2013/08/14 - 2013/08/16
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hiroworldさん
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フランス、イタリア、スイスを巡るモンブラン一周ルート(TMB)。
ドリュ西壁、ミディ針峰、モンブラン、フレネイ中央岩稜、ブランドジョラス、たくさんの物語を生んだ山々を見ながら歩く山旅。
シャモニーからベニの谷を越えてイタリアのクールマイユールへ。
クールマイユールからフェレの谷を越えてスイスへ。
スイスからバルム峠を越えて再びシャモニーへ。
谷に花が咲き乱れる季節は少し過ぎてしまったが僕らにはそれでも十分だ。
二人が若ければ途中の谷から分岐する、あちらの峠、こちらの山、夢のようなたくさんの旅ができるだろう。
だが、僕らはもう年を取りすぎてしまった。
モンブランを指さす、ジャック・バルマとド・ソーシュール、何はともあれこの二人の像の前で、シャモニに来れたことをまず喜ぼう。
<・・・・・>夫の言葉
≪・・・・・≫妻の言葉
(・・・・・)二人以外の言葉
写真はエリザベータ小屋の手前の山道で。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- その他
-
■8月14日-モッテ小屋⇒セ-ニュ峠⇒バルベニー⇒エリザベータ小屋-
モッテ小屋の朝
いつもどおりのあわただしい山小屋の朝。
食事をしてトイレへ行き、簡単なパッキングを済ませて外に出る。
≪気持ちいい朝だわ≫
僕らも山の生活にようやく慣れてきた。
7時30分モッテ小屋を出発してセ-ニュ峠を目指す。 -
ー昨日の白い馬が朝から小屋の前にいるー
ということは、この小屋の馬なのだろうか? -
ー数人の外国人の登山者と話をするー
<どこから来たの?>
(ブルガリアから来たのよ、あなた方は?)
≪私たちは日本から≫
誰かがマイムマイムを踊り始める。
ブルガリアの人達も日本人も仲間を呼び集め、踊りの輪が広がる。
(みんなおいで)
メロディも、踊りも、きっと心根も同じなのだろう。 -
ーもう出発する時間だー
皆が踊りに興じている間に出発する時間が来てしまった。
踊りが終わり、みんな拍手。
≪ありがと≫
(Thank You)
(またあいましょう)
僕らの用意はもうできているので先に出発する。
(バイバイ)
(See You) -
-セ-ニュ峠を越えてベニの谷へ-
フランス側の峰々にはもう朝日が当たり始めているが
セーニュ峠側はまだ朝の暗がりの中だ。
≪寒くはないけど、早く朝の光に当たりたいわ≫ -
-合宿の時のような登り道-
もうすぐセイニュ峠を越えてイタリアに入る。
ベニの谷を登ってくる人に僕らは挨拶をする。
≪チャオ≫
(Ciao)
峠のこちら側は(ボンジュール)向こう側は(チャオ)
遥かにつながる山々を僕らは越えている。
≪この感じ、とてもステキだわ≫ -
-セイニュ峠からイタリア側のベニの谷を見下ろす-
どこまでも続く美しい谷、バル・ベニー。
所々に雪が残り、花の咲き乱れるバル・ベニーを想像していたのだが、
花の咲き乱れる季節は過ぎ去ってしまった。
左手の奥に見える突起がエギーユ・ノアール・ド・プトレイだろう。
あの左側がフレネイ中央岩稜に違いない。
アンドレア・オッジョーニ、ワルター・ボナッティの悲劇の舞台。
その場所を見ながら歩ける感慨を妻は知らない。
≪何か思い入れがあるの?≫
<別にないけど> -
-アオスタ渓谷はなんて広いのだろう-
この谷を2日くだるとクールマイユールに着く。
そのクールマイユールもアオスタ渓谷の一部にすぎない。
ずいぶん降りてきたはずだが、まだエリザベータ小屋にさえ着かないのだ。
≪エリザベータ小屋はどのあたりかしら?≫
<左の尾根を越えたあたりだよ、きっと!> -
ー白煙のたなびくエギーユ・ノアール・ド・プトレイー
まだエリザベータ小屋が見えてこない。 -
ー雪の少し残る道を進むー
この雪ももう少しすると消えてしまうのだろう。
≪最後の雪の上を歩けて良かったわ!> -
ーベニの谷で花に埋もれる望みはなくなってしまったがー
僕らは小さなお花畑をよけて横になる。
バックはモンブランのイタリア側の岩稜群。 -
ー山登りに憑かれているSさんー
ベニの谷の途中にあるミュージアムのような、記念館の様な小屋。
≪普段は誰が来るのかしら?≫ -
ー少し下るとたくさんの牛が放牧されていたー
-
ー放牧地まで上がる荷車なのだろうか?-
-
ーようやくエリザベータ小屋が見えてきたー
後ろに見える山はエギーユ・ド・トーレ・ラ・テート
モンブランはここからは見えない。 -
ーエリザベータ小屋はもうすぐだー
こんな場所がイタリア側には所々にある。
亡くなった方への慰霊のお堂なのだろうか? -
ー石垣の途中から見える小屋ー
-
ーようやくエリザベータ小屋にやって来るー
この小屋の予約さえ取れれば自分の力でやってきてもよかったのだが。
≪二人だけでやってくるには私たちは年を取り過ぎたわ≫
<そうだね>
早く着いたので裏山のとんがった頂へ案内してもらう。
こちらのほうがフーよりもアルプスの感じが味わえる場所だった。 -
-エリザベータ小屋のディナーの敷物の紙-
アオスタ渓谷のすべての山小屋が乗っているのでお土産にいただく。
左上のほうにV字型につながる山小屋群が今回のルート。
Vの谷の部分がクールマイユール
Vの始まりの部分がベニの谷
Vの右側の部分がフェレの谷だ。
この地図全体がアオスタ渓谷、なんて広いのだろう。
≪アオスタ渓谷ってとても広いのね≫
<ここに来るまで僕も知らなかったよ>
アオスタ渓谷だけで56の山小屋がある。
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