2016/09/18 - 2016/09/18
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たびたびさん
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塩原温泉は西那須野駅からバスで向かいましたが、塩原温泉といっても実はけっこう広いエリア。バスの行く塩原渓谷沿いには複数の温泉街があるし、バスの車内から眺めていると、渓谷の美しい景色がいろいろ現れてきて、思わず降りたくなってしまうこともよくあります。たいていの場合は終点のバスセンターまで行ってしまうのですが、いつかはもっと自由に途中下車も楽しんでみたい。それがずっと課題になっていました。
今回は、せめてもということで、もみじ大吊橋と福渡温泉で降りてみましたが、やっぱり期待通り違った顔の塩原温泉が楽しめたという思い。塩原が多様性のある渓谷であることがまた少し確認できたように思います。
一方で、温泉の方は意外に日帰り温泉が限られる。バスセンター周辺でもっと気楽に温泉巡りができるのかと思っていたのに実際はそうでもないんですね。ただ、妙な具合にグルメの方にシフトしてしまった分、結果としてそのあたりのフラストレーションはあまりたまらなかったのですが、ちゃんと温泉巡りをしようとする人は十分に下調べが必要かと思います。
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白川駅から西那須野駅に到着。塩原温泉にはここからバスで向かうのですが、バスの待ち時間を利用して周辺のチェック。
大山元帥墓所に行ってみたいと思います。墓所の参道に続く一直線の砂利道には、両側から覆いかぶさるように枝が張った紅葉のトンネルがありました。これだけきれいに整備されているというのは、ちょっと予想外。大山元帥がいかに地元に愛されていたかということでもあると感じました。 -
それを抜けると、大山元帥墓所。ここまで西那須野駅から歩いて10分ちょっとでした。
ちなみに、大山元帥は大山巌のこと。西郷隆盛とはいとこ同士であり、薩摩閥の重鎮。日清戦争では陸軍の第2軍司令官、日露戦争では満州軍総司令官を務めたという歴戦の士です。
杉林の奥に神社のような鳥居がある墓。この構えは、まるでどこかの大名のような感じですね。 -
さて、ここからバスで向かいます。
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塩原温泉のバスターミナルが終点ですが、その前にちょこっと途中下車もしてみます。
もみじ谷大吊橋は、最寄のバス停から坂を下ってすぐ。全長320mの有料の橋です。広々とした駐車場にもちょっと驚きました。 -
それに、この橋は想像していたよりもずっと大きかったので、高所恐怖症の私にはちょっと無理。
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イチオシ
脇の公園から眺めるだけにしました。緑の渓谷に伸びる一直線の橋の力強さが印象的です。
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雨の中でしたが、そこからバス停でもう一つ先のがま石園地まで歩きます。
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塩原渓谷歩道は、このがま石園地に入口があって、そこから下って歩道が続くんですね。
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ただ、この日は雨で道がぬかるんでいるのですぐに断念。
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ちょっと下っただけで引き返しました。
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後で知りましたが、塩原の市街から川上に向かう川沿いの遊歩道があって、これも塩原渓谷歩道。これなら手軽ですが、やっぱり、塩原渓谷歩道は、がま石園地から歩かないとダイナミックな景色は味わえないように思います。
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再びバスに乗って、バスターミナルに到着。
早めに昼飯を食べておこうと思ったので、こばや食堂へ。こちらは、塩原温泉の名物食堂なので、この日も長い行列ができていました。 -
さて、店内に入って。
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イチオシ
看板メニューのスープ入り焼きそばというのは、黒石のつゆ焼きそばと同じような感じもしますが、どうでしょう。
想像した通り、大きく言えば同類ですね。ソースの酸味がアクセントになっていて、ここのはさっぱりしたうまさが特徴でしょう。逆に、その分、見た目通りのなんでもない単純な味のような気もしてしまいますが、この味加減こそがお店の真骨頂なんだと思います。 -
川沿いの道を上流へ。これがさっき言っていた塩原渓谷歩道の続きです。
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間もなく見えてきたのは源三窟です。
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洞窟へは、ここから少し登っていきます。
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ここが入口ですね。
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洞窟に入る前に係りの人が洞窟について、その概要を説明してくれます。
説明によれば、この洞窟は源義経の家来であり義経の娘婿という関係もあって頼朝に追われた源有綱が逃げ込んでいた洞窟。ちなみに、源有綱は以仁王の挙兵を支援した源頼政の孫。頼朝もこの以仁王の令旨を受けて挙兵したものです。つまりは、源頼政の支援した以仁王の挙兵の方が頼朝より先だし、敗れたとはいえ平家の運命を変える流れを作ったのは源頼政の方だと言えなくもない。木曽義仲も似たようなものですが、源氏内部の抗争は複雑です。 -
洞窟内は意外に深いし、
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イチオシ
米のとぎ汁で潜伏が発覚したという言い伝えの再現などがあれこれあって、
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エンターテイメントの要素もけっこう大きいですね。
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どっちにしても、事前に係の人が物語をしてくれたので、
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何の予備知識がなくても安心でした。
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洞窟を過ぎた先には資料館。
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さすがに源平時代のものはありませんが、江戸時代の古文書や武具に
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これは印籠。
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戊辰戦争で実際に使われた大砲もありました。
ちょっとしたコレクションですが、全体としてはなんとかかっこうがついています。 -
源三窟からは、逆杉へ。ちょっと距離がありますね。
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それでも、塩原八幡宮の境内に立つ、樹齢1500年、幹周11mの巨木の姿が目に入るとそれはものすごい迫力。
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イチオシ
やっぱり来てよかったとうれしくなりました。
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何度も回りを回ってみましたが、
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この苔むした感じとかを含めて、本当に素晴らしい迫力です。
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そして、二股に分かれたその両方がともに大木。
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まっすぐ一直線になって空に向かった姿も雄々しいと思います。
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塩原八幡宮から市街に戻ってきて、また目に入ったのは釜彦です。ここも塩原温泉のB級グルメ、スープ入り焼きそばの人気店なんですね。事前の情報ではこばや食堂と人気を二分しているようでしたから、ここも食べ比べで寄ってみましょう。
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イチオシ
うーん。こばや食堂がソース焼きそばなら、こちらは塩コショウの焼きそばって感じですね。塩系のあっさり味は、キャベツとか野菜のうまみをぐっと引きたてていて、ちょっと想像できない味という意味では、こちらに軍配が上がるような気がします。ただ、まるでタイプが違うので、二つの店はあまり競合はしていないかもしれません。
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もう少し中心部に戻ってきて、今度は今井屋製菓。
温泉まんじゅうの店で、外観からしても活気があるお店です。 -
饅頭の方はしっとり感があって、いい感じ。甘さもしっかりしていて、これなら湯上りに食べると元気が出るでしょう。お店の人も明るいです。
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雨の中をずいぶん歩いたし、休憩がてら塩原もの語り館に入ります。
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ここまで帰れば、バスセンターからも近い場所。塩原温泉としては目玉的な観光施設でしょう。
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ところで、塩原温泉は、熱海とともに尾崎紅葉の金色夜叉の舞台ともなっているよう。
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それも、金色夜叉は、貫一のお宮に対する怨念と復讐のイメージが強いのですが、その後、長い年月を経て何とか貫一の頑なな心が溶けかかるという舞台が塩原温泉なんですね。いいじゃないですか。
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イチオシ
その他、塩原温泉ゆかりの文豪だという夏目漱石、野口雨情、田山花袋なども紹介されています。
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展示の仕方も美しいし、説明も体系的。文豪とともに塩原温泉を楽しんでいるような気分になりました。
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私の好きな昭和の浮世絵師、川瀬巴水の名前を見つけて、これもうれしい。巴水の目に止まるくらいの温泉地なら、それはもう間違いないということでしょう。
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塩原温泉って、予想に反して、蘇生とか、癒しとかのイメージがけっこう膨らんだように思います。
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風情のある生活道具類や
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名物温泉旅館など。これらも層が厚いって感じですね。
ただ、一方で、塩原温泉がそういう評価になっているかといえば、そうでもないような。たぶん、今は交通手段が進化してしまったので東北の温泉地との競合となってしまったこともマイナスなのではないでしょうか。例えば、リラックスする気持ちにはそれなりに遠く離れた場所という要素も重要。ですから、塩原温泉に行くくらいなら、一気にもっと遠くの東北の名湯をめざすという人の方が多くなっていったのかもしれません。 -
塩原もの語り館から
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すぐのつり橋を渡って。。
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川端に小さな無料の露天風呂があるのですが、それがもみじの湯。
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イチオシ
先客が二人いまして、小さいのでお互い遠慮しながら入りました。風呂は二つに分かれていて、熱い方と温い方。温い方がちょうどいいので、たいていの人はそっちに入ってます。
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体があったまったところで、ここからは川下の方へ。
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妙雲寺を目指していたのですが、その妙雲寺の並びにある小さなパン屋さんがめろん亭。喫茶店も併設されています。
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天然酵母というアンパンをいただきました。中の餡子はちょっと甘さ控えめ。その分、インパクトは弱いように感じましたが、パン生地の出来の良さで勝負しているんだと思います。
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妙雲寺は、塩原温泉の中心部。入口からして、何やら勿体のある楼門が建っています。
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参道から山門を抜けると
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落ち着いた境内。
説明書があって、壇ノ浦で敗れた平家の女人、平重盛の妹、妙雲尼がここに草庵を結んだのが始まりだとか。 -
重盛は清盛の嫡男。重盛が清盛よりも早逝してしまったことも平家の滅亡を早めたのではないかと私的にはとても残念に思っている人物。平重盛の妹というのは、重盛と母が同じということでしょう。身分は低いのですが、清盛の最初の妻ですね。これに対し、有名な時子は正室ですが、それは重盛の母が亡くなった後のこと。清盛亡き後、平家の頭領を継いだ宗盛など時子の生んだ息子たちはイマイチ器量が欠けていたように思います。
いずれにしても、栄枯盛衰。それでも重盛の妹がここに逃げてこられたことはちょっと救いのような気持ちになりました。 -
この滝の横には、夏目漱石句碑。ただ、危険だからということで縄張りがしてあるので、少し遠くからしか見ることはできません。
漱石は大正元年、避暑のために塩原温泉を訪ねていて、その際、この寺の住職に頼まれて漢詩を詠んだ、その漢詩の碑がこれです。 -
そして、妙雲寺のもう一つの見どころは、境内にある文学の森。ここには塩原温泉ゆかりの文人の碑がほかにいくつもあるんです。
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これは斉藤茂吉歌碑。どちらかというと文学の森ではなく、歩道の方。
句は「とうとうと みつばを吹けば塩原の こぞめの山に馬車入りにけり」。ちょっと雰囲気があるように思います。 -
山岡荘八の句碑は「湯けむりの 想い出熱き 葉鶏頭」。なんかシンプルな作品です。
山岡荘八は戦後、戦争協力者として公職追放にあったりしていますが、むしろそれだけ人気があった作家。小説太平洋戦争とかだと、綿密な調査に基づくんでしょうが、真実を伝えたいとするひたむきな姿勢がちょっと感動的。大作、徳川家康も戦乱の世から戦いのない時代を築こうとした信念の人として描いていて、戦争協力者とは無縁の印象なんですがね。火野葦平なんかもそう。変な話、東条英機とか指導者の立場にあった戦犯とは全く意味が違います。 -
次に向かったのは、湯っ歩の里。けっこう巨大な施設です。
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実は日帰り温泉かと思ったんですが、これは足湯の施設なんですね。
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まあるい廻廊に足湯があって、そこを歩くと足の裏のツボを刺激して元気になるという仕掛け。
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ただ、結局、足湯は足湯。
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足湯はただのところが普通なので、こんなところで有料なのはちょっと違和感がありますけど。
それに、ここはなんですかと尋ねると「まあいいから、いいから」とたいして説明もせずにどんどん案内されたのにも不快感が残りました。
その後、どこか日帰り温泉をやっているホテルとかないかと探したんですが、もう夕方だし、歩いて行ける範囲ではないということが判明。これは困りました。もみじの湯だけではあまりにもさみしいですよね。 -
ということで、バスで向かったのは、福渡温泉の名物露天風呂。
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こちらは、川のほとりにある岩の湯です。
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ここでもつり橋を渡って。
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夕方のもう暗くなる時間でしたが、電気がついていてこれならOKです。
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先客が一人いて、底は深いから気を付けてとか、注意してもらいながら入りました。
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イチオシ
風呂の底から温泉がわき出しているようですが、湯加減は本当にちょうどいい。体の芯から暖まるような気がしました。これでなんとか帳尻はあったでしょう。
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湯をあがると辺りはもうかなり暗くなってます。さっきの先客はまだ粘ってましたが、私は最終のバスで帰ります。
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今夜の宿は、山西。塩原温泉街から西那須野駅に向かう街道沿いです。アクセスを心配していたのですが、この真ん前がバス停で、何の苦も無く到着。実はとっても便利な場所にあることが分かりました。
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殺風景な部屋ですが、塩原温泉の湯に入ってきて後は寝るだけ。まったく問題はありませんでした。常連さんのようなお客さんもいるようで、これも安心感になったように思います。
さて、明日は最終日。石岡のまつりは雨が降らないように願います。
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