2016年盆　青森の旅(3)　五所川原市～弘前市　盛美園･弘前城など

2016/08/14 - 2016/08/15

2016年盆休みは8月13日から18日まで6日間取れた．
ＧＷに行くつもりだった名古屋方面に行こうかと考えていたが，親が種差海岸が見たいと言い出したのでたまには親孝行でもしようかと温泉宿をとって3日間の青森周遊をすることにした．残りの3日は北海道新幹線が開通したので2008年以来函館を訪問した．
8月14日五所川原市立佞武多の館を後にし，黒石温泉郷落合温泉を目指し周辺を散策．富士見湖パーク･盛美園など．
8月15日は黒石から弘前へ．こちらも親が所望した弘前城へ．昼前に弘前を離れ盛岡へ．墓参りをして親と別れる．

エリア 弘前(青森)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

立佞武多の館から南へ約2km，五所川原市湊千鳥の旧平山家住宅．
この界隈の肝煎役を務めた平山家．
写真は表門．1830年建造，長屋門，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅説明版．
平山家の開館時間は9:00〜17:00，入館無料，12月〜3月休館．
駐車場は近隣の公園のものが使える(無料)．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅主屋．
1769年建造，寄棟造，南面玄関附属，茅葺，国重要文化財．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅主屋．手前の突出部分が式台．
賓客用の玄関である．その奥に「おもてざしき」と「おくざしき」が続く．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅内部．台所の天井，梁組の様子．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅離れ座敷．主屋西側に建つ．
1919(T8)年建造，木造2階建，切妻造，鉄板葺．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅離れ座敷内部．
すこし傷みが見えるが，豪農だったことが十分覗える造りである．

旧平山家住宅 名所・史跡

旧平山家住宅土蔵．主屋裏に建つ．
最近建てられたのか修復したのか綺麗な白壁である．

旧平山家住宅 名所・史跡

続いて鶴田町の津軽富士見湖へ．
岩木山の見晴らしがよい．
2008年10月以来の訪問．前はほとんど人がいなかったのに，結構な観光客の数だ．
吉永小百合のＣＭの影響か．

津軽富士見湖 自然・景勝地

津軽富士見湖は正式には廻堰大溜池．農水省が管理するため池である．
堤長延長4.2kmは国内最長である．
起源は1660年津軽藩が整備した灌漑用水源である．
見える橋は鶴の舞橋．

津軽富士見湖 自然・景勝地

鶴の舞橋．1994(H6)年完成，橋長300m，木造3連アーチ橋．
使われているのは青森県産ヒバである．

鶴の舞橋 名所・史跡

鶴の舞橋より津軽富士見湖．渇水の影響か濁りがひどい．
近くに飼育されている丹頂鶴もいるが親がお疲れのようだったので舞橋界隈のみの散策にした．

この後田舎館村の田んぼアートを見ようと村役場へ行くも行列ができていたので断念した．

鶴の舞橋 名所・史跡

田舎館田んぼアートを断念したので，近隣の平川市にある盛美園に．
2008年8月以来の訪問になる．いいとこだった記憶が残っていたので来てみたが親も喜んでいたのでよかった．
写真は庭園越しの盛美館．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美園はこの地の資産家清藤盛美が1902(M35)年より9年かけて造った池泉回遊式庭園．国の名勝．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美園内に建つ盛美館．庭園を眺めるために建てられた和洋折衷の洋館．
1階が和風，2階が洋風と判然と異なった様式が上下に重なる類例のない建造物．
1908(M41)年建造，八角塔屋付属．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美館の玄関部分．1階部分は純和風の数奇屋造となっている．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美館1階の縁側．先に進むと庭園が見渡せる．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美館1階座敷．
残念ながら2階の洋館部分は非公開となっていた．
たぶん前来た時もそうだったと思う．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美園の説明版．
開園時間9:00〜17:00(夏季)，入園料\430(夏季)，年末年始休園，駐車場有．

ジブリ映画の参考となった場所とのことだが，観光客は少ない．
静寂さが保たれているのが良い．

国指定名勝 盛美園 公園・植物園

盛美園を後にし黒石温泉郷へ向かう途中に黒石こみせ通りに立ち寄る．
こみせ通りは2015年7月以来1年ぶり．
写真は松の湯交流館前のこけし．
奥の駐車場が無料で使えたようだが，コインパークに入れてしまった．

通りにでて最初に目に入る大きな杉玉．中村亀吉酒造．

中村亀吉酒造 専門店

こみせ通りに建つ国重要文化財高橋家住宅．
喫茶店となっているもこの日は休みだった．

高橋家住宅 名所・史跡

高橋家住宅前のこみせ．
黒石は訪問翌日からお祭り(黒石よせれ)のためか人通りが少なかった．

高橋家住宅 名所・史跡

高橋家住宅の通り向いのバス停．作りが街並みにマッチしている．

この日の散策はここまでで宿へ向かう．

泊まったのは落合温泉花禅の庄．
館内がすべて畳敷きだった．前日の八甲田と違い景色が特別いいわけではないが静かなところで落ち着けた．
料理もとてもおいしく満足．食べきれないくらいだった．
岩魚塩焼きと地場産品の入った茶碗蒸しが良かった．

黒石温泉郷落合温泉 花禅の庄 宿・ホテル

落合温泉花禅の庄の風呂．
寒水沢温泉よりは少し温度高め．ゆっくり入るにちょうどよかった．

黒石温泉郷落合温泉 花禅の庄 宿・ホテル

落合温泉花禅の庄露天風呂．

黒石温泉郷落合温泉 花禅の庄 宿・ホテル

青森散策3日目，8月16日．
9時前に着くように田舎館村役場へ行くも既に行列ができていたので前日に続き断念．
この日最初の訪問地は弘前城とした．城内が広いので市立観光館に駐車し，追手門から入り天守を見て戻ってくることにした．

弘前城もこの1年ほどで3回目となった．さすがに新鮮味はないが親が喜べばいいかと．
写真は二の丸南門．1611年建造，脇戸付櫓門，銅瓦葺，国重要文化財．

下乗橋より天守台方向．
続く石垣の背後では調査が進んでいるようだ．
盆中のこの日も作業されている方々がいた．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城天守台．3月に来たときは写真の石段付近まで近づけたが，さらに立ち入り禁止範囲が広がり作業が本格化していることがわかった．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城天守．見学櫓より．
1810年建造，三重三階櫓，銅瓦葺，国重要文化財．
本丸の区域が有料で開城時間9:00〜17:00，入城料\310，冬季閉鎖まで無休．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城天守内部．
4月1日より資料館の公開が再開されている．
補強の梁や筋交が見える．曳屋する前に入れられものだろう．
そのまま曳いたら崩壊するだろうから．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城天守の内部．狭間というよりは窓くらいの開口．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城天守．真下正面より．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城本丸より岩木山．山頂には雲がかかる．
手前蓮池には蓮の絨毯．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

弘前城中濠にて白鳥．杉の大橋より．

弘前公園 (弘前城) 公園・植物園

車を止めた市立観光館へ．弘前ねぷたが展示されている．
弘前にもワラッセ，立佞武多の館と同様の展示館ねぷた村があるが行ったことないな．

弘前市立観光館 名所・史跡

弘前のゆるキャラ「たか丸くん」のねぷた．
観光館前には石造りの「たか丸くん」もある．

弘前市立観光館 名所・史跡

観光館裏の旧弘前市立図書館にも立ち寄る．
1906(M39)年建設，木造3階建，亜鉛鉄板葺，八角形双塔付，青森県重宝．
現在は弘前市立郷土文学館．開館時間9:00〜17:00，入館料無料，無休．

旧弘前市立図書館 名所・史跡

旧東奥義塾外人教師館．旧市立図書館の隣．
1903(M36)年建造，木造2階建，寄棟造，亜鉛鉄板葺，煉瓦積基礎，青森県重宝．
開館時間9:00〜18:00，入館料無料，無休．中に喫茶室あり．

旧東奥義塾外人教師館 美術館・博物館

続いて禅林街の長勝寺に移動．
1528年鯵ヶ沢にて創建し弘前城築城時に現在地に移転した曹洞宗寺院．
写真山門は1629年建造，三間一戸楼門，入母屋造，栃葺，国重要文化財．

長勝寺 寺・神社・教会

長勝寺庫裏．1502年建造の大浦城台所を移築したものとされる．
木造一重，切妻造平入，茅葺，国重要文化財．
ここで拝観受付．拝観料\300．9:00〜16:00．駐車場有．

長勝寺 寺・神社・教会

長勝寺本堂．
1610年建造，木造一重，入母屋造，銅板葺，国重要文化財．
拝観はガイドの方が付いてくれて詳細な説明をしてくれる．
前年7月に来た際と同じガイドの方で変わらず流暢な説明であった．

長勝寺 寺・神社・教会

長勝寺蒼龍窟．庫裏の向かいに建つ．
中には百沢寺(神仏分離前の岩木山神社)に祀られていた三尊仏，厨子(前面のみ)，五百羅漢の一部を安置している．

長勝寺 寺・神社・教会

長勝寺津軽家霊屋．
初代為信正室，2代信牧とその正室，3代信義，6代信著を祀る5棟，いずれも国重要文化財．

長勝寺 寺・神社・教会

もう一枚津軽家霊屋．

これにて親との散策終了．
蕎麦を食した後に盛岡へ移動，墓参りをして親と別れた．

長勝寺 寺・神社・教会