2017/01/28 - 2017/02/04
21位(同エリア952件中)
ダイスケitさん
- ダイスケitさんTOP
- 旅行記248冊
- クチコミ9件
- Q&A回答21件
- 354,029アクセス
- フォロワー266人
冬になると暖かい国に行きたくなる。メキシコは砂漠とサボテンの暑い国のイメージがあるが、北半球にあるので冬はそれほど暑くはないし、古代文明と植民地時代の街並みの世界遺産があって面白そうなので、探してみると日程的にも都合の良いメキシコ航空直行便利用のツアーが見つかった。価格的にも、割安感がある。(出発までの詳細は、このシリーズの(1)~(3)をご覧ください)
その日程は以下の通り。(★< >内が今回の内容)
1日目:成田~メキシコシティ移動、国立人類学博物館、独立記念塔(キンセアネーラ)、メキシコシティ泊
2日目:【世】メキシコ国立自治大学、【世】プエブラ歴史地区、【世】ポポカトペトル山腹の修道院(ウェホツィンゴのフランシスコ修道院)、メキシカンレストラン、メキシコシティ泊
3日目:★<【世】サント・ドミンゴ広場、【世】メキシコシティ歴史地区>、【世】テオティワカン遺跡、メキシコシティ~メリダ移動、メリダ泊
4日目:マヤパン遺跡、カバ遺跡、【世】ウシュマル遺跡、メリダ泊
5日目:【世】チチェンイツァ遺跡、セノーテ、カンクン泊
6日目:カンクンで自由行動(イスラ・ムヘーレス観光)、カンクン~メキシコシティ移動
7日目:メキシコシティ~成田移動(機内泊)
8日目:早朝帰国
6回目は、3日目朝からの【世】サント・ドミンゴ広場見学、【世】メキシコシティ歴史地区観光、グアダルーペ聖堂観光の模様となる。ツアーはメキシコシティ歴史地区からの観光だったが、我々夫婦だけがタクシーで1時間早くホテルを出発してのひとつおまけの観光を行ってきたことになる。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- アエロメヒコ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
PR
-
3日目の朝食。前日と変わりなし(笑)。
旅行前に、他社のメキシコツアーの資料を眺めていると、メキシコシティ観光の中に「世界遺産のサント・ドミンゴ広場」の文字を見つけた。我々のツアーには含まれていないし、メキシコの世界遺産リストを見ても、その名前は出て来ない。不思議に思い色々調べてみると、「銀の道」というメキシコシティからアメリカ国境まで銀を運んだ道の出発点が、サント・ドミンゴ広場と判明。今度は、どこに位置するかが興味の的となる。地図で調べてみると、【世】メキシコシティ歴史地区の中心地のソカロ(中央広場)から2ブロック離れた所だと判った。これなら徒歩5分だ。ガイドさんに、3日目のメキシコシティ歴史地区観光時に立ち寄れそうか訊ねてみると、バスが停車出来ないので無理との返事(ガイドさんも、その広場が世界遺産だとは知らなかった)。それではと、朝9時の観光スタート前にホテルからタクシーで往復して行って来たいと言うと、「バスで出発したツアー一行は、すぐ近くのソカロに9時半頃に到着することになるので、早めにタクシーで出発してサント・ドミンゴ広場見学後にツアー一行に合流したらどうですか」との返事。親切なアドバイスと感謝し、すぐに添乗員さんの了解も取り付けて、世界遺産訪問1個所追加の段取りが整った。安全についても問題ないとのことだったが、考えてみれば、朝8時に日本で言えば皇居近くに相当する文部省前の広場で治安に問題があれば、観光旅行など出来るはずはない(笑)。 -
翌日の朝食後早め(8時過ぎ)にチェックアウトしてフロントでタクシーを頼んだら、ホテルの前に駐車する車の運転手と話をしてくれた。いわゆる白タクだが、150ペソ(800~1,000円)で交渉成立。
ちなみに、メキシコペソのレートだが、公定レートは約5.5円、日本で円から交換すると手数料が高くて約7.5円/ペソ、現地にドルを持っていってペソに交換すると6円(1ドル=20ペソ)だった。円からドルへの手数料を払っていても、圧倒的にドル持参・現地交換が有利だ。 -
多少混雑しているレフォルマ通りを通って、10分ほどでサント・ドミンゴ広場前に到着した。
まだ8時過ぎなので広場は人影もまばらで、朝日が斜めから射している。 -
広場の真ん中にある銅像。
-
広場の端には、サント・ドミンゴ教会が建っている。
-
サント・ドミンゴ広場の標識。これだけでは、世界遺産とは判らない。
-
この日何かのイベントがあるのだろうか、椅子が並べられていた。後方左側の建物は文部省だ。
-
広場にある唯一の見物個所の教会に近付いてみると、教会の左側壁面に2枚の案内板があるのを見つける。
-
上側のパネルは、アフリカから渡ってきた黒人の存在なしでは現在のメキシコはないということを記述する説明が書かれている。
下側のパネルには、「カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ」(ティエラ・アデントロの王の道)の名称がユネスコと世界遺産のマークと共に表示されている。
この世界遺産は、アメリカのニューメキシコ州サン・フアン・プエブロ(現在のオケ・オウィンゲ)からメキシコシティまでの約2,560kmの道路であり、直訳すれば「内陸部の王の道」の意味で、「銀の道」の異名を持つように、この道路で約300年の間、運ばれていたのは、サカテカスやグアナファト、サン・ルイス・ポトシで採掘された銀であった。また、ヨーロッパからは銀の精錬に使われた水銀が輸入され、メキシコの鉱山に運ばれていった。銀と水銀の道としての価値だけでなく、スペイン人とアメリカ先住民との間において、多様な交流を促す役割も果たした。日本での名称は、「カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ-メキシコ内陸部の王の道」と表示されることもある。(ウィキペディアより) -
サント・ドミンゴ広場が、この世界遺産の道の出発点になっているのだ。また、この広場の中心的な建造物がこのサント・ドミンゴ教会になる。
-
-
教会の中に入ってみる。まだ朝のミサの最中なので、最後方からそっと見学し、そっと写真を撮る。
-
お祈りをしている人が、あちこちに座っている。
-
-
教会の半ばぐらいまで進んで、望遠にズームして祭壇を撮影。
この教会がそうだったかどうか記憶がないが、メキシコの教会には禁止事項が絵で描かれており、カメラのフラッシュが光っている図に禁止マークの斜線が付いているところが多かった。ノーフラッシュでは撮影可ということだ。
唯一の例外は、プエブラのサント・ドミンゴ大聖堂で、ここはカメラに斜線が入っており、ガイドさんからも撮影禁止令が出ていた。 -
-
-
横の礼拝堂。
-
-
暫く教会の中に佇んでいたが、一旦外に出てみる。
-
広場の横にある文部省の建物。メキシコ国旗が翻っている。
後刻、この建物の中に入ることになるとは予想出来なかった。 -
暫く広場を歩き回って、再度教会に入場。
-
ミサは終わっており、誰もいなくなっていた。
-
今度は祭壇に近付いて、再度撮影させてもらう。
-
-
-
-
主祭壇。
-
-
広場と教会で40分ほどいただろうか、9時前にツアー一行に合流すべくメトロポリタン大聖堂に向かうことになった。
-
広場のすぐ前の文部省に差し掛かったところで、入口にいた係員にトイレの場所を聞いた。前日にトイレを聞いた時に英語が全く通じなかったので、「banyos」(バニョス)というスペイン語を紙に書いて持っていた。その紙切れを見せると、係員2~3名が相談していたが、こっちに来いと文部省の中の建物に案内してくれた。 多分近くに適当な場所がなかったためだろうが、それにしても親切だった。
無事用を足して女房を待つ間に、中庭の光景を一枚撮影。 -
5分ほど歩いて、【世】メキシコシティ歴史地区中心のメトロポリタン大聖堂のあるソカロ(中央広場)に到着したのは、9時過ぎ。広場中央に人影は少なく、大きな国旗が翻っているのが目立つ。
-
ツアー一行との待ち合わせは、大聖堂の前。まだ到着していないので、外観写真を撮ってひと足先に中に入ってみる。
奥行き109m、幅59m、高さ65mと巨大でアメリカ大陸で最大級の教会だ。1573年に建設が開始され、1800年代まで完成が延びたことから、ルネサンス、メキシコ風バロック、新古典主義様式が採用されている。元々はアステカの戦争の神ウィツィロポチトリの神殿があった場所で、スペイン人の征服者がやってきて神殿の基礎の上に大聖堂を建設したが、柔らかい土壌のため、1990年代に安定化工事をしたものの、建物自体は傾いてきている。 -
入口近くにある祭壇。主祭壇は、この向こう(裏手)にあるようだ。
ここもノーフラッシュで撮影は可能だ。 -
有名な毒薬のキリスト像。言い伝えでは、毒に侵された信者から毒を吸い取ったため肌が浅黒くなったといわれている。
-
いくつもある礼拝堂のひとつ。
-
-
-
聖歌隊席横のパイプオルガン。
-
奥にある主祭壇。こちらの方が規模も大きい。
-
大聖堂らしい大きな空間だ。
-
こちらのキリスト像は白い。
-
-
-
大聖堂に隣接するサグラリオ教会。
-
サグラリオ教会の内部。
-
こちらは大聖堂に比べて、こじんまりとしている。
-
サグラリオ教会を出てすぐ、メトロポリタン大聖堂前で無事ツアー一行と合流。出発時、添乗員さんは、「○○さんはバスに乗っていませんが、すぐに合流予定なのでご心配なく」と説明してくれたそうだ(笑)。
ガイドさんに連れられて、もう一度大聖堂内部とサグラリオ教会を見物したが、写真は既に撮っていたので、ゆっくりと見て回る。 -
大聖堂横からソカロ方面を見た光景。手前には、昔のアステカ文明時代の発掘された遺物が、そのまま残されている。
-
2度目の大聖堂入場時に撮った、礼拝堂のひとつ。
-
大聖堂を斜め横から眺めた図。
-
2度目のサグラリオ教会入場時に撮ったもの。
-
大聖堂前から、ソカロ横の国立宮殿を見た光景。残念ながらこの中には入場しなかった。
-
大聖堂・サグラリオ教会の敷地の裏から見た光景。
-
いくつもある赤い垂れ幕の裏側日陰部分は靴磨きステーションだが、垂れ幕にはちゃんと世界遺産の表示とシンボルマークが描かれている。
-
大聖堂から移動して、すぐ近くの「テンプル・マヨール」と呼ばれるアステカ王国の中央神殿跡を見物する。
-
発掘された神殿跡。
-
-
発掘された遺物そのものはここにはないが、そのパネルが展示されていた。
-
鷲の中に、人がいる。このイメージが、メキシコ航空のシンボルマークになったとか。
-
後日、空港で撮ったメキシコ航空のシンボルマーク。なるほど・・・・。
-
テンプル・マヨール見物を終えて、大聖堂裏の通りを進む。
この地区の案内板にも、ユネスコと世界遺産マークは下の方にちゃんと付いている。 -
面白い形のベンチ。
-
裏通りには、電気自動車(EV)の日産リーフの充電ステーションが並んでいる。タクシーステーションを兼ねているのだろう。日本にも未だ電気自動車専用のタクシーステーションはないと思うので、メキシコは進んでいる。「CDMX」は、メキシコシティの略称だ。
ちなみに、後で調べてみるとメキシコでの車のメーカー別シェアは日産が約15%で1位とのこと。高速道路でも、沢山見掛けた。 -
オープントップの観光バスも走っていた。車体に描かれている女神は、独立記念塔上部の女神だ。
-
【世】メキシコシティ歴史地区の観光を終えて、次の目的地グアダルーペ聖堂に向かう。
途中、車窓から見た三文化広場。アステカ王国時代の遺跡と植民地時代の教会と現代の高層アパートの3つが同時に見えるからこの名前が付いたらしい。なかなかユーモアがある(笑)。 -
メキシコシティ郊外のグアダルーペ聖堂に到着したのは、11時過ぎ。
褐色の聖母グアダルーぺを祀る寺院で、国内最大の聖地として熱心な信者たちが巡礼に訪れるところだ。
地盤沈下で傾いた旧聖堂に替わって作られた体育館のような新聖堂が目に入る。 -
古い形式とは異なったモダンな聖堂には、大勢の信者が集まっていた。
-
中央奥に、褐色の聖母の絵が掲げられている。
-
この祭壇の下の地下には観光客も入ることが出来、地下道から聖母を見上げることが出来る。
-
外には、同じ聖母の像とお供えのローソク。
-
ローソクもカラフルだ。
-
丘の上には、もっと古そうな寺院が建っていた。
-
広場の旧聖堂とは反対側には、時計台と鐘楼を兼ねたモダンなモニュメントがある。
-
これが、傾いてきている旧聖堂だが、入場せず。
この後、午後の観光にメキシコシティから北へ約50km離れたところにある、【世】古代都市テオティワカンに向かうことになった。
(続く)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- Vegas Mama(@VegasMama4)さん 2017/03/31 11:59:29
- ダイスケitさん こんばんは。
- アステカの遺跡が町中にあって驚きました。
もっと 郊外にあるのかと勝手に想像していました。
しかも その辺に「置かれている」遺跡もあるんですね。
日本なら遺跡を囲みまくってそうですが その辺はさすが
南の大陸人 おおらかなんでしょう。
アメリカとつながっている道が世界遺産なんですか?
これでは ”壁”は作れるわけがありませんね。
今も現役で使われているのでしょうか?
BANYOは 知っていますよ(笑) 周りのスペイン語圏の
人にトイレは何というのかと聞くと何故か色々な答えが
返ってきてもっとも多く教えてくれるのがBANYOなのです。
お隣の国なのに行く機会も行く気も全くないメキシコですが
古い教会を見ると行きたくなります。
古い建物が好きなので。。。
美しく勉強になる旅行記をありがとうございました!
これからも 楽しみにしています!
Vegas Mama
- ダイスケitさん からの返信 2017/04/06 13:09:37
- RE: ダイスケitさん こんばんは。
- Vegas Mamaさん
コメントをいただき、ありがとうございます。
アメリカにお住まいなのですね。
隣国のメキシコは、トランプ大統領が大嫌いなようですが、物価も安くて世界遺産も多く観光に適した国でした。
世界遺産は、アステカ・マヤ文明の遺跡とスペイン植民地時代に作られた都市と教会。銀の道も、植民地時代の遺産ですね。今も使われていると思いますが、延長線上のアメリカ国内の道路400マイルは、ナショナル・ヒストリック・トレイルに登録されているようです。
また、お立ち寄りください。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ダイスケitさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
75