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フランス、イタリア、スイスを巡るモンブラン一周ルート(TMB)。<br />ドリュ西壁、ミディ針峰、モンブラン、フレネイ中央岩稜、ブランドジョラス、たくさんの物語を生んだ山々を見ながら歩く山旅。<br /><br />シャモニーからベニの谷を越えてイタリアのクールマイユールへ。<br />クールマイユールからフェレの谷を越えてスイスへ。<br />スイスからバルム峠を越えて再びシャモニーへ。<br />谷に花が咲き乱れる季節は少し過ぎてしまったが僕らにはそれでも十分だ。<br />二人が若ければ途中の谷から分岐する、あちらの峠、こちらの山、夢のようなたくさんの旅ができるだろう。<br />だが、僕らはもう年を取りすぎてしまった。<br />何はともあれ、モンブランを間近に望める場所に来れたことを喜ぼう。<br /><br /><・・・・・>夫の言葉<br />≪・・・・・≫妻の言葉<br />(・・・・・)二人以外の言葉

初めてのヨーロッパ・アルプスTMBを歩く①シャモニからポンノム小屋へ

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2013/08/08 - 2013/08/11

276位(同エリア346件中)

hiroworld

hiroworldさん

フランス、イタリア、スイスを巡るモンブラン一周ルート(TMB)。
ドリュ西壁、ミディ針峰、モンブラン、フレネイ中央岩稜、ブランドジョラス、たくさんの物語を生んだ山々を見ながら歩く山旅。

シャモニーからベニの谷を越えてイタリアのクールマイユールへ。
クールマイユールからフェレの谷を越えてスイスへ。
スイスからバルム峠を越えて再びシャモニーへ。
谷に花が咲き乱れる季節は少し過ぎてしまったが僕らにはそれでも十分だ。
二人が若ければ途中の谷から分岐する、あちらの峠、こちらの山、夢のようなたくさんの旅ができるだろう。
だが、僕らはもう年を取りすぎてしまった。
何はともあれ、モンブランを間近に望める場所に来れたことを喜ぼう。

<・・・・・>夫の言葉
≪・・・・・≫妻の言葉
(・・・・・)二人以外の言葉

旅行の満足度
5.0
観光
4.0
ホテル
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
4.5
同行者
友人
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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  • ■8月9日-ジュネーブからシャモニーへ-<br /><br />ドリュをバックにするシャモニの小さな教会。<br />名前はレ・プラ教会。<br /><br />≪素敵な名前ね≫。<br /><折角ここに来たのだから山旅の安全を祈ろう><br />≪そうね、そうしましょ≫。<br /><br />山岳ガイドのNさんが迎えに来てくれていたので、僕らはジュネーブ空港からここまで車で簡単に来てしまう。<br />これまでのような二人旅ならばジュネーブに泊まって列車に乗り、どこかでバスに乗り換えてやってくるだろう。<br /><br /><随分早く着いちゃったね><br />≪私はこんな旅が大好きよ≫<br /><僕はゆっくりと進みたいんだけど><br /><br />僕と妻は少し好みが違う。

    ■8月9日-ジュネーブからシャモニーへ-

    ドリュをバックにするシャモニの小さな教会。
    名前はレ・プラ教会。

    ≪素敵な名前ね≫。
    <折角ここに来たのだから山旅の安全を祈ろう>
    ≪そうね、そうしましょ≫。

    山岳ガイドのNさんが迎えに来てくれていたので、僕らはジュネーブ空港からここまで車で簡単に来てしまう。
    これまでのような二人旅ならばジュネーブに泊まって列車に乗り、どこかでバスに乗り換えてやってくるだろう。

    <随分早く着いちゃったね>
    ≪私はこんな旅が大好きよ≫
    <僕はゆっくりと進みたいんだけど>

    僕と妻は少し好みが違う。

    フランス山岳会 建造物

  • ー教会の質素な内部ー<br /><br />僕らはキリスト教徒ではない。<br />けれども巡礼の途中の小さな教会で幾度か感動して以来<br />内に入って型どおりの儀礼をおこなう。<br /><br />≪なぜなのかしら?≫<br /><br />その理由は今も僕らにはよく分からないが、近くに来たので挨拶に立ち寄るような、あるいは無事に旅を続けてこれたことに対すると感謝の気持ちからなのだろう。

    ー教会の質素な内部ー

    僕らはキリスト教徒ではない。
    けれども巡礼の途中の小さな教会で幾度か感動して以来
    内に入って型どおりの儀礼をおこなう。

    ≪なぜなのかしら?≫

    その理由は今も僕らにはよく分からないが、近くに来たので挨拶に立ち寄るような、あるいは無事に旅を続けてこれたことに対すると感謝の気持ちからなのだろう。

  • -シャモニの街を歩く-<br /><br />今日はシャモニーの町を見て回ろう。<br />教会、フランス山岳会シャモニ支部、古本屋、それからメインストリートの散歩。<br />時間がないので、メールドグラス氷河とかミディのケーブルカーに乗って山の上まで行くことはしばらくお預けだ。<br /><br />シャモニでの手に入れたいお土産。<br />①フランス山岳会の会員証、自分と友人への最高のお土産。<br />②サミヴェルのデッサン集、日本では現物を見たことのない山のデッサン集。<br /><br />結局、望みの古本屋を探す余裕はなかった。<br /><br /><帰りに手に入れよう><br />≪わたしのは?≫<br /><君は・・・服だよね><br /><br />フランス山岳会シャモニ支部の前で

    -シャモニの街を歩く-

    今日はシャモニーの町を見て回ろう。
    教会、フランス山岳会シャモニ支部、古本屋、それからメインストリートの散歩。
    時間がないので、メールドグラス氷河とかミディのケーブルカーに乗って山の上まで行くことはしばらくお預けだ。

    シャモニでの手に入れたいお土産。
    ①フランス山岳会の会員証、自分と友人への最高のお土産。
    ②サミヴェルのデッサン集、日本では現物を見たことのない山のデッサン集。

    結局、望みの古本屋を探す余裕はなかった。

    <帰りに手に入れよう>
    ≪わたしのは?≫
    <君は・・・服だよね>

    フランス山岳会シャモニ支部の前で

    フランス山岳会 建造物

  • ー帰りのシャモニーで手に入れたサミヴェルのデッサン集ー<br /><br />さすがにシャモニの古書店だ。<br />クールマイユールのホテルでSous l&#39;oeil des choucasの初版本を見つけたので<br /><売っていただけますか>とお願いしたのだが一言で断られてしまった。<br /><br />仕方ないので諦めていたのだが帰りにシャモニの町をぶらぶら歩いていたら、<br />古書店のウィンドにその本が飾ってあった。<br />1000ユーロ、とてもきれいな本だがかなり高い。<br /><br /><あのサミヴェルの本、もっと安くなりませんか><br />(1991年版ならば安い本がありますよ)<br /><br />1932年出版の初版本は諦めて1991年版、それとSamivel des Cimesの1986年版、ロジェ・フリゾン・ロッシュのモンブランとその谷1968年版を買う。<br /><br />

    ー帰りのシャモニーで手に入れたサミヴェルのデッサン集ー

    さすがにシャモニの古書店だ。
    クールマイユールのホテルでSous l'oeil des choucasの初版本を見つけたので
    <売っていただけますか>とお願いしたのだが一言で断られてしまった。

    仕方ないので諦めていたのだが帰りにシャモニの町をぶらぶら歩いていたら、
    古書店のウィンドにその本が飾ってあった。
    1000ユーロ、とてもきれいな本だがかなり高い。

    <あのサミヴェルの本、もっと安くなりませんか>
    (1991年版ならば安い本がありますよ)

    1932年出版の初版本は諦めて1991年版、それとSamivel des Cimesの1986年版、ロジェ・フリゾン・ロッシュのモンブランとその谷1968年版を買う。

  • ー僕らのホテルから眺める雪の山ー<br /><br />≪あの山はなんて言うの?≫<br /><?????><br /><br />地図がないのでホテルの位置も山の名前も分からない。

    ー僕らのホテルから眺める雪の山ー

    ≪あの山はなんて言うの?≫
    <?????>

    地図がないのでホテルの位置も山の名前も分からない。

  • ーTMB(ツール・ド・モンブラン)を巡る旅ー<br /><br />1日目:シャモニからケーブルでフルジエールへ上り、対岸のドリュやモンブラン、グランドジョラスを眺めながらの足慣らしの1日。<br /><br />2日目:シャモニの無料バスでノートルダムデラゴルジュ教会へ、そこからポンノム小屋を目指してトレッキングのスタート。<br /><br />3日目:今回の旅の最高地点テートノアールドフーへ上り、グラシエ村へ下る。そこからモッテ小屋へ少し登り返す。<br /><br />4日目:フランスとイタリアとの国境セーニュ峠を越えベニの谷を下る。イタリア側の最初の山小屋、イタリア山岳会の経営するエリザベータ小屋へ。<br /><br />5日目:コンバル湿原を通り、途中から対岸の山稜へ上る。モンブランのプロムナードからフレネイ中央岩稜、イノミナータ山稜、ジョアン針峰を眺め、クールマイユールへ下る。<br /><br />6日目:バスでフェレの谷の入り口へ、グランドジョラスを左に眺めながらイタリアとスイスの国境フェレ峠を越えてトリアンへ下る。途中からバス(チャーター)を利用する。<br /><br />7日目:日本の山のような雰囲気の樹林の谷を上って、スイスとフランスの国境の峠、バルム峠へ、そこからル・ツールまで下り無料バスでシャモニーへ、TMBトレッキング終了。

    ーTMB(ツール・ド・モンブラン)を巡る旅ー

    1日目:シャモニからケーブルでフルジエールへ上り、対岸のドリュやモンブラン、グランドジョラスを眺めながらの足慣らしの1日。

    2日目:シャモニの無料バスでノートルダムデラゴルジュ教会へ、そこからポンノム小屋を目指してトレッキングのスタート。

    3日目:今回の旅の最高地点テートノアールドフーへ上り、グラシエ村へ下る。そこからモッテ小屋へ少し登り返す。

    4日目:フランスとイタリアとの国境セーニュ峠を越えベニの谷を下る。イタリア側の最初の山小屋、イタリア山岳会の経営するエリザベータ小屋へ。

    5日目:コンバル湿原を通り、途中から対岸の山稜へ上る。モンブランのプロムナードからフレネイ中央岩稜、イノミナータ山稜、ジョアン針峰を眺め、クールマイユールへ下る。

    6日目:バスでフェレの谷の入り口へ、グランドジョラスを左に眺めながらイタリアとスイスの国境フェレ峠を越えてトリアンへ下る。途中からバス(チャーター)を利用する。

    7日目:日本の山のような雰囲気の樹林の谷を上って、スイスとフランスの国境の峠、バルム峠へ、そこからル・ツールまで下り無料バスでシャモニーへ、TMBトレッキング終了。

  • ■8月10日ーシャモニ→フルジエール→シャモニー<br /><br />足慣らしの1日、ケーブルでフルジエールへ上り、対岸に聳える山々を眺めながら歩く。<br />あの白い山がモンブラン山塊に違いない。<br /><br /><お母さん、あの白い山の向こう側がイタリアだよ><br /><br />3日後に泊まるエリザベータ小屋はあの山塊の麓にあるイタリア山岳会の山小屋だ。

    ■8月10日ーシャモニ→フルジエール→シャモニー

    足慣らしの1日、ケーブルでフルジエールへ上り、対岸に聳える山々を眺めながら歩く。
    あの白い山がモンブラン山塊に違いない。

    <お母さん、あの白い山の向こう側がイタリアだよ>

    3日後に泊まるエリザベータ小屋はあの山塊の麓にあるイタリア山岳会の山小屋だ。

    ハイキングコース ランデックスからラ フレジェール 山・渓谷

  • ーフルジエールの山稜からのモンブラン山塊ー<br /><br />雲ひとつないモンブラン山塊。<br />地図で確認しないとよく分からないが中央の黒い山がジョアン針峰だろう。<br /><br />≪なんてステキな一日なのかしら、山の名前は後で調べましょ≫<br /><br />はっきりした名前の分からないまま僕らは山稜を進む。

    ーフルジエールの山稜からのモンブラン山塊ー

    雲ひとつないモンブラン山塊。
    地図で確認しないとよく分からないが中央の黒い山がジョアン針峰だろう。

    ≪なんてステキな一日なのかしら、山の名前は後で調べましょ≫

    はっきりした名前の分からないまま僕らは山稜を進む。

    ハイキングコース ランデックスからラ フレジェール 山・渓谷

  • -緑の山稜とその先の岩陵、岩稜の上にかかる雲間からのぞく青空ー<br /><br />僕らにはもうこの岩稜を歩く力は残っていない。<br /><br /><さびしいね><br />≪ここに来れただけでいいわ≫<br /><昔のように武者震いがおきないし、仕方ないね>

    -緑の山稜とその先の岩陵、岩稜の上にかかる雲間からのぞく青空ー

    僕らにはもうこの岩稜を歩く力は残っていない。

    <さびしいね>
    ≪ここに来れただけでいいわ≫
    <昔のように武者震いがおきないし、仕方ないね>

  • ーフレジエール山稜の子供達が遊ぶ傍らを進むー<br /><br />広いフレジエール山稜にはこんな場所もある。<br /><br />≪どこから登ってきたのかしら?≫

    ーフレジエール山稜の子供達が遊ぶ傍らを進むー

    広いフレジエール山稜にはこんな場所もある。

    ≪どこから登ってきたのかしら?≫

  • ーグランドジョラスを正面にみるー<br /><br />遥かにのぞむグランドジョラス、左からウオーカー側陵,ウィンパー側陵、クロ側陵、本で読んだだけの山々だがどの山も昔懐かしい名前の山々だ。

    ーグランドジョラスを正面にみるー

    遥かにのぞむグランドジョラス、左からウオーカー側陵,ウィンパー側陵、クロ側陵、本で読んだだけの山々だがどの山も昔懐かしい名前の山々だ。

  • -エギーユ・ヴェルト、ドリュ、グランド ジョラス-<br /><br />左側の山がヴェルト針峰<br />その右側がドリュ。<br />こちらに向いているのがドリュ西壁。<br />右側の奥にグランドジョラスがあるはずだ。<br /><br />対岸のフルジエールから眺めるモンブラン山塊

    -エギーユ・ヴェルト、ドリュ、グランド ジョラス-

    左側の山がヴェルト針峰
    その右側がドリュ。
    こちらに向いているのがドリュ西壁。
    右側の奥にグランドジョラスがあるはずだ。

    対岸のフルジエールから眺めるモンブラン山塊

  • ードリュ西壁ー<br /><br />ドリュ西壁の名前を知ったのは50年以上も前のことだ。<br />西壁を初登攀したギド・マニョーヌの物語を20才のころに読んでいたので<br />いつかは、西壁の下くらいまでは登ってみたいと考えていたが、もう僕らにはそれもできない。

    ードリュ西壁ー

    ドリュ西壁の名前を知ったのは50年以上も前のことだ。
    西壁を初登攀したギド・マニョーヌの物語を20才のころに読んでいたので
    いつかは、西壁の下くらいまでは登ってみたいと考えていたが、もう僕らにはそれもできない。

  • ■8月11日ーシャモニ⇒ノートルダム・デ・ラ・ゴルジュ教会⇒ポンノム小屋-<br /><br />TMB2日目、目覚めると素晴らしい景色が目前に広がっている。<br /><br /><ワオー、今日も快晴だよ><br /><br />必要のない荷物は4日目のクールマイユールまで運んでくれるので多少の着替えと小屋の中で履く草履、シュラフ、ダウンジャケット、ゴアテックス上下、お菓子を持って歩く。それ以外の不要な荷物はホテルに預けられるが、僕らはいつものようにザックで来ているので預ける荷物はなにもない。

    ■8月11日ーシャモニ⇒ノートルダム・デ・ラ・ゴルジュ教会⇒ポンノム小屋-

    TMB2日目、目覚めると素晴らしい景色が目前に広がっている。

    <ワオー、今日も快晴だよ>

    必要のない荷物は4日目のクールマイユールまで運んでくれるので多少の着替えと小屋の中で履く草履、シュラフ、ダウンジャケット、ゴアテックス上下、お菓子を持って歩く。それ以外の不要な荷物はホテルに預けられるが、僕らはいつものようにザックで来ているので預ける荷物はなにもない。

  • ー教会の前を通ってバス停へ向かうー<br /><br />山の上も下もしばらくは晴天が続くらしい。<br /><br />≪うれしいわ≫<br /><br /><br /><br />

    ー教会の前を通ってバス停へ向かうー

    山の上も下もしばらくは晴天が続くらしい。

    ≪うれしいわ≫



  • ーシャモニの無料バスに乗りノートルダム・デ・ラ・ゴルジュ教会へやって来るー<br /><br />僕らはここからTMBのトレッキングをスタートする。<br />朝の太陽は谷間にあるこの教会まではまだ届かない。<br /><br />≪少し緊張するわ≫<br /><そうだね。パーティでの山旅は初めてだしね><br />≪どんな感じなのかしら≫<br /><br />僕らの旅は何時も二人だけなのだ。

    ーシャモニの無料バスに乗りノートルダム・デ・ラ・ゴルジュ教会へやって来るー

    僕らはここからTMBのトレッキングをスタートする。
    朝の太陽は谷間にあるこの教会まではまだ届かない。

    ≪少し緊張するわ≫
    <そうだね。パーティでの山旅は初めてだしね>
    ≪どんな感じなのかしら≫

    僕らの旅は何時も二人だけなのだ。

  • ーここにも朝のご挨拶ー<br /><br />≪おはようございます≫<br /><おはよう>

    ーここにも朝のご挨拶ー

    ≪おはようございます≫
    <おはよう>

  • ー教会を越えしばらく川をさかのぼるー<br /><br />ゴルジュを渡り、ゆるやかな川をさかのぼると突然光あふれる山道に出る。<br />この瞬間が僕らは大好きだ。

    ー教会を越えしばらく川をさかのぼるー

    ゴルジュを渡り、ゆるやかな川をさかのぼると突然光あふれる山道に出る。
    この瞬間が僕らは大好きだ。

  • -雲一つない青空の下、今夜の宿ボンノム小屋を目指す-<br /><br />≪光あふれる山道を進むのはなんてステキなのかしら≫<br /><br />正面は名前の分らない頂、その左側がボンノム峠あたりだろう。<br />広い緑あふれる山道をゆっくりと進む。<br /><br />≪ステキやわ≫<br /><ほんま><br /><br />ピレネー山脈を越えた時のフランス側の田舎の道もとても素敵だった。<br />朝食を用意する煙があちこちの農家の煙突からたなびいていたり、僕ら二人のペースで自由に歩ける道がどこまでも続いていたり、煙突の煙はないがここの風景もその感じによく似ている。

    -雲一つない青空の下、今夜の宿ボンノム小屋を目指す-

    ≪光あふれる山道を進むのはなんてステキなのかしら≫

    正面は名前の分らない頂、その左側がボンノム峠あたりだろう。
    広い緑あふれる山道をゆっくりと進む。

    ≪ステキやわ≫
    <ほんま>

    ピレネー山脈を越えた時のフランス側の田舎の道もとても素敵だった。
    朝食を用意する煙があちこちの農家の煙突からたなびいていたり、僕ら二人のペースで自由に歩ける道がどこまでも続いていたり、煙突の煙はないがここの風景もその感じによく似ている。

  • -ここでも僕は妻の後ろをゆっくりと進む-<br /><br /><かあちゃん、ちょっと振り向いて><br />≪どうしたの?≫<br /><山女の姿もさまになってきたよ>

    -ここでも僕は妻の後ろをゆっくりと進む-

    <かあちゃん、ちょっと振り向いて>
    ≪どうしたの?≫
    <山女の姿もさまになってきたよ>

  • ー僕は自分のペースで歩くことが好きだー<br /><br />当然、一番最後を歩くことになる。<br />

    ー僕は自分のペースで歩くことが好きだー

    当然、一番最後を歩くことになる。

  • ー上ってきた道を振り返るー<br /><br />僕らが遅いのか早いのか、誰も歩いていない。<br /><br /><きっと僕らの出発が遅いんだよ><br /><br />もっと近くの小屋に泊まって朝早く出ればポンノム小屋の先にあるモッテ小屋まで行けるだろう。だが僕はこのスピードが好きだ。

    ー上ってきた道を振り返るー

    僕らが遅いのか早いのか、誰も歩いていない。

    <きっと僕らの出発が遅いんだよ>

    もっと近くの小屋に泊まって朝早く出ればポンノム小屋の先にあるモッテ小屋まで行けるだろう。だが僕はこのスピードが好きだ。

  • ーバルメ小屋でジュース一杯-<br /><br />さえぎる物の無い広い牧場と一軒の山小屋、ここで休まない手はない。<br /><br />≪帽子の後ろに蝶々がとまっているわ≫<br /><br />スペインで買った帽子だがこの時置き忘れてしまった。

    ーバルメ小屋でジュース一杯-

    さえぎる物の無い広い牧場と一軒の山小屋、ここで休まない手はない。

    ≪帽子の後ろに蝶々がとまっているわ≫

    スペインで買った帽子だがこの時置き忘れてしまった。

  • ーバルメ小屋から登ってきた山道をもう一度見下ろすー<br /><br />やはり歩いている登山者は見当たらない。

    ーバルメ小屋から登ってきた山道をもう一度見下ろすー

    やはり歩いている登山者は見当たらない。

  • ー少し頑張って先を歩くー<br /><br />さっそうと歩く**才<br />いつもは後ろ姿だがたまには横からのスナップもいいだろう。

    ー少し頑張って先を歩くー

    さっそうと歩く**才
    いつもは後ろ姿だがたまには横からのスナップもいいだろう。

  • ーようやくポンノム峠に着いてー<br /><br />上ってきた道を振り返る。<br />こちら側には日本の山のような風景が広がる。<br /><br /><もう一つ峠を越えた先がイタリアだよ>

    ーようやくポンノム峠に着いてー

    上ってきた道を振り返る。
    こちら側には日本の山のような風景が広がる。

    <もう一つ峠を越えた先がイタリアだよ>

  • -今夜泊まるボンノム小屋にやって来る-<br /><br />左側がモンブラン側、ここをそのまま真っすぐに下るとレ・シャピーからモッテ小屋へ続いている。その先のセイニュ峠を越えるとイタリアだ。<br />明日僕らはここを下らずに今回のトレッキングの最高地点モンブラン側にあるテート・ノアール・ド・フーに空身で登りフーのコルを下る。<br /><br />小屋へ入って僕らはジュースやコーヒーを飲み、ガイドのNさんはチェックインの手続きをしてくれる。<br /><br /><ごくろうさま>

    -今夜泊まるボンノム小屋にやって来る-

    左側がモンブラン側、ここをそのまま真っすぐに下るとレ・シャピーからモッテ小屋へ続いている。その先のセイニュ峠を越えるとイタリアだ。
    明日僕らはここを下らずに今回のトレッキングの最高地点モンブラン側にあるテート・ノアール・ド・フーに空身で登りフーのコルを下る。

    小屋へ入って僕らはジュースやコーヒーを飲み、ガイドのNさんはチェックインの手続きをしてくれる。

    <ごくろうさま>

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