2016/11/19 - 2016/11/26
7位(同エリア16件中)
ミズ旅撮る人さん
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2016年11月、インド南西部のカルナータカ州のデカン高原を巡るツアーに参加しました。
アイホーレから南西に13km。パッタダカルの村には1987年に世界遺産に「パッタダカルの建造物群」として認定された9つの寺院があります。
インドに於ける北方型建築様式と南方型建築様式の両方をここでは見ることが出来る珍しい寺院群です。園内は、寺院の博物館といった感じで、綺麗に年代順に建物が並んでいます。
これまでの寺院見学は、素晴らしい彫刻重視で来ましたが、今回は建物自体に注目することになります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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世界遺産のプレートです。1987年に「パッタダカルの建造物群」として指定されました。
パッタダカルの建造物群 史跡・遺跡
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綺麗な遺跡公園になっています。左から右へと見学して行きます。
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左から右へ、年代順に段々と建物が大きくなっていきます。
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中ほどにあるサンガメーシュワラ寺院は、南方型の寺院です。
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その左手のガラガナータ寺院は北方型で、砲弾型の屋根が特徴的です。
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もっとも有名で大きなヴィルパクシャ寺院に向かって一直線に通路が伸びています。これは、帰り道。
先ずは年代順に見ていくので、もう少し先に進みます。 -
小さなお堂が並んでいます。ヴィルパクシャ寺院と比べると「進化形」の一番初めというのがよくわかります。
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一番手前がカダシッデーシュワラ(Kadsideshwar )寺院。シカラと呼ばれる砲弾型の屋根がありますが、天辺の飾りは失われています。
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さあ、寺院見学の始まりです。
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といっても、あまり彫刻もなく、内部はシヴァ・リンガだけです。
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カダシッデーシュワラ寺院の前には、原形を留めていませんが、ナンディ君が座っています。
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あまり見るものもないカダシッデーシュワラ寺院ですが、実はここにメダルのように嵌め込まれたナタラージャ(踊るシヴァ神)の像があるのです。
シカラ(屋根)も、2段建物の彫刻があって、1段縦縞模様の繰り返しになっています。 -
こちら側から見ると、マンダパ(前室)の窓が卍になっています。
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さて、次に行きましょう。ガラガナータ(Glagnath )寺院です。
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この寺院は、本堂の側面に大きな窓(というより出入口)が見られる、これまでにない形をしています。
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窓(出入口)を覗いて見ると、こんな感じです。中にも扉のない窓のようなものがあります。
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イチオシ
ガラガナータ(Glagnath )寺院正面です。シカラの真下の本堂を、回廊が取り巻いています。
マンダパ(前室)部分が切り取られたように無くなってしまっています。 -
回廊部分です。
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わずかに彫刻が残っていました。
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この手前にあったであろうマンダパはどんな建物だったのでしょう。
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南側の側面です。これが本来の姿なんですね。回廊の出入口に見えた部分には、神像があり、柱と屋根が付いていたのです。
シカラ(屋根)の上には、アーマカラと呼ばれる玉ねぎ型の飾りがあります。 -
ガラガナータ寺院の真後ろ、西側には小さなジャンブリンガ寺院があります(写真手前の寺院)。
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さて、サンガメーシュワラ寺院です。これまでのシカラ(屋根)のある北方型から、南方型に変わります。
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立派なマンダパ(前室)を持ち、なんだか大層重そうに見えます。
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この屋根は、小さな屋根の積み重ねで出来ています。
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大きくて、ひどく重そうなマンダパ(前室)に入ります。
ハレビードやベルールで見たホイサラ朝の寺院に比べ、柱がとても太くて、屋根も厚みがあって、すごく重そうに見えます。
このパッタダカルは、7~8世紀に建てられた前期チャールキヤ王朝の寺院群です。12~13世紀のホイサラ朝と比べては気の毒ですね。 -
サンガメーシュワラ寺院のマンダパは、丸と四角のごく浅い模様が彫られただけの角柱が支えています。
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石に刻まれた碑文が置いてあります。
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コロコロと丸っこい字が刻まれていました。この寺の縁起が書かれているのでしょうか。
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暗いマンダパに、ツルツルの敷石が光ります。屋根の重さを軽くする技術が未発達なので、これほど太い柱が必要だったのでしょうね。圧迫感があります。
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シヴァ・リンガは、削られてしまっています。せっかく手前に守衛が彫り込まれていたのに、お守りすることが出来なかったんですね。
パッタダカルは、後世のイスラム国家による破壊を免れた貴重な寺院群です。すべて、前期チャールキヤ王朝の寺院ですが、北方型と南方型が混在しています。これは、チャールキヤ様式というものが確立していなくて、各地の工人たちを招聘して建立したことによるものです。 -
前期チャールキヤ王朝の首都はバーダーミにありましたが、
パッタダカルの地で戴冠式を行っていました。そのため、パッタダカルは「戴冠の都」と呼ばれています。
ヴィクラマーディティヤ2世(在位733 - 744)は、カーンチプラムなどを見て、パッラヴァ朝の建築文化の水準の高いことに感銘を受け、建築家グンダを招聘して、パッタダガルに多くのヒンドゥー寺院を建設しました。
このサンガメーシュワラ寺院から後の南方型寺院は、その代表的建築物です。 -
もっとも有名なヴィルパクシャ寺院の手前には、もう基壇部分しかない堂宇の跡があります。
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サンガメーシュワラ寺院の真後ろ(西側)にも、小堂が並んでいます。
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では、パッタダカル最大の寺院ヴィルパクシャ寺院に行きます。
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ヴィルパクシャ寺院は、740年代前半に前期チャールキヤ朝8代目の王ヴィクラマーディチ2世(在位733~744年)がパッラヴァ朝との戦いに圧勝したことを記念して、王の妃ローカマハデーヴィが建立しました。
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さすがに王妃の肝入りで、パッラヴァ朝の名工たちが手掛けただけのことはあります。
これまでの寺院とは格段に規模だけでなく、装飾の質が違います。 -
南方型の装飾には、この独特の被さるような屋根のモチーフがあちこちに見られます。
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パッタダカルの寺院はすべてシヴァ神を奉っています。なので、ナンディ君のお堂もあります。
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女性の背後の木が如何にも南国風です。それにしても、足元の小人は何?
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ユーモラスな動物たち。ライオンと猪?
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壁に彫られた美女たち。
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変わった髪型です。これも南方型?
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男も女も髪を結うのが流行り?
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頭の上に日傘が付いている?
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この屋の主ナンディ君です。ここのナンディは真っ黒。何故か頭上に電光掲示板。インドらしいなあ。
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ひょっとして、新しい?ちゃんとお化粧もしてもらって、良かったね。
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ナンディ堂。
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ナンディ堂の向こう(東側)には、川に面した門があります。これが本来の玄関です。
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マンダパ(前室)です。オウムに餌をやる女性。その頭上の天井に苦しい体勢で張り付いている像。
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このカップルは、アイホーレで見たような寄り添う仲睦まじいカップルではなく、同志のような感じがします。
この寺院を建てた、王妃と王の姿を反映しているのでしょうか。 -
どこを見ても、様式美を感じます。ここで感動したら、次の旅行先はパッラヴァ朝のあったタミルナドゥ州に決まりですね。
タミルナドゥには、ただの寺院だけではない、様々な建築物があって、たいへんおもしろいのでお勧めです。 -
左端の像は、足を頭の上に上げて踊るシヴァ神です。
以前案内をしてくれた現地ガイドは、踊りの名手だったパールヴァティが、自分よりうまく踊れる者はいないと豪語していたところ、シヴァがこのように踊って見せて、負けを認めたパールヴァティはシヴァと結婚したのだと話してくれました。インド人は、こうしたお話が大好きです。 -
この浮彫はなかなか見事です。真ん中の神様が、馬車に乗っていて、真下に御者がいます。神様の両脇に車輪が見えます。
飛び出す絵本的な構図なのです。こういう構図はかなり珍しいと思います。 -
光線の具合がよかったようで、いい色合いになりました。
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マンダパの柱のある風景は、「絵になる風景」なので、ついつい撮ってしまいます。
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柱や天井、壁画には、『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などの様々な場面が彫られています。
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角柱の1本1本の模様が違います。
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角柱の1本1本の模様が違います。惜しむらくは、まだ浮彫の技術が未熟なところが今一つかな。
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やはり最高傑作のホイサラ朝寺院を見てしまうと、辛いですね。頑張っているんですが。
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僧侶が、信者にティカを授けます。祝福を授けるティカは、お布施をすると男女関係なく、額の真ん中につけてくれる赤い粉のことです。
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細い柱を造ることが出来ないからか、背後の壁には、何本かの柱のような模様が描かれています。
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天井です。丸い部分は蓮弁でした。蓮弁は、蓮の花びらで、阿弥陀如来などが座っている台座によく見られます。
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マンダパ(前室)と本殿の間。屋根の意匠は完成された様式ですね。外観と同じです。
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本尊のシヴァ・リンガです。
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堂内には、スケッチをしている若者がいました。
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真ん中で、横たわる女性の足の上に、旗のようなものを持っている侍女がいますが、持っているのはインドの団扇(うちわ)です。
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それでは、外に出ましょう。
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竹から生まれた「かぐや姫」のような神像。
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植物の絡まったような意匠の窓と、神像が交互に配置され、屋根は細かい屋根と彫刻が散りばめられています。
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14世紀も前の石造建築なので、風化が進んでいて、ちょっともったいないけれど、当時としては巨大で豪華で他国に誇れる最高傑作だったことでしょう。なにしろ、この寺院は戦勝記念なのですから。
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誇らしさを感じる建物です。
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鮮やかなサリーを着た女性を見つけました。
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様々な彫像が迎えてくれる。
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なんだか、現代っぽい女の子。
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この女の子、活発で楽しそう!
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ヴィルパクシャ寺院の斜め後ろには、マリカールジュナ寺院があります。
これは、ヴィルパクシャ寺院造営と同じ理由で、第2王妃が建立しました。ほぼ同じ様式ですが、少し小振りです。 -
マリカールジュナ寺院は、ヴィルパクシャ寺院より彫刻が少ない気がします。
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まるで、ポスターのように軽快な浮彫。腰をあり得ないほどくねらせたりするインド特有のポーズではなく、自然な感じなのが珍しいです。
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内部の構造は同様。柱の林立するホール(マンダパ)とシヴァ・リンガのある本殿です。
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若干、こちらの柱の方が細い気がします。
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足が流れるようなポーズがおもしろい様式です。
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なぜか1本だけ、違う色に見える柱。
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いい雰囲気の一角。
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カーシーヴィシュワナータ寺院が、マリカールジュナ寺院のすぐ隣にあります。
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左が第2王妃が造ったマリカールジュナ寺院、右がカーシーヴィシュワナータ寺院。
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写りの良くない写真ですが、前期チャールキヤ王朝の寺院が集まるこのパッタダカルの特徴は、このように他のインドの彫刻とは明らかに違うポーズにあると思います。
軽快でのびのびとしたポーズは、胸とお尻を強調して、極端にひねったポーズの他の様式とは全く異なっています。
私は、この見ていて気持ちのいいパッタダカルの浮彫が気に入りました。 -
のびのびが一番・・・だよねえ。
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マリカールジュナ寺院の前に座すナンディ君。
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さあ、これでヴィルパクシャ寺院の見納めです。
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デカン高原の比較的早い時期の寺院の変遷をコンパクトにまとめたようなパッタダカルの遺跡公園でした。
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最初にこの公園に来た時は、同じような寺院がたくさん並んでいるようにしか見えませんでしたが、一つ一つをじっくり見て来たので、区別がつくようになりました。
サリーを着た女性たち。少し前に私たちの前を通って行ったのですが、その時から、写さないかしらと視線がチラチラ。
やっと、自然に歩いて行ってくれました。本当に写るのが好きですねえ。
では、次回は巨大な貯水池のあるバーダミに向かいます。
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