◆秋麗 体験する京都－太夫変身・和菓子作り－◆

2016/11/18 - 2016/11/20

2016年秋、2泊3日の母娘旅行。
紅葉シーズン真っ只中の京都へ。

錦秋の風景と、京都ならではの体験を楽しんだ秋色京都旅でした。
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◇散策リスト◇
・平等院
・醍醐寺
・錦市場
・西本願寺
・青蓮院
・甘春堂（和菓子作り体験）
・島原（輪違屋＆角屋もてなしの美術館＆太夫変身体験）
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エリア 京都

• 旅行の満足度: 5.0

紅葉シーズン真っ只中の京都旅行、1日目！
京都駅で母と待ち合わせ、まずは宇治へ。
世界遺産・平等院に向かいます。

この日は見事な快晴。
青空と紅葉のコントラストがとてもキレイでした。

紅、黄、緑、青と鮮やかな秋景色。

大学時代に2度ほど訪れた以来、久しぶりの平等院。
池にその姿が映り込み、グラデーションの紅葉と併せて美しい景色を作り出しています。

平等院 寺・神社・教会

撮りたくなる10円硬貨とのショット。

せっかくなので鳳凰堂内部も見学しました。
定員制で、時間指定のチケットを購入するシステム。
見学時間まではミュージアムや庭園をゆっくり鑑賞。

ミュージアム『鳳翔館』はキレイ＆スタイリッシュな雰囲気で、
見応えがあった記憶なので楽しみにしていました。
そしてやっぱり素敵！
木造雲中供養菩薩像が壁いっぱいに展示されているのは圧巻です。

11時過ぎ、早目のお昼ご飯へ。
平等院参道にある有名店、中村藤吉平等院店。

中村藤吉本店 平等院店 グルメ・レストラン

開店直後だったので窓際の席にすぐに座れました。
穏やかに流れる宇治川を眺めながらのお昼ご飯、いい感じです。

にしん茶そばのセット。

お蕎麦はほんのりお茶の香り。
甘いにしんがとても美味しいです。

別で頼もうと思っていた中村藤吉名物の『生茶ゼリイ』もセット付。
トゥルンツルンという食感でやさしいお茶の風味。

お店を出る頃にはもうたくさんのお客さんが行列を作っていました。

参道にはお茶関連のお店がずらり。

宿で食べる用に茶団子を購入しました。
もっちもちで美味！
京都駅などでは箱入りのたくさん入ったものしかないけど、
この辺りだと数個から購入できます。

宇治橋と紫式部。

宇治橋 名所・史跡

宇治駅へ戻る途中、昭和な雰囲気のミニ商店街を見掛けました。
鮮魚店や惣菜店が古い建物に集まっていて、レトロ感がたまりません。

次は世界遺産・醍醐寺へ。

醍醐寺は大学卒業時にゼミの謝恩会でみんなで来た以来なので、
その時の思い出もありとても懐かしい気持ちに。

醍醐寺 寺・神社・教会

紅葉の時期の醍醐寺は観光客が多いですが、
周りを自然に囲まれた境内はとても広く、その分混雑をあまり感じず
ゆっくりじっくりと見学することができます。

グラデーションな木漏れ日。

見事に紅に染まった一本！
ここだけパッと明るくなったように感じるくらい、とても鮮やかでした。

門の向こう、午後の光を燦燦と浴び輝く紅葉のトンネル。

青く茂る苔に点々と落ちる紅。

少し枯れていますが、この池周辺の紅葉がしっかりと色付いていました。

ここの風景が抜群に美しく、皆さん水面に写る姿を含め撮影しています。

きれいな鏡写し。
一言に『紅葉』といっても濃淡様々。

立派な銀杏の木も見事な鮮やかな黄色。
自然の美しさに勝るものはないなぁと感じます。

緋色の小さな手。

太陽を浴び、鮮やかさが増す苔の緑。

弁天堂と紅葉。
同化する紅色。

夜は少し錦市場へ。
伊藤若沖の生誕300年の催しで、各店舗のシャッターに作品が描かれているのを見学しました。

錦市場 名所・史跡

2日目！
今日はお昼から大阪在住の妹も合流します。

合流前にちょっとだけ西本願寺へ。
天然記念物の大銀杏はまだ少し緑が残っていましたが、その見事な枝ぶりは圧巻！

西本願寺(お西さん) 寺・神社・教会

落銀杏。
周辺には銀杏独特の香りが漂い、秋を感じます。

あまり時間がなかったので速足で見学し、待ち合わせ場所の祇園・花見小路へ。

ランチは祇園、花見小路ある『『祇園 Abbesses』へ。
京野菜をたっぷり使ったお箸でいただくフレンチレストランです。

私は2度目の訪問。（↓詳しくはクチコミ参照）
http://4travel.jp/domestic/area/kinki/kyoto/kyoto/higashiyama/tips/10636764/

祇園 Abbesses グルメ・レストラン

11月が誕生日の母のお祝いをするため、妹が予約してくれました。
離れて暮らしていると、親の存在の大きさを感じる日々です。

お店のある小路で記念撮影をする母と妹。
背後には祇園甲部歌舞練場が聳えます。

京野菜がたくさん食べることができ、野菜たっぷりのメニューなので女性グループにおススメ。
デザートは一人ひとり違うメニューを出してくれたり、
帰りはシェフが出口までお見送りに来てくれたり、とても素敵なお店ですよ。

四条商店街でお土産物を見たりしつつ、南座前まで散策。
四条大橋の袂、南座の真向かいにあるレストラン『菊水』で小休止。

菊水は大正5年創業の老舗洋食レストランで、
レトロで情緒ある店内で食事や喫茶を楽しむことができます。

菊水 グルメ・レストラン

2時間サスペンス好きの母が、山村紅葉さんが紹介していて飲みたがっていたミックスジュース。
私はバナナジュースを注文。

どちらもとても美味しいです。
バナナジュースはミルク感のあるやさしい甘さ。

次は初めての和菓子作り体験！
甘春堂の和菓子教室を事前予約しました。

甘春堂 東店 グルメ・レストラン

内容は、和菓子4種類＋お抹茶で2,160円。
時間は約1時間半です。
この日もたくさんの人が参加していました。

エプロンに着替えたら着席。

作る種類は月毎に決まっていて、干菓子と上生菓子があります。
上手にできるかな～わくわく。

最初に先生役の職人さんがデモンストレーションを行い、その後実践。

これは、きんとん用の餡を籐製の裏ごしでそぼろ状にしているところ。
専門の道具を使えるので、そういった面でも興味深く楽しめます。

そして完成したきんとん！

なかなかいい感じにできたのではないでしょうか。
器に飾るとそれっぽく見えます。

もう二つの上生菓子。

柿がういろ、紅葉が練り切りです。
どちらも形が微妙な出来上がりになってしまいました＾＾；

きんとんは崩れ易いのでその場でお抹茶といただき、残りはお持ち帰りになります。
餡の甘さと抹茶の苦みの相性は言うまでもなく最高＾＾

秋の京都はどこに行っても観光客がたくさんで、ずっと外を歩いていると疲れてしまうし
こういう体験系はとてもおすすめです。
美味しい和菓子に初めての体験、楽しい時間を過ごせました。

日が暮れてから、青蓮院門跡のライトアップへ。
夜間拝観の開門18時前には行列ができていてびっくりしました。

青蓮院門跡 寺・神社・教会

思ったよりも青いライトが弱く、いまひとつ盛り上がりに欠けるという印象。
でも、その分儚い雰囲気はあります。

行灯が照らす。

青連院は庭園が広く、竹林もライトアップされ雰囲気がありました。

3日目！
今日は今回の旅のメインイベント、太夫変身体験をします。

昔から花街や遊郭文化が好きで芸舞妓さんたちが惹かれ、
大学時代は祇園の一見さんお断りのお茶屋さんでアルバイトをしていました。
舞妓変身は経験があり、太夫変身も一度してみたいなぁと昔から思っていて、
今回理想的なお店を見つけ思い切って体験してみることに。

お店があるのは今も現役の太夫さんが活躍される本当の花街、島原（嶋原）。
近くの和菓子店には島原ならではの看板が掲げられていました。

変身には時間がかかるので、母と妹とは別行動。

まずは島原散策。
島原の東入口、島原大門。

脇には立派な柳の木。
花街や遊郭の入口には柳が植えられていることが多く、
お客が帰り際に名残惜しそうに振り返る様から、『見返り柳』と言われています。

島原大門 名所・史跡

この大門を抜けると普通の住宅街が広がっています。
残念ながら、島原は花街の名残を残す建物はほぼ残っていません。

その貴重な建造物の一つ『輪違屋』。
島原に唯一残る、現役のお茶屋兼置屋さんです。

島原は観光客がほぼおらずとても静か。
落ち着いて散策することができます。

輪違屋 名所・史跡

軒先には大きく立派な灯り。
屋号の由来の輪違い紋が描かれています。

今も現役の輪違屋さんはもちろん一見さんは見学不可。
でも、実は一度だけ輪違屋さんの中に入ったことがあります。

大学時代、ゼミの教授の紹介で島原の太夫さんとお会いする機会が数回あり、
ありがたいことにお化粧や着替えをする準備を見学させていただいたんです。

反対側から。

幕末の志士たちも訪れた歴史あるお茶屋さんに足を踏み入れることができ、
大変感動したことを覚えています。
貴重な体験をさせていただいたとても良い思い出。

当時の名残を留めるもう一つの建造物『角屋』。

角屋は揚屋（宴会を行う料亭）で、現在は『角屋もてなしの文化美術館』として営業しており、
観光客に門戸をひらいています。

角屋もてなしの文化美術館 名所・史跡

幕末には多くの志士たちも島原を訪れており、
角屋には新撰組の刀傷が残っているとのこと！

内部ではガイドさんによる15分ほどの解説を聞くことができます。
島原自体の観光客が少ないので、この時は私含め3人で解説を聞きました。
解説後は自由に見学。

一部撮影不可の場所がありますが、大体が撮影OKです。

立派な臥龍松を眺めることができる大座敷『松の間』。
襖が額縁のようになり、とても美しい風景を作り出しています。

青紅葉。

台所。
天井は調理の煤や行灯の蝋燭の油煙で真っ黒になるそうです。

横にも広い台所と帳場。

立派な箱階段。
ぎしぎしと雰囲気溢れる音が鳴りそう。

ブレてしまいましたが、初めて見た刀箪笥。
武士のお客さんの刀はこうして預かっていたんですね。

角屋の家紋『蔓三つ蔦（つるみつつた）』の透かし彫り。

刀傷発見！

新撰組も好きなので、歴史浪漫にときめきが止まりません。

家紋が染め抜かれた暖簾。
本来は中戸口に吊るされますが、展示用に内部に置かれているとのこと。

右上に貼られたおかめのようなものも気になります。
厄除けとかの意味合いがあるのかな。

赤と黄色、そして茶色の格子が印象的な外観。
入口の脇には象徴的な2本の木が聳えます。

見学者が少なく静かに落ち着いて見学でき、貴重な揚屋遺構を堪能しました。

そしていよいよ太夫変身！
（以降は個人の変身写真が続きます、苦手な方はご注意ください）

今回お世話になったのは『花姿』さんというお店。
ギャルな花魁風ではなく古典的なヘアメイクをしてくれて、
何より島原にあるというロケーションゆえ、
このように本物の太夫さんのように高下駄を履き島原大門で撮影ができるんです。

こんな最高のロケーションで撮影することができ感激！

花姿さんは一日一組・二名までの完全予約制。

水白粉の本格化粧に半かつらを使用、打掛2枚にアルバム・CD-ROMデータ付なのに
とてもリーズナブルなんです。
お客さんによく「安すぎる」と言われるそうです笑

この打掛は散策ができる薄い生地の物。

ヘアメイクと着付けはお母さんと娘さん。
そして撮影はお父さんという、ご家族での経営。

それゆえとてもアットホームな雰囲気で、終始和やかにリラックス。
次々とお母さんがポーズをつけてくれます。

お母さんと娘さんも花街や舞妓さん、もちろん太夫さんが大好きで、
ヘアメイク中は花街トークで盛り上がりました。

2枚目の打掛は綿が入った厚めの生地の物。
ぐっと重くなります。

金色に黒や朱などたくさんの色合いで、とても豪華な打掛です。

半かつらなので生え際が自然に仕上がります。

しかし、半かつらといっても髷や簪でかなりの重量感。
太夫さんは舞妓さん同様自髪で結うので大変です。

顔の脇に垂れる簪がシャラシャラと音を立てながら揺れ、
太夫気分を盛り上げてくれます。

ここで母と妹もお店に到着。
着替える前に記念撮影もしてもらいました。

名残り惜しいけどヘアメイク・衣装をoff。
鬢付け油を使っているので、髪やメイクを落とすのは少し時間がかかります。
着替え終わった後はお抹茶とお菓子をいただきながらまたまた花街トークで盛り上がりました。
体験時間はトータルで3時間半ほど。

京都六つ目の花街・島原で、本物志向の太夫変身。
自己満足だけど、体験して本当に良かったです。

錦秋の風景と、京都ならではの体験を楽しんだ秋色の京都旅行でした。

◆秋麗 体験する京都－太夫変身・和菓子作り－◆完
最後までご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （6）

• うふふ♪♪さん 2017/03/14 19:57:24

  こんばんは！　お久しぶりです！うふふ♪♪です！

  ayaさんへ♪
  
  うふふ♪♪です！こんばんは！
  
  今頃で恐縮なのですが・・
  ４ヶ月前に、私の”難波食い意地紀行・１”にご訪問＆投票していただいたのではないでしょうか・・
  ayaさんの登録がいっぱいで、こちらの【-aya-】さんだったと思うのですが・・
  きちんとメモしていなかったもので・・汗・汗・・
  もしも間違いだったらごめんなさい！
  
  素敵な京都旅行ですネ！
  大夫さん、変身、私もやりたぁい〜！！
  でも、１人ではちょっと・・誰か付き合ってくれないかな・・
  
  平等院も良かったですネ☆
  紅葉がとても美しいです♪
  いいお天気でよかったですネ！
  
  お母さんのバースデープレゼント、素敵です！
  きっと喜ばれたことでしょうね！
  
  和菓子体験があるなんて知りませんでした！
  これもやってみたいです！　楽しそう！
  上手にお作りになられていましたネ☆
  
  文化美術館の松の間がすごく素敵です・・
  
  中村藤吉のにしん茶そばおいしそ〜♪♪
  
  今、出先で、なぜかここのパソコン「いいネ！」が出来ません。
  帰宅したら、「いいネ！」させていただきます！
  素敵な旅行記をありがとうございます！
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　うふふ♪♪

  aya-photripさん からの返信 2017/03/14 21:26:31

  RE:

  うふふ♪♪さんこんばんは。
  訪問、書き込みありがとうございます！
  はい、以前投票させていただいたと思います。
  わざわざすみません、ありがとうございます。
  
  京都旅行記、ご覧いただきありがとうございました。
  京都が大好きなので、あそこも行きたいこれも食べたい、と色々詰め込み旅行となりました。
  太夫変身は自己満足ですが本当に楽しかったです。
  お店の方が太夫さん舞妓さんが大好きでやられているので本物志向！
  機会があればぜひ体験されてみてください。
  和菓子体験も楽しいので本当におすすめです。
  
  拙い旅行記にコメント頂きありがとうございました。

• chicorinさん 2017/02/08 14:53:21

  太夫さん素敵です。

  京都旅行記、楽しく拝見させていただきました。
  母娘の京都旅行、ほんわかと心が和みました。
  中でも、太夫さん変身体験に見入ってしまいました。
  高下駄を履いて島原大門での写真、素晴らしいですね。
  そのまんまの、当時の様子が浮かんでくるようです。
  他のショットも、素敵なポーズの数々。
  決まってますね！
  本物の太夫さんみたいです。
  私も体験してみたい！と思いました。

  aya-photripさん からの返信 2017/02/09 21:16:34

  RE:

  chicorinさんこんにちは！
  コメント、また投票いただきありがとうございます。
  とても嬉しく思います。
  
  太夫変身、自己満足ですが本当に体験して良かったです！
  私も島原大門での写真が一番お気に入りです。
  太夫さんを愛する方々がやられているお店だからこそのロケーションですよね。
  お店の方は皆さんアットホームで楽しい時間を過ごせることは間違いなしなので、
  機会があればぜひchicorinさんも体験されてみてください。
  
  拙い旅行記にコメントいただきありがとうございました。

• morino296さん 2017/01/09 09:53:15

  妖艶な太夫に見入ってしまいました

  ayaさん
  
  明けましておめでとうございます。
  今年も宜しくお願いします。
  
  新春早々、綺麗な太夫さんの姿を見せていただき有難うございます。
  なかなか妖艶な（失礼かな？）太夫に見入ってしまいました。
  
  花姿さんのご家族がayaさんの美しさを上手に引き出してくださったようですね。
  背の高いayaさんでこそ、このような美しい姿になるのでしょうが。
  
  変身された実物を見せていただきたいと思ってしまいました。
  「こいつぁー、春から縁起がいいわな〜！」
  
  morino296
  

  aya-photripさん からの返信 2017/01/15 13:38:46

  RE:

  morino296さんこんにちは。
  あけましておめでとうございます。
  こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。
  
  京都旅行記、ご覧いただきありがとうござます！
  太夫変身、自己満足ですがとても楽しかったです。
  身長が168センチあるので、プラス鬘と高下駄で超高身長太夫です＾＾；
  
  花姿さんのご家族は皆さん本当に良い方でした。
  花街や太夫さんのことが好きでお店をされているので、
  しっかりと本物志向で大満足な時間を過ごせました。
  
  拙い旅行記にコメントいただきありがとうございました。