2017/03/18 - 2017/03/18
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旅人のくまさんさん
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いなべ市梅林公園紹介の締め括りです。『100種類・4500本』がうたい文句の梅林ですが、『100種類』の梅の情報については、いなべ市の公式サイトを見ても何も記載されていませんでした。参考に紹介する『花梅』の『三系九性』の品種です。
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イチオシ
紅梅の枝越しに眺めた、雪が残った鈴鹿山脈の光景です。前書きに記したように、梅の品種を『花梅』と『実梅』に分類した場合、『花梅』の紹介です。『実梅』より、『花梅』の方が圧倒的に多いようですから、最初は『花梅』の内の枝垂れ品種を除いた『白梅と紅梅』の紹介です。
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同じく、手前が紅梅、奥の方が白梅の梅林光景です。次は、『花梅』の説明です。一般に花梅は『3系9性』に分類されます。3系は、野梅(やばい)系、緋梅(ひばい)系と豊後(ぶんご)系です。野梅系は、野梅性(やばいしょう)、難波性(なにわしょう)、紅筆性(べにふでしょう)と青軸性(あおじくしょう)の四つに、緋梅系は、紅梅性(こうばいしょう)、緋梅性(ひばいしょう)と唐梅性(とうばいしょう)の三つに、豊後系は、豊後性(ぶんごしょう)と杏子性(あんずしょう)の二つに分けられ、合計で九性です。
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見頃になっていた、一重咲の白梅の光景です。『花梅』の説明を続けます。最初は野梅系野梅性の説明です。『原種に近く、枝が細くトゲ状の小枝が多い。新梢は緑色で日焼けすると赤みがでる。葉は比較的小さく毛がない。花は白または淡紅が多く、香りが高い』とされます。具体的な品種では、八重寒紅(紅色中輪八重)、一重寒紅(紅色中輪一重)、芳流閣(乳白色極大輪一重)、見驚(淡紅中輪八重)、思の儘(紅白八重中輪)等です。
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見頃が近付いた淡紅系の紅梅の光景です。2番目は、野梅系難波性(なにわしょう)の紹介です。『枝は細くてよく茂り矮小気味。トゲ状の小枝が少ない。葉は丸葉。比較的晩咲き。花の香りが良い。差し木可能のものが多い』とされます。品種としては、白難波(白色中輪八重)、御所紅(紅色中輪八重)等があります。
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こちらは、見頃が近付いた白梅の光景です。3番目は、野梅系紅筆性(べにふでしょう)の紹介です。『蕾の先が紅く、尖(とが)っているのが特徴です』と、紹介されていました。具体的な品種では、紅筆(桃色中輪一重)や、内裏(淡紅色大輪一重と八重)があります。
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野梅系の最後になる4番目は、野梅系青軸性(あおじくしょう)の紹介です。『枝や萼は常に緑色で、蕾も緑白色、花は青白色です』と紹介されていました。品種としては、青軸(白色中輪一重)や緑萼梅(白色中大輪一重)があります。
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次は緋梅系の紹介です。全体の5番目の紹介は、緋梅系紅梅性(こうばいしょう)です。『花色が明るい紅色をしている。極少ないが、白花のものも含まれる。新梢は日焼けしても緋梅性ほど濃くならず、青みが残る』と紹介されていました。鹿児島紅(濃紅中輪八重)、緋の司(濃紅中輪八重)や幾夜寝覚(紅紫色大輪八重)などがあります。他にも名前だけを挙げますと、佐橋紅、大盃、東雲、関守、玉光、黒雲、蘇芳梅等があります。
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全体の6番目となる、緋梅系緋梅性(ひばいしょう)の紹介です。『花色が濃い紅色~緋色をしている。新梢は日焼けすると黒褐色になる。多くは樹勢が弱い』と紹介されていました。個別の品種では、鴛鴦(紅色中輪八重)、緋梅(濃紅色中輪一重)、大輪緋梅(濃紅色中大輪一重)や紅麒麟などがあります。
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写真は、全開した一重の白梅のズームアップ光景です。続いて全体の7番目となる、緋梅系唐梅性(とうばいしょう)の紹介です。『花色は咲き始めは桃色~紅色で、咲き終わりには白っぽくなる。花が下向きで、花柄が長いものが主流』と紹介されていました。個別品種では唐梅(からうめ)があります。
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写真は、緋梅系の紅梅の光景です。最後は豊後系の紹介です。全体の8番目は、豊後系豊後性(ぶんごしょう)の紹介です。『アンズとの雑種性の強い梅で、枝はやや太く、樹勢は強い。葉は丸葉で大きく、表面に毛がある。花は、大輪で淡紅色のものが多く、晩咲き』と紹介されていました。
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最後は、9番目の豊後系杏性(あんずしょう)の紹介です。『豊後性よりも枝が細く、葉も小さい。新梢が細く、日焼けすると灰褐色になる。葉は小さく、表面に毛もない。花は、遅咲きのものが多く、香りは低い』と紹介されていました。
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緑が濃くなってきた下草と、濃い色をした梅林の幹と枝の光景です。その枝と幹が、見頃が近くなった白梅と紅梅の花で、雰囲気が柔らかく変わる途中の光景です。
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白っぽい縁石で囲われた梅林の光景です。その縁石は、石灰岩質のように見えました。石灰岩が地下で熱変成作用を受けて炭酸カルシウムが再結晶し、方解石の結晶構造を成長させた岩石が大理石(結晶質石灰岩)です。
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縁石のズームアップ光景です。さざれ石のような光景でしたので、カメラが向きました。さざれ石(細石)は、石灰岩が雨水で溶解して生じた、粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結して、石灰質の作用によってコンクリート状に固まってできた石です。日本では滋賀県、岐阜県境の伊吹山が主要産地とされます。
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同じく、縁石のズームアップ光景です。こちらも、さざれ石(細石)のように見えました。この地域の石灰岩質の地質と関わりがあるようでした。
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桜の花を撮影する時にも、桜の樹の濃い幹や枝を意識させられます。自由に枝が伸びた梅の樹も、同じバラ科の植物でしょうか、幹や枝の濃い色を同じように意識させられました。
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若木の姿もありましたが、幹が太い古木の姿を多く見かけた梅林の光景です。10月~浴月の選定についてのポイントがありましたから紹介しておきます。
①混み合っているものや内側に向かっているものなどを元から取り除く。
②花芽を確認する。(葉芽は細く尖り、花芽はふっくらと丸みがある)
③残った枝は、枝元から5~6個花芽を残して、その先を切り落とす。
④太い枝を切り落とした時は、切り口に癒合剤や墨汁を塗って雑菌の侵入を予防する。 -
剪定のポイントについて、次のことも記されていました。
①どの枝を切るか迷った時
どの枝を切るか迷った時は、幹の外側にある枝を切り取る。反対に内側の枝を切ると、切り口から太く長い枝が生えてきてしまう。
②『徒長枝』の処理
幹や太い枝から上方に向かって伸びる『徒長枝』は、樹形を乱すだけでなく、花芽もつきにくいので、冬の間に剪定する。 -
剪定のポイントには、『外芽の上で切る』のが、梅以外の樹木でも共通しているようです。『内芽』は成長すると幹の方に向かい、『外芽』は幹から離れて外に向かう、いずれも『葉芽』のことです。内芽を伸ばしますと、交差枝が出て混み合い日当たりが悪くなり、樹形も乱れます。
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イチオシ
リュックを背負って、旅の途中で個の梅林公園にやって来たカップルのように見えました。後姿でしたから、そのまま撮影させて戴きました。情緒たっぷりの梅林の中の散歩道です。
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つい、少しだけズームアップして撮影させて戴いた、梅林の中の散歩道の光景です。梅林の端の方でしたから、お二人だけの後ろ姿が撮れました。
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イチオシ
撮影場所を代わりました。こちらも情緒たっぷりな白梅と紅梅の光景でした。色分けをしますと、緑の下草、幹の黒色、そして紅白の梅の花の光景です。見惚れてしまいそうな雰囲気の梅林の中の光景でした。
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少しだけズームアップした、お案寺場所の光景です。今度は、人の姿も入りました。つい、見惚れてしまう見所の一つのようでした。
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背景の効果もあって、ムードたっぷりな白梅と薄紅色の紅梅の光景です。ご家族連れの方達が観梅と撮影を楽しまれていました。
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見頃になってきた白梅の光景です。推測になりますが、『花梅』と『実梅』を兼ねた白梅のようにも見えました。大きめの花を咲かせた一重咲種でした。
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こちらも見頃になっていた、明るい色の緋梅系の紅梅の花のズームアップ光景です。一重咲種でした。緋梅系の緋梅性か、紅梅性の品種のようでした。
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梅林の中に入って、方向感覚が分からなくなってしまいましたが、中央奥に赤い三角屋根の建物が見えました。西と北側に向かって下り勾配の地形でしたから、東か南方面になるようです。東側ですと、駐車場方面ですから、南側方面でしょうか。
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上から見下ろした方が、眺めがよさそうに見えた梅林の一角の光景です。満開少し前の紅梅、淡紅梅と白梅が揃っていました。
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淡紅系の八重咲の緋梅の花のズームアップ光景です。満開といってよい咲き方でした。中大輪か、あるいは大倫の花のようでした。
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更にズームアップした、淡紅系の八重咲の紅梅の花の光景です。『実梅』ではなく、『花梅』の品種のようでした。
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2017春、岐阜と三重の梅林巡り
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