
2016/09/06 - 2016/09/07
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morisukeさん
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オッサンネコです。
伊勢の温泉宿ででほっこりした翌日のお話。
せっかく三重県まで来たのだから、三重の名所を駆け足で回ってみる事にしました。
やはりメインは日本神社の頂点とも言われる伊勢神宮の参拝。
それとお伊勢参りには欠かせない赤福も食べたい。
おはらい町ではツマミ食いの誘惑に耐えながら、伊勢のうまいもんを眺めてきました。
今回の献立はこちら。4本立てでお送りします。
-伊勢神宮をお参り
-おはらい町で赤福を食べちまう
-松阪商人って何ぞや
-その手は桑名の焼きハマグリ
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコです。
志摩の温泉宿ででほっこりした翌日のお話。
せっかく伊勢まで来たのだから伊勢神宮にはお参りしなきゃダメでしょ。
そんなわけで10年ぶりに伊勢神宮までやってきました。
本当は外宮から内宮、ちゃんと順序立てて見て行きたいところですが
参道はホント何もないので、飽きっぽいムスメを歩かせ続けるのは無理があるのです…。 -
まず五十鈴川にかかる宇治橋を渡ります。
二つの鳥居の間にあるこの橋は神様の世界と俗世間を隔てる境界だそうで…
煩悩だらけのオッサンでもちゃんと神様は中に入れてくれました (´ω` )/~~~♪ -
イチオシ
さて話が変わって、伊勢神宮がなぜ日本で一番格式が高い神社なのか、
それは日本人の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀ってるからです。
アマテラスは古事記や日本書紀の神話に出てくる「八百万の神」の頂点に立つ女神で、
太陽を神格化した神様、また歴代天皇の皇祖だとも言われています。
アマテラスから数えて5代目が日本の初代天皇、神武天皇になるんですね (*゚∀゚)ノ
これらは全て古事記の日本神話に記されているのですが、
日本の神様はみんなアホなのかと思うくらい、ハチャメチャな行動を取ったりします。
良く言えば人間らしく親しみが湧きやすいのですが、まぁとにかく下ネタだらけです。
ちなみに古事記や日本書紀の総合プロデューサーは第40代天武天皇で、
編纂はこれまでの天皇記を記録に残す国家的プロジェクトだった模様ですが、
果たして国家のカネと時間を費やしていったい何を書いてるんやら…。 -
神宮を流れる五十鈴川。御手洗場と言われています。
その昔伊勢神宮をお参りする人が、参拝前にこの川で身を清めたと言われていまっす。 -
手水舎。
参拝者がお参りをする前に手や口を漱ぎ、穢れを落とす意味があります。
元々はさっきの五十鈴川の御手洗場で体ごと川に浸かって身を清めていたものが、
徐々に簡略化されて今のスタイルになったんだそうです。
さてまた日本神話からの抜粋ですが、
まだこの地に何もない頃、二人の神様イザナギ(♂)とイザナミ(♀)が現れて、
今の日本の島々や八百万の神々をポンポン産み落としていきます。
二人はひたすら子作りに励むわけですが、火の神を産んだ時の爆発でイザナミが負傷。
そのままイザナミは帰らぬ人?になるのです。
イザナギは嘆き悲しみ、挙句には黄泉の世界までイザナミを迎えに行くのですが、
イザナミの身体は既に朽ち果てており、逆にイザナギを黄泉へ引きずり込もうとします。
(めっちゃホラーの世界…)
追いすがるゾンビ・イザナミを振り払って、必死で自分の世界に逃げてきたイザナギ。
自分の体に黄泉の穢れが付いているのに気付いて、川でそれを落とそうとします。
落とした穢れからも神様がポコポコ産まれてくるのですが、最終的に顔を洗った時に
左目から出てきたのがアマテラス、右目からは月読尊(ツクヨミノミコト)、
そして鼻から出てきたのが須佐之男命(スサノオノミコト)。
これが日本人の総氏神アマテラスの誕生話になるのです。
イザナギが行った水で穢れを祓う儀式を禊(みそぎ)といい、
この禊が手水の由来になっているのではないかと言われています。 -
神宮参拝路。
年期の入った大木がいっぱいだー。 -
こちら伊勢神宮の正宮となります。階段から先は撮影禁止也。
ここに日本で一番偉い神様アマテラスと、皇位の象徴として古来より受け継がれてきた
三種の神器の一つ八咫鏡(やたのかがみ)が祀られています。
八咫鏡はアマテラスがふて腐れて天岩戸(あまのいわど)に籠った際に、
彼女を岩屋の外へ誘い出すために使われたとされるアイテムです。
ちなみに岩屋に籠ったアマテラスの気を引くために、
天宇受賣命(アマノウズメ)がストリップをやって場を盛り上げたのは有名なお話…
この話は「めぞん一刻」でも出て来ますね(笑) -
神宮内の風景。
苔むした杉の巨木がたくさん。歴史の重みってやつを感じますぞ。 -
こちら内宮神楽殿。
なぜ伊勢神宮は都から遠く離れた伊勢にあるのか?
人間の世界を統治するためにアマテラスは自分の孫である邇邇芸命(ニニギノミコト)を人間界に派遣します。(天孫降臨)
その時にアマテラスは三種の神器(草薙の剣、勾玉、八咫鏡)をニニギに渡し、
とりわけ八咫鏡を自分の代わりだとして大切に扱うよう神勅を下します。
その後ニニギから皇室へと三種の神器は受け継がれて行くのですが、
第10代崇神天皇の時にそれはそれは大変な疫病が大流行し、国が大混乱に陥ります。
思い悩む日々が続いて行く中、ある日崇神天皇の前に神託があり、
この一連の災いはアマテラスと倭大国魂神(大和神社の祖)が一緒の場所に祀られている事が原因なんだと告げられるのです。
要するに自己主張が強い神様二人、一緒にいるとソリが合わないってことですね。
崇神天皇は言われるがまま皇女である豊鍬入姫命に八咫鏡を託し、
ここから八咫鏡(アマテラス)を祀る場所を探す壮大な旅が始まるのです。
遍路は大和(桜井)から近江(米原)、瑞穂(岐阜)を抜けて、伊勢に辿り着いた時に
アマテラスから直々にこの豊穣の地に留まりたいとお告げがあったため、
社を建てて祀ったのが伊勢神宮の始まりだと言われています。 -
こちら伊勢神宮の別宮である風日祈宮(かざひのみのみや)の鳥居。
風日祈宮は日本の風雨を司る志那都比古神(しなつひこのかみ)を祀っています。
かの有名な元寇襲来に神風をもたらしたののも、この志那都比古神。
風と雨は稲作に欠かせないものでもあるので五穀豊穣の神としても崇められています。
下の娘が歩いてくれず、お参りは断念しました。うーん、残念 (;´Д`) -
バタバタでしたが何とかお参りが出来ました (*゚∀゚)b
全国にある神社は大小問わなければ10万以上あると言われていますが、
その頂点にある伊勢神宮の参拝はやはり灌漑深いものがあります。 -
さて伊勢神宮へのお参りを済ませて、伊勢おはらい町通りにやって来ました♪
江戸時代の景観を再現した街並みの両側はお土産/郷土料理屋で活気に溢れており、
建物も切妻様式で統一された雰囲気の良い観光地です。
こういうとこを目的もなくぷらぷら歩くのが大好きです (*゚∀゚)b -
松坂牛を使った牛丼!?(゚ロ゚屮)屮
そりゃウマいに決まっとろう…。 -
伊勢めしって何だろう?
どうやら地場の食材を使った地産地消のご馳走だそうです。
天然あわびとカツオのてこね寿司 2,980円… うまそう…
伊勢まぐろのトロてこね寿司 2,980円… うまそう…でも高いなぁ…(゚∀゚ ;) -
チキン野郎はお断り = オッサンお断りってわけですね…。
-
こちらは伊勢うどん。
伊勢うどんはとにかくコシがない極太の麺に、甘い濃厚なタレを絡めて食べます。
コシの強さを追求した讃岐うどんとはまさに対極の位置にある様なうどんですね…
どちらかと言えば苦手ですな。 -
よーく見ると… ファミリーマートがこっそり古い街並みに紛れています(笑)
-
酒屋。
-
磯揚げまる天。
これも揚げ立てのウマそうな匂いが漂って来ます。ふひー。 -
あわびを串にしちゃいますか ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!
小ぶりの鮑が2個突き刺さって700円だったかと。
この通りは看板や幟がすごいシンプルで、これだけ見てても飽きないくらいです。 -
イチオシ
托鉢のお坊さんもいました。
お金を寄進すると、何やら念仏をムニャムニャ唱えてくれました。 -
暑い中歩き回った後のシメはやっぱここ。
赤福を食べにやってきましたよ~ (*゚∀゚)b -
「赤福氷」520円也。ちゃりーん。
抹茶氷の中に赤福が2個、そして冷えたほうじ茶がついてくる素敵すぎるセットです。
一人分の量が多いのでムスメとシェアしたら、凄まじい勢いで食べられていく始末…
こちとらすぐ頭が痛くなるからスローペースなのに、全く容赦する気配なし。
あぁぁぁ おいらの氷がどんどん消えて行く…… (ノД`)・゜・。 -
続いて伊勢から松坂市にやってきました。
前から気になっていた松阪商人の館。
正しくは伊勢商人と言いまして、日本三大商人(大阪商人、近江商人)の一つです。
こちとら近江商人がご自慢の滋賀県出身でござい。
そりゃ敵情視察せんといかんでしょ。 -
こちらの家は松阪商人・小津清左衛門の邸宅。
伊勢・松阪商人が一躍有名になったキーワードは木綿と藍染、それと商才。
安土桃山時代に木綿が伝来してから、松阪も栽培が盛んな地域だったのですが、
松阪では独自に藍染めの技術が発達し、
松阪の藍は何度洗っても色落ちしないとまで言われるほど良質だったそうです。
シンプルで繊細な藍染めの松阪木綿は「粋」を誇りに持つ江戸町人の感性に合い、
瞬く間に松阪木綿は江戸中で大ブームになります。
これは当時伊勢が江戸-大坂を結ぶ海運の中継地であり、
江戸に物資を運ぶには最高のロケーションであったことも深く関係しています。 -
それと伊勢・松阪商人の商才。
すごく簡単にまとめると、
近江商人は全国津々浦々を天秤棒一本で売り歩いた行商スタイル。
伊勢商人は地元に基盤を固め、本店から経営をコントロールした手法を取っています。
後の三井財閥の礎となった三井高利も松阪出身の商人で、身内にのれん分けをして
生まれた利益は全て共有するスタイルで豪商にのし上がった経緯があります。 -
さてさて関東へ帰る前に、かねてよりささやかな願いがありました。
桑名の焼きハマグリが食べたい。
桑名の焼きハマグリは「その手は桑名の焼きハマグリ」と謳われるほど有名で、
今回はランチという事で桑名の歌行燈・本店までやって来ました。 -
ちなみに東海道五十三次で桑名宿と言えば「七里の渡し」ですが、
焼きハマグリ屋が軒を連ねた風景画もこうして残されています。
この浮世絵は現在の桑名ではなく、富田立場(今の富田浜)の風景です。
桑名宿と四日市宿の間には5つの休憩場(立場)があり、
当時富田は桑名藩に属していた事から、桑名の焼きハマグリとされていたそうです。
軒先で炭火を熾して、ちゃんと団扇でパタパタやってますよ~ (*゚∀゚)ノ -
イチオシ
焼きハマグリです。
網焼きか何かかと思ってましたが、実際には蒸す工程に近いかな。
実は桑名のハマグリが美味しい理由は、美味しんぼの中でも記述されています。
桑名は木曽川・揖斐川・長良川、美濃の大きな3河川が交わる土地であり、
河口一帯は海水と淡水が混ざった汽水域になるのです。
海水だと浮力がかかるので、ハマグリは浮かない様に殻を重くしようと成長します。
でも汽水だと海水より浮力が小さいので、殻にまわす養分を身に充てる事ができ、
肉厚のうまうまハマグリが生まれる所以になるそうです (゚∀゚*)ホウホウ
そのお味は…
…。
ううううまいぞー キタ━━━━━━w(゚∀゚)w━━━━━━!!
貝のうまみが濃厚。貝だけからこんだけ旨みを出せるって、ハマグリすげーぞ。 -
あとは新東名をひたすら東へ東へ走らせるだけ。
新東名のSAはどこも色んなお店があるので、休憩もまた楽しみの一つになっています。
伊勢・志摩への旅もこれにておしまい。
来年はどこに行こうか、また計画を練って行くのが旅の醍醐味ですな。
それではまた~。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- k.sさん 2017/02/06 09:24:31
- 絶妙の旅行記です!
- morisukeさんへ
初めまして。
巧みを隠して、軽妙に語り、旅行記の世界に誘う!感服しました。
今後もいい旅行記を書いて下さい。フォローさせていただきます。
k.sより
- morisukeさん からの返信 2017/02/08 03:02:48
- RE: 絶妙の旅行記です!
- k.sさん
こんばんは、初めまして。
温かいアドバイスありがとうございます!(^^)! 元から難しい話は苦手でございまして、自分で分かるようにまとめてみたら、こんなんになってしまいました(笑)
こちらもフォローさせて頂きました。
雑然とした手記ばかりですが、今後ともお付き合い頂ければ幸いです。
Mori Neko
-
- mistralさん 2016/11/28 12:43:56
- お父さんのすがた。
- morisukeさん
今日は。
mistralです。
いつもご投票を有難うございます。
アジア各地をまるで現地在住?かのようにスイスイと
お一人で旅される旅行記を拝見しておりましたら
家族旅!?
そうだったんですね〜
まだお小さいお嬢さんがいらっしゃるんですね。
家族旅はやはりお父さん、してますね。
美味しそうなもの、横取りされても
致し方ありませんね。
楽しく拝見しました。
mistral
- morisukeさん からの返信 2016/12/10 14:03:30
- RE: お父さんのすがた。
- mistral さん
返信遅れてすいません、仕事がバタバタしておりました。
実を申しますと、現地在住者(単身)でございます。
嫁も仕事をしているので離れ離れで生活していますが、
日本に帰ればいい父ちゃん(時々パンダ)をちゃんとやってます(笑)
今の時代はLINEやSkypeの様な便利なツールがあるので、
一昔の前の単身出張者の国際電話が一月10万以上かかってた事を考えると、
恵まれた時代だと感じますね。
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
-
- たらよろさん 2016/11/20 12:43:10
- 桑名の焼き蛤
- こんにちは、morisukeさん
桑名の焼き蛤、、、美味しいですよね〜
あの貝汁の美味さ。
本当に旨味凝縮で満足度高いですよね〜♪
こうして、morisukeさんの旨いぞ〜って叫びを聞いたら、
また食べたくなりました。
たらよろ
- morisukeさん からの返信 2016/11/20 19:16:34
- Re:桑名の焼き蛤
- たらよろさん
こんばんは。ハマグラーモリネコです( ^ω^ )
そう、まさに貝汁ですよね! 貝殻に残った汁まで美味しく頂きました。あの小さな体であそこまで旨味汁を出せるのはハマグリちゃんならではです。
江戸前の煮ハマもいいけど、桑名の焼きハマはピカイチの美味さでした(^^)
Mori Neko
-
- あーななちゃんさん 2016/11/17 16:59:21
- ハマグリ
- 私もハマグリが大好きです♪
海水より汽水だと、肉厚のうまうまハマグリが生まれるんですね。いいこと聞きました。桑名のハマグリに会いに行こうっと。
浮世絵の焼きはまぐり屋さんに居る、裸なおっさんに目が奪われてしまったわ(*´∀`)
また楽しい旅行記を待ってます。
あーなな。
- morisukeさん からの返信 2016/11/20 19:04:23
- Re:ハマグリ
- あーなな姉さん
またまたどうも・:*+.\(( °ω° ))/.:+
私もハマグラーです。ぢもと千葉でもよく喰いに行くのですが、やっぱお値段は張りますよね〜。なのでレベルをちょっと下げて、普段はアサラーのモリネコです。
余談ですが、学生時代水泳部だったワタシ。浮世絵の裸のオッサンと同じく、よくプールサイドに海パン一丁で突っ立ってました。今では肉の鎧を身に纏っているので、同じカッコで立ってると、それは犯罪になります。
それではまた〜。
Mori Neko
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