ＴＭＢを歩く⑥、トリアンからバルム峠を越えてシャモニへ

2013/09/17 - 2013/09/18

フランス、イタリア、スイスを巡るモンブラン一周ルート（ＴＭＢ）。
ドリュ西壁、ミディ針峰、モンブラン、フレネイ中央岩稜、ブランドジョラス、たくさんの物語を生んだ山々を見ながら歩く山旅。

シャモニーからベニの谷を越えてイタリアのクールマイユールへ。
クールマイユールからフェレの谷を越えてスイスへ。
スイスからバルム峠を越えて再びシャモニーへ。
谷に花が咲き乱れる季節は少し過ぎてしまったが僕らにはそれでも十分だ。
二人が若ければ途中の谷から分岐する、あちらの峠、こちらの山、夢のようなたくさんの旅ができるだろう。

だが、僕らはもう年を取りすぎてしまった。
何はともあれ、ここに来れたことをまず喜ぼう。

＜・・・・・＞夫の言葉
≪・・・・・≫妻の言葉
（・・・・・）二人以外の言葉

ル・ツールにて。ここから路線バスでシャモニへ戻る。

エリア シャモニー(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: その他

■９月１７日：トリアンをあとにバルム峠を目指す

丘の上に立つトリアンの教会
ほかの土地では見たことのないような淡いピンクに外壁が塗られている。

≪どんな教会なのか、中に入ってみたかったわ≫
＜僕もそう思うけど、あの時はおなか減っていたし＞

前日、外を眺めただけで戻ってきてしまったのが悔やまれる。

ーバルム峠への道、あっちこっちへ進む道標がたくさんあるー

＜もっとゆっくり出来たら最高だね＞
≪ほんま≫

せっかくスイスの山の懐に来たのにＴＭＢを通るだけなんて、もったいないが。

＜僕らの山旅も今日一日だけど、感想は？＞
≪うれしいような、かなしいような、かしら≫

シャモニからツエルマットへ続いているオートルートを通る時は
確かこの辺りを歩くのだ。

＜その時がきたら別の道を歩いてみよう＞

ー樹林帯を上る登山道ー

まるで日本の山を登っているような感じだ。

ーバルメ峠に近づくー

向うの風景はどんな風なのだろう？

ー最後の峠の前で深呼吸ー

ースイス国境を越えるー

ースイスの国境からフランス側の山々を望むー

左からエギーユ・ド・シャルドネ、こちらからも急峻なエギーユ・ベルト
少し離れてモンブラン山群＊＊＊＊だろう。

ー右側の山はエギーユ・ド・メシュールー

僕らにはなじみのない山名だが
下から眺めるとエギーユ（針峰）の名前に恥ずかしくない山容を持っている。

ーエギーユ・ド・メシュールの岸壁ー

ール・ツールへ下る途中にある山小屋で一休みー

ール・ツールに到着ー

バルメ峠からリフトもあるが最後の道を僕らは歩いて下る。
ここから路線バスでシャモニーへ数十分だ。

＜お疲れさま＞
≪おつかれさま≫
（おつかれ）

ーシャモニーガイド組合の事務所ー

ここで個人で山のガイドを雇うことができるそうだ。

≪１日いくらなのかしら？≫

ーシャモニーの山岳博物館へやって来るー

シャルレやレビュファの使ったピッケルが飾ってある。
昔のポスターもあったが、もっとたくさんの本や山の道具があることを期待していたのだが。

山岳博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ーさすがにシャモニの古書店だー

クールマイユールのホテルでSous l'oeil des choucasの初版本を見つけたので
＜売っていただけますか＞とお願いしたのだが一言で断られてしまった。
仕方ないので諦めていたのだがシャモニの町をぶらぶら歩いていたら、
古書店のウィンドにその本が飾ってあった。
１０００ユーロ、とてもきれいな本だがかなり高い。

＜あのサミヴェルの本、もっと安くなりませんか＞
（１９９１年版ならば安い本がありますよ）

１９３２年出版の初版本は諦めて、１９９１年版とSamivel des Cimesの１９８６年版、ロジェ・フリゾン・ロッシュのモンブランとその七つの谷１９６８年版を買う。

ー散歩の途中でやってきたサンミッシェル教会ー

無事到着したことを感謝。

サン ミシェル教会 寺院・教会

ーシャモニーも最後だー

＜たのしかったね＞
≪とっても≫

ー散歩の途中で出会ったポスターの数々ー

ー散歩の途中で出会ったポスターの数々ー

ー最後の夕食ー

■９月１８日ーシャモニーを出発してジュネーブ空港へ向かうー

この旅行記へのコメント （1）

• nasunoさん 2021/02/05 20:43:40

  TMB歩きたくなりました

  hiroworldさん　今晩は。
  
  　corona禍の中、如何お過ごしでしようか。
  私達も昨年巡礼の道（ピレネー超え）を歩く予定でしたが、キャンセルしました。
  （予約したエールフランスの航空券はバウチャーで1年間有効です）
  でも、今年も行けないかと？。
  TMBの旅行記楽しく拝見しました。
  いずれの山小屋も良いですね。ゲストとの楽しい交流、食事等。
  旅行記を拝見し、次の旅行は巡礼の道か、TMBか迷っています。
  　私達もそろそろ年を重ねて体力が心配になっており。
  
  nasuno