2016/11/19 - 2016/11/26
219位(同エリア384件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記692冊
- クチコミ161件
- Q&A回答23件
- 1,030,439アクセス
- フォロワー48人
2016年11月、インド南西部のカルナータカ州のデカン高原を巡るツアーに参加しました。
観光初日、2つ目の寺院はベルールのチェナケーシャヴァ寺院です。初めに見たハレビードのホイサレーシュワラ寺院に勝るとも劣らない彫刻の完成度の高さは、さすがはホイサラ王朝です。
チェナケーシャヴァ寺院の1回目では、寺院の外側をほぼ一周して来ました。今回は、マンダパと呼ばれる前室に入ります。ここも、ホイサレーシュワラ寺院同様の見事な柱と彫像で飾られていました。
個人的意見としては、これらを初日に見てしまうのはなんとももったいない。彫刻好きには最高のメインディッシュを一番最初に出されてしまったような感じです。
この後のハンピの寺院群も、それはそれで大層おもしろいところなんですが。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空 キャセイドラゴン航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
ベルールのチェナケーシャヴァ寺院には、敷地内にいくつかのお堂があります。これは北側にあるお堂です。
チェナケーシャヴァ寺院 寺院・教会
-
人々は、どこにでもこうして座っています。
-
これらは同じ時代に造られたものではないようで、壁の彫像もずいぶんと少ないです。
-
このゴプラム(塔門)も2世紀ほど後に建てられました。
-
本堂の北側に来ました。
-
本堂のマンダパ(前室)には、正面である東と、北と南にそれぞれ入り口があります。これは北口です。
-
これが、東口だと、庇の下、右側の美女は一番人気の「鏡を見る美女」になります。
-
北側から東側への角を曲がります。
-
ヴィシュヌ神です。ヴィシュヌ神は、よく寝転がっている姿で表わされます。ベッドは、アーナンダという7つの頭を持つ蛇です。
「チェ(ン)ナ」とは「美しい」、「ケーシャヴァ」は「ヴィシュヌ神」を意味します。なので、この寺院はヴィシュヌ神を祀った寺院なのです。
ヴィシュヌのへそから蓮の花が伸びて行き、そこに創造神ブラフマーが生まれ、さらに、ブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれるという説話が表わされています。 -
チェナケーシャヴァ寺院は、戦勝記念の寺なので、壁に戦争の様子を描いた場面があります。
-
壁に穿(うが)った穴の形は同じでも、左右の模様は全然違います。
-
こちらもまた、違います。
-
頭の上に組んだ、印相が凝っている踊り子。
-
では、正面、東口からマンダパ(前室)の中に入りましょう。
-
ハレビードのホイサレーシュワラ寺院で見たので、予備知識はあるものの、やはり見事な柱が並んでいます。
-
やはり、すべての柱が異なる模様で彫られています。
-
キルトのような模様です。
-
どこの宮殿に設置しても、遜色ないどころか、注目の逸品となることでしょう。
-
こちらの柱は、途中がツルツルなので、かなり柱自体が太いです。そのため、どっしりとした力強さを感じます。
-
こちらはちょっと珍しい四角い面のある柱です。なんだか時計塔のようですね。
-
中心部から外れた場所の柱は、割と簡素です。
-
真ん中に来ると、このように、どど~んです。存在感在りますね。女性の腕輪のように見えます。
-
その足元には、こうした神像もあります。
-
数多(あまた)の素晴らしい彫刻を纏(まと)った柱の中で、その頂点に立つのが、右奥に見える柱です。
-
暗いマンダパ(前室)の中でも、一際(ひときわ)、精巧さが伺われる髄一の柱です。
明るくするだけでは、雰囲気が分からないので、敢えて目で見た時の暗さに近い状態で、掲載します。 -
上から下まで、実に細かい彫刻で埋め尽くした柱。
-
その上部がこちら。
-
胴回りがこちら。鎧のようです。
-
イチオシ
この柱は、小さな神殿が集まって出来ています。
「パワースポット」。軽々しくて好きな言葉ではありませんが、力を持つ柱だと感じます。 -
足元がこれです。かすかに残る、お供えで振りかける赤い粉が黒い石の肌に合って、深遠な雰囲気を助長します。
-
随一の柱の向こうには、マンダパの心臓部である舞台があります。
-
手前の床が広くなっていて、円が描かれています。ここが舞台です。神様に踊りを奉納したりします。
ちょっとベストポジションでは撮れないので、半端な写真になっています。その訳は・・・ -
舞台の真ん中に、大きなサーチライトが設置されているからなんです。
壁画がある訳でもないので、ライトが当たることによる退色の心配もないし、元々が大らかなインド、観光客は小型のライトを持って来て、好き勝手に照らして見ることが出来ます。
最高傑作の柱は隣にあるのに、ライトが上を向いているのは何故か。もちろん、そちらに見る価値のあるものがあるからです。 -
天井の彫刻です。
-
中央のヴィシュヌ神の化身ナラシンハ像が塔のように出っ張って下垂し、周りの彫刻はそれに向かって円を描いています。、
-
サーチライトは、自由に動かすことが出来るので、天井の四隅を飾る美女たちの像も照らしてくれます。
-
手に鳥を乗せている美女
-
ライトが当たっていないと、ちょっと難しい・・髪を櫛削る美女
しまった!一人足りない。たぶん自分の頭の上でしょう。ここにも「鏡を見る美女」がいたかもしれません。失敗したなあ。 -
壁面を内側から見ると、このように、明かり採りの穴がまちまちに開いているのが分かります。外側の浮彫も一枚一枚デザインが違いましたから。
-
さあ、本堂の一番重要な場所を見てみましょう。とはいえ、ここは最大の人口密集地。みんなの目的地なので、撮影は結構たいへんです。
-
ここは寺院です。その中でも結構自由に写真撮影を許してくれているインドですが、もっとも神聖な本尊のおわす部分だけは撮影禁止です。
なので、撮れるのはここまで。ちょこっと銀色に光る像が見えますね。これが限界です。
僧侶は、信者に聖水をくれます。いや、並んでお布施をすれば誰にでもくれます。 -
これが、僧侶の頭の上の浮彫です。今回の表紙になりました。
-
本尊のヴィシュヌ神と妻ラクシュミーです。ヴィシュヌ神の特徴は、4本の手に、円盤・こん棒・法螺貝・蓮華を持っていることです。
しかし、ホイサラ朝の彫刻は、飾りが多くて、何を持っているのか素人目にはわかりにくいです。
ブラフマーのように、おじいさんで3~4つの顔ならすぐにわかるんですけどね。 -
白黒写真に挑戦したわけではないのですが、光線の加減でこうなりました。
バッチリ見える写真ばかりでなくとも、たまにはいいんじゃないかな。 -
因みに、フラッシュをたくとこうなります。
-
僧侶が席を外したので、すかさず斜め撮り。
-
向かって左側の像。上右手に法螺貝、上左手に円盤、下左手にこん棒、下右手が蓮華?どうやらヴィシュヌ神のようです。
-
ヴィシュヌ神の顔は、凹凸がなく特徴もなく、飾り物の彫刻がすばらしいだけに、ちょっと見劣りがします。
-
高さ1mくらいの小品。このくらいが丁度いい。連れて帰りたいなあ。
-
足元には、日本人が見てホッとする道祖神のような小さな神様たちもいます。
-
天井から足元まで、見過ごす事の出来ない彫刻がいっぱいです。光の加減でも随分と変わるので、ぐるっと回って見てください。
-
そろそろ外に出ることにします。
-
南口から出たので、東にあるゴプラムが左手に見えます。
-
南側にあるお堂です。本堂に入る前にはここに監視員が座っていました。
-
お堂の横に、夕日が落ちて行きます。ベンガルールの空港に着いたのが午前1時半。長い一日が終わろうとしています。
-
南口です。3方にある玄関はどれも同じで、違いはわかりません。
-
南西のお堂には「Don’T Climb(登らないで)」と書かれています。
-
鍵、開いてそうですけどね。ああ、そうか。ここに上ると監視員が笛を鳴らしていたのか。
-
広い集会場のような建物もあります。こういう場所で結婚式などをしたのかな?
数日先のハンピで、寺院の中で行う結婚式に遭遇しました。いや~、インドの結婚式はものすごい大人数で無礼講だから、見て楽しいです。おかげで寺院の見学はちょっと出来なかったけど。 -
南西の角から見た本堂です。ゴプラムの色は、初めに見た時は変な色だと思っていましたが(極彩色が当たり前)、こうして夕方に見ると、いい感じです。
-
これは、南のお堂の塔。本堂にもあったら、ずいぶんと立派に見えたことでしょう。修復しないのかなあ。
-
西のお堂。
-
西側からなんとか本堂を全部画面に入れようと奮闘していると、監視員かなと思われるおじさんが声を掛けてくれました。
「そこに座って撮ると、綺麗に全体が撮れるよ。」 -
指示された場所は、私がいる場所より、もう少し左のお堂のすぐ前。さすがは、この寺院を熟知しているね。
タージマハルなどで、こう声を掛けられたら絶対にガイドチップを要求されるのだけれど、ここではそんな気配もありません。 -
もう少しすると、夕焼けに染まるのかな。そこまでいる訳にはいかないのが残念。
そういえば、この年の7月にインド北部のラダックに行った時に、現地の人が「ここは空気が澄んでいるから夕焼けにはならないんだ」と話していました。夕焼けは、空中の塵に太陽の光があたったものだから、塵がないと夕焼けにはならないのだそうです。すごい世界だなあ。 -
北側のお堂。
-
北側から見た本堂。ここに来た当初よりも、色が深みを増して来ました。
-
ゴプラムが見えて来たので、これで一周。ここも見応えがあったなあ。
-
イチオシ
心惹かれる後ろ姿です。
-
夕日に手を振って、お別れです。
-
ゴプラムの前にいる羽根をもった像。お世話になりました。
-
インドは夕日がきれいです。
-
ハッサンのホテルに向かう車窓に、いきなり真っ赤な花畑が現れました。気の利く運転手がすかさず止まってくれました。
-
白壁の小屋と赤い花畑がインドとは思えない風景を作っています。手前から、コリウス・鶏頭・サルビアです。
-
夕焼けに送られて、ハッサンのホテルに帰ります。
明日はホスペットに向かいます。ホスペットは、ヴィジャヤナガル王朝の都ハンピの観光の基地となる街です。では、今日はこれにて。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ミズ旅撮る人さんの関連旅行記
この旅行で行ったスポット
その他の観光地(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
75