2016/07/17 - 2016/07/23
79位(同エリア113件中)
ミズ旅撮る人さん
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13年ぶりにインドへ行くことになりました。15日間という長い行程なので、前半はヒマラヤの西端、インドの北端に当たるラダックへ、後半は西の砂漠ラジャスタン地方へ向かいます。
ラジャスタン編3回目は、メヘランガール砦のすぐそばにある白亜の霊廟ジャスワント・タダと、ツインで6万円以上の部屋しかない超高級ホテル、ウメイドバワン・パレスの展示室を見学します。
残念ながら、ホテル内には宿泊客しか入れません。現在もマハラジャが住む、比較的新しい宮殿は、その巨大な姿をジョードプルの町のどこからでも見ることが出来ます。展示室の一角には、貴重な時計のコレクションもありました。
前庭には、クラシックカーのコレクションも。ナンバープレートが「ジョードプルNO.1」なのはさすが!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 3.0
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ジョードプルの朝。クリシュナ・プラカッシュ・ヘリテージ・ハヴェリ・ホテルです。屋上がレストランになっていて、夕食と朝食をここでいただきました。
夕食は、屋根のある部分でないと暗くてメニューも読めず苦労しました。朝食は、トーストと紅茶と卵料理を頼んだだけなのに、オーダーから45分たっても誰一人現れませんでした。
屋上にホテル関係者が一人もいないのです。チェックアウトの時間が迫っていたので、結局食べられずにホテルを後にしました。
インドは時間通りに事が運ばないのはわかりますが、ホテルでこれは困ります。持っていたクラッカーでしのぎました。
見ての通り、ホテルはまだまだ内装の整備中で、雑然としており、昼間は工事の騒音もあります。ハーヴェリーに泊まってみたいと思って選びましたが、眺めを取るか、快適さを取るかは、結構深刻な問題です。クリシュナ プラカシュ ヘリテージ ハヴェリ ホテル ホテル
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屋上からの眺めは最高なんですがね。
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メインストリートのNai Sarakです。珍しく荷馬車ではなく、馬車がいました。
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昨日訪れたメヘランガール砦が見える丘に、ジャスワント・スィン2世の騎馬像があります。
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この次に訪れるウメイドバワン・パレスです。かなり距離があるのにこの大きさ。これが、マハラジャの居城です。
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ジャスワント・スィン2世の騎馬像から、歩いてすぐのところに真っ白な霊廟ジャスワント・タダがあります。
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手前には貯水池があります。水面に映る様子を撮りたかったのですが、池周辺は立ち入り禁止でした。
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池の向こう岸には、旧市街の城壁が見えます。
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入場料は30Rと安いですが、他にカメラ持ち込み料が25R、ビデオだと50R掛かります。
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守衛さん?に、合掌して挨拶をしたら、合掌を返してくれました。立派なお髭がすてきです。
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赤砂岩の基壇は、美しい装飾建築で飾られています。
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緑滴る庭には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲いています。
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おじさんたち、そこで何してるの?というより、どうやってそこに行ったの?
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遠くにメヘランガール砦が見えます。組み合わせて撮るのが楽しいです。
ジャスワント タダ 建造物
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いよいよジャスワント・タダの霊廟に入ります。
ジャスワント タダ 建造物
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1899年にジャスワント・スィン2世を偲んで建てられました。
白大理石のみごとな建物です。白大理石の建築物といえば、タージ・マハルですが、あちらは嵌め込み装飾がメインなのに対し、ジャスワント・タダは、直接彫刻を施しています。 -
イチオシ
監視員のおじさん、ちょうどいいところに。
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ジャスワント・スィン2世の廟とはいえ、歴代マハラジャの写真が飾られています。
Sumer Singh(1911〜1918) -
Rao Raipal(1309〜1313)
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外側は真っ白な大理石ですが、内部はちょっと違うみたい。
緑色のドアの形が凝っていて、形にこだわる美術様式には脱帽です。 -
ご本尊に当たるジャスワント・スィン2世(1838〜1895)の霊廟です。
ヒンドゥー教徒は、亡くなると火葬にします。その火葬場にモニュメントとして廟が建てられました。
1873年に、父タクト・スィンからマールワール藩王位を継承し、没後は息子のサルダール・スィンが継承しました。
ジョードプルは、1818年にイギリスと軍事保護条約を締結し、その保護を受けるようになりました。
その後、1947年にインドに併合されています。
遺影の飾りには、メヘランガール砦の窓の装飾と同じデザインが施されています。
アーチを描く屋根が優美ですてきです。 -
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敷地内には、ジャスワント・スィン2世の他、3人のマハラジャの廟があります。
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ジャスワント・タダの霊廟の入り口は、正面から向かって右側にあります。基壇の下で靴を脱いで入ります。
青い服の彼が、毎日掃除しているので、とても綺麗です。 -
インドの廟は、どうしてこんなに緑豊かで美しいのでしょう。実際の宮殿より清潔で綺麗。
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キングサリの黄色い花が咲いていました。暑い地方では、とても大きな木になります。
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諸王の廟には、こんな小さな祠が付属しています。やはり、窓にアーチの屋根が付いています。マールワール様式なのかな?
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今回のインドで唯一見た水連です。ああ、網が邪魔っけ。
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こちらは、マハラジャ(藩王)一族の廟です。
空模様が怪しいです。ラジャスタン地方はタール砂漠の入り口に位置するので、モンスーンの影響はないと勘違いしていました。
7月は、一年で一番雨が降る時期であり、当然湿度も高いです。一番暑いのは4・5月(最高気温50度超)とはいえ、この湿気の方が辛いです。
「砂漠=乾燥して雨が降らない」ということは、ありません。 -
キングサリの木が、メヘランガール砦に傘をさしかけています。
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こちらの女性も、清掃員。朝一番なので、まだお仕事中でした。
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ジャスワント・タダから街中に降りて来ました。これから、ウメイドバワン・パレスに向かいます。
町の中には、小規模なお寺があちこちにあります。住民たちは、通りがかりにちょっとという感じで、お参りして行きます。 -
町の中で見上げると、城壁の突端が見えました。
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あんなに切り立った崖の上に建っているんですね。登れないように削ったのかしら?
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町はどこもバイクだらけで、狭苦しく感じます。人しか通れないような路地からでも、バイクは飛び出してきます。
旧市街の道はとても狭いので、車が通れないから余計バイクが多いのでしょう。こういう環境に慣れているから現地の人は運転が上手です。
手足のように乗りこなすというのは、こういう人たちのことをいうのだなと感心します。 -
道路上で三輪車が転倒!ではなく、修理中。ガレージなんて要らないんですね。
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街なかには、牛の他にヤギも結構います。
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ほとんどの建物が、こうした2~3段の階段を持っています。確かに地面と同じ高さよりは、衛生的かもしれません。
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こんな道なら、バイクでスイスイ。
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うわ〜、ここに車で入るの?いや〜、街なかドライブもスリル満点。
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路地を走るから、地元の人がすごい近い。この大八車にぶつからないの?
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少し広くなって来た。カーナビなんてないから、迷路のような旧市街では、道に迷うことなんてザラ。
すると、運転手は窓を開けて怒鳴ります。「〜には、どう行けばいいんだ?」
全然知らない人々が、口々に「あっちだ。」とか「いや、戻ってあそこから〜」と、道案内してくれます。それが当たり前なんです。
困ったら、人に頼ればいい。誰もが助けてくれる。それが当たり前に期待できるのがインドの素晴らしいところ。
人が人を助けるのが当たり前の社会。それがインドです。日本が失った本当のマンパワーをインドは国中に満々と湛えているのです。 -
どんなに汚く見えても、不衛生だったとしても、人々の揺るがない存在感は、天下一品です。
自分すら見失いがちのひ弱な現代日本人を真正面から見据えて、「それがどうしたっていうの?しっかりしなさい!」と喝を入れてくれそうな、どしっとしたインド人。
この地に根が生えたような重厚感のある人間にどうやったら、勝てるというのか。
インドに来ると、いつも自分の行き方を考えさせられます。 -
あれ?サダル・バザールに来ちゃった。たぶん、運転手はここからの道しか知らないのでしょう。
後で、通った道を見ると苦労がしのばれます。 -
旧市街から出たので、道が広くなり、車が増えました。
それにしても、この男二人は細すぎない?なぜか、ラジャスタンの男は、ポッキリ折れそうに細い男がたくさんいました。
貧しくて食べられないからという訳ではなさそうです(ガイドもそうでした)。 -
真っすぐ行くと、エアフォースエリア・空港。そちらに向かいます。
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いきなり、戦車がお出迎え。さすがは、エアフォースエリア。あれ?空軍に戦車はいないか。
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ウメイドバワン・パレスの入り口です。ここからは別世界が待っています。
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実は、今回のツアーにはウメイドバワン・パレスの見学は含まれていませんでした。
でも、せっかくジョードプルまで来たのだから外観だけでも見てみたいと、ガイドにお願いしたら、連れて行ってくれました。
メヘランガール砦からパレスをみて、あんなに遠かったのかと自分の無茶なお願いを反省。ガイドさん、ありがとう。 -
ウメイドバワン・パレスの敷地の手前で車を降り、門の中にある受付で、入場料100Rを払って入ります。
1時間後に受付に戻ることにして、ガイドと分かれます。 -
近付くにつれて、その大きさがわかります。見えているのは左翼部分だけです。円蓋部分が中央で、その向こうに、同じだけの建物があります。
日本の国会議事堂のような作りといえば、いいでしょうか。
左翼の一部が博物館として公開されています。画面右端の階段を上がって入ります。ウメイド バワン宮殿 城・宮殿
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この部分が博物館です。中央および右翼部分はマハラジャの住居とホテルになっていて、宿泊客以外は立ち入り禁止です。
頭の上にヘリコプターが飛んで来ました。そういう客の来るところです。ウメイド バワン パレス ジョドプル ホテル
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建物に入るとすぐに吹き抜けのホールです。歴代のマハラジャの写真が飾られています。
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ウメイドバワン・パレスの模型もあります。
1929年から14年かけてイギリス人の建築家に依頼して建設されました。 -
マハラジャ・ウメイド・スィンの写真。さすがにマハラニは美人です。
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奥さんと娘さんかな?厳選したんでしょうね。インドは見合い婚だから。
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イギリスと懇意にしている時代だから、一気に西洋風になりました。洗面道具かな?
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ダイニングの復元です。まだ清掃中。
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あまり逸品とは見えないガラス製品。インドはガラス芸術がダメだったから、こんな程度なのかな。
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マハラジャの居室が再現されています。全面ガラス張りなので、反射して撮りづらいです。
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壁に飾られたマハラジャの絵は、デビット・スーシェ演じるポワロのように見えます。
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中庭に出ました。がらんとしていて、何もありません。ここで、宴を開いたのでしょう。
インドの結婚式はとても盛大です。何度かホテルで遭遇しましたが、中庭や、広間でものすごい人数が集まり、楽隊を呼んで踊りまくります。
新夫は白い馬に乗って、新婦を迎えに行きます。ガイドは独身だそうですが、結婚する時はやるんだそうです。 -
中庭の上には、鳩除けのネットが張られています。
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中庭に面して長い廊下があり、それぞれ部屋がありますが、ほとんど何もありません。
奥の部屋の扉が開いています。行ってみましょう。 -
時計コレクションの展示室でした。
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蒸気機関は、当時の最先端だったことでしょう。
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コレクターでなくても、見て楽しいです。マハラジャはどんな風にして、これらを買ったんでしょう?
イギリスの商人が売りつけに来たのか、マハラジャが外遊した際に買い求めたのか。 -
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宮崎アニメに出て来そう。なんだか夢のあるデザインだね。
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こういう時計には、隠し引き出しがありそう。
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これ、欲しいな。時報がすてきなチャイムだったりしそう。
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うわ〜〜〜、ロマンチック。こんなのを奥さんが持っていたら、旦那に怒られそう。
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置物としてはいいんだけど、車輪の時計は、何時だか全然わからない。
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時計室を出て、初めのホールに戻りました。展示室は他にはなく、2階にも行かれないので、見学できるものはこれくらいです。
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あちらは、本当の別世界。赤い絨毯の敷かれた階段を登れるのは、限られた人だけ。
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さて、ウメイドバワン・パレスのもう一つの展示品が、前庭に並んでいます。正面の建物の中です。
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ロールスロイス ファントム-1、1927年製。ナンバープレートは「ジョードプルNo.27」です。
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こちらの「ジョードプルNo.1」は
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ロールスロイス ファントム−2、1935年製。5人乗り。
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「ジョードプルNo.15」は
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キャデラック、1947年製です。5人乗り。
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「ジョードプルNo.15」は
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パッカード(PACKARD)1948年製です。7人乗り。
パッカードは1958年に消滅したアメリカの高級車メーカーです。 -
「BUICK−8−ROAD MASTER」1947年製。
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「OVERLAND」1906年製。4人乗り。
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管理人付のこの古い車は、メーカー「HUMBER」1928年製。5人乗り。HUMBERは、イギリスの高級車メーカーで、1931年にルーツに買収されました。
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普通に撮るとこんな風に、パレスが反射して写ります。「MORRIS MINOR」1934年製。
他に、「MORRIS COVER」1947年製や、ベンツなどもありましたが、キリがないので割愛します。 -
この建物は、実は裏手の方が断然広いのです。庭とプールがど〜んと広がっていて、最高の贅沢が約束されています。
では、そろそろウメイドバワン・パレスを後にしましょう。 -
ここに来る前に大きな門をくぐりましたが、その先にはパレスに着く手前に、このような高級住宅街がありました。
これは、マハラジャ一族の占有の土地で、街なかとは全く違う街並みになっています。
確かに贅沢な住宅には見えるのですが、ハヴェーリーホテルを見た後では、その程度がわかって住みたいとは思えません。 -
こうした風景の方が、インドらしくていいなあ。
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最後にもう一度メインストリートのNai Sarakの手前を通りました。
ラジャスタンの旅を思い返すと、このジョードプルが一番良かった気がします。
とはいえ、次はジャイサルメールに向けて長距離ドライブです。
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