夏の終わりの風物詩　浅草サンバカーニバル２０１６　今年は雨の開催でした！

2016/08/27 - 2016/08/27

毎年これもを見ないと夏が終わらない。
そんな定番の夏の終わりの風物詩『浅草サンバカーニバル』
今年は雨の中の開催となりました。
リオオリンピックで盛り上がったブラジル
下町浅草が一日だけブラジル色に染まる
サンバカーニバル
今年も見に行ってきました。

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄 徒歩

下町浅草の街が１日だけブラジル色に染まる、夏の終わりの風物詩としてしっかり定着した、浅草サンバカーニバルが今年も開催されました。
昨年も登場していたiphonアプリでおなじみのコトリサンバ乗ったバスがオープニングパレードの始まる前に登場。

オープニングパレードの先頭は、今年も審査委員長のなぎら健壱さんです。

この後には地元の消防署や小学生たちのマーチングバンドが３，４チーム続きます。
ここまではサンバのイメージはかなり薄い普通のパレード

サンバのチームが登場するのはここから
昨年も出ていましたが今年も派手なパフォーマンスを見せてくれたのは歌舞伎町にあるロボットレストラン

この後審査対象となるＳ２，Ｓ１リーグのチームが１７チーム登場しましたが、迫力と人数の規模とパフォーマンスの派手さ、ダンサーたちの露出度では群を抜いて強烈でした。

審査対象のリーグ戦では出場人数の上限規制が３００人になっていますが、こちらは多分もっといたのでは

去年もそうでしたが、このチームだけは正調のサンバカーニバルではなくて踊りは全然サンバっぽくありませんでした。

アレゴリアと呼ばれるきらびやかな山車は、お金がかかっている点でも群を抜いている感じ

とにかく派手で見応え迫力ありました。

次も毎年企業参加のアサヒビールのチーム

今年はもう一社「パスドラ」のオンラインゲーム製作会社のガンホーも出ていました。

アサヒビールのアレグリアのお決まりは必ずアサヒビールの缶がのっています。

先ほど紹介したとおり審査対象となるのはＳ２リーグ８チームとＳ１リーグ９チーム

プロ野球でたとえるとＳ２が２軍のファームで、Ｓ１が一軍といった感じ

本場リオのカーニバル同様、パレードの内容を審査員により既定の採点方式により採点し順位を争うというもの。

サッカーのＪリーグ同様その年にS1リーグで最下位となればS2リーグへ降格、またS2リーグで優勝したチームはS1リーグへ昇格となり、毎年１チームずつ入れ替えが出ます。

Ｓ１、Ｓ２の違いは構成人数の最低・最高規制の違いやきらびやかな装飾のアレゴリア(山車)に利用の規制等いろいろついてきます。

パレードの順番も前年の点数の低いチームからのスタートとなり、前年優勝チームがそれぞれ最後に登場することになります。

つまり、遅く登場するチームほど見応えがあり、トリを飾るのは前年優勝チーム

このあたりは大相撲の仕組みに似てますね。

浅草サンバカーニバルの開催時期について触れてませんでしたのでちょっと紹介

開催日は毎年８月の最終週の土曜日と決まっています。

だから毎年日にちは多少前後することになります。

東京の夏の終わりを彩る風物として定着しているイベントがもう一つあります。

浅草がインターナショナルなサンバカーニバルに対して、もう一つは純和風の高円寺の阿波おどり

開催日は全く同じ８月の最終週の週末
違いがあるのは浅草が土曜のみ一日の開催に対して高円寺は土日二日間の開催

ともに５０万人規模の観客を集める都内でも指折りのイベントです。

以前は浅草のサンバカーニバルを楽しんだ後、あわただしく電車で移動して高円寺の阿波おどりを楽しんでいましたが、ここ数年は仕事の予定が入らない限り二日に分けて楽しむようにしています。

いずれも土砂降りの雨にならない限り中止になることはなく、今年もあいにく２日間ともに小雨交じりの天候でしたが無事に開催されたため、存分に堪能してきました。

日本とブラジル　文化の違いはあれどいずれもダンスフェスティバルなので、観客と参加者が一体となって楽しんでいることは共通です。

ここ数年特に目立っているのが参加者の年齢層が一段と幅広くなっていること

下は１歳に満たない赤ちゃんから上は７０代、８０代の元気なお年寄りまで

ほんと老若男女幅広くノリノリで楽しんでます。

特に鳴り物の音量はかなりのもので、ドラムや和太鼓の違いはあれ、お腹にドンドン響き渡る、臨場感あふれる音を聞いているだけで見ている人たちも不思議に体でリズムを感じてしまい、自然に一緒に踊ってしまう

いずれもそんな観客参加型ののりの良いイベントです。

話を再び参加チームの規制に戻しますが、新たにチームを起こしてパレードに参加したいと思っても思うようにならないのが浅草のサンバカーニバル。

開催時間の交通規制の関係もあると思いますが、出場できるチーム総数を２０チーム以内としています。

更にそれぞれのリーグごとのチーム数の規制もあり、Ｓ１が９チーム以内
Ｓ２が１１チーム以内と決められています。

今年で言えばＳ２が８チームだったので、３チームだけ出場枠が残っていたんですね。

更に参加するための構成人数の規制となると、Ｓ２で最低３０人以上、最高１５０人以下

Ｓ１ともなると最低でも１５０人以上３００人以下とかなりの人数を集めなければ参加資格を満たすことができません。

だから新たに少人数で参加しようと思っても無理。
そうなると既成にチームに参加するのが出場への近道なんでしょうね。

でも、毎年テーマも違ってきらびやかで豪華なアレグリアや衣装を作るとなるとそれに要する費用負担もかなりの額になり、練習に参加するための時間の調整も並大抵のものではないことが予想されます。

私もここ数年毎年のように見に来ていたので、数年前から見るだけでは飽き足らず、自ら参加したいと思って調べてみたら、経済的な負担もさることながら、練習時間参加のための調整は絶対にムリ

そう思ってあきらめました。

でも見ていると必ず参加したくなってしまう。

そんなことの繰り返しです。

出場するチームは東京近郊だけとは限りません

遠くは名古屋、大阪や神戸からも参加しています。

ギャラが出るわけでもなんでっもないので大がかりな機材の搬送や交通費もばかにならないのでホント好きじゃないとできないですよね。

学生の参加チームが２チームあります。

Ｓ２リーグでは国際基督教大学のサンバサークルのチームが出場しています。

Ｓ１リーグには高校生のチームがあります。

埼玉の飯能にある自由の森学園という私立高校のチームです。

こちらは自由選択授業の一つにサンバ講座という授業があるそうで、その受講生を中心に結成されたチームなんだそうです。

高校の授業の一つにサンバがあるなんてかなり名前の通り自由奔放な学校のようです。

気になってちょっと調べてみたら

教育理念が「全ての生徒が人間らしい人間として成長を促すこと目指す教育」だそうです。

その理念を妨げるという考えのため、定期テストなどを基本的に実施しないそうで、各教科の評価は何と自己評価がベースになり、それに対して担当教師からのコメントの入った評価が出されるとか。

大学同様前期、後期制をを採用していて、９科目から１０科目の分厚いファイルが通知表の代わりになるんだとか。

とにかく斬新な教育方針を持った自由な学校のようです。

ちなみにタレントのユージの母校だそうです。

ちょっと横道にそれてしまいましたが、高校生チームがＳ１リーグとなると、お金のかかるアレグリアも必須アイテムとなるので父兄の人たちの負担も大変でしょうね。

どのチームも趣向を凝らしたテーマに基づいた衣装を身に着けて出場しています。

これらの衣装は本場のリオのカーニバルで身につけるものとほとんど変わらないそうで、日本では今相性の取り扱いは少ないので本場ブラジルに発注しているようです。

テーマが変われば衣装も変わるので毎年毎年大変でしょうね。

ところで今年の各リーグの審査結果ですが、Ｓ２リーグでは先ほど紹介した国際基督教大学のチームICUラムズが優勝しました。

来年はこれで晴れてＳ１リーグ昇格ですね。

Ｓ１リーグのほうは、地元浅草のチーム「仲見世バルバロス」が優勝しました。

自由の森学園は７位だったので、来年はＳ１リーグで高校生チームvs大学生チームを見ることができますね。

今年も１時半から６時まで４時間半にわたるサンバの宴堪能できました。
この旅行記を見て来年はぜひ見てみたいと思った方、最前列で見るためには少なくとも１２時ころには現地に到着してスタンバイしないといけませんよ。