでください。
himmel
- ハッピーねこさん からの返信 2017/04/12 00:37:25
- 22日出発です!
- himmelさん、こんばんは。
ご返信をありがとうございます。
そうなのです、22日出発で初のベルリンへ!
ワクワクウキウキの計画策定・・・であればいいのですが、アセアセの策定状態で^^;
これまでたっぷり時間があったはずなのに、何事も切羽詰まらないとできない性格で
旅行計画もですが休暇中の仕事の段取りなどにも大慌ての今日この頃。ダメですねぇ。
ですが、年一の楽しみの旅ですので何とかがんばります。
ホテルは街の西部のツォー付近にしました。
とにかく見る所満載のベルリンですので、きっと通り一辺倒、いえそれ以下の街歩きしか
できなさそうで、himmelさんのようにコアなベルリンを巡ることができるのは
もっと回数を重ねてからになることでしょう。
でもティーアガルテンのガス灯は、一部だけでも楽しみたいと張り切っております。
出発までhimmelさんのベルリンの足跡を辿らせていただいて予習に励みます!
ですが、初の東ドイツがもちろんとても楽しみではあるのですが、himmelさんの秋のアルザスが
とてもとても羨ましく、来年はまた絶対に南ドイツやアルザスに戻るぞー!と今から
妄想しております。(笑)
himmelさんも秋旅のプランをどうぞこれから楽しんで下さいませね。
暖かくなったりまた冷え込んだり、季節の変わり目で体調を崩しがちなここ最近ですので
どうぞご自愛のほど。
おやすみなさい。
ハッピーねこ
-
- ペコリーノさん 2017/04/10 22:16:20
- ガス灯ですか!
- frau.himmelさん、こんばんは。
ガス灯に注目してティアーガルテンを散策だなんて!すごいですね。
こんなものがあるなんて知りませんでした!
ガス灯をめぐってドイツの街を巡ったり、ヨーロッパを旅したり出来るなんて、素敵なところですね。
frau.himmelさんの旅行記はいつも素敵な発見があります。
ベルリンの旅、楽しませていただきます。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2017/04/11 20:34:25
- RE: ガス灯ですか!
- ペコリーノさん、こんばんは。
昨夜は慌てました。
旅行記の投稿ボタンをぽちっと押してお風呂に入り出てきたら、インターネットのアイコンが雲隠れして見つからない・・・。どこか変なところを触ったのでしょうね。
今日は出先のパソコンでペコリーノさんからコメントをいただいているのを知りました。
今は自宅、普通につながるようになりました。
ベルリンのガス灯って素敵ですよね〜。
数年前からガス灯がなくなると聞いていましたので、気にかけていたのですが、この博物館のことは今回出かける前に知りました。
ティーアガルテンを散策しながら、のんびりとガス灯を見て回る・・・。
暮らすように旅をするってこういうことではないのかなー、って。
元祖ペコリーノさん、いかがですか?
himmel
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