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今年の9月は三連休が二回あったが、そのうちの最初の三連休を利用して、東北地方にマラソン大会を兼ねたお出かけ。盛岡(小岩井農場)、田沢湖一周(田沢湖マラソン)、裏磐梯の順番で回る予定。<br /><br />05:04 藤沢-上野 1820E<br />藤沢駅改札で、JR東日本線が利用できる「三連休パス東日本・函館パス」を自動改札に通し、いざ出発。東北地方に出かける際には、既に定番になっている上野東京ラインの始発列車に乗車して上野まで向かう。<br /><br />06:38 上野-盛岡 3001B(はやぶさ1号)<br />上野からは「はやぶさ1号」に乗車。三連休ということもあり、ほぼ満席状態だ。妻は「また各駅停車で行くのかと思ってた」とかいうが全く失礼な。大宮停車後、仙台に途中停車した以外は全駅通過で盛岡に到着。いやはや快適だ。<br /><br />08:55 盛岡駅前-小岩井農場牧場園<br />盛岡駅のコインロッカー(というか、いつの間にかsuica対応ロッカーになってた)に大きな荷物を預け、小岩井農場ゆきのバスに乗車。700円。あんまり情緒がない。<br /><br />40分ほどで農場に到着。入場して真っ先に11時からの観光バスの予約を行う。けっこう満席に近かったので予約が取れたのはラッキー。バスが出る間での間、農場を回ることにする。岩手でマラソン大会があるときには、だいたい妻は小岩井農場で遊んでる場合が多いのだが、未だにヒツジの放牧場にたどり着けないらしい。<br />ということで、園内マップに基づいて、ヒツジ牧場の方面に向かうが、あれ、確かにちょっと判りづらいかな。間違ってポニー牧場に出てしまう。<br />トロ馬車の線路の周りをぐるりと見て回って、奥の方にヒツジっぽいのが見えたので、回り込んで行こうと思ったら、途中にアーチェリー場があったので、試しに遊んでいく(10本で400円)。実は和弓の経験者なんだが、矢をつがえる位置が弓の右と左で逆なので、最後まで横方向のズレが修正できず、真ん中の風船は割ることができなかった。残念。<br />で、ヒツジの群れを眺めてノンビリして過ごす。ヤギと違って、草を食べるときでも横一列に群れながら、プルプル震えてるのがなんとなくかわいい。<br />ミルク館でノンホモ牛乳を購入してグビグビ飲み干す。「こどもの国牧場」の牛乳と甲乙付けがたいな。うまうま。<br /><br />で、そろそろ11時なので、ミルク館の横に駐車してるマイクロバスに乗り込み、ツアーの開始。どうやら東北大学の研究室旅行で学生さんたちが一杯なんで、ほぼ満席だったようだ。運転手の人はバス会社の人らしいのだが、ガイドのおじさんは農場で働いてる人のようだ。去年、トラクターバスツアーでガイドしてくれた人もそうだったと思うが、わりと配置転換で色んな役割をこなさないといけないみたいだ。<br /><br />バスは昔の事務棟やら、職員の住居跡、学校に加え、最新の設備やらをグルグル巡る。「バイオマスパワー雫石」という発電施設は稼働し始めて今年で10年だが、初年度から黒字経営を続け、今年で建設費用をペイできてしまったらしい。何気にすごいな。あと、1年ごとに植林したものが年代ごとに並んでいる、一般には立ち入れない試験林(100年の森)にも入ることができ、ちょっと感動。<br />明治時代の氷室跡をまわったあと、上丸牛舎で明治時代の牛舎を見学&レンガサイロをバックに記念撮影。最後は有名な一本桜を見て終了。思ったよりも堪能できた。<br /><br />ちょうどお昼時になったので「山麓館」で昼食にする。バスツアー中にもガイドさんからオムレツをお薦めされていたが、牛肉とかも一緒に楽しめる「大地の恵みランチ」を注文してみる。オムライス以外にステーキと牛肉の煮込みなんかが付いてきてお値段以上の美味しさ(というか、お得感)で大満足だ。<br />14時くらいからヒツジのショーがあるので、改めてヒツジ牧場に戻ってみる。牧羊犬がヒツジを追いかけて、柵の端っこに集めるっていうショーなんだが、ヒツジがプルプルしながら従順にチョコチョコ移動するのは、なんだか愉快だ。見物するのに良い席を取ったつもりだったんだが、もうちょっと間近で見ても良かったかもしれんな。<br /><br />14:30 小岩井農場牧場園-盛岡駅<br />帰りのバスはノンストップ。できれば小岩井駅で降りて、そこから列車で帰るというのも旅情があってよかったのかも。<br /><br />15時ちょっと過ぎに今回宿泊する「東横イン盛岡駅前」に到着。去年は同じ東横インだがもう少し南側にある方(盛岡駅南口駅前)に宿泊して客室の狭さを感じたので、今年は駅により近い方にしてみた。結論としては、去年の客室の方が却って広い印象すら感じてしまう始末。ううん。なかなか思うに任せないなあ。<br />夕食どきになってどこに食べに行こうかなあということになるが、正直なところ、昼食がかなり重たかったのであまり気が進まない。妻も同じ意見らしい。ということで、近くのコンビニで買ってきたもので簡単に夕飯を済ませてしまうことにする。<br /><br />05:20 盛岡-田沢湖 821M<br />翌日。田沢湖線の始発列車に乗って田沢湖に向かう(これを逃すと新幹線を利用してもスタート時刻に間に合うか微妙になってしまう)。昨年、一昨年も同じ列車を利用しているが、今年もほぼ全員が着席できる程度の乗車率で田沢湖に到着。<br />6時半にならないと会場行きのバスがやってこないので、しばらく田沢湖駅前のロータリーで並んで過ごす。わりと寒い。基本的に真夏の格好でノコノコやってきたので一枚薄手のジャケットなりが欲しいところだ。<br />で、バスに乗り込み会場に到着。この大会のテーマソング?(80年代っぽい曲調)を聞きつつ、ゼッケンなどを受け取り朝食&着替え。日陰にいると寒い。最近トイレが近くて難儀する(後日、膀胱に癌ができてることが発覚したんだが、今にして思えば、その辺にも兆候はあったんだろうなぁ)。<br />この大会はフルマラソンその他の全部門が全て10時にスタート。あまり走り込めてないこともあるので、前半はセーブしようと思いつつも、スタート直後の急な下り坂でスピードが出てしまったこともあり、4分40秒あたりのペースで推移することになる。<br />30キロを過ぎてからの急な上り坂ばかりがクローズアップされるものの、実際は一旦田沢湖を離れて再び湖畔に戻ってくるまでの前半部分の方が全体としてはアップダウンが激しく、かなり余裕を残して前半を走らないと後半ガクッとくることは過去2回で経験はしているのだが、10kmすぎのほぼ直線道路なんかでついつい良い調子と勘違いしてしまい、そのままのペースを維持、結局、20kmを過ぎて予想以上に足に力が残ってないことに気づく。<br />というか、今回は身体全体に力が入らない感じで早くもハンガーノックの兆候を見せていたので、この状態で田沢湖一周は苦痛でしかないと判断して、早々にリタイヤする。田沢湖畔に戻ってきて大体1時間45分くらい。<br /><br />チップを返却してさっさと着替え、送迎バスに乗り込む。まだまだ田沢湖に戻る上り坂を走ってるランナーの健闘を祈りつつ、田沢湖駅に戻る。<br /><br />13:10 田沢湖-盛岡 3020M(こまち20号)<br />盛岡市内で観光している妻と合流すべく、田沢湖線内を「こまち」で移動。どうせ空席があるだろうからと思い、盛岡までの立席特急券と、盛岡駅で別の新幹線に乗り換えることを申し出て、福島までの自由席特急券+金額なしの立席特急券を発券してもらう。<br /><br />14:07 盛岡-福島 50B(やまびこ50号)<br />盛岡からは「やまびこ50号」で移動。妻が盛岡市内で買ってきてくれた「福田パン」というパン屋さんのコッペパンをいただく。これが昼食ということになるか。行きの列車と同じE5系の車両に乗車しているのに、各駅停車はなんだかダルい。<br /><br />15:58 福島-郡山 1152M<br />福島からは新幹線の特急料金を浮かせるため(どうせ時間もあるし)、在来線を利用。セミクロスシートの進行方向とは反対向きの席に並んで着席。雲行きはかなり怪しい。安達太良山地は雨雲で全く見えない。この状態で磐梯山に出かけて良いものかということになる。足下が悪いの無茶苦茶嫌いだしねえ。<br />結局結論は出ずに郡山に到着。田沢湖駅で途中下車印捺して貰ったので(盛岡では一日目に捺された)、郡山でも下車記念に途中下車印をお願いすると、駅員さんにスタンプ渡される。どこにでも捺せということなのか。あと、スタンプのインクが切符と相性良くないので、吸取紙を使った方が乗車券の収集という点では見た目が良いということに今更気づく。<br /><br />出来るだけ雨に濡れないように郡山駅構内を歩くが、妻がめざとく、「フルーティアふくしま」の車内で提供されるスイーツを提供しているスイーツショップを見つける。歩きながらよく気がつくもんだと感心する。<br />雨に濡れつつ、歩くことだいたい10分で本日の宿泊予定の「東横イン郡山」に到着。意外と駅から遠いな。チェックイン後、夕食にする。さっき新幹線の中で食べた「福田パン」のパンが半分以上残っているので、それと近くのコンビニで買ってきたサラダなどを一緒にいただく。デザートにはさっきのスイーツショップ(フルーツピークス)のカットケーキを。うまうま。<br /><br />翌日。外はまだ雨。6時半の朝食に遅れないように一階ロビーに到着。同じ東横インでも、朝食の善し悪しは店舗によって全く違うということに最近気づいたが、こちらの店舗はわりと良い方に入ると思う(個人的には、野菜のおかずが充実しているところを高評価としたい)。7時から30分おきに送迎車が駅まで出ているそうなので、ありがたく使わせて貰う。<br /><br />08:00 郡山-いわき 724D<br />で、三日目はどこに向かうということになったのだが、磐越東線でいわきまで出て日立で途中下車、駅前の施設を回って常磐線特急で帰ろうということになる。昨年日立で宿泊したときに駅前にそびえ立つ、プラネタリウムがある大きな建物が気になっていたのだが、室内だったら雨も関係ないし。<br />ということで、磐越東線の気動車に乗車。乗車時間は約1時間半。磐越西線が会津や磐梯山を抱えているのに対し、幾分地味な路線だ(この辺り、宮脇俊三の「最長片道切符」の表現をパクって紀行文的に書いてみた)。郡山から出発する列車の2/3は小野新町止まりなので、さぞかし駅前は栄えているのかと思いきや、ほとんど何もなかったりする。単に折り返しの設備の有無だけで決めてるのか?<br />小野新町の次の夏井を出た辺りから、これまでの登り基調と変わって、急激な下り勾配になる。まだ秋の気配には遠い山地の深い緑の中を通り抜けて浜通り地区に入る。小川郷あたりからどっと人が乗ってくる。後ろにはさっき下ってきた阿武隈高地が高くそびえているのが見える。福島出身の知り合いから、浜通りと中通りは全く違うと聞いていたが、実際に列車で通ってみてそのことを実感した次第だ。<br /><br />09:42 いわき-日立 548M<br />いわき駅ではやや慌ただしい乗り換え。ここからは首都圏でも目にする531系で快適に移動。「勿来の関」とか古典とかでしか耳にしない地名を通るとちょっとした感動を覚えたりする。日立近くになるとそれまでの漁村風の景色が、突如としてニュータウンぽい住宅地の風情に変わる。ちょうど1時間で日立に到着。<br />日立駅はグッドデザイン賞に選ばれたぐらいのおしゃれな外観なんだが、この日は市街に延びる動く歩道の辺りに七色のフィルムが張られていて、どちらかというとサイケデリックですらある。どうやら茨城県北部を舞台にした近代芸術展が開催されているらしい。まあ、良いタイミングで来たなあとは思う。<br />日立シビックセンターの入り口に展示されたバスを使った現代アートを横目に見つつ、シビックセンターに入場。プラネタリウムの方がタイミングが良くなかったので、科学館の方だけ見ていくことにする。基本的には子供向けなんだが、いわゆる「触れて遊べる」展示にしても、とりあえず原理が分かっている状態で触れるとまた違った面白さがあったりする。<br />一通り展示を見終わり、昼食にも良い塩梅の時間帯になったので、日立駅の浜側にあるシーバーズカフェに入ることにするが、あいにく順番待ち。順番を待ちつつ、店の入り口近くに展示された現代アートを見ていく(望遠鏡(的なもの)を覗くため、これまた並ばないといけないんだが)。<br /><br />シーバーズカフェは海を眺めながら食事をいただけるという触れ込みのカフェ。あいにくの曇り空ではあるが、まあ良いロケーションであることには変わりない。私はポークジンジャーのセットを、妻はパンケーキのセットを注文。ドリンクはランチタイムは飲み放題。ポークジンジャーはほどよくガーリックの風味が利いてなかなかのもの。青空だったら最高だったのになー、と思いつつ美味しく完食いたしました。<br /><br />13:02 日立-上野 1014M (ひたち14号)<br />日立からは常磐線特急で一気に上野まで帰ることにする。常磐線の特急車両って、正直見た目が好きじゃないのだが、乗ってしまえば外観は気にならないし、内装はすごく洗練されている上、乗り心地も良いのですっかり気に入ってしまう。常磐線全線復旧の暁には、是非とも仙台までの直通特急を走らせて貰いたいものだ。<br />シビックセンターに遊びに行く前に前もって特急券を購入しといたほうが良いかも、と妻が言うのでその通りにしてたら、水戸発車時には満席とのアナウンス。なかなか良いカンしてるな、と感心する。<br />水戸駅からはノンストップで上野に到着。特急料金払って良かったと思えるスピード感(&上質な乗り心地)だ。<br /><br />14:40 上野-藤沢 1881E<br />上野からは上野東京ライン経由で藤沢に到着。一日の始まりを福島県で迎えたとは思えない時間帯に帰宅できてしまった。まあ、正直なところ、体調もあまり良くなかったし、この程度で良かったのかも。<br /><br />と、いうことで、小岩井農場、田沢湖、磐梯山の予定が、小岩井農場、田沢湖(周辺)、日立に変わってしまいましたが、予定を柔軟に変更できるのがフリー切符の良いところかも、と思ったりもしました。<br />この時点では体調不良(長い距離とかペースを上げると血尿が出る)の原因が腎臓にあるんだとてっきり思っていたのですが(父親が長年腎不全で腹膜透析してたのと自分自身が血圧高めなので。まさか膀胱の方だとは・・・)、何かしら不安要素があると、無意識のうちに自分にブレーキ掛けてしまうんだということを、いま病床の上から思い起こしてたりします。<br /><br />今後、どうなるかは分からないものの、最悪、人工膀胱になっても格闘技以外だったらスポーツは可能、とか学会のホームページに書いてあったので、田沢湖マラソンに関しては、是非ともリベンジを果たしたいと思うのでした。

2016年秋の「三連休東日本・函館パス」の旅の思い出

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2016/09/17 - 2016/09/19

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まいこさん

今年の9月は三連休が二回あったが、そのうちの最初の三連休を利用して、東北地方にマラソン大会を兼ねたお出かけ。盛岡(小岩井農場)、田沢湖一周(田沢湖マラソン)、裏磐梯の順番で回る予定。

05:04 藤沢-上野 1820E
藤沢駅改札で、JR東日本線が利用できる「三連休パス東日本・函館パス」を自動改札に通し、いざ出発。東北地方に出かける際には、既に定番になっている上野東京ラインの始発列車に乗車して上野まで向かう。

06:38 上野-盛岡 3001B(はやぶさ1号)
上野からは「はやぶさ1号」に乗車。三連休ということもあり、ほぼ満席状態だ。妻は「また各駅停車で行くのかと思ってた」とかいうが全く失礼な。大宮停車後、仙台に途中停車した以外は全駅通過で盛岡に到着。いやはや快適だ。

08:55 盛岡駅前-小岩井農場牧場園
盛岡駅のコインロッカー(というか、いつの間にかsuica対応ロッカーになってた)に大きな荷物を預け、小岩井農場ゆきのバスに乗車。700円。あんまり情緒がない。

40分ほどで農場に到着。入場して真っ先に11時からの観光バスの予約を行う。けっこう満席に近かったので予約が取れたのはラッキー。バスが出る間での間、農場を回ることにする。岩手でマラソン大会があるときには、だいたい妻は小岩井農場で遊んでる場合が多いのだが、未だにヒツジの放牧場にたどり着けないらしい。
ということで、園内マップに基づいて、ヒツジ牧場の方面に向かうが、あれ、確かにちょっと判りづらいかな。間違ってポニー牧場に出てしまう。
トロ馬車の線路の周りをぐるりと見て回って、奥の方にヒツジっぽいのが見えたので、回り込んで行こうと思ったら、途中にアーチェリー場があったので、試しに遊んでいく(10本で400円)。実は和弓の経験者なんだが、矢をつがえる位置が弓の右と左で逆なので、最後まで横方向のズレが修正できず、真ん中の風船は割ることができなかった。残念。
で、ヒツジの群れを眺めてノンビリして過ごす。ヤギと違って、草を食べるときでも横一列に群れながら、プルプル震えてるのがなんとなくかわいい。
ミルク館でノンホモ牛乳を購入してグビグビ飲み干す。「こどもの国牧場」の牛乳と甲乙付けがたいな。うまうま。

で、そろそろ11時なので、ミルク館の横に駐車してるマイクロバスに乗り込み、ツアーの開始。どうやら東北大学の研究室旅行で学生さんたちが一杯なんで、ほぼ満席だったようだ。運転手の人はバス会社の人らしいのだが、ガイドのおじさんは農場で働いてる人のようだ。去年、トラクターバスツアーでガイドしてくれた人もそうだったと思うが、わりと配置転換で色んな役割をこなさないといけないみたいだ。

バスは昔の事務棟やら、職員の住居跡、学校に加え、最新の設備やらをグルグル巡る。「バイオマスパワー雫石」という発電施設は稼働し始めて今年で10年だが、初年度から黒字経営を続け、今年で建設費用をペイできてしまったらしい。何気にすごいな。あと、1年ごとに植林したものが年代ごとに並んでいる、一般には立ち入れない試験林(100年の森)にも入ることができ、ちょっと感動。
明治時代の氷室跡をまわったあと、上丸牛舎で明治時代の牛舎を見学&レンガサイロをバックに記念撮影。最後は有名な一本桜を見て終了。思ったよりも堪能できた。

ちょうどお昼時になったので「山麓館」で昼食にする。バスツアー中にもガイドさんからオムレツをお薦めされていたが、牛肉とかも一緒に楽しめる「大地の恵みランチ」を注文してみる。オムライス以外にステーキと牛肉の煮込みなんかが付いてきてお値段以上の美味しさ(というか、お得感)で大満足だ。
14時くらいからヒツジのショーがあるので、改めてヒツジ牧場に戻ってみる。牧羊犬がヒツジを追いかけて、柵の端っこに集めるっていうショーなんだが、ヒツジがプルプルしながら従順にチョコチョコ移動するのは、なんだか愉快だ。見物するのに良い席を取ったつもりだったんだが、もうちょっと間近で見ても良かったかもしれんな。

14:30 小岩井農場牧場園-盛岡駅
帰りのバスはノンストップ。できれば小岩井駅で降りて、そこから列車で帰るというのも旅情があってよかったのかも。

15時ちょっと過ぎに今回宿泊する「東横イン盛岡駅前」に到着。去年は同じ東横インだがもう少し南側にある方(盛岡駅南口駅前)に宿泊して客室の狭さを感じたので、今年は駅により近い方にしてみた。結論としては、去年の客室の方が却って広い印象すら感じてしまう始末。ううん。なかなか思うに任せないなあ。
夕食どきになってどこに食べに行こうかなあということになるが、正直なところ、昼食がかなり重たかったのであまり気が進まない。妻も同じ意見らしい。ということで、近くのコンビニで買ってきたもので簡単に夕飯を済ませてしまうことにする。

05:20 盛岡-田沢湖 821M
翌日。田沢湖線の始発列車に乗って田沢湖に向かう(これを逃すと新幹線を利用してもスタート時刻に間に合うか微妙になってしまう)。昨年、一昨年も同じ列車を利用しているが、今年もほぼ全員が着席できる程度の乗車率で田沢湖に到着。
6時半にならないと会場行きのバスがやってこないので、しばらく田沢湖駅前のロータリーで並んで過ごす。わりと寒い。基本的に真夏の格好でノコノコやってきたので一枚薄手のジャケットなりが欲しいところだ。
で、バスに乗り込み会場に到着。この大会のテーマソング?(80年代っぽい曲調)を聞きつつ、ゼッケンなどを受け取り朝食&着替え。日陰にいると寒い。最近トイレが近くて難儀する(後日、膀胱に癌ができてることが発覚したんだが、今にして思えば、その辺にも兆候はあったんだろうなぁ)。
この大会はフルマラソンその他の全部門が全て10時にスタート。あまり走り込めてないこともあるので、前半はセーブしようと思いつつも、スタート直後の急な下り坂でスピードが出てしまったこともあり、4分40秒あたりのペースで推移することになる。
30キロを過ぎてからの急な上り坂ばかりがクローズアップされるものの、実際は一旦田沢湖を離れて再び湖畔に戻ってくるまでの前半部分の方が全体としてはアップダウンが激しく、かなり余裕を残して前半を走らないと後半ガクッとくることは過去2回で経験はしているのだが、10kmすぎのほぼ直線道路なんかでついつい良い調子と勘違いしてしまい、そのままのペースを維持、結局、20kmを過ぎて予想以上に足に力が残ってないことに気づく。
というか、今回は身体全体に力が入らない感じで早くもハンガーノックの兆候を見せていたので、この状態で田沢湖一周は苦痛でしかないと判断して、早々にリタイヤする。田沢湖畔に戻ってきて大体1時間45分くらい。

チップを返却してさっさと着替え、送迎バスに乗り込む。まだまだ田沢湖に戻る上り坂を走ってるランナーの健闘を祈りつつ、田沢湖駅に戻る。

13:10 田沢湖-盛岡 3020M(こまち20号)
盛岡市内で観光している妻と合流すべく、田沢湖線内を「こまち」で移動。どうせ空席があるだろうからと思い、盛岡までの立席特急券と、盛岡駅で別の新幹線に乗り換えることを申し出て、福島までの自由席特急券+金額なしの立席特急券を発券してもらう。

14:07 盛岡-福島 50B(やまびこ50号)
盛岡からは「やまびこ50号」で移動。妻が盛岡市内で買ってきてくれた「福田パン」というパン屋さんのコッペパンをいただく。これが昼食ということになるか。行きの列車と同じE5系の車両に乗車しているのに、各駅停車はなんだかダルい。

15:58 福島-郡山 1152M
福島からは新幹線の特急料金を浮かせるため(どうせ時間もあるし)、在来線を利用。セミクロスシートの進行方向とは反対向きの席に並んで着席。雲行きはかなり怪しい。安達太良山地は雨雲で全く見えない。この状態で磐梯山に出かけて良いものかということになる。足下が悪いの無茶苦茶嫌いだしねえ。
結局結論は出ずに郡山に到着。田沢湖駅で途中下車印捺して貰ったので(盛岡では一日目に捺された)、郡山でも下車記念に途中下車印をお願いすると、駅員さんにスタンプ渡される。どこにでも捺せということなのか。あと、スタンプのインクが切符と相性良くないので、吸取紙を使った方が乗車券の収集という点では見た目が良いということに今更気づく。

出来るだけ雨に濡れないように郡山駅構内を歩くが、妻がめざとく、「フルーティアふくしま」の車内で提供されるスイーツを提供しているスイーツショップを見つける。歩きながらよく気がつくもんだと感心する。
雨に濡れつつ、歩くことだいたい10分で本日の宿泊予定の「東横イン郡山」に到着。意外と駅から遠いな。チェックイン後、夕食にする。さっき新幹線の中で食べた「福田パン」のパンが半分以上残っているので、それと近くのコンビニで買ってきたサラダなどを一緒にいただく。デザートにはさっきのスイーツショップ(フルーツピークス)のカットケーキを。うまうま。

翌日。外はまだ雨。6時半の朝食に遅れないように一階ロビーに到着。同じ東横インでも、朝食の善し悪しは店舗によって全く違うということに最近気づいたが、こちらの店舗はわりと良い方に入ると思う(個人的には、野菜のおかずが充実しているところを高評価としたい)。7時から30分おきに送迎車が駅まで出ているそうなので、ありがたく使わせて貰う。

08:00 郡山-いわき 724D
で、三日目はどこに向かうということになったのだが、磐越東線でいわきまで出て日立で途中下車、駅前の施設を回って常磐線特急で帰ろうということになる。昨年日立で宿泊したときに駅前にそびえ立つ、プラネタリウムがある大きな建物が気になっていたのだが、室内だったら雨も関係ないし。
ということで、磐越東線の気動車に乗車。乗車時間は約1時間半。磐越西線が会津や磐梯山を抱えているのに対し、幾分地味な路線だ(この辺り、宮脇俊三の「最長片道切符」の表現をパクって紀行文的に書いてみた)。郡山から出発する列車の2/3は小野新町止まりなので、さぞかし駅前は栄えているのかと思いきや、ほとんど何もなかったりする。単に折り返しの設備の有無だけで決めてるのか?
小野新町の次の夏井を出た辺りから、これまでの登り基調と変わって、急激な下り勾配になる。まだ秋の気配には遠い山地の深い緑の中を通り抜けて浜通り地区に入る。小川郷あたりからどっと人が乗ってくる。後ろにはさっき下ってきた阿武隈高地が高くそびえているのが見える。福島出身の知り合いから、浜通りと中通りは全く違うと聞いていたが、実際に列車で通ってみてそのことを実感した次第だ。

09:42 いわき-日立 548M
いわき駅ではやや慌ただしい乗り換え。ここからは首都圏でも目にする531系で快適に移動。「勿来の関」とか古典とかでしか耳にしない地名を通るとちょっとした感動を覚えたりする。日立近くになるとそれまでの漁村風の景色が、突如としてニュータウンぽい住宅地の風情に変わる。ちょうど1時間で日立に到着。
日立駅はグッドデザイン賞に選ばれたぐらいのおしゃれな外観なんだが、この日は市街に延びる動く歩道の辺りに七色のフィルムが張られていて、どちらかというとサイケデリックですらある。どうやら茨城県北部を舞台にした近代芸術展が開催されているらしい。まあ、良いタイミングで来たなあとは思う。
日立シビックセンターの入り口に展示されたバスを使った現代アートを横目に見つつ、シビックセンターに入場。プラネタリウムの方がタイミングが良くなかったので、科学館の方だけ見ていくことにする。基本的には子供向けなんだが、いわゆる「触れて遊べる」展示にしても、とりあえず原理が分かっている状態で触れるとまた違った面白さがあったりする。
一通り展示を見終わり、昼食にも良い塩梅の時間帯になったので、日立駅の浜側にあるシーバーズカフェに入ることにするが、あいにく順番待ち。順番を待ちつつ、店の入り口近くに展示された現代アートを見ていく(望遠鏡(的なもの)を覗くため、これまた並ばないといけないんだが)。

シーバーズカフェは海を眺めながら食事をいただけるという触れ込みのカフェ。あいにくの曇り空ではあるが、まあ良いロケーションであることには変わりない。私はポークジンジャーのセットを、妻はパンケーキのセットを注文。ドリンクはランチタイムは飲み放題。ポークジンジャーはほどよくガーリックの風味が利いてなかなかのもの。青空だったら最高だったのになー、と思いつつ美味しく完食いたしました。

13:02 日立-上野 1014M (ひたち14号)
日立からは常磐線特急で一気に上野まで帰ることにする。常磐線の特急車両って、正直見た目が好きじゃないのだが、乗ってしまえば外観は気にならないし、内装はすごく洗練されている上、乗り心地も良いのですっかり気に入ってしまう。常磐線全線復旧の暁には、是非とも仙台までの直通特急を走らせて貰いたいものだ。
シビックセンターに遊びに行く前に前もって特急券を購入しといたほうが良いかも、と妻が言うのでその通りにしてたら、水戸発車時には満席とのアナウンス。なかなか良いカンしてるな、と感心する。
水戸駅からはノンストップで上野に到着。特急料金払って良かったと思えるスピード感(&上質な乗り心地)だ。

14:40 上野-藤沢 1881E
上野からは上野東京ライン経由で藤沢に到着。一日の始まりを福島県で迎えたとは思えない時間帯に帰宅できてしまった。まあ、正直なところ、体調もあまり良くなかったし、この程度で良かったのかも。

と、いうことで、小岩井農場、田沢湖、磐梯山の予定が、小岩井農場、田沢湖(周辺)、日立に変わってしまいましたが、予定を柔軟に変更できるのがフリー切符の良いところかも、と思ったりもしました。
この時点では体調不良(長い距離とかペースを上げると血尿が出る)の原因が腎臓にあるんだとてっきり思っていたのですが(父親が長年腎不全で腹膜透析してたのと自分自身が血圧高めなので。まさか膀胱の方だとは・・・)、何かしら不安要素があると、無意識のうちに自分にブレーキ掛けてしまうんだということを、いま病床の上から思い起こしてたりします。

今後、どうなるかは分からないものの、最悪、人工膀胱になっても格闘技以外だったらスポーツは可能、とか学会のホームページに書いてあったので、田沢湖マラソンに関しては、是非ともリベンジを果たしたいと思うのでした。

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
3.5
グルメ
3.0
ショッピング
3.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
新幹線 JR特急 JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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