2017/03/18 - 2017/03/18
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旅人のくまさんさん
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いなべ市梅林公園紹介の締め括りです。『100種類・4500本』がうたい文句の梅林ですが、『100種類』の梅の情報については、いなべ市の公式HPを見ても何も記載されていませんでした。このため、参考に紹介する『花梅』と『実梅』です。
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最後に紹介するのは、写真とは直接はリンクしませんが、『実梅』と呼ばれる品種の紹介です。最初は、高級梅干しで、その名を知られる『南高梅(なんこうばい、なんこううめ)』です。その名前の起源は、明治35年に和歌山県の上南部村で高田氏が発見し、『高田梅』と名付けられ、その後、昭和40年に『南部の高田梅』を略して『南高』梅と名称登録されました。
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石灰岩を切り出したような白い石の光景です。椅子替わりに設置されていました。『南高梅』の紹介の続きです。『南高梅』は、後に『梅優良母樹種選定会』において、最優秀賞をとりました。その調査の中心となったのが、南部高校の竹中勝太郎調査主任でした。このことから、『南部高校』と『高田梅』を含めた呼び名の『南高梅』となりました。『南高梅』は、『南部高校梅』の略称ではありません。『高田梅』の発見者の高田氏の名前が採り入れられています。
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紅梅種が多いこの辺りは、少し開花が遅れているようでした。『南高梅』の紹介の続きです。『南高梅』は、粒が大きく皮が薄く果肉が肉厚で柔らかいのが特徴です。梅酒や梅干し、甘露煮など、何にでも使える万能梅とされます。外皮に美しい紅をさすのが特徴です。
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『南高梅』の紹介の締め括りです。花は、一重の白梅です。この見学の前に、知多半島の佐布里池でその花を見ましたが、花からは、実が想像できませんでした。豊産性をで、樹勢は中庸とされます。気が付かなかった一重咲の白梅の中には、『南高梅』があったかも知れません。ルーツの『高田梅』の発見者が高田貞楠氏、『南高梅』の育ての親が小山貞一氏、そして、『南高梅』の名づけ親が竹中勝太郎氏です。
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最初に紹介したのは椅子だけでしたが、今度は椅子とテーブルの組合せです。表面は磨き上げられていましたが、側面には切り出した鑿の跡が、意図的に残されていました。『南高梅』の次の紹介は、同じく和歌山県がルーツの『古城(こじろ)』です。和歌山県の那須氏が発見し、命名されました。主に梅酒に使われている品種です。
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梅林の中を流れる小川の光景です。石で護岸工事が行われ、そこにも石が敷かれているようでした。その両脇には、淡紅系の枝垂れ梅、『クレハシダレ(呉服枝垂れ)』の樹が並んでいました。『古城(こじろ)』の紹介の続きです。集約管理をすれば結実量が多くなる品種とされ、耐病性もあるようです。 熟期の早い果実は大きな楕円形になり、緑色のため『青玉梅(せいぎょくうめ)』、『古城(ごじろ)』と命名されました。一重咲の白梅です。
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イチオシ
梅林の中を流れる小川と、その路湯脇の淡紅系の紅梅、『クレハシダレ(呉服枝垂れ)』の光景です。『古城(こじろ)』は青梅の一級品として、『青いダイヤ』とも呼ばれ、美しく綺麗な青梅です。
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昭和25年(1950年)、梅の優良品種を統一して市場の安定を図るため、和歌山の地に適した梅を見つけようと、『梅優良母樹調査選定委員会』が設立されました。『優良種』とされる37品種を対象に、5年間にわたる詳細な調査が行われました。初年度には優劣が付けられませんでしたが、2年目に14品種が選抜され、3年目には、10品種に絞られました。その結果、昭和29年(1954年)には、『白玉』、『養青』、『古城』、『改良内田』、『高田』、『地蔵』と『薬師』の七系統が選抜されました。その中でもの地の『南高梅』の元となった『高田梅』は、最も風土に適した最優良品種との評価を受けました。南部高校園芸科の生徒達も、この5年間の地道な調査研究に協力しました。
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三番目に紹介する『実梅』は、『白加賀(しろかが、しらかが)』です。主に関東を中心に出回る品種です。『古城(こじろ)と同じくらいの大きさで、果肉は繊維が少なく、緻密で肉厚です。やや黄緑に近い色合いをしています。『実梅』だけではなく、『花梅』としても古くから親しまれてきた白梅の品種です。実は25~30グラムで、種が小さく果肉が厚い優良品種です。梅干、梅酒、漬梅に広く利用されています。 結実も安定し、豊産性とされます。
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白加賀梅の紹介の続きです。名前の由来は、金沢の加賀藩に関連するようです。加賀藩の前田家の家紋は『梅』です。このため、雪国では以前はあまり植えられることのなかった白梅を盛んに植えるようになったとされます。江戸の藩邸にも同様に白梅が植えられ、江戸の人たちが家紋と結びつけて『加賀藩の白梅』から『加賀白梅』、更に『白加賀』と呼ばれるようになったようです。一重咲の大輪の白梅です。
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四番目は、『八助梅』です。『八助杏』とも呼ばれます。青森県の三戸地方に、昔から栽培されている大粒の杏です。梅に近い品種であるため、『杏梅』として、昔から地元で食されてきました。杏と梅が交配して出来た果肉が紅い品種です。八助梅の特徴は、なんといっても大きいこととされます。肉厚の果実は緻密で、酸味が弱いのも特徴です。
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イチオシ
最後に紹介するのが、『小梅』です。竜峡小梅、甲州小梅やパープルクイーンなどの品種がありますが、市場では『小梅』として扱われることが多いようです。いなべ市農業公園では、園内で収穫される梅を、『大きい梅』と『小さい梅』と区分しているようでした。有料で、『梅の実もぎとり&ジュース作り体験』のイベントが実施されています。
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休憩所の東屋付近から眺めた鈴鹿山脈の光景です。鈴鹿山脈は、おおむね南北に伸びていますから、この方角は西側になるようです。梅の実が出回る時期の紹介です。
◎小梅:5月中旬あたりから6月初旬まで
◎古城梅:5月下旬あたりから
◎白加賀梅:5月下旬あたりから
◎南高梅:6月中旬頃から7月初旬位まで -
見頃までには、もう少しかかりそうな梅林の光景です。梅の実の生産量の紹介です。南高梅で知られる和歌山県がダントツで、全国の80%を生産しています。次いで群馬県が8%、山梨県3%となっています。紹介しなかった「見梅」のその他の品種には、『長束(なつか)』、『芳流閣(ほうりゅうかく)』、『佐布里梅(そうりうめ)』、『豊後(ぶんご)』『鶯宿梅(おうしゅくばい)』など、まだまだたくさんあります。
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名札はありませんでしたが、同じ樹に白梅と紅梅を咲き分ける梅の光景です。『思いのまま』や『源平咲き分け』などがあります。どちらかは判断付きませんでした。
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見頃になった、淡紅系の紅梅の光景です。写真をズームアップして確認しましたら、八重咲種でした。咲き始めは濃い色で、次第に薄い色に変わっていくようでした。
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どちらも見頃になってきた、白梅と紅梅の光景です。白梅の方は、枝垂れた枝がありましたから、枝垂れ種だったようです。
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雪が残った鈴鹿山脈をバックにした、いなべの梅林公園の光景です。白梅の姿が目立ちましたが、バックが白色ですから、紅梅が多い場所の景色の方がよかったかも知れません。
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イチオシ
同じく、少しだけ角度を変えて撮影した、鈴鹿山脈をバックにした、いなべの梅林公園の光景です。こちらも白梅が主体になりました。
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梅林の見学を終えて、露店がある広場に戻りました。ネットで見かけたような気がする不確かな情報ですが、いなべ市梅林公園の梅まつりの期間の人出は、5万人ほどのようです。そばやうどん、たこ焼きのお店などが並んでいました。
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同じく露店の光景です。こちらには、山菜おこわや、草餅のお店がありました。一番左のテントでは、木工の実演販売がされていたようです。
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木造らしいアーチ屋根を持った建物の室内光景です。多目的に使われているらしく、今日はフード・コートになっていました。
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広場の端にあった、梅林と鈴鹿山脈を眺めることが出来る椅子とテーブル席の光景です。梅林が眼下に広がっていました。
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同じく、広場の端にあった、梅林と鈴鹿山脈を眺めることが出来る椅子席の光景です。撮影スポットの一つにもなっていました。
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左に見える建物が、先に室内を紹介したアーチ屋根の建物です。飲食品を扱う露店は、その脇に並んでいました。
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最初の方でも紹介した、広場の橋で店開きをしていた植木屋さんの光景です。自家用車でやってきた人達は、お値打ちな買い物ができそうでした。
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『サンシュユ(山茱萸)』の花のズームアップ光景です。開花直前の黄色の花です。ミズキ科ミズキ属の落葉小高木です。
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ここから先は車で移動した、岐阜県の関ヶ原の昼食のお店の店先光景です。季節の草花や花木が並んでいました。『ミヤコワスレ(都忘れ)』や、『ヤブコウジ(藪柑子)』などです。
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手前の列は、右から『三寸菖蒲(あやめ)』、『カロライナ・ジャスミン』と、名札は確認できませんが『東洋ラン』、あるいは『春蘭』あたりのようです。奥の列には、『クリスマスローズ』と、『日本カタクリ』が並んでいました。
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こちらに並んでいたのは、盆栽用の苗木のようでした。『金芽八房欅』、『錦糸南天』、『つつじ』などの名札がありました。松や桜の苗木もありました。
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