宇治旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今さらながら、古都京都に触れる気になってきた。<br />修学旅行の訪問先からは外れていたし、<br />京都訪問歴は、子供の頃の梅小路蒸気機関車館と<br />一昨年の二条城のピンポイント訪問に止まる程度。<br />「京都=日帰り圏」なのに、全く出掛けないのは、<br />人生で損をしているとさえ、思えてきた。<br /><br />「極楽いぶかしくば 宇治の御寺をうやまえ」<br />先ずは 宇治・平等院へ。<br /><br /><br /><br /><br />

【月イチ京都】 2016.10 平等院

13いいね!

2016/10/04 - 2016/10/04

608位(同エリア1422件中)

0

40

LP1989

LP1989さん

今さらながら、古都京都に触れる気になってきた。
修学旅行の訪問先からは外れていたし、
京都訪問歴は、子供の頃の梅小路蒸気機関車館と
一昨年の二条城のピンポイント訪問に止まる程度。
「京都=日帰り圏」なのに、全く出掛けないのは、
人生で損をしているとさえ、思えてきた。

「極楽いぶかしくば 宇治の御寺をうやまえ」
先ずは 宇治・平等院へ。




PR

  • JR奈良線で宇治入り。<br />風情のある駅舎も想像してみたが、<br />到って普通だったね。<br />

    JR奈良線で宇治入り。
    風情のある駅舎も想像してみたが、
    到って普通だったね。

  • 平等院は、宇治駅から 東方向の一直線上にあるが、<br />直接、一本道で結ばれているわけではないので<br />先ずは 表参道を目指す。<br />

    平等院は、宇治駅から 東方向の一直線上にあるが、
    直接、一本道で結ばれているわけではないので
    先ずは 表参道を目指す。

  • 宇治駅から表参道へ向かう途中<br />地方銀行の敷地内に「宇治代官所跡」を発見。

    宇治駅から表参道へ向かう途中
    地方銀行の敷地内に「宇治代官所跡」を発見。

  • 本能寺の変の後、家康が決死の伊賀越えで<br />三河に逃げ帰ったことは知っていたが、<br />「先導をした者が上林久茂であった。」<br />「その功績で宇治代官に任ぜられた。」<br />これらは、今回 偶発的に知ったこと。<br />思わぬ貴重な旅成果。

    本能寺の変の後、家康が決死の伊賀越えで
    三河に逃げ帰ったことは知っていたが、
    「先導をした者が上林久茂であった。」
    「その功績で宇治代官に任ぜられた。」
    これらは、今回 偶発的に知ったこと。
    思わぬ貴重な旅成果。

  • よく目立つ案内書きに従い、表参道へ

    よく目立つ案内書きに従い、表参道へ

  • 石畳の表参道を進む。<br />朝早いから人が少ない。<br />

    石畳の表参道を進む。
    朝早いから人が少ない。

  • 平等院に到着

    平等院に到着

  • 平等院の正門前<br />この長さの柵で仕切られていることで<br />休日や、桜 紅葉シーズンの混み具合を想像できる。

    平等院の正門前
    この長さの柵で仕切られていることで
    休日や、桜 紅葉シーズンの混み具合を想像できる。

  • 表門通過後、左側に姿を現す観音堂

    表門通過後、左側に姿を現す観音堂

  • 観音堂に設けられた火災報知機<br />見映えが損なわれるけど、 <br />万一、消失したら エラいことだからな~。<br /><br />彦根城の天守内にも、<br />目立つ場所に報知機があったな~。

    観音堂に設けられた火災報知機
    見映えが損なわれるけど、 
    万一、消失したら エラいことだからな~。

    彦根城の天守内にも、
    目立つ場所に報知機があったな~。

  • 観音堂の北側に存する「扇の芝」<br /><br />「埋木の花咲く事もなかりしに身のなる果はあはれなりける」<br />平氏軍の猛攻に遭い、体に矢が刺さった源頼政が、<br />この句を詠んで自刃した場所。<br />そのとき、頼政が軍扇を開いたことが、由来らしい。

    観音堂の北側に存する「扇の芝」

    「埋木の花咲く事もなかりしに身のなる果はあはれなりける」
    平氏軍の猛攻に遭い、体に矢が刺さった源頼政が、
    この句を詠んで自刃した場所。
    そのとき、頼政が軍扇を開いたことが、由来らしい。

  • そして、観音堂の南には・・・<br />これが、噂の藤棚ですな。

    そして、観音堂の南には・・・
    これが、噂の藤棚ですな。

  • 藤棚の向こうに鳳凰堂<br />春ならば、紫のすだれを介して<br />拝む鳳凰堂の赤が見事に映えるのだろうね。<br /><br />これは これで 10月の姿として、<br />しっかり捉えるとする。

    藤棚の向こうに鳳凰堂
    春ならば、紫のすだれを介して
    拝む鳳凰堂の赤が見事に映えるのだろうね。

    これは これで 10月の姿として、
    しっかり捉えるとする。

  • 水面に映る鳳凰堂を自分の目で捉える。<br /><br />今回、初めて訪れた私は この姿こそ鳳凰堂なのだが、<br />平成の大改修前の姿を確認してみたら、<br />ここまで はっきりした赤ではなかったね~。

    水面に映る鳳凰堂を自分の目で捉える。

    今回、初めて訪れた私は この姿こそ鳳凰堂なのだが、
    平成の大改修前の姿を確認してみたら、
    ここまで はっきりした赤ではなかったね~。

  • 右側翼廊の進入路には 二つの橋が架かる。<br />平橋と反橋。

    右側翼廊の進入路には 二つの橋が架かる。
    平橋と反橋。

  • 全身真っ赤の鳳凰堂の中で 尾廊だけは白地に赤。<br />水面にも映る赤と白のコントラストが いい感じ。

    全身真っ赤の鳳凰堂の中で 尾廊だけは白地に赤。
    水面にも映る赤と白のコントラストが いい感じ。

  • 東側正面からの10円玉ショット。<br /><br />水面に映りこむ姿も含め、<br />全体を うまいこと カメラに収めるのは、難しいわ。

    東側正面からの10円玉ショット。

    水面に映りこむ姿も含め、
    全体を うまいこと カメラに収めるのは、難しいわ。

  • 中堂の屋根の棟飾りの鳳凰。これはイミテーション。<br />実物(国宝)は鳳翔館に展示されているので、<br />全体を じっくり見ることができた。

    中堂の屋根の棟飾りの鳳凰。これはイミテーション。
    実物(国宝)は鳳翔館に展示されているので、
    全体を じっくり見ることができた。

  • 中堂の屋根で 存在感を示す鬼瓦。<br />軒先は「地円飛角」 と呼ばれる二重の垂木、<br />上部が四角形、下部が丸形で装飾されている。

    中堂の屋根で 存在感を示す鬼瓦。
    軒先は「地円飛角」 と呼ばれる二重の垂木、
    上部が四角形、下部が丸形で装飾されている。

  • 鳳凰堂の左側(南側)に来た。<br /><br />内部拝観時の進入路となる右側(北側)とは違い、<br />到って地味なアプローチ。

    鳳凰堂の左側(南側)に来た。

    内部拝観時の進入路となる右側(北側)とは違い、
    到って地味なアプローチ。

  • 左側の翼廊に通じる橋は、一つだけ。<br />短い。赤くない。池に架かっていない。<br />

    左側の翼廊に通じる橋は、一つだけ。
    短い。赤くない。池に架かっていない。

  • 鳳凰堂周りから、鳳翔館に向かう途中にある梵鐘。<br />「姿(形)の平等院」として、日本三名鐘の一つに数えられる。<br /><br />ここに吊るされている鐘はレプリカで。<br />実物の鐘は(鳳凰同様)鳳翔館内に展示されている。<br />鳳翔館では、近くでじっくり見られるのは勿論、<br />鐘に描かれた生物たちの解説もされている。

    鳳凰堂周りから、鳳翔館に向かう途中にある梵鐘。
    「姿(形)の平等院」として、日本三名鐘の一つに数えられる。

    ここに吊るされている鐘はレプリカで。
    実物の鐘は(鳳凰同様)鳳翔館内に展示されている。
    鳳翔館では、近くでじっくり見られるのは勿論、
    鐘に描かれた生物たちの解説もされている。

  • 平日の早朝とあって、平等院内は、まだ さほど 混んでいない。<br />ならば! 鳳凰堂の内部拝観前に鳳翔館でじっくり見学。<br /><br />一対の鳳凰、梵鐘の各実物(何れも国宝)を近くで見ることができる。<br />雲中供養菩薩像(国宝)は、表情や 手に持つ楽器の種類まで<br /> 一体ごとに 気の済むまで確認することができる。<br />(恵心僧都)源信が「往生要集」で描いた地獄絵図が印象的だったな。<br />館内は 撮影 及び スケッチ禁止なので、各展示の詳細は示せないが、<br />今回の平等院訪問にあたり、<br />鳳翔館内拝観は 実に大きなウェイトを占めた。 <br />鳳凰堂内部拝観前に たっぷり見学しておいて大正解。

    平日の早朝とあって、平等院内は、まだ さほど 混んでいない。
    ならば! 鳳凰堂の内部拝観前に鳳翔館でじっくり見学。

    一対の鳳凰、梵鐘の各実物(何れも国宝)を近くで見ることができる。
    雲中供養菩薩像(国宝)は、表情や 手に持つ楽器の種類まで
     一体ごとに 気の済むまで確認することができる。
    (恵心僧都)源信が「往生要集」で描いた地獄絵図が印象的だったな。
    館内は 撮影 及び スケッチ禁止なので、各展示の詳細は示せないが、
    今回の平等院訪問にあたり、
    鳳翔館内拝観は 実に大きなウェイトを占めた。 
    鳳凰堂内部拝観前に たっぷり見学しておいて大正解。

  • 鳳翔館の売店で仕入れたパンフレット(200円也)。<br /><br />鳳凰堂以外の解説が満載だろうと期待したのだが、誤算だった。<br />入場口で貰ったリーフレットと大差ない中味だった。<br />買う前に内容確認すればよかった。これは要らんかったな~。<br />200円の出費とはいえ、買ったのは失敗! (但、個人的感想です。)

    鳳翔館の売店で仕入れたパンフレット(200円也)。

    鳳凰堂以外の解説が満載だろうと期待したのだが、誤算だった。
    入場口で貰ったリーフレットと大差ない中味だった。
    買う前に内容確認すればよかった。これは要らんかったな~。
    200円の出費とはいえ、買ったのは失敗! (但、個人的感想です。)

  • 鳳凰堂内部拝観の受付場所<br />時間になったら、橋の前に集合<br />この橋を渡って (北側の)翼廊から入る。<br /><br />

    鳳凰堂内部拝観の受付場所
    時間になったら、橋の前に集合
    この橋を渡って (北側の)翼廊から入る。

  • 鳳凰堂内部拝観券。<br />進入時に見せるだけなので、記念に持って帰れます。<br /><br />鳳凰堂は、英語で “Phoenix Hall” と呼ぶわけね。

    鳳凰堂内部拝観券。
    進入時に見せるだけなので、記念に持って帰れます。

    鳳凰堂は、英語で “Phoenix Hall” と呼ぶわけね。

  • 鳳凰堂を内部拝観してみて・・・<br /><br />今回の平等院訪問のメイン・目玉的存在の阿弥陀如来像の<br />間近で拝んだ そのスケール、いかにも仏の温和な表情は、<br /> 脇を飾る光背、天蓋、台座の芸術性・迫力も加わって、実に壮麗。<br /><br />(内部拝観中は撮影禁止。更には 壁や柱へのタッチもダメ。)

    鳳凰堂を内部拝観してみて・・・

    今回の平等院訪問のメイン・目玉的存在の阿弥陀如来像の
    間近で拝んだ そのスケール、いかにも仏の温和な表情は、
    脇を飾る光背、天蓋、台座の芸術性・迫力も加わって、実に壮麗。

    (内部拝観中は撮影禁止。更には 壁や柱へのタッチもダメ。)

  • 逆に、期待はずれだったこともある。<br /><br />(阿弥陀如来像の上部周りに配される)雲中供養菩薩像は<br />堂内が暗いので、各々の像の表情、持ち物までは判らない。<br />(だからこそ、先に鳳翔館で先に見ておいてよかった。)<br />扉や壁に描かれた九品来迎図は、著しく劣化しており、<br />阿弥陀聖衆や往生者の姿すら判らない。<br />保存状態がマシな数点については、おそらくは保護のために<br />格子状に組まれた角材のカバーが被せられており、<br />絵の内容を捉えるのは 到って困難だった。<br />長い年月を隔てた来迎図の劣化自体は どうしようもないが、<br />保存状態の良いものは、じっくり見たかったな~。

    逆に、期待はずれだったこともある。

    (阿弥陀如来像の上部周りに配される)雲中供養菩薩像は
    堂内が暗いので、各々の像の表情、持ち物までは判らない。
    (だからこそ、先に鳳翔館で先に見ておいてよかった。)
    扉や壁に描かれた九品来迎図は、著しく劣化しており、
    阿弥陀聖衆や往生者の姿すら判らない。
    保存状態がマシな数点については、おそらくは保護のために
    格子状に組まれた角材のカバーが被せられており、
    絵の内容を捉えるのは 到って困難だった。
    長い年月を隔てた来迎図の劣化自体は どうしようもないが、
    保存状態の良いものは、じっくり見たかったな~。

  • 鳳凰堂の後は、西側塔頭へ。あまり理解が深まらなかったが。<br /><br />最勝院入口<br />門越しに見える唐破風が特徴。<br />

    鳳凰堂の後は、西側塔頭へ。あまり理解が深まらなかったが。

    最勝院入口
    門越しに見える唐破風が特徴。

  • 最勝院内にある源頼政の墓<br /><br />頼政が自刃したのは 77歳のとき。<br />「平安末期に 77歳まで生きた。」<br />「その77歳のとき、戦闘の前線に居た。」<br />これらには 驚き。

    最勝院内にある源頼政の墓

    頼政が自刃したのは 77歳のとき。
    「平安末期に 77歳まで生きた。」
    「その77歳のとき、戦闘の前線に居た。」
    これらには 驚き。

  • 浄土院 正面から。

    浄土院 正面から。

  • 浄土院の正面、救世船乗観音

    浄土院の正面、救世船乗観音

  • 救世船乗観音の解説書き

    救世船乗観音の解説書き

  • (浄土院内の)石造層塔

    (浄土院内の)石造層塔

  • 石造層塔の案内書き

    石造層塔の案内書き

  • 羅漢堂(浄土院)

    羅漢堂(浄土院)

  • 大書院(浄土院)

    大書院(浄土院)

  • 養林庵書院(浄土院)

    養林庵書院(浄土院)

  • 養林庵書院の案内書き

    養林庵書院の案内書き

  • 旧南門 <br />(現地案内書きによれば)<br />伏見桃山城から移された(とされる)安土桃山時代の建築。<br />秀吉が編み出した「薬医門」スタイルの門では、現存最古例。<br />今回、来なかったら、<br />平等院と秀吉の接点なんぞ、知らないままだったな~。<br /><br />時間が経つにつれて、団体客が大挙し、<br />外国人観光客の大声が響いてきた。<br />朝一で出掛け、早い時間の入場、拝観を選択して正解だったな。

    旧南門 
    (現地案内書きによれば)
    伏見桃山城から移された(とされる)安土桃山時代の建築。
    秀吉が編み出した「薬医門」スタイルの門では、現存最古例。
    今回、来なかったら、
    平等院と秀吉の接点なんぞ、知らないままだったな~。

    時間が経つにつれて、団体客が大挙し、
    外国人観光客の大声が響いてきた。
    朝一で出掛け、早い時間の入場、拝観を選択して正解だったな。

13いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP