1987/09/07 - 1990/05/05
1232位(同エリア2809件中)
みどくつさん
1988年9月27日朝、アムステルダム駅近くの「ホテルリーガル」で目を覚ます。
ホテルの朝食が朝7時からとなっていたので断った(朝食ぬきなので宿泊料を値切ろうとしたが駄目だった)。
歩いて、アムステルダム中央駅に6時半に着く。
駅の両替所で手持ちのギルダーをベルギーフラン(BF)に換える。
もともと東銀の額面5万円のトラベラーズチェックをドイツでマルクに換え、それをオランダのギルダーに換えて、更に余ったものをベルギーフランに換えている。
よく解らないが、大体1BF=4円見当になるだろう。
7時3分アムステルダム発パリ北駅行き列車に乗る。
このまま乗って行けば午後1時にはパリに着ける。
だが、今日は1日でオランダ~ベルギー~ルクセンブルグ~フランスという4ヶ国旅行をする計画だ。
ヨーロッパは確かに見る所がいっぱいあって面白い。
だが、アフリカや中近東・インドなどから比べれば、フランスやドイツに挟まれたこういう小さな国々を、物価もホテル代も高いのに、わざわざ特に細かく見て歩く必要はない。
そのくらいなら、パリにずっと滞在して、毎日一人で町を歩いていた方がずっといい。
でも、東アフリカでビザを山ほど取っていながらついに国境を越えなかったことで心残りがある。
もしアメリカまで渡るとすれば、結果的には結構な数の国を旅行することになる。
ここで稼いでおかないと長期旅行者の自慢話「行った国の数レース」に参加する際に損をする。
もちろん、他のみんながやってるようにいくら嘘を言ってもいい。
だが、僕は嘘の言えない、気の小さい人なのだ。
アムステルダムからのこの列車は、ユーレイルパスで乗れる一等車は結構込んでいて、どのコンパートメントにも窓際の席には予約が入っている。
やっと一等車の窓際の空いた席を見つけて座った。
すると、車掌が来てユーレイルパスの名前が本人かどうかパスポートと照らし合わせてチェックする。
これはユーレイルパスを使っていた間で最初で最後のことだった。
オランダの国内鉄道とすれ違うが、犬の顔のような、昔のアメリカの漫画映画に出てくるような黄色の電車なのでびっくりする。
後で調べてみると、やはり通称が「ドッグノーズ」とか「チワワ」となっているとか。
午前7時3分アムステルダム(オランダ)発パリ北駅行きに乗って、ベルギーのブリュッセル・ミディ駅着が午前9:56。
ここから中央駅へ電車を乗り継ぐ。
ブリュッセル中央駅発の午前11:21に乗ることにすると、ここで1時間ちょっと観光する時間がある。
ブリュッセルは小便小僧を見ればそれでいい。
丁度コペンハーゲンに行けば人魚姫像を見るようなものだ。
駅を出て、グランプラスへと歩く。
何かお祭りが終わった雰囲気で、セットが取り片づけられる途中だった。
祭りは終わっているので、観客は誰もいない。
しかし、ステージでは、可愛い女の子がグランプラスの特設ステージでこの頃ヨーロッパでよく聴いたフランス語の歌を歌っていた。
有名な歌手なのかもしれないが、わからない。
時間がないのでグランプラスの華麗な装飾をゆっくり鑑賞する暇はない。
地図を眺めながら路地をたどり、足早に小便小僧を捜す。
すぐに見つけたが、思った通りに小さかった。
でも、人魚姫像で一度がっかりしているので、こんなものだと思っていて別に失望したという訳ではない。
これで僕のベルギー観光は終了。
マクドナルドみたいなファーストフードでハンバーガー1ヶ95BF(380円)とビール1ヶ34BF(140円)を2缶。
郵便局で、別れた嫁さん宛に絵はがきを出す。
中央駅のコインロッカーは新型で、30BFする。
1台のマシンが20ヶ以上のロッカーを管理している。
荷物をいれてドアを閉じると、紙切れが出てきて、荷物を取りだす時はその紙を突っ込むというのだが、うまく作動しない。
結局荷物預かり所の兄ちゃんが開けてくれた。
中央ヨーロッパの鉄道駅のコインロッカーは我が儘勝手に、いろいろばらばらの面白い仕掛けになっている。
決して成功しているとは言えないが、とても個性的なので誰か調べれば面白いだろう。
ロッカーで手間取ったが、ぎりぎりブリュッセル中央駅11:21AM発に間に合った。
フランスのストラスブールでホテルを捜し、市内観光をして、食事をする。
そのためには、どうしても観光案内所が開いている夕方には着きたい。
ブリュッセルを昼の12:20に出る列車が夕方5時にストラスブールに着く。
その後の列車になると到着が夜9時を過ぎるのだから、これを使うしかない。
11:21発に乗るのは、ルクセンブルグで約35分ほど下りられるからだ。
列車で通り過ぎただけでその国を訪れたなんて言う人もいるが、それはおかしい。
どうしてもその国の街を自分の足で歩かなければいけない。
それでなければ、その国へ行ったとは言いたくない。
- 旅行の満足度
- 4.0
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