2013/09/30 - 2013/09/30
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こまちゃんさん
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9月30日です。
今日の最初は、カシュガル定番コースその2になるのかな?、阿巴克霍加麻扎(アパクホージャ・マジャール:香妃墓)へ出掛けます。
カシュガルには、新疆最大の家族陵墓「アパクホージャの墓」があります。
ここは17世紀頃、カシュガル地域の政の実権を握っていたイスラム教白山派の著名な指導者アパクホージャと、その5代家系72人にも及ぶ家族が埋葬されている陵墓です。
当時、南疆の人達は白山派と黒山派に分かれて争っていました。そんな中、1640年に白山派の首領ユスプホージャが亡くなり、長男のアパクホージャ(本名ヒダイトラハジー)が、その尊敬する父親の為にこの立派なお墓を建てたそうです。
また、清の皇帝乾隆のウイグル族から嫁いだ妃子だった香妃(本名イパルハン)の墓もここにあることから、彼女を代表した名前で「香妃墓」とも呼ばれています。
彼らの言い伝えに寄れば、彼女の体からは、砂漠棗(沙漠にのみ育つ棗の木)の花の良い香りがしたそうで、彼女の名前は、「香り」を意味する「イパルハン」と名付けられたそうです。
彼女は26歳ごろ中央宮廷に入り55歳で亡くなりました。
ホージャ家5代目の家系なので、本家の人達は、彼女を故郷維吾爾の慣習に基いて土葬にて葬ると共に、この家族陵墓に安置させるべく、家族と使者124人で北京へ赴き、彼女の遺体を3年もの時間を掛けてカシュガルまで運んできたそうです。
この事を重視した後世の人達は、この家族陵墓を香妃墓の名前で呼ぶようになったのかも知れませんね。
主墓室の高さは29m、 緑色のタイルを張りつめた円形ドームの大屋根を有し、四角には、モザイク柄の美しい尖塔があります。香妃墓の建物のすぐ傍には、一般市民の墓もたくさん並んでいます。
メインの家族陵墓と共に、同じデザインで仕立てられた正門、フルーツ庭園(別料金)などが散策できます。
※位置情報は、グーグルアースにズレが有る為、航空写真でプロットしています。
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朝9時20分。
今日はアパクホージャ墓へ出掛けます。
その前に、明日は喀拉庫勒(カラクリ)湖まで行きますので、その時必要な辺境通行証の手続きで、関係事務所へ向かいます。 -
その前に腹ごしらえ。
またもやホテルの近くに有った「杭州小籠包」って名前のお店。
でも、ここは烏魯木齊の時ほどは美味しくなかったです。 -
またもやアテンドしてくれる人の車でお出かけ…。
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西域大道が人民西路に変わる交叉点から北脇へ逸れて、、、
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華都賓館のある色満路を越えて、解放北路、迎賓大道、そして天山東路に入ると、、、
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喀什辺防支隊辧証室に到着。
軍隊ですね、軍隊! -
事務棟の前の門衛室のような部屋に入ると、中は殺風景でしたが、壁一面に大自然の写真が沢山貼り出されているため、旅行会社みたいな感じです。
ここで状況をはっきり理解しましたが、外国人はパスポートだけでOKなので、辺境証明は不要とのこと!これは今回初めて知りました。以前は内外客に関係なく必要だと言われ、関係部門に費用を支払っていました。
中国人は身分証と手数料の10元を添えて出発日を告げれば、意とも簡単に通行証が貰えました。
いつもは旅行会社に頼んで、結構な費用を請求されていましたが、こんなに直ぐに出来るとは…。しかもこまは手続き不要…。
他の訪問者は9割方が旅行会社関係の人のようで、手には何十人分の通行証を手配していました。 -
5人分の通行証を貰ったら、又その人の車で香妃墓へ向かいます。
場所は天山路の一つ南の通りなので、辧証室からはとても近くです。 -
辧証室から東へ20m行ったところにある脇道へ。
この道は、香妃墓の横に有るイスラム様式のお墓の通りです。 -
新疆生活者の風情を見ながら直進し、ポプラ並木の先を右折すると、、、
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艾孜熱特路に出ます。
この直ぐ先に「香妃路」があります。 -
アイズルート路。
新疆の通り名、読みにくいですねぇ…。 -
黄色いバス。
「新疆=黄色いバス」のイメージが定着してしまいました。 -
バイクを追い越し、、、
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三輪バイクも追い越して、、、
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目的地への最終道路に到着です。
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香妃路。
目的地の「香妃墓」は、前回来た時は改修中でした。
今回はどんな感じなのでしょうね。 -
因みに2015年には、丘歯の周りの大改装整備が完了し、大きな公園の中にお墓が在るというレイアウトになっています。
地図位置情報から、航空写真を拡大して見て戴くと、とても良く判ります。
百度MAPの方は、衛星画像が3,4年遅れているようで、まだこまたちが訪問した当時の、荒れた駐車場が有る状態でした。 -
荒れた駐車場に車を停めて、その向かい側にある正門ゲートでチケットを購入して入ります。
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正門。
チケット売り場はこの左に面しています。 -
料金は30元。
敷地内には、民族舞踊を楽しむ果樹園が有りますが、そこは別料金です。
(今日は寄らない) -
こんなでっかい壼、誰が持って帰るのかな~?
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正門右側に有った表示。
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建物が入りきらないので、10mmに変えてパチリ!
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チケットとコラボ。
後ピンになって仕舞った…(当時うっかりしてて気付かず)香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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アパクホージャが、家族のために立てたお墓です!
綺麗。香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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新疆広しと言えど、権力者がどれだけ存在していたと言えども、こんなに家族思いで大きなお墓はここだけです。
香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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それを作ったのは、ドクタースランプこと則巻千兵衛!(*灬☆)\バキッ!
ちょっとしか似てないし…。 -
正面には、十字をあしらって作られたバラの花畑が有ります。
香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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円形ドーム天辺の飾りをアップで。
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改装後の時間が10年経っていますが、これだけ綺麗って事は、その後も又お色直しをしているようですね。
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駱駝君、居ました!
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又来たンかえ~♪
ブルブルルル~♪ -
奥さんが駱駝に乗ったところを撮るダンナ。
ナンでそんなに反り返ってるの??? -
その辺をウロウロする事も出来ます。
余所のように、管理してるオヤジ人は完全放置、ついて回りません。 -
でもって、降りてからは駱駝と一緒にツーショット。
良い記念になりましたね! -
駱駝が座ってる姿。
膝の骨がデカイです。 -
次はウチの面々が乗せて貰います。
先ずは碧偉さんから。 -
はいポーズ!!
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めっちゃ喜んでるし…(引きました…)
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アパクホージャ・マジャールを背景にパチリ!
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その後に知った顔発見。
友達にでも会ったのか…?と思ったら、ほんわかじいさんだったので記念写真撮らせて貰ってたそうです。ははは。 -
次は次男坊。
よいしょ! -
みんな敦煌鳴沙山で乗っているので慣れたものです。
こちらもアパクホージャ・マジャールを背景にパチリ! -
ん!
ナンか引っぱる!!
連チャンで乗せているからなのか、駱駝君一寸不機嫌みたい。 -
バクッ!!
ははははは~♪ -
続いては黄小姐。
写真好きなのでポージングが上手いですねぇ~♪ -
彼女もアパクホージャ・マジャールを背景にパチリ!
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このアングルが粋だと思うこま。
カメラマンがかなり低めにしゃがまないとこうなりません。 -
これは標準。
上のを見てしまうと、この平凡さが詰まらないんです。 -
オヤジに聞いて、エサを貰いました。
それを駱駝君に上げながら楽しむ碧偉さん。 -
おいしい♪^^
嬉しそうな駱駝君。 -
香妃墓の建造物の東側には、一般人の墓地が併設されています。
不好意思ながらぱちり。 -
ドンドン広くなるのかな…と思っていましたが、グーグルマップで見たところ、観光資源の拡張はしっかり出来ているのに、お墓の余地は無くなっていました。
また老維たちの機嫌を損ねるようなコトしてますねぇ…。 -
この後は、この少年が大はしゃぎ♪
こまたちがエサをあげておいたので、駱駝君はぐずることなく働いていました。 -
父親を慕っていたアパクホージャ。
家族一緒に静かに過ごせるようにと考えて作ったお墓は、今は後世の人達の見世物になって居ますが、彼のその考え方は、中国儒教の孝につながる深いものなので、受け入れられているのでしょうね。
…と良い方に考えてみたものの、この旅行記の扉に書いたような経緯を知っている中国人ってかなり少ないンです。残念!香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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正面からの写真よりも、このアングルが定番です。
晴れた日に撮りたい…香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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正門までの通路はこんな感じです。
右手には、お祈りのための建物が有ります。 -
今は改装中みたいですね。
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ここも文革で痛手を受けた一つなので、元々の姿をきちんと把握している人は居ません。
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今度は本当の知り合いに出会ったそうです。
記念撮影パチリ! -
だれの?
遠くから来ている人が居ました。
「粤」は広東地区ナンバーで、「B」は深圳です。
新疆の人気度が伺えますね。 -
では出発~!
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次は、人民路北手に有る「高台民居」へ向かいます。
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またまた艾孜熱特路に出て、今度は市内方向へ進みます。
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新興住宅地の入口みたいです。
半円型に仕上げた地面に、放射状に配置された家々が並んでとても綺麗。 -
そこかしこに転がってる髭爺さん。
車からだと、なかなか上手く撮れませんねぇ・・・。 -
艾孜熱特路から塔吾古孜路(ターウグズ路)に曲がります。
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この道路沿いには、幅10m級の画家爺ぃさんの絵が掲げられていた「喀什噶爾賓館」が有ります。
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今は改装を繰り返してしまったので、その絵はどこへ行ったのでしょう。
時代と共に街も変わって行きますが、それと共に、色んな思い出の場所がなくなって行きます。
残念な事では有りますが、住民のみんなが過ごしやすければそれで良いですけどね。
次も陵墓で、こちらは時の知識人で「玉素甫・哈斯・哈吉甫陵墓」です。
市内体育館路の脇に有りますので、人民公園の南手になります。
その様子は次の旅行記でお届けします♪
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